2007-07-23

高校生の時……

母親を亡くした友人と二人きりで帰る事になった。

二人きりだから、自分がなんか、面白い話しないとって思って、沈黙が流れちゃだめだって思って、必死になっていろいろ考えた。そんで自分がポカした馬鹿話とか、そういうの必死に思い出してずっとペラペラ喋ってた。それでも途中でふっとネタがつきちゃって、慌ててなんでもいいからお笑い話を!って思って、口をついてでてきた話が、うちの母親とのバカ話だった。うちのおかんがこんなことやっちゃってさ、的な。言った瞬間に気付いて、しまった!と思った。でも、かといって、「ゴメンね、お母さんなくなったのに、こんな話して」的な事をいうのも、それはそれで逆によくないのではないか?言うべきなのか?いやでも……ど、どうしよう……

結局、その話は早々に切り上げ、違う話をした。

彼女は表面上は何も傷ついた様子もなかったけど、でもそんなのどうだかわからない。

どうすればよかったのか、ぐじゃぐじゃ考えながら家に帰った。なんだかごめんなさいと世界中に謝りたい気持ちになった。そんな高校生のワンシーン。今ふと思い出した。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん