足の速い子やドッヂボールのうまい子はクラスのヒーローで、人気者だった。
どんくさい自分はそんな子達を羨望のまなざしで眺めながらクラスの隅っこで細々と生活していた。
どんくさいなりに体力もつき、それなりに楽しく過ごした。
しかしクラスの人気者の座は、いつのまにかオシャレな子、可愛いorかっこいい子に移っていて、みんなに囲まれて流行のファッションや音楽、芸能人なんかの話をしていた。
高校に入って大学受験が近づいて部活をやめてから、ようやくオシャレに気を使うようになった。
初めて髪を染めてみたり化粧に挑戦してみたりもした。
でももう周りはそんなことはどうでもよくなってきていた。
受験を前にしてみんなの価値観は、勉強ができるかどうか、ただそれだけだった。
国立大や有名私立を受ける人たちがすごいすごいともてはやされ、勉強を教えてもらいたい子達に囲まれていた。
大学に入ってもそれはあまり変わらなかった。シャワーも浴びずに研究室に泊まりこむ人たちの中で見た目に気を使うことなど無意味に等しかった。
するともう学生時代にどれだけ勉強ができたかなんていうのは関係ない。
尊敬されるのは、仕事の速さ、効率のよさ、手際のよさ、経験、そんなものを持っている人たちだ。
さて、これから何年か働いて、やがて私がそういったものを身につけたとしたら、次は何が起こるのだろうか?
若くしてヤリ手の営業マンと結婚した子がもてはやされて、私は仕事ばかりしている負け犬とよばれるのだろうか?
ああ、どこで間違ったんだろう。
間違ってなどはいないのかもしれない。周囲に流されていたのは否めないとしても、私はいつも自分を磨くため努力してきたつもりだった。
そして実際今までの人生はそれなりに充実していたし、後悔しているとかやり直したいとかいうつもりはない。
それでも。
ただ一度くらいは、みんなの中心に立ってみたかった。人気者になりたかった。
「勝ち組」と呼ばれてみたかった。
そういや、小さい頃は勝ち組なんて言葉なかったなあ。 そういう概念を、みんな薄々感じつつも、明確に表に出てはきていなかったと思う。 もやもやっとしてものを無理やり何らかの形...
つか、女ならそのまま仕事しても負け犬コース、 若くしてヤリ手の営業マンと結婚した子も主婦というこれまた負け組コース、だから どっちみち勝ち組になるのは無理じゃね? と身も...
自逆風自慢乙
なるほど、そういうことか。 でも、がんばってることを褒めてもらいたい気持ちも分かる。あんまり、がんばってなかったとしても。 元増田にかける言葉としては、「甘い」だな。 他...
http://anond.hatelabo.jp/20080708194816 自分の価値観が定まらず周りに流されるままにいろいろやってみた結果普通のOLにしかなれなかったスイーツ乙www っていう話じゃないの? まあそうい...
勝ち組みとか負け組みとかそういうのを気にしている限り一生その束縛から逃れられないよ。 中心に立ちたい、っていう気持ちは分かるけど他者に自分を評価してもらうのではなくて自...
大元増田まで辿ると「若くしてヤリ手の営業マンと結婚した子」とあるから ヤリ手の営業マンレベルの「金持ち」と言う話だと思ってた。
>ああ、どこで間違ったんだろう。 流行に大分時間が経ってから乗ろうとしてるとこ。 炭鉱は儲かるとみんなが言って、少し経ってから言ってたら既に時代は石油になってて町は寂れ...