2007-09-18

二次元的な絵に影をつけると言うこと。

まぁ、絵のことは詳しくないので自分のブログに書かずにこういうところで書くんだが。

ニコニコの「描いてみる」なんかを見てて思ったんだが。

平面的というか、いわゆる漫画的な絵に陰影を付ける手法が現代日本の大衆芸術の主流なんだなーと。

それがそもそもどこから来ているかと言えば、アニメの影響、特に手塚アニメが動きの少ないアニメに立体感を持たせようとしたところから来ているんだろう。初期のディズニーアニメバンビ白雪姫にはキャラクターに陰影を付けていなかった。

まぁ、そのアニメに影響されて一枚絵でもアニメ的な平面なキャラクターに不必要なほど影をつけていく現代のアマイラストレーター達が出来てしまったのだろう。

もしかしたら、西洋美術に対する憧れがあるのかも知れない。

そもそも平面的な絵を書いておいて立体感を持たせようという考えに、私としては馬鹿馬鹿しさも感じるのだが、そこはまあおいておくとして。

確かに陰影法を用いると立体感のあるようなリアリティの有る感じの絵ができあがる。

その代わりに暗い部分を作ってしまうことにより、全体的に暗めの色を使わなくては色のバランスがとれなくなり淡い色や濃い色が主として使われ、明るい色が使われなくなる。全体的に落ち着いた色に纏まる。まぁ、単純に言えば色彩が乏しくなってしまうってことだ。

9/18現在放送されているモノノ怪と言うアニメを見れば分かるが、キャラクターに陰影を付けない代わりに豊かな色彩で圧倒される。

そもそも日本の絵画が影を使わず豊かな色彩で描かれている物だから、それに合わせたのだろうが、だからこそ現代のアニメから浮き上がって豊かな色彩が与える芸術性を再確認できる。

天野喜孝氏の絵も影を使わず様々な色彩で描かれている。独特な画風も特徴ではあるが、私にはあの色彩の妙に魅了される。

対して現代のイラストは線が描き出す物体の形が主であり、色は従的な存在でしかないように思われる。

魅せるための色ではなく、線+αとしての色。

良くも悪くも大量生産大量消費としての大衆芸術でしかない。

まぁ、エンターテイメント芸術を求めるのは愚かしいことだが、大枠が変わってないことを感じ始めると狭い範囲での絵の個性を競われても飽き飽きしてくる。

もうそろそろ、漫画アニメ新風をもたらす動きが出てきてもおかしくないのではないか。

途中で何が言いたいのか分かんなくなってきた。

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