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はてなキーワード: 感傷とは

2024-04-04

anond:20240403162502

マディソン郡の橋の一説を元増田に捧ぐ

日に日に無神経になっていくこの世界で、わたしたちは瘡蓋だらけの感受性の殻に閉じこもって暮らしている。どこまでが大いなる情熱で、どこまでからまらない感傷がはじまるのか、わたしにはよくわからない

元増田感受性乾杯

2024-03-23

あらゆる思考過去の賢人に書き尽くされている悲しさ

会社を辞めて暇になったので、これまでほとんどしてこなかった読書をしている。

そうすると、今まで自分人生を通して思いついたと思ってきた自分の中の小さな思想ポリシー、あるいは個人で考えつく世界観感傷恋愛経験、虚しさ、悲しみ、小さな喜び……。

そういったもの過去の賢かった人々によって、殆ど書き尽くされていることに気づいた。

そうして世界に目を向けてみると、もうすでに書き尽くされた議論を何度も何度も最初からやり直している人々や、少し言葉を変えて新しい発想かのように発表している人々が殆どであることに気づく。

そう考えると、あまりにも虚しい……。

そして俺が今書いているこの感情ですら、もうすでに書き尽くされているに違いない。

そう思いつつ「いや、オリジナルでないからといって価値がないわけない」と自分を慰めつつ本を開くと、それすらも書き尽くされていた。

俺は本を読むことをやめた。

2024-03-18

anond:20240317222158

エンドロール感傷に浸るのと泣いたことを退出するときにばれないようにごまかすのに必要時間だろ。

2024-03-11

なんかこう感傷的な気分

あと仕事したくない

2024-03-04

過疎地に国力を注ぐ必要はない」って、本当ですか? 反論に続々と思い出が集まった【能登半島地震

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_65a78864e4b00bbb446d324e

「固有の文化まで切り捨てないで」。

そう訴える投稿に、大きな共感が広がった。

地震で甚大な被害を受けた能登半島では、地域シンボルとして数多くの祭りが受け継がれてきた。

こういうの見ていつも思うんだよ

無くなりそうになった時、ってのはもう手遅れを通り越してんだ

地方祭りが無くなるとき前触れもなく突然、来年はやーめたって終わるとでも思ってんのか

毎年毎年ずっと検討されてるに決まってんじゃんよ

それを取りまわしてきた地元民にも生活があって

ずっとずっと、もう少し頑張ろうって老体に鞭打ってやるが

それにも限界がある

それが表に出るってのは、もうもろもろ決定した後なんだよ

明治建物が取り壊されるとか

鍛冶職人が居なくなるとか

そういうのは、発表された時点で終わってんの


物見遊山で訪れるだけの人間感傷のために

生活犠牲にしたり出来ないだろ

から、それを終わらせたくないなら

そんなのが検討に上がらない程に地元利益がある状態にするか

じゃぶじゃぶ税金つぎ込んで歪に文化財として残すか

存続を望む人が大挙して移住するか

そういう話なんだよ

越後の山奥にあるうちの田舎コロナを機にすっぱりと祭りをやめた

「開催しなかった」と言う実績が後押しした形だ

被災した能登半島だけ特別か?

日本全国にそんな集落がいくつあると思ってんだ


あの蘇民祭ですら終わる

切り捨てないでというのは、こういうの全部の話なんだ

被災地を絡めたお涙頂戴の話じゃねぇ

2024-02-27

バンプライブ絶望した日。

BUMP OF CHICKEN TOUR「ホームシック衛星2024」名古屋公演2日目に行ってきた…のだけれど。

魂を浄化するはずのバンプライブでこんな絶望的な思いをするとは思わなかった。

バンプは何も悪くない。

いつものように素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

問題は警備スタッフだ。

ライブ中、アリーナ席通路をずっと歩いて巡回しているのである。それが気になってライブにまったく集中できなかったのだ。

あなたが敏感すぎるんだ」と思われるかもしれないが、たとえば映画舞台想像してみてほしい。

世界に入り込んでいる者にとって、動く人間がどれほど目障りな存在なのか。感覚としては「映画館でスマホの画面が目に入る」、あの感覚が非常に近い。

世界の外に放り出されてしまうのだ。

しかも見ている相手は「冷静な人間」。感傷に浸って泣いたり叫んだりしている姿を、シラフ人間が見回りにくるというのはなんとも居心地の悪いものである

「来やがった」「次はいつ来るんだろう」……そんなことを考えている間にライブは終わった。せっかくのライブが憎しみに染まってしまったのだ。

最も大きな問題は「いったい何を警備しているのか」ということだ。

視界を遮り、鑑賞のジャマをしてまで歩き回って何を見張ることがあるというのか。

こうした巡回スタッフを目にするようになったのは、コロナ禍に入ってからだと思う。少なくともそれ以前にそんなことを思った記憶はない。YOASOBIや最近乃木坂46ライブでもそういうスタッフはいた。

YOASOBIのライブでは「スマホ静止画撮影OK」「動画NG」だったため、動画撮影している者に注意する、という意味はわかる。

乃木坂46ときマスク着用が義務付けられており、「マスクを外す人を監視するため」という理由理解はできる。

今回のバンプは何なんだ?

