2008-09-13

反骨ミリオネーゼ

ずいぶんまえのことだけど、ぼんやりテレビをつけたら、どこぞの民放が「反骨ミリオネーゼ」なる人種の特集をしていた。

なんだそりゃ、「椎名林檎のにうアルバムか?」って感じだが、その某局が勝手につけたネーミングっぽい。

なんとかして新語を作り、流行らそうとする努力が涙ぐましい。

ようは、団塊ジュニアで、年収一千万以上で、都内の高級マンションに一人で住んでて、ペットを飼っていてという人種らしんだが、何が「反骨」かというと、「父親の平凡な生活を反面教師」にしているところがポイントだそうな。

みなさん、年商3億の会社社長をなさっていて、その辣腕ぶりたるや、素直に頭が下がる。

(わたしは、企業の経緯や手法に興味があったけど、番組は当然のようにスルー

人生充実しているようでいらっしゃいますし、お金もたいそうお持ちのようですし、羨ましい限りですわ。

まぶしすぎてテレビスイッチ切っちゃった。

自分とのあまりのギャップに。

でもね、ミリオネーゼさんたらこんなこと言うわけよ。

「毎日がとても刺激的。父のようなつまらない人生を送るなんて考えられない」

子どもの頃、周りの友人の父親はみな会社経営者だった。自分の父親は普通サラリーマンで、所詮会社中の人間。貧乏でみじめな思いもしたし父のようにはなりたくない」

・・・ひどくね?

思っててもテレビの前でいうかなぁ。

そのつまらない仕事でお父さんが一生懸命稼いだ銭っこに育てられたのはどこの誰だと問い詰めたい。

将来、子どもが出来て、もう一度このVTR見たら、恥ずかしくて顔から火が出ると思うけど。

30歳越して、親に育ててもらった恩を微塵も感じられないセリフを平気で吐けちゃうのはどうかと思うよ。

このまま行くと、うちの娘は反骨ミリオネーゼになってくれそうだけど、こんな徳と教養のなさそうな大人にはなってほしくはないな。

てか、「日常」から逃げてるよな。こいつら。

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