はてなキーワード: 山本譲司とは
https://anond.hatelabo.jp/20210731183707
「データがない」というコメントが多いので、横からだが俺が2014年10月に投稿した増田を再利用させてもらう。
当時は「ケーキの切れない非行少年たち」も出版されておらず、ブコメ等でも全く反応がなかった。
今でも「知的障害者 犯罪率」で検索すると上位に表示されてしまう。間違い等があれば訂正したいので、指摘してほしい。
以下本文。
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反応あれば適宜追記。
療育手帳を持たない中度・軽度の知的障害者は、健常者に比べて犯罪加害者となりやすい。
・にも関わらず、新受刑者のうち、IQ70未満の知的障害者が占める割合は22.8%
・新受刑者のうち、IQ70未満の知的障害者が占める割合を22.8%とした場合、11.5倍受刑者になりやすい
・30%として16.7倍
・その大半が療育手帳を持たない、軽度・中度の知的障害者である
→療育手帳を持たない知的障害者の犯罪率は、健常者よりもかなり高いのではないか??
→ 情状酌量を得られない
ことが原因
知的障害者は「健常者が執行猶予を得られるような微罪での実刑が多い」ならば、
「健常者でも執行猶予の付かないような殺人等の重犯罪の割合」は、「健常者よりも低くなる」はずである。
・しかし、知的障害者の犯したその内訳をみると重犯罪の占める割合は健常者よりも高い。
・強制わいせつ・強姦(含む致死傷)の割合は、健常者の1.8倍。
仮に
と考えたとしても、
・依然、新規受刑者の19.5%をIQ70未満の知的障害者が占める
・知的障害者は再犯率が高く、資料によっては、前受刑者の5割近くが知的障害という記述も有り
・男性でいうと、小・中卒の入所率(219.0)は,大卒(6.9)の31.8倍
療育手帳を持たない中度・軽度の知的障害者は、健常者に比べて犯罪加害者となりやすい。
・大半が療育手帳を所有しておらず、本来受けるべき福祉の支援の手からこぼれ落ちている
・療育手帳を所有しており、福祉に捕捉されている知的障害者の犯罪率は低い
平成24年の刑法犯の検挙件数は、約28万人(除く、自動車過失運転致死等)
平成24年の推定「知的障害者」数は、約320万人(1億2751万*2.5)
新受刑者に占める「知的障害者」の割合と、検挙者に占める知的障害者の割合が同一水準と考えるならば、
毎年約50人に1人程度の割合で、「知的障害者」が刑法犯として検挙されていることになる。(28*0.228/320)
・療育手帳を所有し、福祉の庇護下にある知的障害者の犯罪率は、健常者と比べて高いわけではない
→刑務所内において、受刑者の療育手帳の取得と施設への入居や、支援者との接続を後押しすべきではないか
・支援者の手が足りない、予算が足りない、周辺住民の無理解等が今後の課題
・累犯障害者が必ずしも従順ではなく、むしろ「可愛げがなく、面倒くさく、社会的な能力に欠け、反社会的」であることがままあるため、継続的な支援を行うことが難しい
・毎月数千円程度、自動引き落とし
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AF%E7%8A%AF%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85
法務省:研究部報告52「知的障害を有する犯罪者の実態と処遇」
http://www.moj.go.jp/content/000121755.pdf
障害福祉情報システム「 平成20年度厚生労働科学研究 障害保健福祉総合研究成果発表会報告書」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/kousei/crime/index.html
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/59/nfm/mokuji.html
http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_kousei.html
http://tmaita77.blogspot.jp/2012/02/blog-post_29.html
http://anond.hatelabo.jp/20170606174324
『服役囚の4人に1人が知的障害者』という現実からして「精神障害、知的障害者を束縛させず普通の暮らしを!地域で支えよう!」なんて機運の強い地域も危ない。
