先日、元ゲーム雑誌ライターで、元書店員、元メディアワークス編集者という、
非常に珍しい経歴をお持ちのTさんとお会いして、話をする機会に恵まれました。
買い手を『洗脳』して作品を買わせようとしているとのことです。
それが当たり前になってしまったと……
「エヴァンゲリオンというアニメが流行ったことがありましたよね。
エヴァンゲリオンを売れという指令が下って、電撃の系列雑誌すべてで、
エヴァンゲリオンの特集を組んだんです」
その結果、エヴァンゲリオンは売れに売れました。
でもTさんに言わせると、エヴァンゲリオンは、ウルトラマンや女神転生など、
ただ庵野監督の好きなモノを集めて作ったモノで、最後は予算も時間もなくて、
グダグダで放り投げてしまったものだそうです。
本来は、そこまで騒ぐような作品でもなかったのに、企業の商業戦略によって、
エヴァはおもしろい、深い、謎があるという情報がメディアで繰り返し流された結果、
ユーザーは洗脳され、エヴァ一色に染まってしまったのだとか……
「正直、怖かったですね……あれは洗脳ですよ。
僕に言わせればエヴァンゲリオンなんて、数ある作品の1つに過ぎなかったのに、
それをおもしろいんだと散々雑誌で煽らされた。その結果、エヴァは売れに売れてしまった。
そこで、出版社は味を占めてしまったんです。
ああっ、ユーザーというのは、情報で簡単に洗脳できるのだなーって」
本当かどうかは知らない。
それにしてもTさんの芸風って時間が経っても変わらないね。
マスコミが、自分たちはそこまで影響力があるなんて思っているのは本当にこっけいだよね。 そういう自分もマスコミなんですがね。