「菊と刀」戦時中、捕虜への尋問を通してルースベネディクトによって
描かれた日本人像。菊と刀には「静かさと激しさ」「天皇と侍」二つの意味が込められている。
さて現代の「菊と刀」を見てみよう。
全日本剣道選手権大会を見て思ったこと。
・試合中の猛々しさ。
試合を見ての通り、洗練された獣同士の戦いである。
・試合前後の丁寧さ。
試合上には互いに一礼して入り、試合後は一礼して去る。
彼らは胴衣や防具をまとうことにより、身にまとった質実な肉体より
内に秘めた獣の本能を引き出すのである。
アニメを見て、エロゲをやってみて思ったこと。
・イデアへの激情
友、愛、正義。真実を追い求めるパトスが肉体の根幹より発せられる。
・現実への忌避
真実から歪んだ様相に、世の喪に服し歩くのである。
彼らは世に忌まれる姿容をまとうことにより、求道者たることを世に示し
その悪寒をもってパトスに昇華させるのである。