2007-05-21

バザール宗教は実現し得るか

従来の中央集権的な「伽藍型」宗教に対して、ネット上で議論し合いながら宗教研究していく「バザール型」宗教は、果たして可能だろうかと考えてみた。

まず、宗教活動の手段としては「Wikiまとめサイトを作り上げる」というのがすぐに思いつくが、絶対に編集合戦になって収集がつかなくなるだろう。

執筆者は、これまで信奉してきた宗教の考えを反映して書くかもしれないし、このWiki媒体にして自分の宗教の宣伝に利用しようという人もきっと出てくる。

たとえこれがうまくいったところで、せっかくバザール型で作り上げた宗教が、カリスマのある特定個人とか特定グループの持ち物に変容してしまう危険性も常に存在する。

結局は「バザール型のオープン宗教」というダシで人々を釣っておきながら、実態は伽藍型であり、数人の「選ばれし者」に刃向かうと追い出されるような険悪な雰囲気になるかもしれない。

内容の正確さについても、自分自身にとって都合の良い内容しか書かず、不利な内容を書く人を排除したりといった具合で、あまり期待できないだろう。

やはり「難しい」というのが結論かもしれない。

  • 実態は伽藍型であり、数人の「選ばれし者」に刃向かうと追い出されるような険悪な雰囲気になるかもしれない。 そういう意味では宗教に限らず、バザール型の組織はまれな存在であ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん