2008-02-18

恋するプログラマ

ある日、プログラマテレビを見た。

テレビの中に描かれる魅力的な異性に恋をした。

いくらその人に近付こうとしても、テレビ表面のガラス邪魔をして、声をかけることさえできなかった。

ある日、プログラマは町に出た。

売店でおみやげを売っている人に恋をした。

手を伸ばしたら小さなおみやげをつかんでしまった。

「525円です。」の言葉に、自分のいくじのなさを嘆いた。

ある日、プログラマは絵を描いた。

そして、描いた人物に恋をした。

すぐに絵の中にプログラマ自身を描くと、絵の中でプログラマは異性に思いを告げた。

でも、返事を描くのが恐くなって、キャンパスを閉じた。

プログラマ合コンに出席した。

目の前に座る人に恋をした。

メルアドを交換したけど、何をメールすればいいのか分からなかった。

だから、いつまで経ってもメールを出すことができなかった。

プログラマ掲示板に現れた。

いつも好意的な文章の書き手に恋をした。

あるとき、自分がその人の性別を勘違いしている事に気がついて、ショックを受けた。

プログラマゴルフ打ちっぱなしへ出かけた。

となりでインストラクターアルバイトをしている人に恋をした。

会うたびに「こんばんは。」と挨拶をしてみた。

いつのまにかその人は居なくなった。

プログラマは夜道を歩いた。

悪漢に襲われている人を助けて感謝されたりすることを空想してみた。

ただの妄想に終わった。

プログラマ仕事場に行った。

この間、夕食をおごってくれた先輩に恋をした。

先輩に片想いをしていた人事課の課長に異動させられた。

  • いやいや、プログラマならこうなるだろう。 ある日、プログラマはテレビを見た。 テレビの中に描かれる魅力的な異性に恋をした。 いくらその人に近付こうとしても、テレビ表面の...

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