2009-01-10

空から降ってきた女の子に恋をした

降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナル創作小説漫画募集します - 人力検索はてな

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ぼくと彼女との出会い物心付く前のまだ小さいころで、

一般的な表現で言えば幼馴染みということになるんだろう。

出会ってからの期間は長いけど、彼女は遠くに住んでいる。

だから一年のうち数えるほどしか会うことができない。

ぼくが小さい頃は、いまよりもっと頻繁に会っていた気がするが

長い年月のうちに色々と環境も変わってしまった。

お互いの距離が離れたようで、少し寂しい気がする。

そして、今年はまだ一度も会えていない。

12月のある晩。

それはとても寒い夜だった。

最初の出会いがこんな夜だったからか、寒い夜はいつも彼女を思い出す。

思い出すと同時に、もうすぐ会えるかもしれないという気持ちが湧き上がる。

彼女はいつも会いに来てくれる。でも、日ごろ彼女から連絡をくれたことがない。

携帯メールでいつでも連絡をとれるこの時代に、ちょっと冷たすぎると思うこともある。

彼女にそれを言ったことはない。

きっと彼女彼女のままだろう。

そして彼女はいつも突然やってきては、ぼくを驚かせる。

ぼくの驚いた顔を見るのが好きなのかもしれないし、

ただ単に気まぐれなのかもしれない。

ぼくは彼女のことに思いをめぐらせ、明日会えたらいいのにと淡い期待をし、遅い眠りについた。


次の朝

起きてカーテンを開け、外を見ると

輝くばかりに美しい

色白な彼女の姿があった。

あまりにも期待通りの結果に驚くと同時に、思わず頬が緩む。

ぼくは彼女に聞いてみる

「ひさしぶり。どこから来たの?」

彼女は答えない。でも、ぼくは答えを知っている。


今年も雪の季節がやってきた。

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