ホットスポットのあるファーストフードで紅茶など飲んでいたら、椅子に脚を伸ばして座るヤンキー系のいけるお姉ちゃん二人組。まあ別に人に迷惑をかけているわけでもないので、まあそうねと思いつつ。その斜め前にメタボな20代のお兄ちゃん。メタボばんざいと思っていた。
帰ろうかなと席を立つとお姉ちゃん二人はゴミを捨てずに席に置いたまま。となぜ思ったかと言えばそのメタボなお兄ちゃんがそのゴミを片付けようとしていたら。
「店員でもないのになんてやつだ。メタボなんて思ってごめんよ」と膨らんだ腹を見ながら心で謝りつつちら見していた。
ちら見に気がついたか、彼はゴミ箱の上にゴミを置いた。「ゴミ乗せたままじゃん?中途半端ないい人野郎」
自分のゴミを捨てて車に乗った。そのメタボは席についていた。(窓から見えいた)
ライトをつけるとそのメタボはゴミを自分の席に持っていくではないか。そのゴミ箱にのっていった(お姉ちゃんの)ゴミと引き換えに自分のゴミを捨て、お姉ちゃんの方のゴミを自分のテーブルにのせている。
彼は他人のゴミを捨てたのではなく、摩り替えたのだ。セロもびっくり。
しばらく観察していると彼は「チューチュー」とストローを吸っている。彼にとってそれはきっとゴミではなく宝だったのかも知れない。
もっともポテトがあまっていたとか、カップに残っていたドリンクを透視して
「ごはんはぜんぶ食べなきゃいけまちぇん!」と資源を大事にする人かも知れない。なら「食いしん坊バンザイ」
ただ何食わぬ顔で 宙宙と悦に浸ったその表情。
彼はそういうわけで見渡しのいい真ん中くらいの席にいたのだろう。
狭い地域であるが世界は広い・・・と思わされた一件。