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秘書給与の詐取で実刑判決を受けた元衆議院議員の山本譲司氏は、知的障害を持つ服役囚の介護が服役中の仕事だった。国会議員から一気に受刑者へと転落した時点で、ある程度の覚悟はできていたとは言え、そこには「服役囚の4人に1人が知的障害者」という驚くべき現実が山本氏を待っていた。
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約1年半の刑期を終え出所してきた山本氏は、福祉の仕事に携わりながら、知的障害者の犯罪の実態を調べ始めた。そしてそれを一冊の本にまとめたものが、近著「累犯障害者」だった。その中で山本氏は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、繰り返し犯罪を犯しては刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。
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犯罪といってもほとんどが「しょんべん刑」と呼ばれる万引き、無銭飲食、自転車の盗難などだ。そしてそうした犯罪を犯して繰り返し刑務所に戻ってくる障害者たちの多くが、刑務所を事実上「終の棲家」としてしまっているのが実態だという。
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おおよそどこの国にも人口の2~3%程度は知的障害者が存在するとされる。日本の場合その数は300万人程度と推察されるが、その中で障害者に認定された際に渡される療育手帳を取得し、公的福祉サービスを受けている人の数は46万人に過ぎない。残る障害者の多くが、福祉の網から漏れたまま、刑務所と社会の間を行き来する生活を送っているということになる。
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現実的には、知的障害者の多くにとって公的福祉サービスは存在しないに等しいという。厚生養護施設は3ヶ月程度しか障害者を受け入れてくれない。身寄りのない障害者は3ヶ月後には道に放り出される。そして、その多くが、ホームレスのような生活をする中で「しょんべん」犯罪を犯し服役してくる。その後は、同じことの繰り返しとなる。
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特に近年の高齢化によって、身寄りの無い障害者の数が増えていることも、この問題を更に深刻化させている。山本氏はこうした問題の背後には福祉と法務行政の両方の問題があると指摘する。現在の日本では、一見健常者と見分けがつかない知的障害者に対する福祉が明らかに不十分であると同時に、知的障害者が犯罪を犯すと、自らを弁護する能力を持たないため、警察や検察に言われるがままに供述調書に署名するケースがほとんどだという。結果的に他愛も無い小さな犯罪でも立件され、刑務所送りになる。そして、それが累犯の温床となる。そんな悪循環だ。
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しかし、それにしても本来福祉が担うべき知的障害者の保護を、法務行政が、しかも刑務所という場で担っていて本当によいのだろうか。そもそも、知的障害者が刑務所に入る以外に生きるすべがないような社会が正しい社会と言えるのだろうか。このような障害者が生き難い社会というのは、実は健常者も生き難い社会ということなのではないのか。出所以来福祉活動に奔走している山本氏とともに、「服役囚の4分の1が知的障害者」が意味するものを考えた。
以上は http://www.videonews.com/marugeki-talk/296/
◆医療機関のスタッフが累犯障害者10人に聞き取りをしたところ、よく出てきた言葉は、「刑務所に戻りたかった」。では彼らから見て、刑務所はどんなところか。6つの機能・役割にまとめられるとのことでした。
→3食付き、屋根がある、路頭に迷わない
→塀の外での生活がうまくいかないと、捕まって刑務所からやり直せる
③ 懲役者どうしの安堵感
→思いを共有できる仲間がいる、という安心感。
反応あれば適宜追記。
療育手帳を持たない中度・軽度の知的障害者は、健常者に比べて犯罪加害者となりやすい。
・にも関わらず、新受刑者のうち、IQ70未満の知的障害者が占める割合は22.8%
・新受刑者のうち、IQ70未満の知的障害者が占める割合を22.8%とした場合、11.5倍受刑者になりやすい
・30%として16.7倍
・その大半が療育手帳を持たない、軽度・中度の知的障害者である
→療育手帳を持たない知的障害者の犯罪率は、健常者よりもかなり高いのではないか??