おかしなことをしない人間がいないか見張る」ことなのか?

定期テスト不正を見張るように、歩いて監視しなければならないほど低い民度なのか?

端の席だったこともあり、通路側に席から少しはみ出ていることを巡回スタッフに注意されたりもした。

自分の他にも注意されている人がいて、胸が痛んだ。ノリにノッているところに水を差されているのを見ると、関係ないこちらまで悲しくなる。

この通路ライブあなたたち以外に誰が通るんですか?

注意されて気分を下げることのほうがよほど迷惑行為じゃないんですか?

巡回や注意は聴衆にとっての「不利益である

「歩き回って監視される」って嫌なものですよ?

注意されたら気持ちを立て直すのに時間かかるものですよ?

なんでそんなに見張られなきゃいけないんですか?

なんでそんな注意されなきゃならないんですか?

スタッフと大声で揉めて問題起こしてやろうとさえ思った。

仕事がクビになったら困るからやめたけど、そんなことを考えるくらいには腹が立っていた。「前から7列目」という大当たりの席だったから、大声で叫んだら藤くんならわかってくれないかな、なんて思ってみたり。

ライブ中にそんなことを考えている時点で「楽しんでいない」よね。

人生楽しんだもの勝ち」というなら、完全に負けていた。

最近相手気持ち想像できない人間が本当に増えたと思う。何をしたら誰がどう嫌な思いをするのかに思いが至らない。

ルールばかり見てないで、もっと人間を見ろ。

そしてその奥にある、見えないものを感じ取れ。

鈍感な人間にはきっと理解できない痛み。

藤くん、助けてくれ。

2024-02-24

夜の間に世界にひとりぼっちになったら

世界でなぜか人が消えて、ひとりぼっちとか二人ぼっちになる物語ってあるけどさ

朝が来る前にみんないなくなったら、目覚まし時計とかアラームがセットされっぱなしで朝を迎えることになる

電池や充電が切れるまで持ち主のお手を求めて、律義に機械はなり続けるはず

壁を超えるほどの轟音の号令にはならないと思うけど、うるさくて鬱陶しくてなんとはなしにさみし気だ

から世界の人を消すなら残された人の感傷を慮って日本時間昼過ぎにしてほしいし、明日の朝消えるわ自分って感覚が来たら目覚ましはセットせずに寝てほしい

まあどちらにせよ明日休みから目覚ましセットせずに寝るんだけどさ

2024-02-17

ボー、恐れるな 俺がついてる【ネタバレだらけ】

ボーはおそれているを見た

  

本当ははてな匿名ダイアリーに書こうと思ったのだが、初の試みすぎてどこからいけば入力ホームに飛べるのかも分からなかったので、こうして一旦自分エディタに向かって書く。ちくしょうめ。

お前たちがこれを見ているのなら、どうにかうまいこと投稿できたんだろう。

  

あのミッドサマーを作った、嫌な人間関係を描くことでお馴染みの男アリ・アスター作品だ。

彼の妙に女側の鬱憤描写に自信がありそうな感じは、まあきっと他の人が論じることだろう。

  

以下は、ボーと同じく母子関係問題のある増田がどのようにボーと旅をしたか備忘録である

もちろんネタバレたっぷりだ、各々で注意してくれ。

物語は、ボーが母親誕生日パーティドタキャンしたことから始まる。

ボーはいつも恐れていた、母親の機嫌を損ねることを。傷つけることを。

わかるぞ、ボー。

女手一つで息子を育てるというのは、どんなに大変なことか。

大人になればなるほど、それが途方もない献身の末にあったことが身に染みるようになる。

そんな彼女気持ちを裏切るのは、いつも最悪な気分になった(これは増田の話)

  

それにボーは、母親経済的援助の元にある(はっきり書かれてはいないが、増田はボーのカード母親名義のものだと推測している)

自立できればよかったのだが、母親がアレだもの

就職先とか全部潰されてきたりしたのだろう。

  

アパートで鍵を奪われたりしたのは、なんだったんだろうな。

母親誕生日パーティドタキャンを受ける前から、ボーに試練を与えるつもりだったのか。

それとも、母親の一味の中にボーに害意を持つ者が個別にいたのだろうか。

あるいは、「お前はこれで終わりだ(うろ覚え)」と語りかけてきた男は、ボー自身破滅願望だったのか?

  

ともかくここからボーの辛い旅が始まる。

家にたどり着くまでのやつは割愛しよう。

あれはほとんど昔話で言う「三回正しい行動をしたものけが生き残れる」みたいなお約束パートに見えた。

その中でも、医者の妻や森の痩せた男など、ボーに同情的な人々は少し居た。

彼らはどんな気持ちであの寸劇をやっていたのだろうか。

あの医者の家の娘、その気の毒さ。

突然やってきたボロボロ中年男性に、居場所を奪われるのは苦しかっただろう。

もしかしてあのペンキを急に飲んだのは、ボー母から内密な指令だったのかもしれない。

例えば誰も逆らいようのないボー母から「ボーと恋人関係になれ」などと命令されたなら(もちろんもし従ったところで、きっとボー母は彼女を始末しただろう。ボーにセックス禁止呪いをかけていたわけだし。つまり彼女が本気でボーを誘ってボーがそれをちゃんと断るところを見たかった。試したのだ)、あのヤケクソも理解できる。

ティーンエイジャーがそんなことを強いられれば、死にたくなったって仕方がない。

追記最初の推測は上の通りだが、よく考えて「ボーを本当の息子として扱え」が命令だったのかも)

  

個人的な推測をさらに進めるなら、ボーの母は彼を裁くに足る証拠を集めたかったのだろう。だから彼が罪を犯すチャンスをたくさん与えた。

そういえばボーの居住地区の治安が終わってるのも、母の采配なのだろう。

から離れた罰が、非常に明瞭に存在している。

彼女はボーが自分を愛していないことを、確認たかったのかもしれない。

    

ペン自殺きっかけに、ボーは次のステージへと追い立てられる。

ここでの話はよく分からん割愛しよう。

舞台の筋を書いたのは母親だろうから、母の愛(鎖)を断ち切ったところで幸せにはなれないという話だったのだろうか。

結構序盤からボーの妄想劇場っぽかったから、あれは単に彼の内心の探索だった説の方が強そうだが。

そういうお母さんの話(舞台)を途中から流すようなところが、母をイライラさせていた可能性はある。でもあのお母さんイライラ範囲デカいからな…。

    

その後、また追い立てられて舞台は最終決戦の葬儀場(家)へ。

セレモニーが終わってみんな帰った後っぽかったのは、フェイクだったからだろう。元々死んでない葬式なうえ、目的はボーのリアクションを確かめることだ。

弔問客がいっぱいいたってノイズになるばかり。

  

クルーズ出会ったあの子(たぶんボー母がセックスに至る前に追い出した)が、葬式に現れる。

彼女はボーと可及的速やかにベッドインするし、死んだ母親アクセサリーとかもいじくり回す。

正直、これが母親殺害意思を固めたんじゃないかと少し思う。

絶対このタイプの女、ボー母は嫌いだもんな。明らかに遺産目当てだし。

あのおっかない母親が死んだ今、ボー一人を籠絡するのは楽勝だと思って現れたのだろう。

でもこういう金目当て女に易々とハマるのは、ボー母の責任だ思う。

お前がボーに恋愛セックス)を禁じて、免疫を得るチャンスを与えなかったから……

そしてボーは母親に言外にしかし固く禁じられていた射精を、彼女の中で果たした。

ボーが母親に決定的な不信感を覚えた瞬間だと思う。

それはそのまま同時に、母親がボーを殺す理由だったのだろう。

  

口論の末、ボーは屋根裏で「本当の父」と対面させられる。

察するにボーの父親普通に浮気者だったのだろう。

あの外観を与えたのはボー母であるし、自分の中で射精した瞬間死んだみたいなエピソードもそれっぽい。

ボーを宿したあの瞬間までで夫の物語を止めて仕舞えば、美しい話で終われる。

隙を見せたお前が悪いので自分語りをするが、私も過去浮気をされたことがあり、ボー母のこの気持ちはよくわかる。

ある一瞬以降の「あいつ」を死んだことにしてしまえれば、どんなによかっただろうか。

ここに関しては、ボー母は自分のやりたいようになったことだろうから、少し羨ましくもある。

アリ・アスター監督は女のこう言う感傷部分への理解が異様に深い。

私も無限の金があったなら、昔の男のことは好きなだけボロボロにした上に殺したと思う。

ボー母の不幸は、それができてしまう力があったことだ。

なんでもできるが故に、諦められない。

彼女にとってどうしようもできないのは、人の心だ。

父親の心も、ボーの心も彼女は全く思い通りにできなかったのだろう。

  

一度、彼女の側に立ってみてボーを見る。

多分父親に似ていたのだろう。

今度こそ自分一心に愛する男に育てようと心を砕いたのに、ボーは何度でも「私」を裏切る。

友達と一緒に自分を貶め、自分以外の若く美しい女と寝ようとする。

自分に愛しているという口で、カウンセラーには不満や憎しみを言い募る(聞いてる母が悪いのだが)。

愛しても愛しても(少なくともそのように認識していても)、男は決して満足のいく愛を返してくれはしない。

可愛さ余って憎さ100倍ということわざが向こうにもあるのかは分からないが、そんな心境だったろう。

  

父と息子を混同するの、やめた方がいいよ。

  

ともかくそんな感じの母は、ボーに向かって死刑を宣告する。

「私」をとうとう完全に裏切った「あなた」なら、安心して殺せるから

  

正直言って母の父への憎しみはわかるものの、「子供」としての増田はボーと共にある。

経済的援助を受けていたやましさ。

日記帳を覗かれていたおぞましさ。

母を拒否した時の、たとえようもない罪悪感。

他にも色々あるが、ボーにシンパシーを受けるのはこの辺の過去があるからだ。

私の母は経済的援助についてはもちろん恩を感じるべきだというし、

日記帳に関しては母の愛だったのだから、私が許すべきだと主張する。

そして彼女の様々な誘いを拒否すると、哀れっぽく嘆いて見せるのだった。

これは、このタイプの母を持つ人間しかからない強制力だろう。

ボーよ、私はお前の気持ち結構わかるぞ。

特にお前が母親に「自分あなたの死を悲しんでた、超泣いたし」みたいな言い訳してるとこすごい分かったぞ。

自分でも嘘なことはわかってるんだけど、悲しめない自分に罪悪感もすごいしそれが母にバレた日にはすごいことになるから、とりあえず口先だけで母親想いをやるんだよな。

  

昔は金と罪悪感のコンボで割とコントロールされていたものの、最近すっかり距離を取るようになった。

物理的に距離を開けたのもあるし、一念発起して母に直接様々なわだかまりを伝えたからもある。

まあ全然分かってはもらえなかったのだが、幸いにして私の母には100人の狂った部下はいないし、経済的自立も今のところ果たせている。

このままボートには乗らず、本物の葬式しか近づかないつもりだ。

  

ボーよ、お前には全然選択しなかったと思うけど、こういうオチもあったよ。

次のお母さんは異常金持ち女性じゃないといいな。

  

映画自体は徹底的にバッドエンドだったし、スタッフロール中にも転覆したボートを延々映し続けて終わる最悪さだったが、その後のことは私が勝手想像してもいいだろう。

  

ボーはあの後、きっとボートの中にあった空気で助かって、うまいこと脱出できた。

観客席のみんながはけた後、最後に残った私のところにボロボロで泳ぎついて、私は「よく頑張ったなあ」ってボーの手を掴んで引き上げる。

そのあとは小汚いボーを連れてその辺でホットドッグとか買って齧って、公園で「いやお母さんやばいね」みたいな話をして、話も尽きたし寒いから私は普通に家に帰る。

ボーはお母さんの手から逃げることはできないだろうけど、まあなんとかトボト暮らしてお母さんが死んだら、遺産とかもらって急に派手な暮らししたらいいよ。頑張ってお母さんより長生きしな。

人より苦しい時間は多かったかもだけど、もしかすると本当にもしかすると、その苦労に見合った価値のある時間がいつかくるかもしれない。

そういうのって、生き残ってみなきゃわかんないから。

  

ボー、恐れるな。

もついてるし、意外と似たような境遇のやついっぱいいるからさ。

な、しぶとく行こう。

2024-02-15

ルックバックの映画化について思うこと

⚫︎『ルックバック』が漫画としてよく出来ていることはまったく否定しないが、反逆コメンテーターエンドウさんの作者が事件当日に上げた放火魔地獄に落ちる漫画本質的には同じだということには自覚的でいたほうがよい。

⚫︎放火魔漫画過去作の再掲だったが、まだ現場鎮圧すら終わらない状況で思わせぶりなキャプションをつけて投稿されたもの事件風刺意図がないとするのは無理筋である。『ルックバック』も同様に、あの日付けにあのストーリー掲載した時点で議論俎上から逃れる道はない。

⚫︎実在事件を扱った作品は『ルックバック』だけではないとの反論が発表当時散見されたが、『ルックバック』の場合、作者と事件距離感特殊である事件について作者が共感感傷を寄せすぎている。おそらく第三者として事件咀嚼せざるをえない無力を嘆く意図があるのではと推察する。

