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2012-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20120103154202

初潮って、おしっこ拭いたらちょびっとティッシュに経血がつくくらいのごくごく軽いものなんだよね。

血が伝うほど量が多くなってくるのは1年~2年後くらいだったかな。

個人的な体験から言ってるだけだけど、小6の初潮から20歳くらいまではじわじわと重くなり続けた印象。

初潮後はまだ生理が軽いっていうのは、赤ちゃんを育てるためのベッドである子宮内膜を作る能力がまだまだ未完成ってこと。

こういった情報が今まで母娘の間だけで共有されていて、父親や兄弟が知りようもなかったから、

初潮妊娠可能のサインなんだからセックスしておkなはず」

という誤解が男性の間に広まってしまったんだよ。悪意や傲慢ではなく無知なんだ。

考えなければいけないのは、「なぜ女性初潮についての色々を男性に対して隠蔽してきたのか」ということ、

あるいは「隠蔽せざるを得なかった理由」だと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20120103142318

http://anond.hatelabo.jp/20120103150939

女性が成人ロリコン嫌悪感を持つのは、精神的・知的成熟しているべき大人が自分エゴで「母体死亡」に繋がるような危険出産をさせたがっているように見えるからだと思う。

小説マンガで、少女が大人になったことのメタファーとして初潮表現ってたまにある。

「ツツツーって血が足を伝って流れて、女の子がショック受けて泣く」みたいなやつ。

でもあれって嘘ですよね。

初潮って、おしっこ拭いたらちょびっとティッシュに経血がつくくらいのごくごく軽いものなんだよね。

血が伝うほど量が多くなってくるのは1年~2年後くらいだったかな。

個人的な体験から言ってるだけだけど、小6の初潮から20歳くらいまではじわじわと重くなり続けた印象。

初潮後はまだ生理が軽いっていうのは、赤ちゃんを育てるためのベッドである子宮内膜を作る能力がまだまだ未完成ってこと。

妊娠能力ってそれだけ長い時間かけて成長し続けてるというわけ。

から、自らの体験から初潮がどんなものか知ってる女はみんな、

初潮妊娠可能のサインなんだからセックスしておkなはず」というお説を聞くと

なんとなくいやーな気持ちになる。

こっちの都合は無視なんだな、って感じですよね。

2011-10-18

ハックルさんに期待するべきところ

ハックルさんに期待すべきでないところ」の続編

http://anond.hatelabo.jp/20111018090019



ちなみにハックルさんに関して言えば、

こういうよくわくわからん加齢臭がプンプンするガノタと同レベルの頭悪い粘着気質部分を除いては大好きです

(これは彼の長所部分と切り分けられるものじゃないのだけれど)

どちらかというと、彼をいつまでも攻撃し続けている人のほうが気持ち悪いと思う。




だって、「もしドラ」に対していつまで経っても文句を言っているような人ってこれと同じでしょ。

14年間人類が手も足もでなかった相手に10秒くらいで作ったビームライフル圧勝 そりゃ怒るだろ

しかに「もしドラ」は子供が作ったおもちゃみたいなものであり、内容敵には色々問題があります

これが大活躍してたら、今までの小説ドラッカー好きな人ほど怒るだろう、と理解は出来ます

でも、大事なのは作品中ではUEを倒すことであり、作品外では今までの流れやイメージを変えることです

その手段がおもちゃでも何でもイイじゃない。

今は厳密な合理性を求める段階ではないと思う。





ガノタハックルさんに粘着してる人間も、彼らに対する期待の仕方が根本的に間違えている。




ハックルさんの凄さは、とりあえず後先とか今までの経緯とかを気にせずに、目の前にあるものをぐちゃぐちゃにできるそのぶっ飛んだ感性です

そして、不完全でもなんでもとりあえず新しい形をつくってみようとするそのチャレンジ精神です

結果としてできあがったものが「アレ」でも、それを胸を張って世に送り出し、批判に対しても胸をはり続けるができるということです

今までの流れを変えるような新しいものを世に送り出せる人間とはこういううつけ者なのだと思います

日野さんとハックルさんは、世の中に破壊混沌をもたらすカオスヒーロー的な存在としてもっと評価されてもいいと思う。




そりゃできればもっと品があって、文章力シナリオ構成力もしっかりしてるほうがいいでしょう。しかし、そこまで望むのはやりすぎです

彼らがやっているのはとりあえず今までの「ガンダムとはこういうもの」という既成概念をぶっ壊す、ぐちゃぐちゃにする、

そういう取り組みなのであって、アレが未完成であることなど両者とも十分理解してやってるんです

新しく再建するのは、別の才能がある人に任せればいいのです

ダイヤモンド編集だってサンライズだってそこがわかった上で彼らを採用したのだから

出来の悪さを批判すること自体、見当はずれも甚だしいと言えます

「できの良い作品を作る」方向の才能は、ハックルさんや日野さんに期待してもムダです

期待の伴わない、ただ口汚いだけの批判などなんの意味もありません。




そもそも、なぜ部外者のハックルさんや日野さんが出てこなければいけなかったのか。

それを考えると、ドラッカー看板を掲げながらロクに計画的な破壊創造をおこなってこなかったため、50年もかけてろくな入門書を作れなかったダイヤモンド社の人に怒るべきだと思うんだ。もちろん、ダイヤモンド社の皆様も、頑張ってはいらっしゃるし時々「海外翻訳」なんかではいい本出てるけど日本人著者が出してる本って面白みがないのが多いよね。思考停止したサラリーマンのオッサンだけ相手にしてたらイカンぜよ。本当に問題なのはもしドラのあとに、まともなドラッカー本が「ドラッカーリーダーシップ論」くらいしか出てないということだってば。



ガンダムについてはガノタがあまりに嫌いすぎて全く見てないか全然知らんけど、SEEDとかの話を聞く限り、もう業界内の人間ではぶっ壊せないどころか劣化した再生産になるってガノタの人はみんなわかってたんじゃないの?長い目で見たら、AGEがクソアニメになろうがなるまいが、ガンダム全体を救ったってことになるんじゃないのかな。




昨日「織田信長」を読んだばかりですがなにか?

信長はいいよね。カオスヒーローでありながら同時に冷静に敵から学んで成長できる人でもあった。



追記2

igiさんに追記部分をほめられたwので追記1を削除。igiさんにおもしろがられるとかイヤすぎて鳥肌たつ。

まぁ私が余計なこと書いたのが悪かったということで。

2011-10-13

本当は萌えるハックルちゃん

齋藤孝ではこうは行かない。彼は見た目の通りインテリ眼鏡って感じだが、

ハックルさんはもう私の中で完全に萌えキャラと化した。



http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111013/1318467309  (世の中ってのはこういうもんなんだ。私は私の好きなようにやるぜ)

のあとに

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111013/1318467309  (最後根性よ!自分が正しいと思うことを貫いてたらきっとみんな分かってくれる)

という記事を書く、その流れの完璧さにもう萌えが止まらない。さやかあんこイチャイチャしているようにしか見えなくて困る。




萌え王道に忠実なハックルさん

わたしこういう人物像が大好物どまんなかなんだわ。



平凡な子が、偉人伝とか読んで、自分もかくありたいと憧れる。

いや、憧れるじゃなくて、自分もそうなるのだ、ならなくてはいけないと決意する。

自分をそういう人たちと一体化させて、同じように行動し、同じように思考しようと普段から務めるわけだ。

努力して努力して、周りに何を言われようともそれを貫くのね。

まぁたいてい自分は強くなったけど誰も周りはついてこないってオチになるよね。




そうやって張り詰めた生き方をしている人が、ふと孤独を実感する瞬間でうおおって興奮する。

そんな時に、ちょびっと不安を覚えながらも、自分は間違ってなんかいないと涙を拭いながら、

夜中に一人でボールを磨いたり、魂の書を読み返したり、家族の位牌なんかと会話したりとかね。





さらに、実は一人じゃなかった、数少ないけれど、自分を理解してくれる人がいたってことがわかる瞬間が続くと・・・鼻血出そうになる。





さらにさらに、そういう子が、仲間と一緒に挫折を乗り越えて何かに到達するってなところまで来ると・・・

もうベタでもなんでもいいよ。これぞ物語だよ。すべてを許せる気分になるよね。




最も有名なシーンは「SLUM DANK」の赤木メガネ君だと思う。

私が腐女子になったきっかけもこの作品だったわー。

あの時のメガネ君が輝いて見えた、あるいは涙で霞んで見えたのは私だけじゃないはず。



いまこういう熱血シーンは少年漫画ではできなくなって全部少女が行うようになってる。

少女ファイト」とか「ロウキューブ!」とか「ゼロの使い魔」とか、

神のみぞ知る世界」の空手娘とか、作品名忘れたけど剣道部ポニーテール主将さんとか。

最近で言うと「輪るピングドラム」のりんごちゃんとかもあのまま貫いてたらいい感じだね。

真剣で私に恋しなさい!」の川神一子なんかもすごく良い感じ。

とにかく私はこういうのが好きなんだ。

そういや「百年の孤独」とか軒並みSFって、スケールや壮絶さが全然ちがうにせよ大枠ではこういう話だわね。




ハックルさんの存在はオッサンに勇気(?)を与える

こういった、今は「女の子の特権」みたいな印象がある話を、女でない、若者ですらないオッサンが頑張ってる。

これを新たなムーブメントとしなくてどうするよ。

働きマン」でもあったじゃん。50歳から女子高生恋愛する物語を企画して成功する話が。

お前ら「うさぎドロップ」みて、ニンマリしただろ? オッサンになっても人生終わりじゃないよ。むしろこれからだよ。

そう言ってくれてるように思える。応援しなくてどうするよ。




からこそ「もしドラ」は許せない

こういうのが大好きな私にとって、「もしドラ」という作品がいかに期待を裏切るクソ小説であったかは分かっていただけるかと思う。

多くの人がもしドラを「良質の百合」と表現した。私もそのとおりだと思う。途中までは完璧な展開があった。

来るべきラストシーンへの期待に胸をふくらませ、ドキドキしながらページをめくったわけだ。

からこそ、あのオチは許せないわけだ。絶対に許さないよ。

そういう話じゃねーからコレ!

