先日、自動販売機に見慣れない機械が付いているので近寄ると電子マネー決済の端末がそこにあった。ほう、EdyかSUICAかと良く見ると「Cmode」と書いてある。端末は液晶画面なども付いて立派なものだったが、キャラクターや表示されるもののデザインは安くてあまりやる気を感じない。のちほど調べてみるとコカコーラ独自の電子マネーらしい。コカコーラまでが電子マネーに参入する意味があるのか?と訝しかったが、サイトを眺めてみると現金との(チャージ)窓口として膨大な自販機網を活用したいように見えた。
しかし自販機網が活用できるとはいえCmodeなんて泡沫規格なんぞでは決済手段が増えて負担が増すだけでコカコーラ社だけでは大して面白いはずがない。つまり、そこにはもう少し大きな絵図が控えているはずだ。それはコカコーラ社にソリューションを提供したどこかが描いているのだろう。
Edy、SUICA、PASMO、nanaco、WAON…ここ最近も参入相次ぐ電子マネー。規格が複数あってもエンドユーザーには嬉しくないなんて誰だってわかっていたはず。それでも我先に参入するのはきっとマネーというからにはシニョリッジ(通貨発行益)があってその旨味に参入が相次ぐのだろう、と私は素人らしく思ってた。
しかしこれらの実態はプリペイドカードである。通貨としてはあくまでも円であって電子的に出し入れを管理するだけの財布でしかない。他にも色々調べつつ考えていくと、分からないなりにロンダリングや海外送金のような黒い例外を除けば金融的な損得はあまり無いのだろうと思い至った。テレビで見た解説でも決済手数料を誰が握るのかが問題であるとしていた。
話をまとめると、まず10年ぐらいすったもんだしてもユーザーに馴染む物理的カードによる運用方法と汎用性のある(なのか?)技術背景で現実味のある電子決済はFeliCaぐらいしかないという前提があって
というゲームの設定があり、当然の今後として
のだろう。
その統合される中で影響力と設備負担によって手数料配分が決まり、無秩序に参入して見えた各プレイヤーが市場のパワーに準じて行儀良く並んだ単一電子決済の世界が出現するのではないだろうか。だから最初のコカコーラの自動販売機も、電子決済で“脱落”することは決まっていても現時点で参入しておくことで譜代になれるという打算があるのではないか。
と、まあ憶測ながらすでにFeliCaの手の平の上の物語となっているのだが、そうすると半年前にFACTAが出した与太記事は誰かの断末魔だったのだろうかという妄想も広がりングである。
どうせNFC(w/SAM)にマイグレーションするし、困るのはNTTcomぐら(ry