2008-10-03

覚悟というか自覚はあとから来たよってはなし

http://anond.hatelabo.jp/20081002222806

増田の人が子供と覚悟という話だったので、自分語りしてみる。

3年ほど前の話。うちも妻が子供を欲しいということで、いろいろ話し合った。

子供が欲しくない訳ではなかったんだけど、そこのろ私の父が癌でそんなに長くない感じの宣告をうけていて、ホスピス希望の父のために貯金してたんだ。まぁ、父への最後のプレゼントのつもりでボチボチ貯めてた。

でも、元々体力のある父は意外にしぶとくて、宣告請けて2年ぐらいまったく変わりなく。そうこうしてる間に妻と子供どうする?という話に。

そのときは、本当にどうしたらいいのか分からなかった。

子供を産んで育てるには、お金が掛かる。一応貯金はできてきていたけど父の容態が急変したらどうなるかわからない。すごい手術が必要かもしれないし、長期ホスピスでそんな貯金なんてあっという間にふっとぶかも知れない。

子供を育てるということに関する不安ももちろんあったし、自分の子供に対する想像いまいちうまくできなかったのも事実だけど、一番大きかったのはお金の問題だった。

どうしたかというと、運を天に任せた。

まぁ、避妊をやめたからってすぐ出来るかどうかわからないし、それこそ不妊ということだってある。何のタイミングがどうなるかはわからないのだとしたら、それに乗るかなぁと。まぁ、覚悟を決めたと言うには消極的な態度かもしれないけれど、結局のところ完全にコントロール可能な未来なんて無いのだし。

・・・なんて考えてたら一発でしたよ。ほんとに計算したら初回。

それで、無事男の子が生まれたのが1年半ほど前。

http://anond.hatelabo.jp/20070205222022

(この日記は覚悟という題だけど自覚というほうがより正確かもしれないな。)

上の日記のように、なにか子供がいる現実がぐわっと迫って来たのは3ヶ月ほどしてからだった。

その後、父は2年も頑張ってくれた。

最後は意外にあっというまで、結局お金はあんまりかからなかった。

孫を抱いた父はほんとうにデレデレなおじいちゃん顔で、そんな顔見た事無かったからびっくりしたし、私の場合はおそらく、ホスピスよりよい孝行になったのだと思う。

これは私の話しで単に運がよかったのかもしれない。元増田がどうなるかはわからないけれど、子供を育てるって、たぶんいろいろ事前に想像してるのと全然感触が違うかもしれないよ。

まぁ、何か参考になれば幸いだ。

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