⚫︎主人公戯画化された危険精神病者を成敗する(妄想をする)というスカジャパ“チック”な核がエモやら創作賛歌やらで巧みにコーティングされているため、受け手によって論点がブレがちで、ややもすれば本職のクリエイターすら無批判に歓迎していたりする。技術的な面に重点を置いて語る者はこの限りではないが、例の事件への追悼だとして賞賛する者は氷水入りのバケツに頭を沈めた方がよい。

⚫︎特にクリエイター界隈では極めてセンシティブな素材を扱うのだから、作者もそれなりに慎重になっているのかと思えば「(アニメ化が)楽しみです」ときて、もう何も分からなくなった。「未消化なものを消化」できたら次は他人の手に作品を預けて更なるコンテンツ化を許すのか。事件関係者が未だ苦しむ中で何を「消化」したというのだ。

⚫︎いや、アニメ化された途端に強い当事者性を帯びる可能性があるのか。ほとんどの役職を一人で担う中で原作担当までするのは難しかろう。有りものネームバリューを借りるのは仕方がないのか。

⚫︎作者は次作『さよなら絵梨』でキャラの口を借りて「受け手の心を揺さぶるならば作り手も傷つかなければフェアではない」といった主旨の主張をしているが、作り手も一緒に傷つくなら受け手を巻き込む無神経が赦されるわけではないのではないか

⚫︎今一度強調するが、この話は『ルックバック』の作品としての質を懐疑するものではない。とても上手い漫画であることに疑いの余地はない。

以上、SNSで呟こうとしたものの、厄介な人に噛みつかれそうでやめた散文をここに投げる。

2024-02-14

新海誠好きの元彼の一人として言いたいことがある[追記あり]

新海誠好きの元彼」が何を指すのかについて誤解が生じているようなので下の方に追記しました。

はじめに

新海誠好きの元彼についてアンケートを取り元彼達についての同人誌を出す企画があったが、その企画に対して「新海誠好きの元彼」を馬鹿にしているとの批判が出たこから企画が延期(中止?)になったらしい。

「新海誠が好きだった元カレ」がいた人々にインタビューしてみた|ペシミ

「新海誠好きの元彼」同人誌企画への3つのモヤモヤ、あるいはごく個人的な悲しみについてのこと - ささやかな終末

同人誌の企画中止につきまして|三宅香帆

おそらくこの批判をした人も、そして野次馬の多くも「新海誠好きの元彼」ではないだろう。別に新海誠好きの元彼」を代表するつもりはないのだが、そのうちの一人として意見を表明しておくことに何らかの意味があるかも知れないと思い増田に書いておくことにする。

先に結論を書いておくと、この投稿で主に自分が伝えたいのは「新海誠好きの元彼に関する同人誌」を是非世に出して僕たちの古傷をえぐって欲しいという意見表明であるとともに、そこに少しだけ当時(現在のではない)感じたであろう愛情を添えておいてくれると助かるというお願いである。

新海誠好きの元彼」というステレオタイプ

まず自分の「新海誠好きの元彼」としてのバックグラウンドを話しておきたい。僕が新海誠作品出会ったのは高校一年生のときである中学三年生の時いい感じだった同級生がいたもののお互いに奥手だったので付き合うには至らず、卒業と同時に単身赴任中の父親の勤務先近くに引っ越ししま彼女との別れを経た僕に当時話題になっていた秒速5センチメートル死ぬほど刺さった。その後大学生になってからその同級生と5年間遠距離恋愛をしたり(因みに再開した当時桜木町バイトをしていた、そんなとこにいるはずもなくもなくもなくもなくもなかった。)、彼女の家から帰る時に毎回涙ぐむのを彼女バカにされるのが定番化したり、夜行バスの中で長文LINEメッセージを生成したりといったような自己陶酔ロマンチシズムの激しい人間自分である

そんな自分なので上記新海誠好きの元彼がいた人へのインタビュー記事を読んで自分にも間違いなく「新海誠好きの元彼」としての要素があると思ったし、自分と似た人は世の中にそこそこいるのだろうなとも思った。インタビュー内容からは「集団の中では浮いている教室の隅で本を読んでいるタイプオタクなんだけど、恋愛にはそこそこ興味があって一部の物好きな女性の心をくすぐることがある」というようなイメージがなんとなく浮かんでくる。つまり新海誠好きの元彼」とは、単に新海誠が好きなだけでなく「遠野貴樹」や「秋月孝雄」、「寺尾昇」といった新海誠初期~中期のウジウジとした主人公感情移入し、心の中に彼らが住んでいるような男性を指しているのではないかと思う。

