あなたが帰宅すると顔がモニターになったアンドロイドが迎えてくれる。食卓の準備をしながら彼女/彼が口にするのはネット経由で集積される様々な人々の声、そのモニターが映し出すのはネットを行き交う断片的映像の群れだ。無数の人々の声があなたを包み、無数の人々の顔がモニターの奥からあなたを見返す。群衆はついに自らを十全に表現するメディアを手に入れたのだ。彼/彼女はあなた自身でもある。
最後に特定の個人とまとまった会話を交わしたのはいつだったか。あなたは思い出せない。
Permalink | 記事への反応(1) | 02:38
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僕が仕事から帰ると、おかえりー!と彼女が元気に迎えてくれる。彼女は僕がいない間にネットで見たいろいろな話や映像を、とても楽しそうに僕に語り、そして身振り手振りで伝えてく...