ナルキッソス」やってんじゃねーんだよ。「いつから半分の月がのぼる空」になったんだよ。

そういう物語をやれる構成じゃなかっただろうが。なんでいきなり路線変更してるわけ?

おとなしくスラムダンクやってりゃよかったんだよ。「本当、女子高生は最高だぜ!」で何が不満だったわけ?

小説の読み方の教科書」で「筋書きを予想しながら読むべきではない」ってドヤ顔で書いてたけどそういう問題じゃねーよ。

筋書きはぶっ壊せばいいってもんじゃないんだよ。読者の予想を裏切れば良いってもんじゃないんだよ。

それならそれで、納得出来るだけのものを書けなきゃいかんのにできてないやん。

夕紀の死を支えるだけの備えなんて物語のどこにもなかっただろうが。徹頭徹尾二人の物語だったろうが。

書かれていない行間からチームメイトとの絆を読み取れっ・・・てそりゃねーわ。

わけがわからないよ。これコミック版でどうにかなるのかよ本当に?



と、昨日までは考えていたのだけれど考えを改めた

彼にはまだ「この結末」が書けなかったのだと考えた。

逆に考えるんだ。ハックルさんはまだメガネ君がいない未完成、つまり一番美味しい状態だと考えるんだ。

実際彼は発展途上の人物だ。未完成からこそ面白い。こじんまりと完成してない所が魅力のキャラなのだ。

そう考えると、これからますます楽しみだ。目が離せないね

2011-08-14

依存契約

もしかして見てるかな

まぁ、それはいいや


知りあって数年の異性と約束をした

あちらには「居てくれること、傷付けない事、受け入れる事」を

こちらは「自身を相手の一部とすること、自我を与えること、依存を受け入れること」を

こうして文字にすると、その異常がより際立つ

エゴがは露出し、道徳倫理侮辱されている

未完成で未熟で脆弱自己

自己と他者の境界線の霧散

人に言わせれば「気持ち悪い」の一言で一蹴されるような、おそらく汚い関係

心理学の用語で言えば、共依存

依存を受け入れて世話をする事に自分存在意義を見出している

青年期におけるアイデンティティ確立拡散の発達課題に支障が出ている

ここで躓くということは、きっと以前の発達段階に積み残しがあるんだろう

せいぜいが、基本的信頼と不信の乳幼児期だろうが



話を一般の方に帰納する

今、恋人夫婦である組み合わせのうちで

相手の存在自分存在意義を委ねていない人がどれだけいるだろうか

あなたのために~~」とキャラクターに言わせれば美談になるくせに

いざ「依存」の一言がつくと醜聞に変わる

病的とさえ言われる

では極論として、自分存在意義を自前で用意するとして

その時の恋人や伴侶の必要性とは何だろうか

社会的ステータスか、生殖のための遺伝子供給装置か、共同育成者か

感情の含まれない、役割機能のみの道具の為が自然と思うのだろうか



依存」には負のイメージが付き纏っていると感じる

自立していない、人間として終わっている、理性持つ存在として堕落しきった姿勢

別に理性を廃せよと言いたいのではない

「否定するな」と行動の制限をしたいわけでもない

ただ単純に、誰もが発達課題をきちんと積めるわけではないと言いたい

隙間の開いたジェンガのように、まばらでふらふらと安定しない存在でも、不安になりながら生きている

積み残しを補完するには、その上に積んだものも積み直しを迫られる

それは、きっと苦痛

それが出来ないから、他のジェンガに寄りかかって、集まって、倒れにくくする

きっとそれは、恋人や伴侶の話に限ったことではないだろう

自分一人では不安定だから

きっと寄りかかり合って積んでいく

隙間一つ無いジャンガなら、そんな必要もないだろうが

から、あらゆる関係において「依存」という形容詞適応されるだろう

きっと本来は、依存は「良悪」で判断されるべきで「善悪」で判断されるべきでは無いんだろうな


演繹する

から言い訳をするわけじゃないが

自分と相手には、それが必要だった

大きな依存を結ぶ必要が

そうでなければ、ジャンガを全て崩す他なかったのだ

不安定を解消するたったひとつ方法がある

初めから積まなければいいのだ

積むから不安定だから、積まなければ崩れもしない

崩してしまえば、崩れることはない

それは、自殺

2011-06-27

http://anond.hatelabo.jp/20110627010711

完成作になるまでとか言って凝ってて途中経過コードを見せたがらない人

絵でもそういう、いじりまくっていつまで経っても完成させる事のできないタイプも上達は遅いよ。

多分一番遅い。

延々といじっていつまでも未完成=練習以下にしかならないから。

2011-06-02

[]タイケン学園について

今季加盟した社会人クラブチームウェルネス魚沼(魚沼市)の母体である日本ベースボールセキュリティ専門学校(同)が、裁判沙汰になってしまいました。

今朝の新潟日報・朝刊の社会から。例によってWebには掲載されてないので要点を抜粋します。

同校は昨年4月に開校しましたが、施設や授業の内容が事前に説明されたものと異なるとして、昨秋までに同校を中退した学生9人が、同校を運営するタイケン学園(東京都練馬区)を相手取って、学費の返還や慰謝料など計2,400万円の損害賠償を求める民事訴訟新潟地裁起訴しました。
訴えを起こしたのは、県内をはじめ5府県に在住する19~27歳の男女9人で、いずれも昨春、同校のベースボールプレーヤー科に入学しましたが、いずれも中退しています。

訴状によると、同校は入学案内などで「硬式用の野球場が2面、屋内練習場完備」などとしていたものの、実際には「広神野球場など周辺の公営球場を借用し、屋内練習場も無かった」とし、また課程についても「野球指導論、審判論などは講義が行われていなかった」と指摘した上で「杜撰な運営のため、充分な教育を受けられなかった」と、学園側の債務不履行を主張しているとのこと。
対するタイケン学園は「相手方は事実誤認がある」として、全面的に争う姿勢示唆しているそうですタイケン学園
日本ベースボールセキュリティ専門学校

ベーセキは昨季の開校と同時に県硬式野球連盟に加盟しましたが、そういえば思い当たるような節があります社会人球界では、専門学校は基本的に企業チーム扱いとなりますが、昨季のベーセキ、県内の公式戦で企業チームが出場する3つのうち、シーズンを通してたったの1回だけしか出てなかったんですよ。
ベーセキは、昨季の都市対抗県予選ではバイタルネット企業チーム同士の決勝リーグで当たることになり(とはいえ、未完成の新加盟チームにいきなり酷な組み合わせ。あれはヤオだと、俺個人的には今でも思ってる)、結局2試合ともワンサイドで惨敗という結果に終わりました。で、ベーセキが昨季新潟県内で公式戦に出たのはこの2試合最初最後。秋の社会人選手権県予選にはエントリーしませんでした

http://dynamite-shikoku.halfmoon.jp/459459/archives/2005/03/post_71.html

http://anond.hatelabo.jp/20110601132716

2011-05-21

あの夏、火垂るの墓

僕は中学一年生、まだ12歳だった。いいことばかりではなかったはずだが、今振り返ってみると、毎日笑ってばかりいたことだけが思い出される。部活に熱中し、友達にも恵まれ、告白なんてできなかったけれど、小さな恋もしていた。楽しい日々だった。未来のことなんて考えもしなかったけれど、ただ明日も、その次の日も、今日のように、昨日のように、笑って生きていくのだと思っていた。

夏休みに入る前の週くらいに、小学校一年生の従姉妹がやってきて、夏の間中、うちに滞在することになった。

小さな従妹ははにかみ屋で、しばらくはもじもじしていたけれど、すぐにうちにも馴染んで、僕のことを「お兄ちゃん」と呼んで、まとわりつくようになった。僕の両親も、姉も、従妹を可愛がり、相手をしてやったが、そういう点では一番邪険な僕に特になついていたのが不思議だった。僕もそう意地悪な少年はなかったと思うけれど、少年少年なりに忙しかった。部活もあれば男同士の付き合いもあり、そうそう従妹の相手をしているわけにはいかなかった。

夏のある日、ふと空いた一日に、だらだらと寝転がってテレビでも見ていたら、暇ならば従妹を映画につれていけと母が僕に命じた。従妹は最近、公開されたばかりのアニメ映画となりのトトロ」を見に行きたいのだという。たまたま僕以外の人の手がふさがっていて、まあ僕としても、いつもいつも愛想よく従妹に付き合っていたわけではないから、罪滅ぼしの気持ちもあって、従妹と二人、映画館に出かけた。

まだ、ジブリ映画国民的な動員力を獲得する前のことだ。映画館はわりあい空いていて、お菓子を食べながら僕と従妹はトトロを見た。

ラピュタは好きだったが、トトロ子供向けだなあとその時の僕は思った。その一年か二年前に、休日の父をせかせて、ラピュタを見に行った僕だったのに、もうそろそろアニメ魔法を心からは信じないようになっていた。従妹の表情はスクリーンの変化に合わせてめまぐるしく変わり、どちらかというとそちらを見ていた方が面白かった。

トトロを見終わって、僕は従妹に聞いた。

「もう一本あるんだって。えーと、ひたれるの墓?暗そうな映画だなあ。どうする?もう帰る?」

「ううん、みたい。みていっていいでしょ?」

それは僕くらいの年齢男の子と従妹くらいの年齢女の子の話だった。作画が公開に間に合わなかったらしく、一部が描線のまま映し出されていた。普通に考えればジブリ黒歴史と言うか、前代未聞の汚点(なにしろ未完成品を映画館にかけておかねをとったのだから)と言ってもいいと思うのだが、そんなことは気にならないくらいに僕はその映画に引きずり込まれていた。

誰が想像するだろう。トトロの次に上映される映画が、あんな作品だなんて。

今この歳になって考える。なぜジブリはあの時、あの作品を作ったのだろうかと。ああいテイストの作品はその後はジブリは作っていない。安心安全のジブリブランドだ。他のジブリ映画の好き嫌いを僕は即座に言える。一番好きなのはラピュタだ。でも火垂るの墓は。好きなのか嫌いなのか分からない。二度と見たいとは思わない。でも、場面の細部まで、あの夏のあの映画館のように、今でも頭の中で上映できる。

とにかく、火垂るの墓を見終わった後、僕たちは疲れ切っていた。そのまま映画館の座席にうずくまっていたかったけれど、そうもいかなかったので、僕は従妹をおぶって、またバスに乗って家に帰った。帰ってすぐに、飯も食べずに僕は寝た。

8月も終わるころに、従妹の父、つまり叔父が死んだ。末期のガンだった。叔母が看病に専念するため、従妹をうちに預けていたことをその時になって僕は初めて知ったが(叔父が入院していたのは知っていたがそんなに悪いとは聞いていなかった)、従妹は知っていたのだろうか。

葬儀の際中、従妹は僕を隣に置き、ずっと手を握っていた。たったふたりきりで生きようと思ったあの少年女の子のように。

先日、三十路のその従妹がようやく結婚した。もう結婚しないのかと思っていたが、どこからか朴訥な年下の青年を見つけてきて、あれよというまに披露宴を開いていた。花嫁衣裳を盗み見に行った時、何を思ったか、僕の手を握って、従妹が言った。

「ねえ、お兄ちゃん、あの時、手を握ってくれていてありがとう

あの時ってどの時?と僕は疑問に思ったが、野暮なことは言わずにうなづいていた。分かったふりをするのがいいことは人生はいくらでもある。もちろん僕は彼女幸せになって欲しいと思ったけれども、先のことはわからない。けれども生きていればとにかく人生は続いてゆく。それはどうであれ、おしまいになるよりはいいことなんだろう。

記憶はただ頭の中にだけあるのではない。夏のにおい。まぶたに焼付くような熱い色。いつか彼女は、夏の日に夕焼けを見ると、彼女をおぶったあの夏の僕の背中を思い出すと言った。体温や匂い。いろいろを。その中に彼女は、小さな女の子だった時の、あの日々の思い出を縫い付けている。笑ったり、泣いたり、どうしようもなくてたちすくんで、ただそばの人の手を握ったりしたあの日々のことを。

そして僕も夏が来るころにはあのにおいを思い出すのだ。生きようとした少年女の子を。彼と彼女を。僕とあの子を。

2011-03-07

cloudnoteがウェブサービスとして未完成過ぎて閲覧する気も使う気も起こらない

2chからデータを取得して

編集するUIを作って

データベースに保存する機能ができたかリリースした

というやっつけ仕事感がすごい。

コンテンツへの導線が右欄の「新着」(4つしか表示されない)と「コメント数が多いまとめ」(4つしか表示されない)とその一覧くらいしかなく、

あろうことかRSSすら無いためエントリーを作っても流れていくだけで誰も捕捉できない状況である

しか名無しで保存可能なため(cloudnoteという名前で保存される)どんどんゴミコピペが生成されそして流されていく。

サイトの中で如何にしてにユーザを飽きさせない、リンクをたどっていける仕組みを作るか。これが全然できていない。サイトの離脱率がすごいんじゃないかな。

そんな状態なので当然それぞれのエントリブックマークされず。墓場のようだ

http://b.hatena.ne.jp/entrylist?sort=eid&url=http%3A%2F%2F2ch.cloudnote.jp%2F

リリースされてしばらくはコメント名前欄でjavascriptを書いて遊べた(今では改善されている。対応の速さを褒めたいところだがこんなのは最初から対応されているべき)。

togetterだってリリース時はもっとマシだった。

このままゴミコピペが生成され続けてそのうち飽きられるんじゃないかなこれ。

もっとマシなサービスだったら、少しでも見直してやろうかと思ったところだがこれがホットココア技術力の限界なんだろう。


とりあえずcloudnoteみた感想。もう見ない。

2010-12-13

BDレコーダーって何年も前からこれだけ出てるのにまだまだ未完成だなぁ

一週間先までしか番組表がなくて、予約できないとか開いた口がふさがらないんだがどういうこと?

2010-10-27

明快なる相乗効果が忌憚なき墓標を欲する

時間増殖炉の根底を覆す離散的思考の結末が情け容赦なく溶解したる顕現者の両眼に生え聳え立った。重大なる異端者達の反発と溶鉱炉の底に眠る擬似創造主ミイラによって成し得た数世紀前の芳醇なる家庭崩壊は今まさに世紀末老害となって三千世界を標榜する補助器具と共に虚空に青白い虹を描く。螺旋状の頭髪によってしたためられた古代暴言は男女の偽りを越えて未完成の容器に埋もれた受難の歴史を彷彿とさせる。怠惰によって奮起された仮想動物の骨髄を三分間凝視することで隣人は体液の大半を失い上流階級の隔壁は霧散する金銭の権化と変ずる。倒壊したる我が待ち人は孤独を得てなお隆盛を極め堕ちゆく残滓を必死にかき集めながら朴訥なる教育機関に絶大なる意見を発する。事情を知らぬ犬は後ろ髪を束ねて永遠なる忠誠を誓い、一方獰猛なる電話破壊二日酔いを繰り返しながら最後の審判を下す。天から舞い降りた二重苦を背負ったスピーカー約束された言葉を紡ぎながら迷惑千万な独走を止めない。終わらざる回診と大名行列が三軒先の通りを横切った後、部分的に標榜する時事ネタを頓着なしに信用した教祖ははためく裾を足元にまとわりつかせ皆と昏睡に耽る。芸術的なる忘却が明日占いを逸脱し、爆発的な向上心が新居に佇む彼の妻を目頭からゆっくりと引き裂いて緩慢に揺らがせる。冷静なる胞子に包まれた赤子が両手に握っていた真紅の暖簾を振りほどき広がりきった面妖なるボスに個人的な報復を誓った日は満月だった。大海を飲み込んだこぐま座から西へ三歩進んだところにあるカリフォルニアは目覚しい発達を遂げた時点で蝋燭の灯の中で抱擁を重ねるのだった。斜陽の陰に隠れて耄碌した化物たちが手に手を取って乱気流から漏れでた小さな粒子を手のひらから姑息に吸収しつつ未完のとぐろを真似したハサミが突き刺さる壁に象徴された弁護士を祝う。

2010-09-22

http://anond.hatelabo.jp/20100922170211

心配してくれてありがと。



なんで誰も望まないような男が三人も増えるんだ?

これは元の文でも書いたけど私にはよくわかんない。

ここがわかるかもしれないという意味で少なくともゲームは買うと思ってる。

バンナム様からしたらコアファンがゲーム一本買うくらいでは全然元が取れないだろうから

貢ぐって感覚はあんまりない。


素直に「こういう窮乏でどうしても○人をNPCにせざるを得なかった」って言ったなら、

アイマス信者は待ってくれただろ(普通未完成で納品とか商品としてありえねーけど)。

これは思う。ならば批判はこの点にピンポイントに絞るべき。

まだ冷静になれないから仕方ないけれど、冷静になれないならしばらく待つ。


アイマス信者レベル献身と忠誠でまだ足りないのかよw

それは消費者に甘え過ぎってもんだろ。

以上とか以下の問題じゃないんだ。

与えられた状況で自分はファンとしてどうありたいのかって時に

今やってるような行為はちょっと変かな、って思うだ。

ぶっちゃけ親や上司ダメなときに、

そんでもって「立ち去れない」時に、自分がどうしなきゃいけないのかって。

立ち去れる人はそれでもいいと思う。私はもう無理なので、じゃあどうしようって

腹のくくり方を考えてるわけ。


「あ、こいつらはどんな扱いしてもついてくる」

「あ、こいつらは何やっても金落とす」

「じゃあこいつらは蔑ろにして別の客層に目を向けよう」

うーん、そう感じたらやめるけどね。

要するに製品ダメで、製作者の態度もダメって時は。

ぶっちゃけるとさっきの記事で書いた曲芸と柑橘という2つの会社は切った。

ただ、バンナムはともかくとしてアイマスプロジェクトには

私は諸事情考えて、別に愛がなくなったわけじゃないと思うの。


まぁそのあたりの見極めが本当にできてるかどうかは正直自信ないし、

個人の物差しの問題だから(相対主義的で申し訳ない)

私はもうちょい頑張ってみるよ。




最後に、まぁエロゲオタの人には失礼しました。

私がエロゲオタの典型ってわけではないのであしからず

エロゲーギャルゲーファンに見る日本人的な忍耐とキレ癖

今回の件、要は、金がないんでしょ。金があれば解決できる問題だと思う。

ならリメイクを信じてしばらく手弁当で応援してあげればいいじゃない。

いつから一緒に作り上げていくことを忘れてクレクレ君になったんか。

金や人の不足だとすれば、

なんで誰も望まないような男が三人も増えるんだ?

