2008-12-07

山岸涼子「牧神の午後」を読んだ

舞姫テレプシコーラ」が面白いと聞いていて本屋に行ったが

悲劇の天才ニジンスキー短編と聞いて、こちらを先に購入。

題材のドラマ性は言うに及ばず、それをきちんと追った筋立ても

ダンサーの肉体美デフォルメした絵柄も納得の出来

しかし、コマの端々に作者の図々しさ、口数の多さが滲み出ているように感じた

平たく言えば、この作品漫画として、もしくは悲劇を孕んだストーリーとして成り立つ為に

絶対的に必要な「加減」が全く足りていない。

推敲が行われていないのではないかとすら感じる。

ただ作者の思うがままを垂れ流している

もしもそれが「牧神の午後」のニジンスキーの件の壇上での表現に肖っているとでも言うのならば

それはとんだ勘違いだと言わざるを得ない。

舞姫〓」も買わない。

一緒に買った「苺ましまろ」は面白かった。

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