まずは基礎知識から。 出版社にとって書籍物というのは顧客に売ってお金にかえるもの=商品です。商品とは資産であり、資産であるからには当然税金がかかります。一定以上のペースで売れ続ける人気の本は勿論のこと、ちっとも売れずに倉庫の片隅に積まれている本も、資産である以上はそのぶんの税金を毎年支払わなければいけません。
http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20071120はぁ?そんな話聞いたことありませんが?出版社の会計は知らないが、基本的に書籍というのは出版社にとっては売上げをあげるためのものであり、売られていない状態では棚卸資産であると考えられる。つーか棚卸資産としか考えられない。棚卸資産であるのだから、持っているだけでは課税されない。課税されるのは売って収入がはいったときだ。そのときにはじめてその利益に課税される。持っているだけで課税されるはずがない。そもそも税法上課税対象であるのは所得であり、これは簡単に言えば売上げから費用を引いたものだ。従って費用には課税されない。資産は会計的には費用を繰り延べたものであり、究極的には費用だ。だから資産に課税されるようなことは法人税法上は原則ない。持っているだけで課税されるとすれば、時価の変動によって含み益を生じた売買目的有価証券などであり、こうしたものも結局含み益に課税されているのであり資産の保有によって課税されているわけではない。書籍を持っているだけで課税されるというのは、そもそも論からしてもおかしいのである。
仮に一億歩譲って上記の記述が正しかったとして、どうやって課税するのであろうか?例えば売上げが100円で原価その他もろもろの費用が20円だったとする。このときであれば利益が80円なのでその分担税力があるとわかるのでこの利益を基準に課税できる。しかし棚卸資産である状態はどうなのか?棚卸資産である状態では原価がいくらかかったのかしかわからない。仮に課税するとして何を基準にするのだろうか?またなにに担税力を見出しているのかわからないが、毎年同じ商品に課税するのは二重課税ではないのか?
上記の説明ではアレなので、例えば商品を仕入れたものの、まったく売れず売上げがゼロの店を考えよう。この店に課税すべきだろうか?普通の人なら収益が生じてないのだから、税金をとるようなことはしないだろう。それが当たり前である。国もそうだ。利益が上がっていなければ課税することはない。実際個人で考えてみればいい。所得がない人には所得税は課されていないでしょ。法人税も同じだ。利益がなければ課税されない。利益がないため法人税を納めていない企業のことを欠損法人といっている。しかし上記のブログによると、この例でも商品を仕入れ資産を持っているので課税されるらしい。まったく持っておかしいとしか言いようがない。
どこの国の話なんだろうか?
ブログのコメ欄かはてブにコメントつけてやれよ 知ってるだろうけど「参考になる」って言われてるぞ どっちの意見が正しいか俺は知らんが http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kirisakin...
倉庫の固定資産税(笑)
資産を保有しているだけで税金がかかるだって? はぁ?そんな話聞いたことありませんが? ごめん、先頭2行で税金に悩まされてる身としてはカチンときた。 固定資産税もなくなれ...
返本と出荷前の状態の間が曖昧なのがおかしいんじゃないか?
会計制度に無知で断言はできないのですが、出版業の会計ってなんかおかしくないですか? なんか出版社に著しく有利で、書店に著しく不利な気がするんですけど・・・ http://ja.wikipedia.o...
http://anond.hatelabo.jp/20071121105525 売り切らなかったら返品できるってのは、普通の小売業ではあんまり無いぐらい(書店に)有利な条件に見えるけど。
T/O http://anond.hatelabo.jp/20071121133607