2009-03-02

民主党解剖】第1部「政権のかたち」(1)「小沢首相」は大丈夫

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090302/stt0903020008000-n1.htm

 2月上旬、都内で開かれた民主党議員と支持者による会合。党代表、小沢一郎が発した言葉に会場は一瞬凍りついた。

 「拉致問題北朝鮮に何を言っても解決しない。カネをいっぱい持っていき、『何人かください』って言うしかないだろ」

 日本人人権日本の主権を蹂躙(じゅうりん)した北朝鮮犯罪をカネで決着させる-。あまりにもドライ小沢発言は、当然のごとく、箝口(かんこう)令が敷かれた。

 外交安全保障をめぐる小沢の「危うさ」が露呈し始めている。

 2月24日、記者団に「米海軍第7艦隊米国極東存在は十分だ」と語り、波紋を広げた。「対等の日米同盟」を土台に、日本の防衛力増強を志向すると受け取れる発言の真意を、側近は「安保論議を活性化させようとして投じた一石だ」と代弁する。だが、党内にも「先を見据えない、浅はかな言葉だ」(幹部)との批判が出ている。

 「民主党国民不安も抱いている」。1月18日、民主党大会国民新党代表、綿貫民輔はこう指摘した。民主党政権王手をかけたいま、小沢が唐突に繰り出す持論は、野党の足並みも乱している。

× × ×

 小沢はどんな「政権のかたち」を描いているのか。

 麻生内閣支持率が超低空飛行を続ける中、次期衆院選民主党単独過半数(241)を獲得するとの観測が強まっているが、小沢は単独政権を選択できない。参院の過半数(122)まで届かず、統一会派を組む国民新党新党日本のほか、社民党無所属議員との協力が、少なくとも来年夏の参院選までは不可欠だからだ。

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