選択と集中とは、おっさん用語。事業を何か撤退したり人員を整理したりする際に使われる。
本来「人と資本を注入したら好転する」事業へ「人と資本を減らしても影響が少ない」事業からリソースの移転を行うのだが、往々にして「今うまくいっている」事業のみ残し「今うまくいっていない」事業に丸ごとサヨナラしてしまうため、その企業は成長余力をなくしてしまう。
生き残りのための不況対策ではあるが、景気が戻ってきてもその時に充分稼ぐことが出来ないため、不況に再度突入したら生き残れなかったりする。
会社のえらい人が具体策を喋らず選択と集中ばかり言うようになったら逃げ出すために地力をつけておいた方がよい。
「リストラ」が事業再編とか事業再構築とかいう意味なのに「人切り」の意味になってしまっているのと類似の、言葉と実態の乖離がある。やー悲しいね。