素直に「こういう窮乏でどうしても○人をNPCにせざるを得なかった」って言ったなら、

アイマス信者は待ってくれただろ(普通未完成で納品とか商品としてありえねーけど)。




あれが足りないこれが足りないと思ったら、そこをなんとかするのが

君たちPの力量の見せどころではなかったのか、と。

いかにもアイマスらしいじゃないか。

アイマス信者レベル献身と忠誠でまだ足りないのかよw

それは消費者に甘え過ぎってもんだろ。

あいつらトップレベルキチガイだぞ。あれ以上ってどんなだよ。



頑張ろうよ。

大事なことは目に見えない。

でも私たちなら私たちがやるべき道は見つけられるはずだ。

製作者が意図しないところにまで萌えて、製作して、世界を広げてきた奴等じゃねーか。

部外者には意味不明なグッズやイベントで統率の取れた歓声上げてきた奴等じゃねーか。

それこそ目に見えないところまで大事にしてたよあいつらは。

散々そういう不気味なまでの「団結」をしてきた奴等が砕け散ったんだよ。

製作者サイドに、ただの窮乏じゃない誤魔化しや不誠実を感じたからだろ。





エロゲーギャルゲーもそうだけど

信者忠誠心溢れすぎる姿勢製作者に間違ったメッセージ送ってんだよ。

「わたし達は何されてもついていきます」ってな。



製作者だって人間だから、そういうのに慣れてくれば、

「あ、こいつらはどんな扱いしてもついてくる」

「あ、こいつらは何やっても金落とす」

「じゃあこいつらは蔑ろにして別の客層に目を向けよう」

ってなる。



信者達はそれでもちゃんと抗議や交渉一つせずにニコニコ耐え続ける。

で、ある日突然我慢の限界に達して一斉に破滅的にキレてコンテンツ破壊して立ち去る。

最後は何もない焼け野原だ。

(そうならなかった場合製作者が完全に甘えきって腐りきるのでいずれにせよコンテンツは終了する)

昔の日本の開戦と一緒。



アイマス信者は今回キレた。

これがまだ破滅的な回復不可能なキレではないのなら、

やるべきことは「なあなあにして不満や怒りをなかったことにする」のではなく

「正しい方法できちんと抗議するやり方を学ぶ」ことだ。




俺なんかは「さっさと立ち去って製作者に吠え面かかせてやれよ」と思うが。

舐められた時にちゃんとキレないぐらいなら突然キレる方がまだマシだよ。双方にとって。

http://anond.hatelabo.jp/20100922163833

2010-09-07

般若心経ハードコアVer歌詞

未完成ぽい。完成期待

http://www.nicovideo.jp/watch/sm12000087


仏説摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩

行深般若波羅蜜多時

照見五蘊皆空

度一切苦厄

舎利子

色不異空 空不異色

色即是空 空即是色

受想行識 亦復如是

舎利子 是諸法空相

不生不滅 不垢不浄 不増不減

是故空中 無色 無受想行識

無眼耳鼻舌身意

無色声香味触法

無眼界 乃至 無意識

無無明 亦無無明尽

乃至 無老死 亦無老死尽

無苦集滅道 無智亦無得

以無所得故 菩提薩?

般若波羅蜜多故

心無?礙 無?礙故

無有恐怖

遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃

三世諸仏 依般若波羅蜜多故

得阿耨多羅三藐三菩提

故知 般若波羅蜜多

大神呪 是大明呪

是無上呪 是無等等呪

能除一切苦 真実不虚

故説 般若波羅蜜多呪

即説呪曰

羯諦羯諦波羅羯諦

波羅僧羯諦菩提薩婆訶

般若心経



あのクソ金ピカビッチクスリ使って悟りやがったらしい

肉体も精神もすべて捨ててイっちまいやがった

そこのクソガキ、俺らが空になれたら面白いと思うだろ

何度もいわせんな俺らはトべるんだ

増減も綺麗事もクソも何もかもぶっ殺してやる

眼、耳、鼻、舌、身、意思と順番に削ぎ落としてやる

感覚認識も全部?ぎ取り俺らは生きるんだ

俺らが見てたモノに現実はねぇし ジジイになってくたばる事はねぇ

その代償として俺らは無になる

もう全て殺して砕いて裂いちまえ 俺らに智慧はもう必要ない

ムダな恐怖ももうやめだ 俺らに失うモノはねぇ

下らない空想も全部ぶっ壊せ 全てを平らにしちまえばいい

クソババアの言う通り シャブって悟って捨てちまえ

以上が俺様の素晴らしい教えだ とっとと真実に至っちまえ

例の呪文をどんどん広めて イく奴どんどん増やしちまえよ

真実に至って 全てを捨てて 全てを手に入れちまおうぜ

「わーったわーった よく分かった じゃあまずはお前の眼からだな」

2010-06-16

ゲームとかアニメとか音楽で金儲けしちゃいけないのか?

製作者は受け手に楽しんでもらうために作品を作っているのだから、対価として金を要求するのはおかしい」

「作品を金儲けの手段にするのはおかしい」

とか言う主張をネットで見るけど、変じゃない?



 いいじゃない、娯楽商品で金儲けしても。



 精神的活動を物質的活動と比べて優位に評価して、「純粋であるべき表現活動を金で汚すな」みたいに考える人がいるかもしれない。

 「悪貨は良貨を駆逐する」のアナロジーを使って、劣悪な商業指向の作品が氾濫すると、良質の作品が減ると考える人もいるだろう。



 前者に対しては、作り手がいかに物質的要素に助けられているかを見ていない。

作品を作っている間も生活しなきゃいけない。家賃払ったり飯食ったり。生きていかなきゃ作品も作れない。

金儲けして生活費に余裕ができれば、また作品も作れる。稼げなければ生活費を得るために別業せざるを得ない。

 

 加えて、作品を作るための技能環境にも金がかかる。

音楽を例にすれば、楽器や録音環境にはものすごい金がかかる。音楽を学ぶこと、例えば他人の音楽を沢山聞いたり理論書を買ったり

講義を受けに行くことにも金がかかる。音楽作成するときでも、エンジニア演奏家に頼む時には金を払わなければならない。

そうした労苦を経た上でようやく作れる音楽が多い。安価でつくられても素晴らしい音楽は沢山あるけど、ジャンルBGMとして使える範囲が

狭くなってしまう。

 

 金を稼ぐことによって作品制作に専念でき、技能的にも高く、多様な作品を生み出すことができる。それだったら稼がせてやればいいじゃん。一番得するのは受け手なんだから。

 値段が高くなって作品が買えなくなる、って意見もあるかもしれないけど、本当に値段設定が不当に高いのなら、そんなに売れないはず。

つまり製作者が自爆してるんだから、ほっとけばいいじゃん。



 後者に関しては、購買者側の問題でしょ。「劣悪な」商業作品が売れるってことは、そういう作品が欲しい、つまり少なくとも購買者は

その作品を「劣悪」とは考えていないってこと。良質な作品が減るっていうけど、そんなのは一部の意見でしかない。作品を絶対的に

評価できる尺度がないんだから、評価者の好き嫌いに還元されるところも大きい。つまり「俺の好きな作品が減って、俺の嫌いな作品が売れてしまうのは嫌」ってだけなんじゃないかと。

もちろん未完成品としか評価できない作品は除外した上での話。



 思うんだけど、「製作者は受け手に楽しんでもらうために作品を作っているのだから、消費してもらえるだけありがたく思え」って言う人は、自分価値が無くて何らかの対価を出せないことに敏感な人が多いんじゃないかと。



・金が無いから、金を出したくない

自分プライドが許さないから、作品を好意的に評価したくない

・「製作者=上位」「消費者=下位」と自分で考えているから、劣等感故に製作者に対して勝手嫌悪感を抱いて、なんとかして攻撃したい



 結局こんな人が多いんじゃない?無料で公開してる作品に関しては特に顕著だよね。

 こういう人って自分製作者側に回ると、受け手に対してものすごく傲慢になるくせにね。

2010-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20100517230212

ある程度完成されてるっつっても30そこそこの結婚する年齢の男性はまだまだ未完成だよ

狙うっつっても年収500万前後の男だろ

まだまだ伸びて行くし、家庭に助けられる事も多い

30で完成されてたし、妻に何も助けられてないしーみたいな男ほとんど居ないと思うっすよ

自分がそう思って結婚価値感じないならやめとけ

2010-05-14

政策に向き合うということ

http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20100514/p1

BewaadさんのエントリーTwitterとかで盛り上がっていた。こういう良いエントリーを読むと自分も何か書いてみたくなる。とは言え、氏の議論への反応ではなく、氏の議論への反応を見ての感想なのだが。



twitterをつらつらと眺めていて、ある種いわゆるリフレ派の最大公約数的な意見だなと思ったのが以下のコメントだ。



個人的にリフレ派諸氏に言いたいのだけれど、開き直ってもいいと思うんだよ俺。「gdgd言わないで全部ボタン押せ、学術的な決着はその後だ」と。俺は少なくともこの立ち位置立脚してるし、この立ち位置が「ただの素人リフレ派」にとって最も強いと少なくとも俺個人は思っている。

http://twitter.com/kumakiti2ch/status/13936833688



感情論としては、正直同意せざるを得ない。不況長すぎ。いらだつ気持ちは自分にもある。そもそも、経済政策理論に先行したことは今まで何度もあった。むしろその方が多いんじゃないだろうか。ならば、限られた情報能力選択肢の範囲内で、最良のものを選んでいく、そういう割り切りは必要なはずだ。



ただ、この割り切りは我々外野人間がするものじゃない。それは為政者仕事であり、責務であって、我々が出来る事じゃない。残念ながら。もちろん、全部ボタン押せと言ってはいけない、とは言わない。それをやりたい人は政治活動・宣伝活動として大いにやればいい。でも、外野の我々にとってもっとも意義深い仕事はそれではないと思う。



本当に大切な外野仕事は、ボタンを用意すること。そしてそれを磨くこと。政策の選択肢を提案し、そのコストも、ベネフィットも、考え得る全てのリスクも、全てが出尽くすまで叩いて叩いて叩きまくる。もう鼻血も出ないほどに叩き合ったその末に出来たコンセンサス為政者の前に積み上げること。それこそが外野仕事ではないだろうか。



もちろん、いくら完璧に鍛え上げた最良のボタンを用意しても、それが採用されるとは限らない。ユーロ通貨統合の直前に、どれだけの学者が議論を積み上げ、賛否両論ボタンを用意してきたか。30代以上の人なら覚えているはずだ。そして、過半数の経済学者(と記憶している)が提出した反対意見は結局為政者達に却下されて、今の惨状に至ることになる。それでも、例え捨てられるとしても、政策オプションというボタンを磨き上げる行為が無駄だと思っている経済学者などいないはずだ。今は捨てられても、一度磨き上げられたボタンはいつか必ず何かの役に立つ。



翻って、過去5年間、いや10年間、リフレ派の論者の人たちは自分たちのボタンを磨き上げてきたのだろうか。自分にはそうは思えない。「インフレターゲットデフレ脱出」、という意見に「いや、コミットメントの問題が解決されてないでしょ」とツッコミが入った。それに対してリフレ派の人たちはどれだけ真っ向からの反論をしてきたのか。財政政策だってあるじゃん、みたいな議論に逃げてはいなかったか。それは「このボタンじゃ機能が足りないんじゃない?」という客の質問に、「その機能は別のボタンについてるから大丈夫です」というようなものだ。それじゃぁ意味がないんだよ。一つのボタンじゃ機能が足りないなら、その半端なボタンはさっさと捨てて、二つの機能を統合したボタンを客に見せるべきだ。客のツッコミに耐えられるようなボタンが出来るまで、スクラップアンドビルドを繰り返すべきだ。



それを怠り、自分ボタンケチが付けば「いつまで文句ばかり付けるんだ」「ぐだぐだ言ってないでボタンを全部押せ」と叫んでみても、それが為政者に届くわけがない。未完成品のボタンを山ほど差し出して、時間がないからとにかく全部押せと。国に大してそんな押し売りが出来るほど我々は強くもなければ偉くもない。我々に出来るのは、地道にボタンを改良していくことだけだ。いつか、どこかでそのボタンが役に立つことを信じて。



本来は、そのボタンは役に立つはずだった。リーマンやベアスターンズが破綻したときに。でも我々はその議論には殆ど貢献できず、結局似たような議論がアメリカブログで繰り返されて、あっという間に向こうの議論が先に進んでしまった。これは本当に恥ずかしく、悔しいことだった。少なくとも、自分にとっては。



最後に、ひとつだけリフレ派に提案したい。リフレ派は今すぐ内部抗争をするべきだ。インタゲインタゲと繰り返す人と、財政政策重要だという人が、同じ意見のはずがない。例えアイデアの95%が同じでも、残りの5%が違うなら、そこを徹底して叩き合うべきだ。そうしないと、お互いの前提条件に違いがあることに気づけない。自分が(多くの場合無意識に)仮定している前提条件を明らかにして、再検討して、その上で始めて政策オプションというボタンを改良することが出来るのだと自分は思う。そこを怠るから、インフレターゲット時間的不整合性を問う意見に「財政政策があるからいいじゃないか」というような議論のすり替えを行って、そのおかしさに気付けないのではないかと思う。

2010-05-08

http://anond.hatelabo.jp/20100508232436

量子重力理論とか、まだ未完成らしいしなあ。

そこらへんどう言おうか迷ったんだけど、物理学で仮定されているような、この宇宙普遍的に存在する物理法則があるとして、その物理法則に従わない事象は存在するか?とすべきだったんだけど、面倒になって茶化した

