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2024-01-29

anond:20240129011301

( ^ω^ )

現代に続くハイヒール起源の説はいくつかあり、定説は定まっていない。

紀元前400年代アテネで、背を高く見せるハイヒール遊女間に流行した。これは男性も履いていた。

15世紀からイタリア、及びスペインで、チョピンというファッションオーバーシューズ貴族女性や高級娼婦流行する。

16世紀末に欧州現代に続くハイヒール生まれる。

町に溢れる汚物を避けるために生まれたという説もある。

ルイ14世は背を高く見せるために愛用していたなど、前近代から近代初期にかけては男女を問わず履かれていた。しかし、ナポレオン戦争が始まり各国で国民軍が創設されると、戦場を駆け回るために男性機能的な靴を選ぶようになったため、ハイヒール女性の履物と見なされるようになった。」

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AB

2023-11-09

anond:20231109211402

さまざまな言語的および文化的理由により、日本語西洋人にとって習得が困難でした。 16世紀ヨーロッパ宣教師は、日本語微妙さにイライラした最初外国人の一人であったが、決して最後外国人の一人ではなく、日本語を「悪魔言語」と呼んだ。 それ以来、多くのヨーロッパ人やアメリカ人が彼の意見同意するようになりました。

https://www.nsa.gov/History/Cryptologic-History/Historical-Events/Article-View/Article/2740656/linguists/

2023-10-01

anond:20230930194443

イギリスでは初めて黒人イギリス本土の土を踏んだのは第二次世界大戦後みたいな通説もある)

 って、本当かよ。日本ですら16世紀中に少なくとも一人は黒人が定住していたことがわかっているのにな。

2023-06-20

anond:20230620180052



この後の混乱を制すれば勝ち目あり。

2023-04-27

デカルトに学ぶよく生きる方法

私は哲学徒としてかなり落ちこぼれだったが、学んできた中で印象的だった哲学者が何人かいて、そのうちの一人がデカルトである

デカルトの最大の功績は、「世界共通理解を作った」事にあるんだよと私は習った。つまりそれは、cogit ergo sum,我思う前に我ありにあたるわけだが、この「世界共通理解」とは何か?

それは、どのような考え方を持っていたとしても、どのようなバックグラウンドであるとしても、人類皆んなが普遍して持てる考え、であるデカルト場合は、16世紀当時、「神は本当にいるのか? いないのか?」みたいな事を真剣に話している知識人たちの中で、こうした考えを打ち立てた(どんな考えであろうとも、共通して持てる考えとして)。

これは現代でも、特に人とコミュニケーションをとる時に私がおりに触れて思い返す概念だ。

人とコミュニケーションをとる時に、「相手との共通理解は何処まで出来ているのか」と考えてみる。そうし始めてから、格段に仕事がやりやすくなった。

こうする事で、行き違いが格段に減る。こっちはこうだと思ってたのに、とか、あっちは違うことを想定していた、とかがグッと減る。この共通理解を埋める、双方で同じ土台を作るためには、相応のコミュニケーション的手間が生じる。そういう手間を惜しまないようにする事が、自分にとっては大事な事だった。

現実世界を生きていると、この「共通理解」の概念がすっぽり抜けている人に沢山会う(というかほぼ全員)。つまり自分にとっての常識が他の人にとってもそうだ、というのを全く疑ってかからない人たちだ。ネットにも沢山いる。

そりゃあ、そんな人たちで話し合ったりしたら、トラブルも起きます精神疲弊しますよね、と思う。

確証バイアスという言葉があり、それは、人は自分の見たい情報だけ見てしまって、自分にとって都合が悪かったり、或いは興味を持っていなかった情報に関しては、見たい情報そばにあって、見ているのにも関わらず、そもそも「見ていない」と認知の歪みが発生してしまう、という概念だ。

共通理解を怠らない、という事は根本的であり、ある意味他者理解するとは何か、という壮大なテーマに関しても、重要示唆を与えてくれる。

2023-04-21

anond:20230421153533

1世紀の大プリニウスは、『博物誌』の中で、カエサル名前の由来をこう記している。

Auspicatius enecta parente gignuntur, sicut Scipio Africanus prior natus primusque Caesarum a caeso matris utero dictus, qua de causa et Caesones appellati.(母の死によって産み落とされるとより幸運である。そのようにして生まれた初代のスキピオアフリカヌスのように、また母の子宮を切ったことによってそう呼ばれた最初カエサルのように。また同じ理由でカエソもそう呼ばれる)

— 大プリニウス、『博物誌』第7巻 9章 47節

カエサルが長じてから生母アウレリア・コッタに宛てた書簡存在することから、実際にカエサル帝王切開で生まれ可能性は極めて低い。また、カエサル家はカエサルが初代ではない。

7世紀スペインイシドールスによって記された『語源』では、因果関係が逆転して記されている。

カエサルという語はユリウスに由来する。内戦が勃発するや、彼はローマ貴族として最高の地位を得た。他方で彼は死んだ母の切り取られた(caeso)胎内から引き出されたために、もしくは生まれつき豊かな髪(caesarie)を靡かせた子供だったために、カエサルとも呼ばれた。それ以来、彼の跡を継いだ皇帝たちもカエサルと呼ばれることになった。そして切り取られた子宮から取り出された者は、Caeso あるいは Caesar と呼ばれることになった。

— イシドールス、『語源』第9巻 3章 12

イシドールスによる『語源』は後世に典拠として採用されることが多かったため、caesarという単語は、本来意味と誤りを含んだ由来を併せ持ちながら、16世紀以降成立した帝王切開技術を追うように、ラテン語のsectio caesareaという名称へと結び付いたと考えられる。

このあたりの話じゃないの

anond:20230421002026

元増田説明が混乱気味なので整理しとくわ。

古代ローマに「Caesar」という男がいた。

言わずもがなカイザー帝王)」という言葉の由来になった偉人ユリウス・カエサルである

さて、カエサル時代から100年後くらいに大プリニウスという有名な学者が「カエサル母親の子宮を切って生まれたかカエサルって呼ばれたんやで」と説明した。

これは、「Caesar」という名前ラテン語で「切る」を意味する「caedere」の過去分詞「caesus」に由来している、という意味である

ただし現在ではこの説は間違いとされており、正しくは「青みがかった灰色」を意味する「caesius」に由来するのではないかと言われている。

なぜ間違いとされているのかと言えば、カエサルが生まれたあともカエサル母親が生きていたかである

この当時の「子宮を切る」とは、出産の近い母親が死んだあとに胎児だけ取り出す、というような手術のことであって、現代的な帝王切開の手術ではなかった。

現代的な帝王切開の手術が確立されたのは時代が飛んで16世紀に入ってからである

まあ確立されたと言っても当時は消毒法や輸血すらないので母親の死亡率は非常に高かったのだが。

そして、その手術を呼称するにあたって、(現代でもそうだが)医学用語にはラテン語が使われていたので「sectio caesarea」という言葉が作られた。

そういう意味では「sectio caesarea」というのは後世の造語だったわけだ。

じゃあ、その「sectio caesarea」の由来って何?という話になるが。

そもそも母親の腹を切って生まれ子供」が「caesar」と呼ばれていたらしい。

まり、そういう子供(caesar)の切除手術(sectio)だから「sectio caesarea」とされたのではないか、と考えられる。

じゃあじゃあ、なぜ「母親の腹を切って生まれ子供」が「caesar」と呼ばれていたのか?

ここで複数の説が登場する。有力なものは以下のとおりである

  1. ユリウス・カエサル母親の腹を切って生まれたか
  2. ラテン語で「切る」を意味する「caedere」の過去分詞「caesus」に由来している
  3. ローマ帝国法律Lex Caesarea = Imperial Raw)に「妊娠中の女性が死んだら胎児を取り出すべし」というものがあったか

1については、

先述のとおり大プリニウスの時点で「カエサル母親の腹を切って生まれた」という俗説は広く流布されていたので、

史実カエサルが本当に腹を切って生まれたかどうかにかかわらず語源説明にはなっている。

んで、その大プリニウスが「カエサル名前の由来はラテン語の『caesus』だよ」と言っているわけだから

カエサル母親の腹を切って生まれた」説を信じるなら自動的に2の「caesus」説も採用されることになる。

まり1と2はどこまで遡るかの違い、あるいは前後関係の違いにすぎない。

3は語源としてはやや強引な印象を受けるが、

いずれにせよ「Caesarea」が「帝国」という意味であるなら、それはユリウス・カエサルに由来していることになる。

結局、どの説もやんわりユリウス・カエサルに繋がっているので、

訳語が「Kaiserschnitt」だろうが「帝王切開」だろうがええんちゃうのという話なのだった。

anond:20230421074303

当時の帝王切開は死亡した母から胎児を取り出すものであり、帝王切開妊婦生存した記録は16世紀ごろまでなく、カエサル母親カエサル誕生後も生存していた記録があるから

2023-04-13

アムウェイの抱える問題についてワイが好き勝手書く

自称連鎖販売取引についてちょっと知ってるレベルのワイが、ここ数日世の中をざわつかせている話題について酔った勢いでササッと書くで

まずは結論から言うと、

アムウェイみたいなビジネスモデルは、日本社会価値観と致命的に相性が悪い」

ってところに行き付く

そのためには会社バックグラウンド説明せなアカンのやけど、

本家アメリカアムウェイ社は1950年代に二人の若者によって設立されたんや

当時はテレビ放送の普及とモータリゼーションの進行によって、市民広告を目にする機会が激増した

そこで各企業は大物有名人を起用した広告を打ちまくった

そんな中で新興企業が同じことをやっても、とてもじゃないが敵わないと判断した米アムウェイ社は、

ユーザー口コミ販路を広げていく」スタイルを取った

結果的にこれは大成功し、特にアメリカでは優良企業の一つとして扱われている

NBAオーランド・マジック創業者の一人がオーナーやったし(数年前に死去し、現在は子孫がスポーツ関連会社を作って受け継いでいる)、

本拠地ネーミングライツを取得してアムウェイセンターって名前になってる

そのくらい有名な会社

で、こんだけの会社がなぜ日本メタクソ叩かれてるかというと、

さっき言った「口コミ」に原因があるとワイは考える

ここまで読んで、もう既に気付いている人も多いかもしれんが、

アムウェイ販路の広げ方って、

キリスト教伝道」とほぼほぼやり方が同じなんや

それは米アムウェイ社のもうひとつの背景に起因するんやけど、

この会社ガチガチキリスト教保守派共和党支持なんよね

本社保守層の多いミシガン州にある

せやからアメリカ国内でも民主党リベラル派とか、マイノリティ層なんかには嫌ってる人も多いわけ

キリスト教教義に基づいた人道支援活動に力を入れてる面もあるから、一概に悪いとは言えないんやけどな

(渋谷にある日本アムウェイ本社ビルも、渋谷区の災害緊急避難民受け入れ所として登録されてるし)

じゃあ、話を日本に戻すけど、

日本キリスト教が伝わった16世紀や、キリスト教禁止が解かれた明治初期に、

日本布教活動を行った伝道師たちがどんだけ苦労をしたかは、もはや説明する必要が無いくらいやな

ずっと昔から敵対してたイスラム圏を除くと、ここまでキリスト教の教えが浸透しなかったのは、世界でも日本はじめ数えたほうが少ないくらいやし

(欧米諸国植民地化されなかったというのもあるにせよ)

しかクリスマスハロウィンだと、祭りみたいなオイシイところだけ文化の一部として普及し、

結果的にはイエス八百万の神の一柱として取り込まれしまう有様や

(クリスチャンの方には申し訳ない書き方やけど)

そんな日本で、キリスト教伝道っぽい手段で何かを広めようとしたらどうなるか?

言うまでも無いわな

しかビジネスから、金に目がくらんだ連中が集まるわけや

その結果、黒いやり方に手を染めてでもどうにか金を稼ぎたい、ということになる

つまるところ、日本でこの会社ビジネス継続するためには、

何かしら日本向けにビジネスモデルを再構築しなければならない段階まで来ているのではないか

というのがワイの意見

最後に、悪質な勧誘を受けた場合防衛術やけど、

消費者庁に連絡するのは勿論効果があるんやが、

悪質な会員には会社サイドもかなり手を焼いているようなので、

アムウェイお客様相談窓口にその会員の氏名(と分かれば会員番号も)を密告するのが一番手っ取り早い

そうすると会社側で会員資格剥奪なり何なりの処分をしてくれるはず

今回の行政処分で内部的には相当ナーバスになってるはずやから

もしその先にビジネス関係なく嫌がらせだ何だをされるようであれば、そこから警察の出番やな

以上、親がアムウェイ馬鹿を見たワイが個人的に調べて好き勝手書いた結果や

あとは好きに議論してくれ

2023-03-13

ビスケットクッキークラッカーショートブレッドサブレガレットプレッツェルの違い

ビスケット

小麦粉に卵・砂糖バターなどを加えて練って成形して焼き上げたお菓子のこと。

辞書的には「通常は甘くて、乾いていて、小さくて、平たいケーキ」と表現される。

ビスケット」という言葉は「二回調理する」という意味ラテン語bis coctus」に由来し、

古代においては二度焼きして保存性を高めた乾パンのようなものを指していた。

中世以降、小麦粉砂糖生産量が増えてくると、より甘く柔らかいビスケットが作られるようになり、

産業革命を経て、庶民的お菓子として普及し、多種多様ビスケットが作られるようになった。

しかアメリカで「ビスケット」というと、ケンタッキーフライドチキンビスケットのようなパン一種を指す。

クッキー

オランダ語で「ビスケット」を意味する「koekje」に由来する。

「koek」はケーキのことで、そこに指小辞「je」が付いて「小さなケーキ」という意味になる。

19世紀初頭のアメリカで、英語由来の「biscuit」と蘭語由来の「koekje」が衝突したが、最終的に後者勝利した。

そのためアメリカカナダでは、ビスケットのことを「クッキー」と呼ぶようになった。

日本では、特に糖分や油分が多い高級なビスケットを「クッキー」として呼び分ける傾向にある。

クラッカー

割れもの」という、わりとそのまんまな意味

アメリカ英語で、硬くて薄い、そして塩味ビスケットを指す。

まりざっくり言うとアメリカでは、

 ビスケットスコーンみたいなパンのこと

 クッキー → 甘いビスケットのこと

 クラッカー → 甘くないビスケットのこと

という分類になっている。

イギリス英語では「ウォータービスケット」「セイボリービスケット」などと呼ばれる。

ショートブレッド

12世紀ごろからあるスコットランド伝統的な焼き菓子辞書的には「ビスケット一種」とされる。

ショート」は「短い」という意味ではなく「砕けやすい」という意味

卵や膨張剤が入っていないのが特徴で、バター割合が高いのでサクサクホロホロとした食感になる。

日本で言うと「カロリーメイト」みたいなやつのこと。

サブレ

フランス発祥ビスケットショートブレッドに似ているが卵は入ることが多いようだ。

スコットランドフランス14世紀から16世紀まで同盟を結んでいて文化的にも交流があった。

1670年にサブレ侯爵夫人によって王宮に持ち込まれビスケットが「サブレ」と名付けられたのが最古の記録である

サブレ侯爵領地であるサブレ=シュル=サルトでは伝統的にビスケットが作られていたようだが、

現在広まっているサブレレシピは、1920年代サブレ=シュル=サルトのパティシエ発明したものである

ガレット

フランス語で「平べったい石」転じて「円盤のもの」という意味

蕎麦粉生地を作ったクレープのようなガレット特に有名だが、丸いビスケットを「ガレット」と呼ぶことも多い。

まりパンでもケーキでもビスケットでも、円盤のものは何でも「ガレット」と呼びうるようだ。

さらに、薄いビスケットは「ガレットガレ)」、厚いビスケットは「パレットパレ)」と呼び分けるらしい。

プレッツェル

ドイツ発祥パン、あるいはビスケット一種。結び目の形をしているのが特徴。

基本的には小麦粉イーストだけでシンプルに作られる。

大きくふっくらと焼き上げたパンタイププレッツェルと、

小さくカリッと焼き上げたスナックタイププレッツェルがあり、

ドイツではパンタイプが多いが、アメリカではスナックタイプも人気がある。

まとめ

ビスケット:基本形。小さくて平たくて乾いたケーキ

クッキーアメリカ英語。甘いビスケット

クラッカーアメリカ英語。甘くないビスケット

以下、各国の伝統菓子

ショートブレッドスコットランド発祥。卵と膨張剤が入っていない。

サブレフランス発祥。膨張剤が入っていない。

ガレットフランス発祥。さまざまな円盤状の料理

プレッツェルドイツ発祥小麦粉と膨張剤だけ。

パンケーキビスケット境界曖昧なんだなあ…と思ったひとときでした。それではまた。

2022-12-10

anond:20221210125833

南冲尋定(なんちゅう えろさだ)とは、戦国時代初期、明応〜大永年間(15世紀末〜16世紀初期)に活動していた刀工である

2022-11-10

アジアでは中国数千年前から天文学があったが、欧州天文学16世紀ガリレオが祖と言われている

 

しかガリレオカトリック司教らに断罪された

新興宗教プロテスタントには天文学(航海術)を使うヤクザ貿易族が多くいた

一方カトリ傲慢司法族には既得権益があり強かった

そこでプロテは80年戦争を起こし、武器貿易でも儲けた

オランダ東インド証券取引所が栄えてしまいにはアメリカ植民地をつくったそうな

米国中間選挙民主党優勢ってさあ…

2022-08-14

anond:20220812122329

ケインズ生きてた頃にイングランド銀行が利上げしたら、アメリカのほうから世界大恐慌が起きた(1929年

というように自由経済で貧富の格差を拡大していくと、終いには肥えた金融会社投資投機恐慌戦争起こしたりして、あぶれた人を殺し始めるからいけない

から共産主義者等は証券取引所破壊すべきだが、16世紀アントワープ証取の例しか聞かないな

2022-07-28

anond:20220728203217

そんなの16世紀くらいにはとっくに通過しとる

2022-05-31

野生の思考とシンウルトラマン

【シン・ウルトラマンネタバレあり というかネタバレ気にせず話す】

 

 

 

 

 現在公開中の『シン・ウルトラマン』を2回見てきた。あまりにも良かった。感想をどっかで書きたい。

 ところで、その感想叫びを漁る中で見かけた勘違いが「リピアくんが『野生の思考』って本を読んでる!」→「リピアくん地球人類のこと野生動物か何かと思ってる?」というもの

 別に誰がどんな感想を持とうが、或いはその人やそれに近しい観点を持ってしまった人が何をどう勘違いしていようが、それ自体全然どうでもいいのだけれども、リピアくんとこの本の著者(レヴィ=ストロース名前は聞いたことある人多いだろう)の名誉のためにもツッコミ言葉ネット上に残しておきたい。ついでに、この映画にこの本が登場した意味考察をちょっぴり披露させてほしい。

 

 

 

 

●要約と見出し
①『野生の思考』を超要約すると「いわゆる”文明人”の思考と”未開人”の思考根本構造的な違いはないよ。つまり両者の思考のものに優劣はないよ」だよ

 

 

②ザラブ、メフィラスは地球人類をいわゆる『未開人』と見ていたよ。ゾーフィもたぶんそう。

 

 

③『野生の思考』がリピアくんあるいはこの映画に与えた影響は不明だよ

 

 

 

 

①『野生の思考』(クロード・レヴィ=ストロース/1962)

 1950年代までのフランスをはじめとした西欧に多かった(今でもかなり多い)哲学思想が「西欧文明における思考と、アジアアフリカ中南米の未開文明思考とでは根本的に違う」という考え方で、主に科学技術文化の面での進歩史観優越感、啓蒙思想資本主義と結びついて植民地主義覇権主義の土台の一つになっていた。それに異を唱えたのがフランス出身人類学レヴィ=ストロースの『野生の思考』という書。特に文化人類学者やリベラル系の人に言わせれば「戦後思想における最大の転換点」となっており、いわゆる人文系に広げてみても、構造主義を生み出し、更にその後のポスト構造主義などの思想もつながる端緒となったという点ですごく重要な一冊になっている。

 

 

 内容をものすっごく要約すると「『事象の切り取り方』『概念の置き方』ひいては社会秩序の維持や幸福追求に対する考え方はどの文化においても根本的な構造は変わらず、表出の仕方、あるいは社会が持つ興味の向かう先と取捨が違うに過ぎない。あらゆる文明進歩史観的考え方を持つわけではなく、発展を望む文化もあれば安定を望む文化もあるというだけ。栽培思考(=科学によって裏付けられ、概念を用いて行われる文明思考)と野生の思考(=記号によって行われる思考。「野蛮な思考」ではない)との間に優劣があるわけではないし、一つの文化の中で両方の思考は両立しうるし、実際個人の中ですら両立している」といったもので、その歴史的意義は「20世紀半ばの西欧にはびこっていた進歩主義特に西欧文化を中心とする思考科学技術を背景に自分達を上位に置こうとする考え方への批判を行ったこと」「しかし、だからといっていわゆる”未開文明”や自然主義を礼賛するわけではないこと」「文化を『仕組み(構造)』に置き換えて分析するツールとして学問の場に登場したこと」あたり。

 「文化構造的に捉え、それぞれの要素が社会の中でどう表出しているか研究する」という所から後に『構造主義』と呼ばれる思想を生み出したことで有名。更に言えば西欧の奢りや発展途上国(昔は「後進国」と言われてたよね)への見下しを批判する流れを生み出したという点でも評価を受けている。

 

 

 「野生動物思考方法」みたいな生物学の本ではない。

 

 

 

 

②ザラブ、メフィラス、或いはゾーフィの考え方とは

 ザラブにしろメフィラスにしろコミュニケーションの初手は「自分科学力、技術力を地球人類に見せつける」事から始まる。その科学技術力の差を背景に、劣等感と焦りを刺激して地球人同士を争わせようとするのがザラブであり、劣等感無力感……謂わば絶望によって人類心理的支配し最終的に兵器として利用しようとするのがメフィラス。それらに抗うのがウルトラマンたるリピアくん、というのが中盤の流れだった。

 

 物語の序盤で、わざわざ観客に見せつけるようにリピアくんがこの書を読んでいた(演出しての)理由はここにある……気がしなくもない。16世紀から20世紀……あるいは紀元前から現代に至るまで、我々地球人類が奴隷植民地後進国、押し並べて言うなれば『未開人(文明人/強者たる自分達とは構造的に違う考え方をする者)』である他者に対する接し方は、ザラブやメフィラスをそこまで強く批判できるような立派なものではなかった。

 宇宙人ゾーフィもそう。彼が裁定行使できる者・絶対者としての力を行使したのは「『未開人』である地球人類が、未開人のまま我々『文明人』並みの危険性を持つ可能性が出てきた」からじゃん。

 使用を思いとどまったのも、リピアくんもといウルトラマン意思感情を汲んであげたのもあるけど、基本的には、地球人類がβシステム自力で解析・利用し、グリッチじみた手法ではあるがゼットンを無力化せしめたことで「『未開人』から文明人』に格上げされた」だけに過ぎない。

 そんなゾーフィにもリピアくんは抗う、というのが終盤のストーリー。もちろん滅ぼされる我々としてはたまったものではないけれど、じゃあ地球人類の歴史において、他人他国人、あるいは他の生命に対してゾーフィと似たようなことをしてこなかったか、を考えると……やはり「滅ぼされるのは困るからやめてくれ」くらいしか言えない。

 

 

 逆に言えば、あの外星人や地球人の中でリピアくんだけが”変”なのよ。我々が他者と相対する時、普通はザラブとはいかんまでも、マイルドメフィラスかゾーフィくらいの扱いになるし、そうでなくとも暴力政治で言う事を聞かせてその力を利用しようとする各国政府みたいな事をする。地球人類とリピアくんとの科学技術の差や大きさの比で考えれば、虫か何かを前にした人間、の方が理解として近いかもしれない。

 しかし、リピアくんは(各国政府ひいては人類歴史悪辣さを知りながらも)、あのネロンガ戦のたった一度、リピアくんの足下でただ一人リピアくんだけに見えた星のような輝き、小さな他者のために命をかけられる個、そういう価値観を共有できる群体のために命を張った。そういうことをできる生命体のことを知りたくて、知り続けるために守りたくて、学んで、感じて、支えて、何度か支えられて、それでも分からなくて、その果てに見つけた『他者のために命を賭けられる自分』。虫のような他者のために、ネロンガの電撃や、ガボラの激ヤバ光線や、メフィラスのグリップビームや、1兆度の火球の前に身体を晒せる者。ザラブにもメフィラスにもゾーフィにも、あるいは普通地球人類の日常の中にもない”変”な価値観を持つ、だからこそ『ヒーロー』、ウルトラマン

 

  

 自分が今回の『シン・ウルトラマン』に感動したのはまさにここで、「ウルトラマンとはこういうヒーローなのだ」「我々がウルトラマンヒーローだと感じてしまうのはこういう理由なのだ」を2時間かけてぶつけられたのがあまりにも気持ちよかったかなのだ

 

 

 

 

レヴィ=ストロースウルトラマンにどれだけ影響を与えたか

 結論から言うと「わからない」。それはリピアくんに対してという意味でも、『シン・ウルトラマン』という作品に対してという意味でも。

 というのも、リピアくん、地球人類のことをめちゃめちゃ頑張ってお勉強してて(かわいいね)、ものすごい量の本を超速で読んでるわけで、『野生の思考』だけがピアくんの人格形成思想信念の確立寄与しているかと言われれば、まあもちろんそんなことはないだろうという演出はなされてる。レヴィ=ストロース思想だってその後にやって来たグローバリズム等の思想史において批判を受けてきたわけだし。

 そもそもピアくんがザラブやメフィラス、あるいはゾーフィから地球人類を守ろうとしたのは「我々と彼らの文明構造的に違わない」という計算、あるいは知識を基にした思想や信念からではない。「彼らの事を知りたい」という知的欲求から来る寄り添い、ゾーフィが言うところの「好き」、米津玄師が言うところの「あこがれ」という感情こそが、リピアくんの力の根本なわけで。

 

 

 文化人類学の中でも大きな意味を持つ書でもあるし、作中においても先の展開を示唆しかねないアイテムでもあるけど、知らずに見ていた人なら分かる通り、別にこの書が作品全体に超大きな影響を与えているかは正直微妙かもしれない。でも、知っておくと↑のような考察も楽しめるという点では面白いよ。

 

 

 

 

結論

・『野生の思考』という本は生物学ではなく文化人類学の本だよ

・本の内容は『シン・ウルトラマン』という作品意味を落としているかもしれないし落としてないかもしれないよ

・それはそれとして読んでおいて損はない本だよ

以上

2022-05-08

莫登庸

マク・ダン・ズン

16世紀ベトナム黎朝皇帝位を簒奪、莫朝を創始する

ベトナムという発音は主に北部の読み方で、南部だとイェトゥナムみたいになるらしい

越南の「越」は日本でも「ゑつ」と書いていたので、イェトゥナムだと昔の日本語の発音にも近いかもね

2022-05-06

YOUTUBE書籍解説動画読書代替になりえない3つの理由

普段そんな本読まないけど折角のGWからユヴァル・ノアハラリの『サピエンス全史』を読んだ。

この本を知ったのは中田敦彦youtubeチャンネル投稿されてた書籍解説動画が切っ掛け。

(URL:https://m.youtube.com/watch?v=fud4-L2lnqQ)←一時間で見れるよ。面白いから見よう!

流石に書籍の内容は難しく、読了までに丸5日はかかったけれどその価値はある体験だった。結構難解かつグロテスクな内容なので余裕があるときおすすめ

読了後、内容の復習も兼ねて前に見た中田敦彦書籍解説動画をもう一度視聴した。

俺はあれだけの濃密で膨大な内容を3本1時間動画にまとめた中田の手腕に感心したし、YOUTUBE大学ファンなのでこのチャンネルオンラインサロン否定するつもりではないと予め記しておく。

また今回見たのが上の動画だっただけでこれからする主張は他のチャンネル動画にも当てはまる。

その上で、解説動画を見ることは読書をすることとは別物、言ってしまえば別格の体験だと感じた。

以下その理由

なお『サピエンス全史』読んでない人には伝わらないところが多々あると思うがご容赦を。読んでくれ。

中田敦彦動画も話に出すから見てない人は下に行く前に見てくれると嬉しい。

それでは。

~~①動画という媒体では本の内容の全てを収録することはできない。

中田敦彦動画を例に出す。

動画内で解説されていた本の内容をものすごく短くまとめると次のようになる。

20万年前に東アフリカ誕生したホモサピエンスは、認知革命で得た「想像のものを実際にあるかのように扱う」能力を以て他人類を絶滅させ地球覇権を握った。

その後、得た認知能力を基盤として農業革命科学革命に至り飛躍的に文明を発展させていった。

しかし発達した文明がもたらした幸福自由人間以外の生物の膨大な犠牲の上に成り立っている。

また生化学工学等の科学進歩によって人間はいつか人間以上の存在を創り出し、地球の頂点の座を取って変わられるかもしれない。

とこのようになる。

以下は動画内では触れられていなかった内容の一部殴り書き。(再三になるが読んでない人はマジで意味からないので注意)

狩猟採集時代サピエンス世界進出することで他生態系に与えた破滅的影響

食糧の増加とそれに伴って増える食い扶持を満たす農業無限地獄

・脳の記憶能力凌駕する膨大な生産物管理するための記憶媒体文字

認知革命虚構によって成り立った団結と秩序、そして差別ヒエラルキー

・”貨幣”という概念のヤバさ(普遍的な転換性と信頼性及び浸透力)

・”帝国”の性質、拡大と変革のサイクル

ヨーロッパ帝国と他地域存在した帝国比較

帝国拡張科学の発展によって人類史上初めて築かれた将来への信頼

・”拡大するパイ”の前提に成り立つ経済の好循環

産業革命本質エネルギー変換という発想の発明

国家市場経済個人支配する過程で奪い、与えたもの時間地域コミュニティ人権職業想像上のコミュニティ平和

・神になった動物が問われる「我々は何を望みたいのか?」

軽く書き連ねるだけでもこれだけの内容が動画の中では触れられていなかった。

繰り返しになるが認知革命を軸としてサピエンス全史をまとめきったこ動画センスには脱帽するし、この動画を見ることで俺の中で新しい発見も生まれた。

だがしかし、これは認知革命一本だけでまとめられる程度の内容ではなく、認知革命も一つとして含めた様々な要素が複雑に積み重なった壮大な本なのだ

帝国”についての事前の理解がなければ、その後に続く科学×帝国×資本主義の最強コンボの強さが分からない。

狩猟採集時代サピエンス生態系破壊を知らなければ、環境破壊産業革命以後だけの近代現象勘違いしてしまう。

中田敦彦サピエンス全史が読まれない理由として「話が長く、脱線するから」と言っていたがその脱線は後の章への伏線であり、その長さは意味のある長さなのだ。(中田自身はそのことを百も承知だろう、とは思うけど)

