2008-04-29

最近、きっと今までならどうってことなかった出来事が、

怖くて、悲しくて、仕方ない。

僕の家が面している通りは道幅が狭くて、一方通行だ。

隣の家には、高齢者のためのデイケアセンターに通う年配の女性が住んでいて、

毎朝、彼女を迎えに来る大きなワンボックスカーが、その狭い通りを

ゆっくりとやって来て、3分くらい停車して彼女を乗せた後、

ゆっくりと去っていく。

ワンボックスカーは車幅が広いので、そうしているあいだは、やっと人ひとりが

横をすり抜けること位しかできない。でも僕は、たかだか3分くらいだし

女性ワンボックスカーを運転している人を急かすのも悪いな、と思って

その場面に遭ったときは、なるべく急かさないように少し後ろに立ちどまって、

女性が無事車に乗り込んでいくのを見送っている。

この道を通るほとんどの人が、僕が見かけるほとんどの人が、そうしていた。

今朝、いつもと同じように、女性が車に乗り込もうとしていたとき、

向こうから自転車がやってきた。

50??60歳位の、スーツを着た男性が乗っている。

自転車の速さは、別段急いでいる風でもなかった。

でも、その自転車男性は、女性と車の前まで来て自転車を止め、片足をつくと

急かすように、自転車ベルを鳴らし始めたのだ。

女性が車に乗り込み、ドアが閉まるまで、ずっと鳴らし続けていた。

ドアが閉まると、男性ベルを鳴らすのをやめ、車の横の狭い隙間を

無理やり自転車ですり抜けて、小声で何やらつぶやいたあと、去っていった。

女性はきっと、男性母親くらいの歳だろうな、とそのとき思った。

その男性の心の内を、しなくてもいいのに想像してしまい、

その心の暗さが、悲しくて辛くて、出勤中に泣いてしまった。

今もずっと辛くて、怖くて、眠れない。

この悲しみが消えるくらいなら、死んだって良いような気さえしている。

こんな風景は、生きていればきっと、ほんの少しついていない時なら

うっかり目にしてしまって、少し嫌な気分になって、でもそれで終わりにできるはずなのに、

最近何故か、こういうことが頭から離れない。

これからもこんな悲しみや辛さが訪れるのだと思うと、生きていることが恐ろしくなる。

少し疲れているだけだと思いたいのに、

死んで悲しみが止まるなら、死んでしまいたいとも思う。

どうしたら眠れるんだろうか。

死んだほうがいいのか。

  • 増田が味わった気持ち、よくわかる気がするよ。 自分もここ数年そんな感じが続いていて、どうしたってナーバスにならざるを得ないような事件が多く報道されるので 新聞やニュースは...

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