2008-01-19

欲求、欲望

色んな欲求がある。色んな欲望がある。それらが満たされると非常に快感だし満足する。

食欲とか、睡眠欲とかはさておき、「これが欲しい」欲や「あれをしたい」欲、「こう見られたい」欲なんかは、別に、無くても生きていけるものだ。

ぼくは買い物が好きだ。何かを手に入れるという行為がおそらく好きなのだと思う。なんでもすぐ欲しくなるし、なんでもすぐやってみたくなる。やりたいことはいっぱいある、他人にこうしてもらいたいというのもいっぱいある、こう見られたい、注目されたい、目立ちたい等など、ぼくには生きていく上では別に必要じゃない、一般的には「下種だ」と思われがちな欲望がたくさんある。

一歩その欲から下がってみる。「これ、買いたいけど、でも必要じゃないっていったら必要じゃないよな。カッコイイから欲しいだけだし。勿論手に入れたいけど、でも、なくてもいきてけるしな…」そう思うと欲はかなり収まり、薄くなる。その調子で、「目立ちたいとかいっても、目立ってぼくはどうしたいわけ?別にいいじゃんこのままで」そう思うと欲はかなり薄まる。一時的ニヒリズムに陥るような感覚で、すっと欲が消えていく。

それを繰り返すと、ぼくには特に何の欲もなくなる。何もやりたくなくなる。やりたくないわけじゃないが、欲が消える。そのうち生きる事に対しモチベーションが薄れてくる。「てかぼくはなんで生きてるんだろ?」そんな気分になる。といっても死ぬつもりは全くない。

欲を消すと楽ではある。欲は満たされると快感な反面、満たされなければ多大なストレスがかかるからだ。そのストレスが消え、ただただ生きるのみになる。そうすると楽は楽である。考える事も、頭を悩ませる事もぐっと少なくなる。

でもその分、感情の起伏はほとんどなくなり、快感もなくなる。生きる事に対するモチベーションもぐっと下がる(欲があるときは当たり前だがバリバリだ。生きていないと実現できないのだから)。

どちらがいいのだろう。なんとなく意識的に変えられるのだが(そんなつもりなだけかもしれないが、少なくとも自分にとっては)、どちらで生きるのがいいのだろう。おそらく欲が消えた状態の方が好ましいのだろうけど、でも……なってみるとたいしてそういいものでもない……というか。欲を消すと、ああ、欲あってこその人間なのだな、と思うようになるのだ……なんていったらいいかわからないのだが。欲は一長一短だ、メリットもあれば、デメリットもある。デメリットだけじゃなく、メリットもあるのだ。

その中間にいれば、とも思うが、その中間も何も、要は欲があるか、ないか、がキモであり、ある時点で、それをちょっと減らそうが増やそうがそれはたいした違いではないとも感ずる。

ぼくはなにをいいたいのか自分でも分からない。ただ考えを書いて整理したかっただけなんだろう。

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