新海誠好きの元彼同人誌が人を傷つける可能性について

まず新海誠好きの元彼同人誌(以下、元彼同人誌と言う)が一方的元彼バカにするだけの目的作成されるというのは誤解を含んでいるのではないかと思う。正直、インタビュー記事の中には自分の行いが書かれているようで目を背けたくなるものもあり、古傷をえぐられる羞恥心となんとも言えない快感に襲われた。あのインタビューバカにしているかいないかで言えば、バカにしている要素を含むのだろう。一方でそこに当時受け取った愛情も同時には感じなかったというと嘘になる。企画自身も弁明しているが、同人誌企画趣旨には「新海誠好きの元彼」と付き合っていた自分という自虐も含むらしい。これは受け取り方によっては「こんな馬鹿な男と付き合っていた私」という追い打ちとも取れる(というかそう取っている人が多いように見える)が、おそらく真の意図は『そんな男を好きになっていた私も同じ穴のムジナ』という意味でありまたそんな思い出も忘れがたい青春の1ページとして同人誌の形で残す意図も含まれているのではないかと思う。なお過去の美しい(?)記憶や思い出をわざわざ言葉という劣化コピーの形で残すのが新海誠作品の読解的に正しい行いなのか、という議論はここでは置いておく。

そもそも論で言うと、自分新海誠に会ってから新作を見るたびに(あるいは動画を見返すたびに)傷つけられてそれが快感になっている。そして「新海誠好きの元彼」の中には同類が数多くいるのではないかとも思う。成長した元彼元彼同人誌を見て「こんな馬鹿なこともしたな、懐かしいなぁ」と心中悶え苦しみながらも穏やかに過去自分、そして成長した自分に向き合う、そういった同人誌になるのであればウェルカムだ。ただ本当に馬鹿にされているだけの同人誌だったら後で泣いてしまうと思うので、どうか当時の愛情を少しだけ添えておいて欲しい。

自分以外の「新海誠好きの元彼」へ

自分元彼同人誌が読みたい。そして忘れている過去の恥ずかしい思い出を掘り起こされて悶絶しつつ『あの頃』に浸りたい。きっと共感してくれる元彼もいると思うし、それを発信することで企画が前に進むこともあるのではないかと思う。もちろんそんな思い出は見たくもないというのであれば読まなければ良いし、そんなものが世に出ること自体が許せないなら反対の声を上げるのも自由だ。ただ今は自分たちの声が置き去りにされて無関係人達だけで議論が進んでいるようなので、当事者として声を上げることが大事だと思う。

元彼同人誌に反対の声を上げてくれた人へ

結果的余計なお世話だという趣旨記事になってしまったが、元彼の中には自分気持ちを代弁してくれてありがたい人もいると思います。代わってお礼を言わせてください。ありがとうございます

追記

新海誠好きの元彼」について少しだけ補足させてください。「新海誠好きの元彼」を定義することは元彼同人誌がやるべきだと思ったのであえて本文中ではボカしたのですが、それが「新海誠男性ファン」とイコールで捉えられることは本意ではありませんでした(元彼同人誌炎上根本的な要因も、「新海誠好きの元彼」が指す範囲ボタンの掛け違いなのではないかと思っています)。実際の「新海誠好きの元彼」が指す対象は「新海誠男性ファン」よりも(今となっては)かなり狭く、あえて乱暴定義するなら「新海誠初期~中期の作品感傷マゾ性癖クリーンヒットしてしまった人」でかつ「現実の男女関係にも感傷マゾ性癖を持ち出してしまう」ような人達のことを指すのではないかと思っています。なんなら新海誠作品出会っていないが「新海誠好きの元彼」的な性質を持っている人もいるはずで、「新海誠好きの元彼」の「新海誠」とはあくまでも当時感傷マゾをしばき倒していた代表格としての意味しか持たないと自分理解しています。(この辺りが同人誌作成過程の調査で明らかになると良いと思っています。)

そんな気持ち悪い、本質的には新海誠作品とあまり関係ない生物呼称新海誠名前を使うのは失礼という指摘に対しては、まあ一理あるけど概ね当然の報いなのでは?というのが自分の偽らざる気持ちです。

2024-01-29

anond:20240129222723

思い立って自殺する漫画家も居ればこうやってグチグチ感傷に浸る増田も居て

世間地獄だぜえフゥーーーハハアァーーーー

2024-01-28

anond:20240128200928

しか犯罪者を憐れむボクは底辺じゃないんだぞ〜ボクって人権意識が高くて偉いよね〜みたいなトーンが滲み出ている

こういう非人を憐れむ穢多みたいなのは福祉職とか障害雇用真面目系クズである可能性が高い

なんとなく感傷に浸ってるだけで何も考えてないな 当人は今インタビューできないが、同じような経歴の人間の手記はザラにあるんだから読んでみりゃいいじゃん。 でもそこまではめ...

クックパッドCTO退職ブログのハテブに株主が登場してワロタ

株主からしたら、経営層にお金を預けていたんだから、結果出していないのに感傷に浸るなって気持ちになるのはわかるよな。だからこそ経営から凋落を見ていた人間退職ブログを書くべきではなかったと思うよ。今は経営を退いた身であるとはいえ関係者だったんだからさ。

2024-01-11

また「マインクラフト」がやりたいな

初めてプレイしたマイクラマルチ鯖だった。

バージョンは1.5くらいだったかな?

立方体構成されたレトログラフィックの、しかしどこまでも広がる広大なフィールドログインすると他のプレイヤーたちが作り上げた街があって、道は石で舗装され、各自土地に自宅が、中心地にはでかい城が建っていた。

から出ると広大な小麦畑知識のなかった自分ダッシュジャンプで畑を荒らしながらひたすら走り、湧き潰し用の松明を勝手拝借して人の手の入っていない土地を目指した。森を抜け、砂漠を抜け、誰かが乗り捨てたボートで海を渡った。

一際高い山があったので登ると、カルデラ湖のような地形が形成されていた。しかし雨が降り出して、もう真夜中で、空腹だしゾンビに追われてどうにもならない。地面に穴を掘ってシェルターにして夜を明かした。

夜が明けた。雨も止んだ。ゾンビ燃えた。

暗い土の中から這い出すと、目の前にはカルデラ湖とその中心に浮かぶ小島。空がオレンジからスカイブルーにじんわりと変わっていく。やけに感傷的なBGMが鳴り出す。

心底、美しいと思った。

美麗グラフィックでもなんでもないカクカクの風景がなぜこんなにも心を打つの不思議だった。俺はその場所に居を構えることにした。岩の壁を掘り、丸石で崖に埋まった豆腐ハウスを作った。

wikiを参考にしながらインフラを整え、ブランチマイニングを覚えてダイヤモンドを探し、他のプレイヤーが作ったゲートでネザーに迷い込んで全ロスした。

生きてるって感じがした。

俺にとっての「マイクラ」はこれなんだよな。

これをもう一回やりたい。

その後バージョンが上がるに従って馬が出てきたり木材の種類が増えたり、RS回路も複雑になっていろいろ自動化もできるようになって、モブも増えてマイクラ世界はどんどんにぎやかになっている。

最初は発表の度ワクワクしていたアップデートだったが、そのうちについていけなくなってマイクラ自体をあまり起動しなくなってしまった。加齢のせいか、飽きてしまったのか。

記憶を消してもう一度プレイしたら、同じ感動が得られるのだろうか。

2024-01-08

anond:20240103005748

はてなーはくだらない感傷にふける前に募金に協力するとか献血するとかできることあるんじゃないの?

2024-01-02

日本って終わるんだな

日本会社ってこんな感じで何十年も会社運営されてきて、これからも上の方は何も変わらずずっとこの感じは続いていくんだろうなあ

漠然と考えてた

日本って、本当に終わりを目前に控えてるんだよ

終わるからどうにか足掻かなきゃまずい!みんな!足掻いて!!って尻を叩けばなんとかなる段階はとうに過ぎていて

ああ…もう、終わるんだなあ…

ってほとんど沈んだ夕日の光が消える直前って感じ

感傷に浸って見つめることしかできない

2023-12-29

推し配信もやもやしたので

推し誕生日配信があったんだけど、私は一体何を見せられてるんだ…?って感じたのでここに書きます

あんまりそういう配信とか見たことないから分からないけど、誕生日配信するってことは、ファンからコメントで直接お祝いしてもらったりするのがメインだと思う。

個人配信してるわけじゃない(所属事務所主催からある程度のプログラムとか、コーナーとか、普通はあるよね?少なくとも、リアルイベントではそうだった。

配信の前に質問募集してたし、なんか企画はあったんだろうな。多分。知らんけど。

でも実際に蓋を開けたら、直前のイベント打ち上げみたいな内容でびっくりしちゃった。

そのイベントは何年も定期的に開かれていたやつだけど、推しの出演を最後企画自体が終わるものだったから、名残惜しいのはわかるよ。でも推し配信イベントの会場(ホール?)からだったし、なんならそのイベント主催者とか出てきて、思い出とか語り出して、いや私は推し誕生日を祝いたいんですけど、って思っちゃったんだよな。

私がそのイベントに一回も参加したことがないから、思い入れが全くないし、周りが感傷に浸ってる様子に白けてたのもあるかもだけど、それやるならイベント主催で後夜祭とかやればよかったのに、とかすごくもやもやした。