2010-02-23

あなたの数倍逃げ癖のある人間より

http://anond.hatelabo.jp/20100223010649

俺の場合は逃げた回数が多すぎて感覚麻痺してる。

それに比べてあなたは根性があるし、

実行(逃走)するかしないかの瀬戸際にいる人間なら腐るほどいる。

まったくもって問題はないレベルだ。

ここからうざいこと承知で自分語りさせてもらう。

俺は現在20代半ばで無職

大学卒業バイト派遣含めて4つの職を転々とした。

高校までは逃げたことがなかった。

部活もそれなりに厳しかったが辞めなかった。

大学もそこそこいいとこに決まった。

大学に入り、貧乏家庭な俺は寮に入ったんだがそこは軍隊だった。

俺は数週間で退寮(逃げ:1回目)し、そこから悪しき逃げ癖が付いた。

習い事部活実家を出るまで続けていた俺にとって

「なにかをやめる」というのは初めての経験であり、

すっきりした気分を味わったのと同時にその味をしめた。

逃げたせいで、時々見かける寮の人間におびえてしまい、

サークルに入ったり授業で仲間を見つけたりといったことが

何故か出来なくなっていた。

その夏にレストランバイトを始めたが一週間でバックレた(2回目)。

延々と皿を拭くだけのバイトだった。

その後勤めたバイト先は卒業まで続けられた。

これをやっていなかったらもっとひどい非コミュになっていたところだ。

サークル無所属はまずいと2年時にとあるサークルに入った。

3年時に違うサークルもかけもちで始めたがそれは数ヶ月でやめてしまった(3回目)。

最初のサークルも4年時にやめてしまった(4回目)。

ゼミの個人的な共同作業(研究?)も俺が口だけで「そのうちやる」ばっかり言っていて

で途中まで順調だったものが未完成(5回目)のまま卒業となった。

このあたりから感覚麻痺しはじめる。

あとこの時点で他人から全く信用されない人間になっている。

会社は一部上場メーカーの事務職だったが

体育会系の厳しい上司とウマが合わずに半年で辞めた(6回目)。

その後すぐに単純機械作業的なバイトを始めたがあまりに単調で二日で辞めた(7回目)。

そして違うバイトをしながら公務員試験勉強をしていたが、

そこも人間関係に馴染めず半年で辞めた(8回目)。

なんとなく近所の派遣会社に行くとよさそうな募集があったので登録した。

工場機械操作。

これは仕事こそ典型的な泥臭い肉体労働だったが同僚に恵まれて毎日楽しかった。

公務員試験とかどうでもいいやと思えるくらい充実した仕事だったため、

試験勉強を中止した。

一定期間後正社員になれる者と派遣継続する者とに分かれて俺は後者だった。

なんだか自信を完全に喪失してしまい、辞めた(9回目)。

それから数ヶ月ほど経った。

仕事を辞めてすぐは心地よい気分で満たされる。

しかし突然狂ったような他者と自分比較があらわれ、

自分は根性なしの非コミュ人間クズで一生まともな職に就けず

彼女も出来ずある日突然首吊りをするのでは、といった精神異常に陥る。

仕事を辞めてほとんど他人と会話をしていない。

日に日に会話力が落ちているのを実感する。

最初の大手メーカーの同期は多額のボーナスをもらってるし、

後輩も俺以上の収入を得ている。

高校・大学同窓生で俺より根性のない人生を歩んでいる人間はいないという強い確信がある。

次の仕事は辞められない。

辞めるごとに精神が破滅するし、その感覚に伴う苦痛をもう味わいたくないからだ。

自殺願望社会に出るまで抱いたことがなかったが、

このところは毎日だ。

ちなみに仕事を辞める直前ギリギリまで死のイメージが浮かんでは消えるのを繰り返す。

死ぬくらいなら逃げる、という覚悟なので仕事は続かない。

簡単に辞める。

そもそも自殺後の身内の悲しむ姿を思うと死ねないし、

働くしかない。

このような精神状態だとネット年収関連の話題を見ることが出来ない。

俺は年収100万円程度だ。

逃げ癖が続くと確実に精神がやられる。

ネガティブ思考に陥り、マッチョに対する嫌悪が増し、

自分よりも明らかに劣る人間を探して精神を安定させる作業が延々と続く。

現在資格勉強をしていたが落ちてしまい、金も尽きてきた。

落ちた資格日商簿記二級で、己の能力を過信して1週間漬けで失敗し、

計画性のないクズだと思っています。

高校生なら誰でもとれる資格を落とした大卒ゴミです。

落ちてから死ぬほど勉強してやっと過去問がスラスラ解けるレベルになったので、

現在並行して一級の勉強もしています。

どこでもいいので経理職に就きたいと考えています。

年収100万程度で生きていけることは分かりましたから。

ちなみに実家には帰れない。

近所は典型的農村ニートに対する蔑視がすさまじい。

逃げるごとに何かを失っているというか、

時間だけを浪費している感覚になる。

歳だけ食ったような。

たくさんの人間に追い抜かれ、俺はもう死ぬしかないし、

ここまで職を転々としたのでばれない範囲で履歴書捏造するしかない。

面接は得意だが保健記録等を調べられると俺の就職破綻する。

そしてヘタな会社に入るのも難しい。

そもそも肉体労働スキルしかない。

やはり死ぬしかないし、あなたは辞めない方がいい。

数分に一度自殺することを考えるようになるし、

他人を殺した際のニュース映像妄想するような日々を送ることになる。

これを書いている現在精神が安定していないし、

書くことによって安定させている。

外観は社交性があるらしく(中身はクソ非コミュ)、

真顔で嘘を付けるため面接でほとんど落とされないが、

それが毎回見かけ倒しな評価となったり自分自身の甘えとなっているようだ。

早く仕事を見つけないと俺は死ぬか他人を殺して刑務所人生の安定を図ろうとする存在になる。

早く仕事を見つけないと。

とこのように何も考えずに書いていると論理破綻したクズのような文章になることが分かりますし、

結局精神も安定しません。

死にたいですし、街はクリスマスですが

俺には彼女もいないし金もないし死にたいし今求人情報誌を読んでいるところです。

とりあえず次はバイトでも派遣でもいいので経理の職に就きたいのですが

なかなかありませんね。

それと最悪のタイミングで前職を辞めたため、

ニュースを出来るだけ見ないのが自殺を食い止めるコツです。

これを逃避と言いますがいつ死ぬか分からないのです。

元増田は気をつけないとこのような精神になります。

もう死ぬしかありません。

全て自業自得です。

逃げるとこうなります。

新卒の方は絶対に辞めてはいけません。

死にたくなります。

面接苦手でしたらなおさらです。

面接得意な俺ですらこのようになるのですから。

2010-01-26

赤ちゃん秘密

Explorer | Science of Babies | National Geographic Channel

http://channel.nationalgeographic.com/series/explorer/3090/Overview

ヒトは他の動物と比べて、遥かに無防備で無力な状態で産まれてくる。それにも関わらず、そこから最初の一歩を踏み出すまでに、赤ちゃんは劇的な成長を遂げる。産まれる瞬間から二本足で立って歩き出すまでの約一年間、赤ちゃんに起きる様々な変化を、発達の経過に沿って検証した番組

出産〜三ヶ月

生まれて初めての呼吸

ヒトは一生の間におよそ6億回(一分間に10回として、一日で1440回。100歳まで約36,000日として計算した物と推測)の呼吸をする。その中で最も重要で、しかし最も危険な、初めての呼吸。母親お腹の中に居たときには母体から酸素供給されていたけれども、一度産まれてしまったら、そこから先は自分酸素供給しなければならない。ほんの数分酸素が断たれただけでも、ヒトの身体は回復不能な障害を受ける。産まれた瞬間の赤ちゃんの肺は、羊水で満たされ溺れている状態。だから、産まれて初めての呼吸は、通常の呼吸の10倍から15倍の労力が必要となる。肺胞の隅々まで空気をみたしてやらなければならないのだ。この最初の呼吸によって、肺の中の水は血流に吸収されていく。

体温の維持

産まれるまでは母親の体温で暖められていた身体も、自分カロリーを消費して体温を保つように切り替えなければならない。その体制が整うまでの期間、充分に体が熱を作れるように、新生児は熱に変換しやすい褐色脂肪豊富に蓄えて産まれてくる。冬眠中の熊のように。

生まれる時期の決定

赤ちゃんが、今現在成熟度と大きさで生まれてくるようになったのは、今から約800万年ほど前。他の動物と比べると、ヒトの新生児の頭は(身体との対比で相対的に)大きい。赤ちゃんが産まれてくるタイミングは、母親骨盤の広さと新生児の頭部の成長との兼ね合いで、ぎりぎりくぐりぬけられる大きさになったときである。真っ直ぐには出て来れず、一度頭を90度回転して骨盤をくぐり、さらにまた90度回転して出口の骨を避けるようにして生まれてくる。

生まれ持った本能

ヒトの赤ちゃんはとても無防備な、無力な状態で産まれてくる。他の動物、例えばサルと比べても、自立するまでに長い時間がかかる。ヒトに最も近縁のチンパンジーでも六ヶ月くらいで歩き始めている。そのようにかなり未熟な状態で産まれてくるにも関わらず、ヒトの新生児も生まれながらにある種の動物的な本能を備えている。それは生存の為に重要な反射運動であり、またある種、進化を裏付けるような原始的な反応でもある。

まだ歩くこともできない生まれたて新生児は、抱き上げて支えながらかかとを地面につけてやると、両足を交互に繰り出し、まるで歩き方を知っているような反応を示す。でも、その反射は六週間後には消えてしまっている。ところが、不思議なことに、水の中ではその反応が蘇り、そうして反応を誘導してやると、それ以降は消えることがなくなる(番組では、透明な浴槽の中に赤ちゃんを抱きかかえて下半身をつけてやっていた)。

他によく知られている生まれながらの反射運動には、次のような反応がある。

  • 頬を撫でると頭をそちら側に向けて吸い付く反応(おっぱいを飲む)。
  • 手に触れたものを握りしめる反応(母親背中にしがみついているサル赤ちゃんに似た反応)
  • 身体を傾けると手足を拡げて何かに捕まろうとする反応(木から落ちそうになったサルが反射的につかまる枝を探す反応に類似)。
  • そして、水中では息を止めて心拍数を落とし、脳への酸素供給が止まらないようにするという反応。

これらは、どれも動物の生存本能に共通する原始的な反応といえる。

数の認識が出来る

赤ちゃんの考えていることを知るのは難しい。しかし、赤ちゃん認知力の一端を覗く、いくつかの方法がある。ある研究者は、赤ちゃんが何か違和感を覚えた時に、対象物を凝視する時間が長くなるという現象に目をつけた。この時間を計測することで、赤ちゃんが何に気付き何を認識しているのかを探ることができる。その研究者は、新生児が数を認識する(簡単な足し算引き算の)能力を持っていると考えている。行われた実験はこうだ。まず、一つだけ置かれている人形赤ちゃんに見せる。そこをついたてで隠して人形を見えなくしてから、そのついたての裏にもう一体の人形が入っていく様子を見せる。そして、見えない位置からこっそりその人形を取り去った後で、ついたてをおろす。赤ちゃんから見れば、そこには二つ人形があるはずなのに、一つしか無いという状況。そのような矛盾がある場合、なにもトリックを使わない場合と比べて、人形凝視する時間が長くなる。二つの人形を見せて、そのうちの一体がついたての後ろから出て行くところをみせたのに、ついたてをよけてみると人形が二体に残っているという引き算の矛盾にも、その反応が観察されることから、赤ちゃんは生まれながらに数の認識を持っているに違いないという話。

最初は目よりも耳で情報を得ている

まだ自分で動くことのできない赤ちゃんにとって、飛び込んでくる外界の刺激はもっぱら光と音ということになる。聴覚視覚よりも先に発達していて、お腹の中に居ても母親の声を聞き分けられるけれど、視覚は産まれてから外部の刺激を受けながら、徐々に発達していくもので、この段階ではまだぼんやりと対象物を捉えているにすぎない。

ニューロンの発達、シナプスの形成

とはいえ、母体の中と比べて外界は刺激に溢れている。流れ込んでくる大量の情報を処理していく体勢を整えていく必要がある。ヒトの体には、約10億の脳細胞神経細胞ニューロンと呼ばれる情報処理に携わる細胞が存在する。これらが、外部から飛び込んでくる刺激を情報として捉え、ネットワークを構築していく。一つ一つのニューロンは、個別の電話機のようなもの。細胞間の情報は、シナプスと呼ばれるリンクを介してやりとりされる。最初は外界のあらゆる刺激がネットワークをフルに刺激していて、あちこちの電話機が絶え間なくなり続けているような混線状態。その中から、必要な連絡網だけが残るように、ニューロン同士が互いにリンクし合う相手を求めて競合している。この過程を可視化して映像に捉えた研究が紹介された。最初は筋繊維に複数のニューロンが繋がっているが、黄色と青色、色違いで染められた二つのニューロンがある筋繊維に連結しようとしている。最初はどちらも繋がっているように見えるが、この二つのニューロンは互いに競合し合って、最終的に一方の色に染められたニューロンだけが残るまでの過程が観察される。ニューロンネットワークが形成される様子が見て取れる。

三ヶ月〜六ヶ月

未完成ながらも、ニューロンネットワーク成熟するに伴って、運動神経がやや発達してくる。頭を持ち上げたり、寝返りを打ったり、ものを掴んだりすることができるようになる。

学習するという能力

野生の動物や鳥、昆虫などは、生まれながらに餌の捕まえ方や身の守り方を知っている。数を数えることさえ生得本能だ。それが発揮できず、他者のケアが無ければ生きられない、ヒトの新生児は非常に未熟な状態と言える。そのような状態で産まれてくることは不利なことなのか、いやそうではない。生まれついての本能はそれ以上発展することがない。しかし、未完成な状態で産まれてくるヒトは、環境経験から、より高次元の習性を構築することができる。これが学習する能力の特徴である。

学習して能力を獲得するのには適切な時期があり、その時期にきちんとした情報入力ニューロンへの連結が行われないと、その能力は形成されない。使われない機能は失われていく。三ヶ月くらいの新生児は、各国の言語微妙に異なるトーンを聞き分ける能力を持っているが、その後六ヶ月を過ぎてしまうと、一番身近な言語の発音を聞き取る能力だけが大きく発達していく(マルチリンガルに育てるためには、六ヶ月までにいろいろな言語を聞かせておけという理論の根拠はここにあるようだ)。

需要のない能力が失われていく話題に関連して。三ヶ月あたりで、目のレンズと視神経との連絡が完成する。この時期に、適度な情報が目を通して与えられることで視神経を構築する。ある赤ちゃんが片方の目のレンズに問題があることがわかった。このままだとその眼球からの情報入力がないために、ニューロンの連結に不備が生じてしまうということで、レンズの機能回復手術を行った。手術そのものは一時間ほどで無事に終わったが、その後の検査で、もう一方の健常な側の目に眼帯をした、なぜか。回復させた眼球を強制的に機能させ、視神経を発達させるため。

六ヶ月〜九ヶ月

情報処理の柔軟性

運動機能はさらに発達して、座ることができるようになる。つかまり立ちや、立ち上がるまでには至らなくても、ハイハイをして動き回れるようになり、行動範囲が広がる。ハイハイスタイルには個性がでる。これは新生児それぞれの運動機能の発達状況は環境依存するもので、成長に関してあまり重要ではない。この時期に最も重要な発達は、学習したことの再構築ができる柔軟性を得ること。自分から動き回れるようになって、取り巻く環境が劇的に変化する。外界からの刺激もさらに複雑なものになる。遭遇する危険も増える。座れるということは、バランスを崩して転ぶことができるということ。自分で動けるということは、溝に落ちたり、何かにぶつかったりできるということ。それなのに赤ちゃんには、届く/届かない、バランスが崩れる/保てるといった認識がまだ無いので、無鉄砲で失敗を繰り返すことになる。目標物以外に注意を払うことや、体バランスの取り方など、失敗の経験から、環境適応していく脳の柔軟さが求められる。この時期の赤ちゃん運動機能の発達を研究している様子の映像。何かを見つけてそれを取りにいくという動機で動き回るようになる。その間に溝などの障害があっても殆ど認知されていないで突き進む赤ちゃん。その過程で失敗を繰り返し、危険回避するという学習の過程が認められる。

顔の認識、表情の識別

ニューロンネットワーク発達中の情報処理の取捨選択の別の例として、顔や表情の認識がある。ヒトやサル顔写真を見せ、新生児の脳波の変化を測定することで、どのような違いを認識しているかを観察した。二ヶ月くらいまでは、人の顔のパーツの配置が乱れていても識別できない、三ヶ月くらいで、顔を顔として認識するようになる。この段階では、サル顔写真一つ一つの個体の違いを区別している。しかし、六ヶ月くらいになると、サルの個体を区別しなくなっている。必要の無い情報処理能力が失われている。代わりに、ヒトの表情の違い(喜怒哀楽)に敏感に反応するようになっている。

この時期の発達過程は、自閉症と関連づけて注目される。孤児をケアする施設で研究されている内容。一般的な家庭環境と比べて、この時期に人の表情に接する機会が少ないと、表情を識別する能力の発達に影響が出る。他者の感情を表情から読み取ることが難しいという自閉症の特徴に関わっているかもしれない。

九ヶ月〜一歳

運動機能の成熟ニューロンネットワーク成熟言語の獲得とそれに伴って起きる変化。

言語の習得

言語の獲得には多大なリソースを割くので、使われない能力はより顕著に消失していく。生後十二ヶ月で約40個の言葉認識し、さらにその一ヶ月後には100個まで増えている。

ある新生児言語獲得の記録。全ての部屋にマイク天井から見下ろす魚眼カメラを設置して、起きている間の赤ちゃんの行動と言葉を発していくまでの過程を観察した映像。馴染みのあるモノや身近な者を通して、言葉フレーズと対象物やイベントとをリンクさせようとする。新生児がある対象物を認識してBa、 buh、Dahといった発声をするようになる。それに対して親がDad、Ballなど、はっきりとした言葉リピートしたり、Blue ballという形で発展させたり、あるいは動作や行動と組み合わせてフレーズで返したりする。フィジカルイベントソーシャルイベントの関連づけが、言葉学習していくプロセスである。

新生児言葉学習する過程を分析して、学習するロボットの開発に取り組む人たちの紹介。ロボットに「赤色」の「ボール」を取ってと指示するがロボットには対応できない。絶えず変化する状況にも対応できる学習する能力の柔軟性をいかに獲得させるかが鍵。

一歳〜

運動機能だけでなく、骨格も充分に発達して、肩幅も広がり、足も伸びて、筋力もついてくる時期。ここに至って、頭を持ち上げての二足歩行、つまり歩き始める準備が整う。

二足歩行の意味

四本足で歩く動物はその移動の為にカロリー(消費カロリー全体の?/摂取カロリーの?)の約50%を消費する。その観点でみると、二足歩行は移動に関して非常にエネルギー効率が良い。さらに、両手をフリーにすること、より大きな容量の脳を支えることができるという利点もある。このような点に二足歩行の意味がある。

感想メモ

赤ちゃんすげえ。という完全に私的な興奮から、自分が理解した内容の備忘録としてここを利用させていただきました。理解のあやふやな箇所がたくさんあるので、誤った記述が含まれている可能性はかなり高いです。特に言語獲得のプロセスに関する部分は未消化だという自覚があります。何ヶ月〜何ヶ月というのは、整理のための大凡の目安として個人的に捕捉したもので、これを一般化して赤ちゃんの成長を評価するものではないです。水中で歩行する話だとか、数を数えられるよという映像は、ちょっと観察手法の正当性に注意が必要な気がしました。赤ちゃんリアクションが周囲の観察者の期待に影響を受けていたりはしないだろうかと(昔、計算が出来る馬の話のトリックについて聞いたことがあるので)。

リンク

ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP 赤ちゃん不思議

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/shop/detail.php?id=219

2009-06-15

けいおん!は多くの原作読者にとっても幸せである!説

http://anond.hatelabo.jp/20090615152955

アニメ化決定前からけいおん!を読んでる原作読者がたまたま開いたらおっという記事を見つけたので増田に書いてみ増田

(注:このエントリーは半分の推測と、半分の「ただしソースは俺」でできています)

元増田氏が言っていることはたぶんその通りだと思う。

けいおん!は素材として優秀だったから選ばれた説

他でもさんざん言われているかも知れないが、あれって素材として良いから選ばれたって線が非常に大きいと思う。良い意味でも悪い意味でもニュートラルで、その割にしっかりと芯があって、コンセプトとしてしっかりしているから選ばれたんだと。

さらに言えば変更・追補しても文句を言う「原作信者」がいない、あるいはいたとしてもそれほど強烈ではないだろと言う所も大きな原作選択のファクターであったのではないかと思う。

意地の悪い言い方をすれば「未完成故に妄想しやすく、強烈に人気がないので好きなようにできる」という事だったのでは。すでに京都アニメーションは、通常であればメディアミックス一角として重要な「原作の人気」というものが無くても十分にヒットさせるだけの力を、ブランド力を持っているわけで「作りやすさ」「作りたいもの」という所を重視して原作を選択できたのだろう。

その点で、あれはある程度原作とは別物で当然。ゆえに、11話だけを原作を無視した話しである等々と批判するのは間違いで、言うならばあきらめとともに全体が原作とかけ離れている点を批判すべきだと思うんだ。

ただ、原作ファンにそういった原作と違う事を根拠にする批判を持つものを自分自身含めて見たことがない。まぁみんな俺が布教した連中だからかもしれないが……。

似たようなケースとしての「プラネテス

似たようなケースとして、ジャンルは全く違うがサンライズ製作したアニメプラネテス』がある。あれは原作を読むとわかるが、エピソードのその重要な部分は持ってきているが、登場人物が大幅に増員されており、すさまじい設定の補強、発生順序、時間軸等々も全く違う。はてまた、ヒロイン性格がかなり違うのである。それは映像化するための密度を増やすための設定にとどまっていないと思う。

こちらが「けいおん!」と異なるのは原作はわりと信者がいたということ。しかしこちらはキャラ萌えで「あの子はあんな事言わない!」的な反発ではなく「アニメ化したらせっかくのリアルな描写 or 設定 or SF的に正しい物語がおかしくなってしまった!」と言う方向で反発の方が大きかったであろうと言うことである。こちらはおそらく、それぞれ各人の胸の内にしかないキャラクター像に合わせるより簡単であり、結構力業でクリアーしているように思う。

また、プラネテスに関しては、ほとんど、と言うか俺的には一回も「原作アニメに比べてつまらない」という評を見たことがない。これもけいおん!との違いだろうか。

そもそも原作準拠のアニメってそんなに多いか?

そもそもである。近頃は1クール13話、長くて2クール26話程度で、原作を使い切ることがないのだろうが、ちょっと前などはたいていの場合、原作のエピソードを使い切ってしまい、完全オリジナルエピソードを追加したりして増量していなかったか。そして、そこには今のアニメほど「原作レイプ」と言った不適切な表現まで使われないにしろ、原作ファンから批判されていただろうか?

これは、あまりにも期待値が高すぎるからではないかと思う。俺は涼宮ハルヒの憂鬱初版で全部持っているように、アニメ化前からのファンだが、自分的には涼宮ハルヒの声が妙に高かったぐらいしか違和感を覚えなかった。あそこまで原作先行で原作の再現度が高いアニメは、他には「彼氏彼女の事情」ぐらいしか知らない。(注:ただし俺基準、他にもたくさんあるだろうけど)

(もちろん、原作アニメが同時企画され、原作者アニメに深く関わったり、監督や演出等制作中核スタッフが自ら原作を書いた除く。たとえばパトレイバーとか)

つまり本来は、アニメ漫画小説原作とは全く表現方法も違えば、規模、一度に流せる情報量製作スピードなども全く異なり、本来は別物になってしまうものじゃないのかと思う。それをうまく合わせ昇華する技術京都アニメーション制作スタッフたまたま持っていただけである。しかしそれは希なことである。

それを忘れて、ちょっとぐらいこのアニメ原作と違うなどと騒ぎ批判することなど、一体何の意味があろうか!?いや無い!(反語表現)

……………………

………………

…………

……

そういっておかなければ悲しいじゃないか。見たら全然違くて、原作ファンには黒歴史化されているアニメなんていくらでもある。その屍の山と、話題が少しでも出るだけでしゃれにならないほど荒れるのでタブーとして重く封印された話題のことを思えば、けいおんはその点凄く幸せなのではと思うんだがいかがか。

違う事と原作がおもしろくない事は別である。

最後に、元増田氏に一言意見を申し上げる。

アニメから入って原作を読み、原作のほうが面白いと思った奴がどれだけいるのだろうか。

話の流れはアニメとだいたい同じだけど、あんまり面白くないな。京アニすげー、と思った人が大半ではないか。

元増田氏はこうっしゃった。「あんまりおもしろくないなと感じるのでは」と。

そんなことはない。絶対……断じ……いやたぶん……おそらく……きっと……ない。

少なくとも俺基準では、原作けいおん!は大好きであり、よく企画した人はけいおんに目をつけてくれた!と感謝している。少なくとも、原作けいおん!が無ければ、アニメ存在しなかったわけだし。

と言うのは、原作には原作の良さが、アニメにはアニメの良さがあって、容易に比べるものではなく、従って「あまりおもしろくないと感じた原作アニメの力でおもしろくした」と言うことではないと言うことである。

たとえば逆も成り立つ。アニメ原作で、漫画化された際にまた違った雰囲気で人気を博した作品……宇宙戦艦ナデシコに対する遊撃……じゃなくて、新世紀エヴァンゲリオンの貞本版とかである。

そう考えれば、お互いに「違うからつまらない」と言うことが以下にナンセンスかわかるであろう。そう思わなければ、ファンはやっていけないと思うのだがいかがか。というか「原作と違う」「アニメと違う」という事で批判するようなファンは、アニメ漫画小説ドラマ舞台なんでもそうだが、そういった作品に対するファンとしての経験値が足りないのではないか。これは好きなアイドルタレント自分希望と違った行動を取ったからと言って(分かり易いのは結婚とか)転じていきなり批判を始めるがごとく、非常にレベルの低い、ファン経験値の足りない行動であろう。

そう思った。





特にオチはない。

だらだら書いたが結論がよくわからなくなってしまった。まぁいいや。

2009-04-16

arufaokadakazu

まず建築家建築士の違いが解らなければなりません。

一級二級建築士日本法律の下だけで役所に建築の許可を申請して申請どうりに出来ているかを役所の代わりに見届けて、役所のお墨付きをもらった人。

(暗記問題でマークシート試験

建築家は、他人が認めて、財産に他とは一線をきす、作品を依頼される人、建築士であるかないかは依頼者しだい、

なぜならサポート建築士構造設備意匠の収まりの専門家が付けば大きな問題はほぼなく。

逆にの想像力や経験の無い建築士に託す事を考えたら、はるかに完成度は高くなるし、しかも美しい。

さて、安藤忠雄さんはその考えでいけば、建築は独学であり、ある意味完璧です、好き嫌いは当然あるでしょうが、芸術性の高い世界は全てそんなものです、才能は遺伝しないし、まして教わるものでもない。

ピカソ二世やロダン二世もいないし、山下清芸大出じゃない。

そもそも、わが国の建築は、戦後から一貫して、30年~長くて7~80年で壊してきたのですから、多少進化はしましたが、今だ未完成

ヨーロッパの様に築100年~600年と住み続ける文化は今だありませんし。

事、都市計画では既存の都市を見れば一目瞭然、未成熟安藤さん都市理論にも、甲乙をつけられる先駆者もいません。

確かに古都はありますが、中間がありません、明治平成にかけては欧米の猿真似。

日本の気候文化に現代の様式をバランスよく織り交ぜた建築文化は今だ不在、まだ後100年正直、かかるでしょうね。

ただ、ある意味安藤さんら少数の建築家が思考錯誤する御かげで少しずつ進化していくのでしょうね

ちなみの、世界建築家構造魔術師フランスレンゾピアノが手がけた、パリシャルルドゴール空港屋根は一部施工精度が及ばず崩壊しました。

凱旋門は既にあってはならないクラックが入って崩れかけてます。

マ、人が作るものなんてそんなものです。

2009-04-05

http://anond.hatelabo.jp/20090405181428

はいはい半可通増田参上ですよ。つーかリンク先の記事も猛烈に誤読してないか君。

まず、これ勘違いしてる人が多いけど

通常衛星打ち上げは、 他国の上空を通るようなコースをとらない。(とる理由がない)

ありまくる。ちゃんと嫁。衛星打ち上げは真東に打ち上げることに非常に強い技術的動機がある。以下君の出した日経BPより引用

 1998年テポドン1号の打ち上げは方位角86度だった。つまり真東から4度北にずらした方向へと打ち上げて、津軽海峡上空を通したわけだ。それに対して今回の秋田-岩手上空というコースは方位角ほぼ90度の真東への打ち上げとなる。

 確かに衛星打ち上げのためには、真東への打ち上げが最適となるが、4度程度の角度の相違では、打ち上げ能力に対してさほど大きな影響を及ぼさない。いったいなぜ、今回は真東を狙ってきたのだろうか。

日本を刺激するために真東にするというのは意味がない。というのはテポドンは少なくとも当座はミサイルとして転用できる状態にないので本当にキレられたら困るのは北朝鮮だし、かつテポドンミサイルとして見ても日本を標的として開発しているものではないからだ。だからこの答えは非常に簡単だ。4度ずらすことによるロスもしたくないほどテポドン2号の打ち上げ能力はカツカツなのだろう。これは日経BPの記事が最終ページで出している結論と同じだ。

今回のロケット打ち上げに対して、北朝鮮技術開発に必要な追跡の用意を一切していない。

人工衛星であれば観測船を出さなくても何とでもなる。無事に飛んでたらどのみち一周してくるからだ。

逆に弾頭開発であれば観測船は必須であり、この点は少なくとも弾頭の開発にまでは進んでいないということを強く示唆する根拠になる。

この点から見て、これが宇宙開発ではなくロケットそのものの技術テストのためであり、弾道弾技術の販売用のデモンストレーション国威発動が目的であることは明らか

論拠は間違ってるけど技術テストだってのは同意する。弾道弾技術の販売用デモンストレーションというのは大間違い。元より売り先もないし、弾道弾としてのデモンストレーションには全くなってない。二度言うのもだるいが、外販するなら圧倒的にノドンの方が筋がいい。

憶測を交えるなら、弾道ミサイル開発を要求されていた開発陣が全く成果を出せず政治的に追い詰められており、また技術交流を行っているイランの手前にも面子が立たず、とにかく何らかの短期的な「成果」を求められた結果の打ち上げ、といったところではないかな。ミサイルとしてはあまりに技術的に未完成すぎるし、人工衛星打ち上げ用としてもカツカツすぎるので、対外的にはむしろ「なんだその程度かよ」という扱いになっている。これはテポドンの仮想標的であるアメリカの反応が非常に「白けた」ものであることからも分かる。

その時点で衛星ミサイルかなどと言うのは関係がない。(っていうかミサイルだってあの規模の発射試験なら弾頭なんかつけねえよ普通

ありまくる。弾道ミサイル試験をするなら模擬弾頭付けるに決まってんでしょうが。再突入体の試験もせずにミサイルなんかどうやって作るんだよ。

よくある「俺は誤解してない」と誤解している人のパターンはまっている

君もそのパターンにはまらないように、自分の出した日経BPの記事くらいもう一度よく読むといいかもね。

2009-03-30

「完成品にはなりたくない。五郎兵衛はついに未完成のまま死によったと言われたい」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090330-00000737-yom-ent

かっこいい。俺もこういう風に生きたい。

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