2007-01-18

一度親友に告白して大失敗をしたことがある。

一緒に酒を飲んでいて物凄くリアクションがいいし、楽しそうだし、実際に「○○と話してると楽しい」と言ってたし、あちこちデートに誘っても一度も断られなかったし、家にも遊びに来るというので満を持して告白したら、

「○○のことは友人として好きなんだけど……」

という定型の断り文句が帰ってきた。

「話しているととても楽しいんだけど、彼氏としては見れない」

と言われた俺は、「話していると楽しい」=恋人としての最大の要素だと当時思っていたわけで、自分の何が悪いのかが全くわからずパニックになった。その後もしばらく腐れ縁のような形でたまにご飯を食べたりしていたが、もう今は交流はない。

その後女の友達と色々話すにつれて、「女性は一般的に男を自分にとって恋愛対象であるか否か、ひと目で見抜く。話していて楽しいかどうか、性格が合うか合わないかはほとんど関係ない。性格が全然合わなくても、話していてつまらなくても、相手が恋愛対象のカテゴリに入るならば恋人になれるし、逆もまた然り。一旦どちらかにカテゴライズされたら、もうカテゴリの移動は出来ない、云々」というようなことを聞き、俺は再度パニックになった。なんだそりゃ!? しかし色々な女と話していると、どうもそれが真実のようだ。俺は恋愛に対する考え方を変えた。

恋愛ロジックでするものではない。「性格が合うから」「趣味が一緒だから」そんなロジックを積み重ねても、本能的な直感の前ではそんな戯言は吹けば飛ぶようなもので、恋愛とはもっとエモーショナルなものなのだ。ドーキンスだったか誰かが「人が恋をするのは遺伝子のせいだ」という胡散臭い説を唱えていたが、確かにそうなのかもしれない。それまでの俺はロジック恋愛をしていた。「この子は可愛いとは思わないけれど、自分とこの部分が一緒だから一緒にいるべきなんだ」という思い込みを恋愛と勘違いしていた。こんなんで彼女が出来るわけはない。それ以来、恋愛に対してもっと直感を大事にすることを心がけた。自分が可愛いと思うか、セックスしたいと思うか、一緒にいたいと思うかをまず考えることにした。

そんなこんなで俺にも可愛い彼女が出来て、先月婚約をした。趣味は一緒だが、二人でそれを楽しんだことはないし、はっきり言って性格も合わない。ずぼらで楽観的な俺と、神経質で落ち込みやすい彼女。だが、一緒にいてこの上なく楽しいし、心から彼女を愛している。ロジックではない部分で我々は繋がっているのだと思うと、たまらなく彼女のことがいとおしくなる。これが恋愛なのだと、20代も半ばを過ぎてからようやく理解できた。

旅行フィンランドに行こうと思っている。これも直感だ。

  • よく言うよね. そいつとのセックスが想像出来たら彼氏候補. できなけりゃ友達. 俺は女の子を見るときそうやって見てるけど 大半が想像できるのでしにたくなるよ時々

  • 「話しているととても楽しいんだけど、彼氏としては見れない」の話とか でも、正直、おれはそいつを女としてみれなかったの話とかを見て思い出したんだけど、 今では準ひきこもりの..

  • http://anond.hatelabo.jp/20070118180655 実は付き合う前に何年間か友達だったというクラスチェンジ組でございます。 でもさ、ウチの彼女さんは何か実際に自分と会う前に友達と遊んでるときの写真

  • http://anond.hatelabo.jp/20070205222738 高校受験と大学受験が滑り止めなしの1本だったことが最大の原因。ロジカルに頑張れば必ず報われる、って思ってた。 小中高と体育会系だったし、そこそ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん