幼いころに見たアニメで、自分の中では「世界昔話」だったかな?なんて思っていたけれどちょっと違ったみたい。
うろ覚えで、もしかしたらあちこち違っているかもしれないんだけれど…
ある街に、パン屋さんの店番をする女の人がいて…
(たしか、ちょっともう婚期を逃したような女性だった気がするんだけれど)
その店には、必ず前日の売れ残りの、安いパンだけを買いに来るお客さんがいました。
いつも顔色の優れないその若者を、この店番の女性はなにかと気にかけるようになってゆき…
ある日、若者に内緒でパンにバターをはさんで渡すのです。もちろん親切心から。
ところが、いつものように感じのいい挨拶をして帰っていった若者が、ほどなくして店に飛び込んできます。
「なんてことをしてくれたんだ、このおせっかい女が!」
いつも買ってゆく安いパンは自分が食べるためにではなく、作品の下書きの線をこすって消すために使っていたというのです。
それが、バターなどはさんであったせいで、作品に大きな油のしみができて台無しになってしまったと。
O・ヘンリー(最後の一葉で有名なひと)の短編ですね。題名は『善女のパン』もしくは『魔女のパン』。 http://cosmoshouse.com/works/loaves/loaves.htm
読んでみました。 ありがとうございます。このお話だと思います。 子供向けのアニメだったからか、お客さんが若者だった気がするんだけれど… うろ覚えでも、書いてみるものですね...
だから売れ残るって? せ、切ねぇ・・・