2015-04-23

遠い

もうすぐ40になる独身一人暮らし自分

 

仕事はあまりできない

決められた時間に行ってできない部分は言葉で誤魔化したりしつつ、終わりの時間が来るまで何とか乗り切る、その繰り返し

新しいことは学ばず、古いことはだんだん忘れてゆく

 

生活はだらしない

掃除機かけるのもバスタオル洗濯も、月1回もやらない、猫のトイレだけは2日以内に何とか掃除する

食事は半分くらい安い外食栄養バランスもあまり考えてない

税金払うのを忘れていてよく督促状が来るが、滞納金は発生する前に払えている

 

こんな駄目人間だけど、それでも自分人生の中では、今は一番ちゃんとまともに生きられている時だ

何もできない子供時代からカタツムリよりもゆっくりだけど、前進はしていると思う

まがりなりにも自力で稼ぎ(そうできるようになれたのは、嫌がる自分に金と発破かけて受験とかさせてくれた親の力だが)

まがりなりにも自分で身の周りの事を処理して(一般的には処理できているレベルに達していないにしても)

破たんしないで毎日継続できている

 

周囲の話を聞くと、仕事生活もそのレベルの高さにポカーンとする

そんなにもエネルギッシュに、高い目標をいくつも達成しながら、どうやって毎日を送れているのか

結婚している人に対しては特にそう思う

一人で適当に折り合いをつけながらだから、今ようやく自分は破たんせずに回っているのに

他人と日々折り合える点を探しつつ、自分以外の人間人生責任を持てるレベル仕事家事をするなんて

あまつさえ複数人間関係を、何十年にわたって死ぬまで壊さず保ち続けられるなんて

自分には、宇宙飛行士になるとか石油王になるくらいに、想像がつかない遠い話だ

 

でも多くの人間ができているのだから、人という生き物のポテンシャルとしては、それは可能なことなのだろう

自分だって、生まれた時点ではそれができる可能性があったに違いない

いや、もしかしたら今だってあるのかもしれない

ただ、今までにそれが出来たことはないし、今後も実際に出来る有様をおよそ想像できないというだけで

 

から宇宙飛行士になろうと本気で思わないように、今後そういう生活を目指そうとは正直思わない

レベルながらも自力で何とか回している今の生活は、気に入っている(それが単なる錯覚だったとしても)

40年近くかけてどうにか作り上げた、このちっぽけで粗末な自分世界を、壊したくはない

 

はい

彼らの幸せに対して負うべき自分責任は、人間に対するそれよりもずっと軽くていいことに、世の中ではなっている

同じキャットフード毎日やって、トイレの砂を取り換えて、時々爪を切る

餌を食わなくなったら獣医に連れて行って点滴をしてもらう、そのくらいで済む

人間の子供にこれだけしかしなかったら、とんでもない虐待だろう

真っ当な人間世界自分にはあまりに遠すぎる

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