都内某所のビジネスホテル。
自分でホテルを探す派だが、珍しく便利だからと勧められて、そこを選んだ。
確かに交通は便利&そこそこ綺麗。
文句なし
大通りに面していたので、結構窓の外は車の音で五月蝿い+窓を閉めれば防音が良く、騒音は気にならず。
寝る気で電気を消して、うとうとーっとしていて、ふっと顔を横に向けた瞬間
ベットの横に白い顔。
相手は女で、顔も輪郭もぼんやりしていたが、自分を覗き込んでいるのと、左手が自分の腕に掛かっていたのが鮮明に分かる。
兎に角うとうとしていたのと、訳が分からないので、ひゃっとしたモノの、自分の目がしっかり天井を見ている事を無視して(アレを見続けるなんてできない)、夢だよ夢だよ、と再度眠りに入ろうと集中。
数分なのか、数時間なのか経過
いきなり今度は左から「ドン!」
場所がビジネスホテルだけに、別に珍しい事じゃない。
この「ドン!」の前も後も、左隣の部屋からは気配も音もなかった。
再び数分なのか、数時間なのか経過
耳元で女の悲鳴
(キャー、を更に高音にしたような掠れ声)
朝が来た
二泊目(連泊取っちまってたんだよ…orz)
寝る前にアルコールをしっかり入れておいた。
幽霊だの心霊だの信じないが、これ以上仕事に支障が出るのは勘弁して欲しい。
心拍音が異様に高いけど無視
就寝して、一時間後
「ドン!」
またしても左壁。
連日=隣の寝癖確定と考えて、今度は目を開けないで集中。
扉の方から、手で水をちゃぷちゃぷやるような音。
多分、水場で水が落ちたんだと考える。
それなら「ぽちゃん」って音だと思うが…
ちゃぷ、ちゃぷ、としばらく続く
身じろぎする。
足元が冷たい。
布団は被っている。
シーツは何事もない。
足先にぺたっとした冷たいものが触れる。
(室温まで下がった冷却ジェルのような感じ。
濡れてないし、氷みたいに冷たくはない)
流石に限界
一気にシーツをめくる。
当たり前のように何もない。
起きたついでなので、バスルームに行く。
水が出てないのを確認。しっかり締めておく。
窓際に白いモノがゆらっとした。
ヒロインの登場はまだですか?