しか配信は有料なので、何を見せられてるんだ状態拍車がかかったんだよな、なんでお金払ってまで参加したことないイベント打ち上げ見なきゃならないの?お祝いさせてよって…

カメラの後ろではワイワイしてて、マジで打ち上げ最中配信してたんだよなぁ。

主催者の人、推し花束渡してたけどその後その主催者本人もお疲れ様ーって花束もらってて、そういうのは配信終わった後でやればいいのに、って悲しみさえ覚えた。

配信後の同担の反応が好評というか、まあ推しから何やっても最高になっちゃうんだけど、誰も不満に思ってないみたい。そこに一人で文句言って水差すわけにもいかず、かと言って飲み込めなかったのでここに投げます。ぼやかしたつもりだけど読む人が読んだらわかるかも。

2023-12-28

anond:20230208161118

『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』 この前見たんだけどさ

コメディとして凡以下。

俺も「最近クレしんお行儀が良すぎてさ〜」とか言ってるが、外様監督が撮るとこうも不快になるのか。

「いい女の字が汚いとガッカリする」とか子供に聞かせていいセリフか少しでも考えたか

悪役周りのあれこれは言及する気すら失せるが、結局「いじめられてた奴って性格歪んでるよな」っていういじめっ子目線に落ち着いてるのは逆に流石。

単にスペクタクルなだけの怪獣バトルも当然苦手。

感傷ベタベタエンドロールまで何から何まで嫌い。

2023-12-11

五条が死後に脳内人形劇感傷に浸ってんの、民衆を守る立場にあるにも関わらず対等な勝負に拘って挙げ句負けた幼稚さへの皮肉なんだけど

責任という概念を持たない方の性別があれを感動シーンとして捉えてんのバカおもろい

2023-12-08

anond:20231208083950

若かりし頃の未熟だった恋愛とその相手のことをふと思い出す、みたいな感傷系かと思ったら何か違った

2023-12-02

anond:20231202153530

わかる。子供というのはセックスの結果自然に生まれるか、あるいは働き手を増やすという目的で生まれるかしかない。20世紀半ば以降、すべての目的がなくなってしまった。今はなんとなく惰性と慣例と感傷で生んでる。

是非は置いといてコスパだけで言うなら今は有史以来最も悪いね戦後までは少なくとも5年育てれば使える一家労働資源だった。その後も介護担当役割はあった。今は何も無い純粋な金食い虫。日本はそれを選んだ。

自由を求めて社会を発展させてきたのにいざ自由になったら産まなくなって滅びようとしてるの最高に矛盾だな

社会的な圧力がなくなって産む動機がなくなり、それでも「可愛いから産みたい」という本能的な動機はあるものの、それも教育費の増大などで相殺されつつある

要するに、人間の行動の裏には常に「社会的な動機」と「感情的動機」があるわけだが、そのどちらもが失われてしまうと、人は行動しなくなる

社会的な動機というのは社会から圧力のことだが、忘れてはいけないのが感情も「圧力」だということ

可愛いから産みたい」というのは自分主体的選択した感情ではなく、本能的に湧き出てきて私たちに行動を強制する一種の「圧力

まり感情を持っているということ自体が「強いられている」不自由な状況だといえる

から、逆説的だが、本当の自由は「感情がない」状態ということになる

そう考えると、ほんとうの自由とは、社会的な圧力存在せず、一切の感情存在しない状態

要するに、「無」である

それはいわば植物人間のような状態、いやもっと言えば「死」に限りなく近い状態ではないだろうか

私たちが求めていたほんとうの自由とは、死だったのかもしれない

元彼女のことが夢に出てきた

元彼女は、遠くでおじさんにナンパされてて、「私はもう結婚したので」とか返してあしらっていた。

そうか、人生は進んでいくし、もう会うこともないんだな、としみじみと夢の中で思った。

結婚式に招待してもらったのが数年前かな。

こういう場面に遭遇するといつも感傷的になってしまう。

別の夢の場面で、4歳くらいの子供と遊ぶ夢も見た。自分子供は今はいない。

夢に意味なんかないんだけどね。

2023-11-12

AIへの感傷忌避

爪が外部化して石器になったり、体毛が外部化して衣服になったり、

そうやって動物から人間になってきたのかなと。

記憶を外部化して文字を作って、知識を外部化できるようになって、今なんて文字を書く能力すら外部化して(もう漢字書けない)。

それは進化だとは思うけど、

言語化能力だけは外部化したくなかったな。つまりAIのことね。

これは本当にただの感情論で、これで人間のものが退化するとか警鐘鳴らすつもりもなくて。

うまく言えないけど、ここだけは触られたくなかったなというか、

ここにはロマンを感じる余地を残しておいてほしかった。

人間には個別価値がある、というロマンを。

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