膨大な内容を動画に納めようとすると、どうしても内容に影響のある圧縮をしなければならない

からその動画を見ることは読書にはなりえない。これが理由ひとつ

~~②本の中の分からないことを新たな知識にすることができない。

どういうことか、俺の読書を例に取る。

まず俺は本を読んでいた5日間の中で50回以上google検索をした。

話についていく上でどうしても必要だった知識もあれば、本筋に関係ないけど興味本位で調べた単語もある。

しか中田動画の中では分からない言葉は無かった。

前者は誰でも分かる平易な言葉に言い換えられていた。後者についてはそもそも出てこなかった。

ヒトラーキリスト教の話は出てきても古代シュメール人16世紀オランダの話が動画内になかったのは我々視聴者がそれを聞いてもピンと来ないからだろう。

シュメール人オランダのことを知らなくても本の粗筋を頭に入れることはできる。

そういった”無駄”を削ぎ落とすことはは”わかりやすさ”への親切な最適化なのだ

だがそれは同時に新たな知識との出会いの鍵を失うことを忘れてはならない。

から解説動画視聴者することは読書したことにはならない。理由のふたつめ。

~~③読書している最中に何かを思い付くことができない。

俺は読書の途中で考えごとに耽ること度々があった。

食糧が増えることで人口が増加したのであれば(マルサス人口法則というらしい)、食糧含め最低限度の生活保証されている筈の先進国少子化は何が原因なのか。教育コスト生活レベルの上昇によって現代人の考える”食い扶持”は昔のそれより遥かに大きくなったのか?

未来好転するという思い込み経済の好循環を創るのであれば悲観論が多数を占める日本の今後は?

↑これは悲観論根拠悲観論を唱えるマトリョーシカになって面白かった。

読書することと本の解説動画を見ることって何が違うんだろう?

↑これを考えて結構自分なりに納得のいく結論が出たのでここに投稿している。

等々、本に関係のあることないこと色々なところに思考が飛んだ。

読破に5日もかかったのは難しかったのもあるが、この考える作業時間を取られたのも大きい。

まぁ俺ごときが考えることは既に先駆者がいるもので。

先ほど挙げた上2つはググったら同じことを言ってる人がいたし、多分これも探せば既出なのだろう。

というか当たり前のことをアホがドヤ顔エウレカ!と叫んでいるだけなのかもしれない。恥ずかしくなってきた。

でも思索自体が楽しく脳味噌を鍛えられる体験だったし、その過程で更に洗練された他人思考出会うことができた。

これは動画を見るだけでは決して得られないものだ。

何故なら動画自分思考情報を受信することで一杯になってしまうからだ。

本を圧縮した密な情報を、語り部という他人のペースで受け取らなければいけないので脳の処理がそれ以外に使えなくなる。

文字という情報媒体自分の読む速度に合わせて情報が入るので動画よりも、脳のメモリに余裕ができるのだ。

youtubeにも一時停止機能はあるが、手間で面倒なので考え事をするためにわざわざ動画を止める人は殆どいないのではないだろうか。

第一書籍よりも情報が少ないのでそれを土台として思考するにも限られてしまう。

なので解説動画読書にはなりえない。

~~さいごに

話は脱線するが中田のこの動画は「生物学」+「歴史」+「科学」をまとめた本書の外から見た独自性動画最初で触れたところが凄いと感じた。これのお陰で内容を理解する下地ができて、話がわかりやすくなっている。

持論になるが解説動画価値、求められている「わかりやすさ」とは本の内容をいか単純化するか、ではない。

その本に書かれていない情報を本の中身に追加し、不足を補うことで視聴者理解の手助けをすることにあると思う。

またyoutube動画視聴者と本の架け橋となるのは素晴らしいことだ。俺自身サピエンス全史を知ったのはこの動画が切っ掛けだ。

から中田敦彦動画は最高だ。それは揺るがない。あっちゃんありがとう

ただコメント欄動画を見ただけで終わってしまう人がいて、それが俺には物凄く勿体ないことだと感じた。

今回改めて気づいたのは読書という体験の複雑さと楽しさだ。作業ではなく体験として読書にはそこへ時間を注ぐだけの価値がある。

インターネットが発達した現代からこそ、みんな!本読もうぜ!!

