その中でも3は傑作だと評価が高い。割とおっさんの中でFFといえば3。
ボスがどれだけ強いか、レベル上げが楽しいかといったバランスが全てだった。
ある程度グラフィックが満足に表示できるようになったお陰もあり
テレビアニメより若干劣るレベルのグラフィックを手に入れたFF。
ゲーム性は確保しつつ、ストーリーをSFCのグラフィックを使って表現する。
表現力はSFCでは足りないのだけれど、そこはプレイヤーが脳内補完する。(これはアニメでも同じこと)
この脳内補完が逆にプレイヤーにとってのリアリティになって、4,5,6を未だ神格化する人も多い。
一方で6の美麗グラフィックによるストーリーの演出は今後のFFの方向性を決めたともいえる。
そしてPSの登場。
3Dグラフィックとムービーの多様によって7,8,9では表現力が圧倒的に増えた。
その影響もあってストーリー偏重となった。ゲーム性ももちろんあったんだけれども。
ストーリーが気に入った人はそれを好きになり、そうでない人はクソゲーと叩く傾向が激しくなった。
また、これまで脳内補完してきた人たちは脳内補完できるところが無くなって逆にリアリティが無くなってしまった。
一方でPSのグラフィックでは不十分で脳内補完した人たちは逆にストーリーを楽しめた。
9のデフォルメキャラはこういう脳内補完を行わせるための解決策だったのかもしれない。
次にPS2が登場。
FF10の発売。PSよりもさらに圧倒的なリアリティを持ってよりストーリー偏重になったFF。
ワールドマップはなくなり、ユーザが自由に世界を冒険するというゲーム性はほぼなくなった。
しかし、その圧倒的な表現力でストーリーに没入できるようにもなった。
FFは50時間かけて見るストーリー、そしてそれを見続けさせるためのゲーム性として進化した。
これほど長い時間をかけるストーリーはゲームでしかあり得ない。大河ドラマでも50時間もかからない。
ストーリーをほぼ放棄し、ゲーム性を高め、他の方向性を見出すためにFF11というナンバリングを付けたのだと思う。
これらの成果を活かし、もう一度ストーリー性とゲーム性を兼ね備えたRPGを作ろうとしたのがFF12だと思う。
FFはその時代に合わせ、先を見据えたゲームを作ってきた先導者であったと思う。
ストーリー性とゲーム性という相反する2つをどうやって共存させるかというテーマを
FF13では解決できるのか、PS3は解決策となるのか、そしてその先はどうするのか。
自分としては非常に期待している。
奇数チームと偶数チームの話とか、黒歴史となったFFの映画も絡めると面白いかも。
1-3の頃のFFって、むしろゲーム性はいまいちだけどストーリー性が良いと言われてなかったっけ?
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