2008-10-22

会社休んでパチンコやってると人生終わったなって思う

さしたる理由も無く会社を休み始めて三日目になる。三日連続だ。つまり今週はまだ会社に行ってない。さっき上司から電話があった。体調は回復しました、明日は行きます、迷惑かけて申し訳ないです、精神的なものではありませんのでご心配なく。

もちろん精神的なものだ。来年の7月に皆既日食見に行くために有給溜めてたのに今月だけでもう6日も使ってしまった。死にたい。会社サボって街をフラフラしてゲーセンやパチンコで時間を潰してたりすると、このまま俺は他の誰でもない俺だけの責任でドロップアウトしていくんだなあという確信に近いリアルな予感が腹の底を満たしていく。昨日、生まれて初めてパチンコ屋に入った。2万円くらい投入して箱が3杯分出た。換金の仕方がわからなかったし言葉を発するのが面倒だったので使い切るまで打ったら半日かかった。楽しくもなんともない。漫画喫茶にシケ込んで仕事の本を広げてみるも仕事の単語を見るだけで吐きそうになる。漫画を読む気にもならず天井を見て過ごす。

何をしても楽しくない。ゲーム機の電源を入れる気も起こらない。最後にプラモを作ったのはいつのことだったろうか。最後にバイクに乗ったのは。最後に服を買ったのは。そもそもスーツとパジャマ以外の服を着た記憶がない。何をしても楽しくないのは鬱病の症状なんだそうだ。診断テストやってみたら今すぐ医者にかかりましょうとか出て笑った。アホか。

仕事はシステム開発だ。何を考えてこんな職を選んだのか我が事ながら理解に苦しむ。嘘だ。理由は今でもはっきり覚えてる。こうだ。「どうせ仕事なんてつまらないものなんだから、何をするかはたいした問題じゃない。なるべく給料が良くて、なるべく自分が成長できる環境を選ぶことを第一に考えよう」目論見は当たった。給料は悪くない。成長しやすい環境でもあるだろう。そして過去の俺が考えたとおり、吐きそうになるほど仕事がつまらない。先見の明ってやつだ。頭いいね俺。

設計をしろと言われる。俺はそんなことより手を動かしたいと思う。客の業務になんぞ何の興味も持てないし、コード書いてるほうが楽しいし。「コーディングならインド人がやるよ。お前より早く、お前より安く、お前より正確に」。後輩の育成をしろと言われる。仕事を振って、一人前になるまで面倒を見ろと言われる。俺が面倒を見たら育つ後輩も育たないと思う。「後輩は放っておいても育つ。お前にコーチングの経験を積ませるのが目的だ」。

上司は抜群に頭がいい。俺の逃げ道はすべて先回りで封じられている。上記の上司の発言は、俺の陳情に対する返答ではない。「お前もそろそろメンターをやってリーダーシップを磨け。今後必要になるから」。最初からそういう振られ方をする。逃げ場が無い。

職場環境は良い。アホな上司もいない。嫌な同僚もいない。パワハラも無い。作業計画は好きに立てさせてくれる。仕事が終わらなそうなら上司やチームメイトが手伝ってくれるし、それで何か罰があるわけでもない。仕事上のミスでペナルティを喰らった話はとんと聞かない。新規事業の立ち上げに失敗して億単位の穴を出したあの人も、降格にもならず今でも元気に出社している。それが悪いとは思わない。彼とて無能ではないのだ。その証拠に今やってる事業はすこぶる順調と聞く。失敗してもいいから思うようにやってみろと言われる。そしてそれは建前ではないのだ。ミスをしてもペナルティは無いのだ。「そんな会社どこにも無いから」、転職してった奴はみんなそう言う。

環境は良い。それは認めざるを得ない。ならば当然の帰結として、俺が結果を出せないのは内部的要因、俺がクズで無能であるせいだということになる。会社に行きたくないのは俺がぶったるんでて人生ナメてるからだ。

逃げ場が無い。

  • コーダーやりたいならやめちまってフリーでコーダーでもやれば良いんじゃないの?

  • 人生で余暇以外の部分に『楽しさ』を感じることを覚えてしまった瞬間に負けるのがこの国のルールだな。 つまり理系の時点で高確率で負け。 なんだこの国。クソだな。

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