2008-11-09

梅田発言問題でしなければいけない肝心なこと

梅田発言問題で揺れているはてなはてブ)界だけど、肝心なことがなされていないので僕が立ち上がるしかない。

物事を見るときに重要なのは、その発言で誰が得をしたかということである。これを常に忘れないでほしい。

今回の梅田発言問題で一番得したのは誰か?それは明らかに「水村美苗」という作家だ。

梅田氏によると、水村美苗という作家寡作作家のようである。しかし、出す作品の濃度は非常に高く発表する作品全てが賞

を取っているそうだ。数多くはない文学賞という枠組みの中で受賞し続けるのは並大抵のことでない。

ただ、数多くはないがゆえに近頃は水村美苗文学賞を取らせるべきではないという出版業界有力筋からの声も上がっていると聞く。

ここから導かれる帰結とは何か?

「賞を取らなければいけないというプレッシャーから、水村美苗(あるいはその関係者サイドから梅田氏に話題づくりのための

なんらかの働きかけをしたのではないか?」

ということである。たしかに話題となった作品にはなんらかの箔をつけたいというのは人の心情である。ネット業界で知らぬものは

いない梅田氏が書評という形で水村の作品を絶賛すれば、必ず(内容が内容だけに)話題となり、

本は売れ、かつ連続受賞の可能性が広がる。

今回の騒動の発端はこうした思惑を持った水村サイドからの働きによるものであることが推測される。

しかし、水村サイドの思惑は半ば当たり、半ば外れた。梅田氏による書評ネット界隈を賑わせ本の認知度は高まったのだが、

日本語が亡びるとき」というタイトルのため、感情的な反発が強く、本を読むこと自体への拒否反応を起こしてしまったのだ。

これに一番慌てたのが梅田望夫である。本の売上の促進=話題づくりという梅田の思惑は外れ、あろうことに、作品ないし水村

に対するネガティブイメージを与え、本を手に取ること自体恥ずかしいという状況が生まれそうになったのである。

このままでは、水村サイドとの約束が履行されない。焦った梅田が出した結論というのが、今回の「バカ」発言であった。

つまり、読もうとしないものをバカ呼びすることで、梅田への反発から本を手に取らせるという古典的策略である。

この効果がどれほど期待できるかはさておき、梅田をそこまで追い詰めたものはなんだろうか?梅田義理堅さ、仕事を一つ一つ

真剣に行うという美質だけでは説明がつくまい。やはり、上げられる理由としては梅田経済的困窮ではないか?

梅田2000年7月シリコンバレーベンチャーキャピタル、パシフィカファンド設立したのだが、今回の金融危機でこの

ファンドの運営がうまくいっていない、多大な損失があったのではないだろうか?梅田の文筆業からの収入は全盛期には程遠く、

取締役としてはてなから得る収入もそれほど多くはないだろう。今回の水村サイドからの宣伝の働きかけは梅田にとって

新しいビジネスチャンスだったに違いない。だからこそ、はてな取締役としての地位を投げ出すに等しいような発言も

可能だったのに違いない。今回の騒動はそうした視点から見る必要があるだろう。物事の裏をみることこそ重要である。

はてな民は自分が踊らされている可能性について考えるべきである。





いわゆるインターネッツ好きが大好きな陰謀説。やっぱ、これを書かないとネットの騒動としてはすっきりしないよね。

梅田望夫氏、水村美苗氏本当にすいませんでした。「本格小説」見てみたいなと思ってずっと見なかったので今回の作品

含めて買おうと思います。(こう書けば何でも許されると思っているあたりがネットの悪いところだけど)

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