人は一度決定を下し行動した内容に対して一貫していたいという欲求があります。ころころと意見を変える人は一般的に信用されないとされます。優柔不断、誠実ではないとも思われるかもしれません。無意識のうちにそう思われたくないがために過去の自分の行動にしがみつくのです。また一貫性の欲求は公表することによってより強い力を発揮します。自分のノートに書き留めるだけなら欲求はそれほどでもないでしょう。公表する相手が家族だったらどうでしょうか?学校の友達に相談したら?会社の大事な会議でひとたび意見を述べ賛同者がいる場合には、意見や行動を変えることは難しいと感じるようになるでしょう。大切にしている自分のブログの過去ログやそこについたコメントは、その人自身のこれからの行動にどれ程の影響力を与えるでしょうか?
人はまた自分に似ている人の意見を好ましいもの、信用できるものと受けとめます。ネガティブな意見ばかりのブログの持ち主が彼女に好意的な意見を述べれば、彼女はそんな意見ばかりを受け入れるでしょう。耳に痛い意見には反感を持ち怒りがより強い力になるでしょう。彼女に共感するという意見はそのまま彼女の力になるでしょう。そんな力に押されて彼女はよりアクセルを踏み込んだように見えます。アクセルいっぱいで走り続けるその先に彼女の幸せはあるでしょうか?
彼女の悩み苦しみがなくなりますように。