死ぬ可能性が大きいから子供を一人で産んではいけない。それはたしかにそうかもしれない。
だが、それは「死」というものがなによりも避けるべきものであるという前提、言いかえれば「生」を最上のものとする考え方にゆえんする。
もしも「生」をそのように重んじなければ、すなわち「死んでもいい」という思いがあるのならば、子供を一人で産むことは何も悪いことではない。そう、「生の大切さ」を自明のものとする考え方が、子供を一人で産むということを禁じるのである。
仮に子どもなんて死んでも構わない、と思うのならば、一人で産むとよい。自分なんて死んでしまってもどうでもいい、と思うのならば、一人で産むとよい。
死ぬかもしれないけれども、でも、誰かに知られるくらいならば死んでもいい、という思いがあるのならば、ほかの人間がそれを止める理由はどこにも存在していない。
僕は詳しくないのでだれにも見つからずに子供を産む方法を正しく教えてあげることはできないが、しかし、「死ぬ」という選択肢は賢明なものではない。
もしも子供が死んだり自分が死んだりしてしまえば、現代日本の捜査の水準ではきっとそれがだれであるのかということがわかってしまう。
子供や自分が死んでしまっては、「誰にも知られず」ということは不可能になってしまうのだ。
病院に行き、素直に医者に手を貸してもらうのが一番いいだろう。通常の出産を装えば、医者は特にとがめることもなく、また誰も死なないからニュースになったりすることもない。
もっとも、もしも産む人間があまりに若すぎたりすれば、医者から警察なりどこかへ連絡が行くことがあるかもしれない。そうなっては誰にも知られないという目的を達成することはできない。
医者に手を貸してもらうのならば、できるだけうまく演技をすることだ。疑問を抱かれないくらいに幸せでごく普通の妊婦としてふるまい、医者に疑問を抱かせない。
もしも「誰にも」という言葉の意味が「身の回りの人間」という意味ではなく文字通り「誰にも」ということならば、方法はひとつしかない。
一人で産み、子供も自分も死なせないこと。
うまくいく可能性は少ないかもしれないけれども、本当に誰にも知られたくないのならば、それしか方法はないと思う。
頑張れ。
ネタにマジレスだけど、一度も健診受けてない、母子手帳も持ってないような妊婦は 今時まともな病院なら怪しんで受け入れないと思うよ。 それ以前に分娩予約取れないだろうし。