環境に優しいエコな車を作りながら、その車を作る派遣社員をスパスパ切り捨てる自動車業界。
そんなエコな車を全車に導入してチームマイナス6%なんかにも参加して、
「環境にやさしい企業」を謳いながら今日も山ほど営業車を走らせて詐欺まがいの営業をする訪問販売業界。
地方の隅々まで事業所を置き、心のこもった介護をモットーにしながら、
介護する職員への報酬は生活できるギリギリまで切り詰めてスケジュールはパンパンに詰めこむ介護業界。
お客様の笑顔が見たいから!とか何とか言いながら、店長を天から死ぬほどサビ残させるコンビニやファーストフード業界。
パッと思いついただけ書いてみたけど、他にもいくらでもあると思う。
とりあえず、誰かに優しいという事は、絶対その分裏で誰かが辛い目に居るという事なんだと思う。
それならあなたを抱き寄せたい 出来るだけぎゅっと
私の涙が乾くころ あの子が泣いているよ
このまま 僕らの地面は乾かない
あなたは私を引き止めない いつだってそう
誰かの願いが叶うころ あの子が泣いているよ
皆の願いは 同時には叶わない』
(『誰かの願いが叶うころ』宇多田ヒカル)
「優しさ」を「安さ」に置き換えるともっと悲惨な現状が見えてくるよ。 「安さ」の裏にあるのは結局のところ「人件費の抑制」なんだってことはみんな理解しておいた方が良い。
まあ資本主義だからな。 金持ってる奴が偉くてそいつらの欲望が社会的に最高のプライオリティを持つわけだ。 しわ寄せは貧乏人に行くと。