でも、見た目は自分の方が老けている感じ。
とある市民活動的な集まりに自分が参加したのが、知り合うきっかけだ。
知り合ってから、時々一緒にお茶してみたり、モロッコ料理のレストランでベリーダンスのショーを見たり、
もちろん、最初からそんなに頻繁に一緒に行動していたわけではない。
いつだっただろうか、彼女からマメに連絡が来るようになった。
そして、ある日の夕方。
デニーズで軽い夕食を一緒にする機会があったときだ。
いつものように、くだらない話題で会話を楽しんでいた。
ふと、会話が途切れた時、彼女が真剣なまなざしを僕に向けて言葉をこぼした。
「ちょっと前の話だけど、元カレと結婚して彼のもとに引っ越すつもりだったんだ。
それが、ねぇ。なんかね…」
話はここで終わってしまった。
自分もどう声をかけていいか分からない。
それから、彼女を見るたびに、どこか悲しさを背負っているように見えてしまう。
結果から言えば、行く事にしたんだけど、今もしょっぱい気分が残る。
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何を思って自分を動物園に誘ったのか。
友達以上にもなっていない関係。
夜の動物園。