2022-04-16

anond:20220412102027

そうすると結局、「◯◯には1ミリも加担してはならない」みたいな無意味規範を生むだけなんだよね。

禁書目録を作った16世紀カトリックのようになる。

2022-04-02

ボルシチみたいな16世紀以前の「今現在ウクライナ』と呼ばれている政体統治下の地域」のあたりで発祥した料理

「今現在ウクライナ』と呼ばれている政体統治下の地域に住んでいる人たち(だけ)のモノ」とするのはかなり無理があると思うんだけど

2022-03-24

anond:20220324171136

ゼレンスキー演説を聞いた各国の対応

ドイツ 最短の時間と最短のコスト解決法を考える

アメリカ コストを惜しま解決しようとするが、ドイツより時間がかかる

英国 16世紀までの判例を調べる

フランス 議論の末、ストが起き、フランス国鉄が止まる

日本 高い緊張感をもって注視する

北朝鮮 人民の偉大な首領によって解決法が示される

2022-02-22

1分でわかるウクライナ歴史

16世紀ポーランドなんや荒野に『コサック』っていう連中が住み着いてオスマン帝国を襲撃して略奪しとるわ…怖…」

ポーランド自治を認めたるからワイらのためにオスマン帝国と戦ってくれや」

コサック「やったりますわ」

1648年:フメリニツキーポーランド貴族どもが横暴やからコサックのみんなを集めて独立するで!」

→「ヘーチマン国家誕生現在ウクライナ中部あたり)

1654年:フメリニツキー同盟しとったクリミア国に裏切られたから、ポーランドに対抗するにはロシア保護下に入るしか無いわ…」

ロシア共通先祖から分かれた兄弟がまた元通りひとつになれたんやね(にっこり)」

ロシアウクライナ共通の源流にキエフ大公国があり、ロシア的には「生き別れの弟が兄を慕ってやってきた」みたいに受け取ったらしい

1656年:フメリニツキースウェーデンに対抗するためにポーランドロシア同盟結んだんやて! ほならスウェーデン同盟してまた独立や!」

1657年:フメリニツキー「と思ったけどワイはこれまでや…ほな…」→死去

1667年:ヘーチマン国家「フメリニツキーが死んだら内戦続き、結局はポーランドロシアに分割されてしまったやないけ…こらあかんわ…」

→以降、ポーランド側は「右岸ウクライナ」、ロシア側は「左岸ウクライナ」として統治され、徐々に自治権を奪われて滅亡。

1783年ロシア帝国「ワイら上り調子で『ロシア帝国』名乗らせてもらってます。そんでオスマン帝国に勝ってクリミア半島も併合したったで!」

オスマン帝国支配下にあったクリミア・ハン国がロシア帝国に併合される

1793年ロシア帝国「かつての強国・ポーランドも虫の息や。戦争に勝って右岸ウクライナをもろたで!」

1853年ロシア帝国「オスマン帝国戦争してたら何故かイギリスフランスとも戦うはめになってしまったで!」

クリミア戦争開始

ロシア帝国「クリミア戦争ほとんど負けやった…ワイらは遅れとるわ…」

19世紀ウクライナ「周りの国は民族主義とか国民国家とか盛り上がっとるみたいやで…ワイらもそろそろ『コサック国家』の復活を目指すべきちゃうか?」

1917年ロシア帝国「第一次大戦では敗色濃厚…何もかもうまくいかんまま共産主義者どもにやられてもうたわ…ほな…」

二月革命十月革命帝政ロシア終了→ソビエトロシア樹立

1918年ウクライナ「うおおおお!!! これを機にワイらは独立するで!!!

ソビエトロシア「許しまへんでー」

ソビエトロシア勝利ウクライナ傀儡国家

1922年ソビエトロシアソビエト連邦っちゅうのをつくるんでウクライナくんも参加してくれや」

1932年ウクライナ「作った小麦がぜんぶロシアに奪われて飢饉ヤバいねんけんど…」

→「ホロドモール」と呼ばれる飢饉で数百万人が死亡

1941年ウクライナ「ワイらの国が戦場になって国民が死にまくっとんのやけど…」

独ソ戦で1000万人前後が死亡

1986年ウクライナ「ワイらの国に建設された原子力発電所が爆発したんやけど…」

チェルノブイリ原子力発電所事故

1991年ウクライナソ連崩壊した! ついにワイらが独立するときが来たんや!」

ウクライナ独立

2004年ウクライナ独立したとはいえ未だロシアの影響は大きい…EUに加入すべきやないか?」

ウクライナ大統領「でもワイは親ロシア派やねん!」

ウクライナ不正選挙やろ!」

親ロシア派当選した大統領選への抗議運動が盛り上がり再選挙で親EU派が当選オレンジ革命

2010年ウクライナ「あれからEU派は内部抗争でグダグダしとるで…今回の大統領選はどうなるんや…」

大統領選で親ロシア派当選

2014年ウクライナ大統領マジで経済ヤバいんや! EUよりも今はロシアから融資をもらっとこうや!」

ウクライナ「は? なんでEUとの協定拒否すんねん!」

→大規模な反政府デモが勃発して大統領が逃げ出す

ロシア親ロシア派が多いクリミア半島は『もうロシアに入りたい』言うてまっせ」

ロシアクリミア派兵

クリミア「ワイらはウクライナから独立してロシアのお世話になりますわ」

2022年ウクライナ「ずっとロシアとの小競り合いが続いてるしヤバいやろ…NATOに入らせてくれや…」

ロシア「許しまへんでー」 ←いまここ

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