参考までに。
http://www.tinami.com/x/interview/10/page1.html
藤: やおいにおけるレイプは簡単には答えられないのでちょっと置いておいて、最初に少女マンガにおけるレイプ表現ということでいうと、「ことほどかように」という論文を書いていたときに初めて気がついたことは、性というモノが少女マンガに出てきたときに、強姦とセットであることが多かったということ。一番典型的なのが、好きな相手とうまくいく前に、好きじゃない男から危ない目に遭わされる。拉致されるとか襲われそうになるとか。
もう一つは好きな男に押さえつけられる瞬間というのがけっこう出てきて、いざという瞬間にはふりほどけるんだけど、でも「男はおまえが思っているほど生やさしいものじゃないから注意しなくちゃいけない」みたいなセリフが入る。好きな男にちょっと組み伏せられて、だけど最終的には解放されるというのは、怖さもあるんだけど、ちょっとドキドキ……っていうところもあるんですよ。
つまり、まだこの時代の女の子たちにとっては性というものが恐れと色濃く結びついていて、処女喪失ということと絡んですごく大きなハードルだったんです。それはやっぱりルンルンで乗り越えられるものではなくて、ためらいと恐れを感じながらちょっとづつ乗り越えていくみたいな、そういう文脈だったんだと思います。
だからレイプというのは、“そういうこと”がその先にあるんだよという、いわば露払い。主人公にやがてくる「性」というものを認識させるために描かれている。それは好きなひと本人によってである場合もあるし、そうではなくて別の男からの脅かしである場合もあるんだけど、そういう、やがて入っていくべき性の世界の前哨戦というか露払いというか、それがレイプ表現として表れてくるわけです。
そのURL、面白いなあ。 そこだと95年くらいから少女マンガのレイプ表現は下火、とあるけど今でもあるよね。 性的になるためには「私が求めたんじゃないわ」という“言いわけ”を必...