2006-10-22

webサイト(このエントリーで言うwebサイトとは、アクセス認証などのシステムを取っていない、不特定多数人間が閲覧可能である物を指すこととします)というのは、管理者が自由にできる空間なんです。

気に入らないコメントは自由に消してOK。

トラックバック削除OK。アク禁OK。誹謗中傷著作権法に抵触しなければ、何書いても良い。

でもその力は、残念ながら、貴方webサイト上でしか効力を持ちません。

貴方インターネット上の全てを自由にできるわけではないと言うことです。

それどころか、あなたwebサイトあなたがいかようにもできる権利を持つように、他のwebサイトには、あなたwebサイトに無断でリンクする権利が認められています。あなたwebサイトも、他のwebサイトを批判する権利を持っています。反論もできますし、また他の誰かが「そうだ、もっと言え」「ちょっと言い過ぎじゃないですかね」「こういう考え方もありますよ」などと横やりを入れることも可能です。

インターネット貴方の言論をリスクなしに放言できる空間ではありません。

マスメディアが(建前上は)持っている、「責任者によるチェックシステム」を、インターネットは持っていません。それゆえ、無断リンクや批判を禁止してしまうと、影響力のもつ人間webサイトで嘘の言論を発表した瞬間、多くの人がその欺瞞や間違いに気づかず信じ込んでしまうことになります。

ですからインターネットでは、そのチェックシステムの代わりに、「全てのwebサイト検閲なしに批判することができる」という権利を他者に与えて、貴方は初めて貴方webサイトを自由に扱えるようにしているのです。貴方は「自由」である代わりに、批判される「義務」を持っているのです。

無断リンクに際して誹謗や中傷が行われる可能性もありますが、それはまた別件として糾弾すべきことです)

アクセス認証会員制のwebサイトでは、一回り小さな社会でそれが起こるだけです)

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