知的障害者は説明が苦手
→ 情状酌量を得られない
ことが原因
知的障害者は「健常者が執行猶予を得られるような微罪での実刑が多い」ならば、
「健常者でも執行猶予の付かないような殺人等の重犯罪の割合」は、「健常者よりも低くなる」はずである。
・しかし、知的障害者の犯したその内訳をみると重犯罪の占める割合は健常者よりも高い。
・強制わいせつ・強姦(含む致死傷)の割合は、健常者の1.8倍。
仮に
と考えたとしても、
・依然、新規受刑者の19.5%をIQ70未満の知的障害者が占める
・知的障害者は再犯率が高く、資料によっては、前受刑者の5割近くが知的障害という記述も有り
・男性でいうと、小・中卒の入所率(219.0)は,大卒(6.9)の31.8倍
療育手帳を持たない中度・軽度の知的障害者は、健常者に比べて犯罪加害者となりやすい。
・大半が療育手帳を所有しておらず、本来受けるべき福祉の支援の手からこぼれ落ちている
・療育手帳を所有しており、福祉に捕捉されている知的障害者の犯罪率は低い
平成24年の刑法犯の検挙件数は、約28万人(除く、自動車過失運転致死等)
平成24年の推定「知的障害者」数は、約320万人(1億2751万*2.5)
新受刑者に占める「知的障害者」の割合と、検挙者に占める知的障害者の割合が同一水準と考えるならば、
毎年約50人に1人程度の割合で、「知的障害者」が刑法犯として検挙されていることになる。(28*0.228/320)
・療育手帳を所有し、福祉の庇護下にある知的障害者の犯罪率は、健常者と比べて高いわけではない
→刑務所内において、受刑者の療育手帳の取得と施設への入居や、支援者との接続を後押しすべきではないか
・支援者の手が足りない、予算が足りない、周辺住民の無理解等が今後の課題
・累犯障害者が必ずしも従順ではなく、むしろ「可愛げがなく、面倒くさく、社会的な能力に欠け、反社会的」であることがままあるため、継続的な支援を行うことが難しい
・毎月数千円程度、自動引き落とし
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AF%E7%8A%AF%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85
法務省:研究部報告52「知的障害を有する犯罪者の実態と処遇」
http://www.moj.go.jp/content/000121755.pdf
障害福祉情報システム「 平成20年度厚生労働科学研究 障害保健福祉総合研究成果発表会報告書」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/kousei/crime/index.html
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/59/nfm/mokuji.html
http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_kousei.html
http://tmaita77.blogspot.jp/2012/02/blog-post_29.html
・健常者と知的障害者の間における犯罪の認知-検挙件数における差異
『必ずしも従順ではなく~』については、山本譲司「累犯障害者」、鈴木大介「最貧困女子」「家のない少年たち」の記述より。
当該記述については、おそらく定量的なデータに基づいたものではなく著者の主観と思われるが、実態と乖離はしていないと思われる。
みなさん、こんにちは。
7月も残り一週間となりましたが、なかなかすかっとした真夏日とはなりませんね。毎年この時期は全国至る所でお祭りです。働くことの好きな日本人もつかの間のゆとりを見いだすときでしょう。私も久し振りに地元の洞爺湖畔や登別のお祭りに参加してきました。登別の豊水祭りでは浴衣を着て踊りに参加してきました。楽しかったのですが、その後遺症で今でも腰が重いです。着替え部屋にはストーブが焚かれていました。
そんな浮いた気分が一瞬に消えたのは社民党の辻元前議員の逮捕でした。このニュースを聞いたみなさんは一様に「なぜ、今頃になって?」と、訝しく思われたに違いありません。しかし、私は以前から、なぜかつて民主党にいた山本譲司元議員は逮捕され、実刑判決を受けたのに、辻元さんや他の同様の行為を行った議員たちは逮捕もされずにいるのか、不思議でなりませんでした。
あのとき山本元議員は、秘書給料を私的なものに流用したとされて、国民的にも「けしからん」という空気が醸成され、逮捕も当然との雰囲気が出来ていたように思います。ただ、これは余り知られてはいないのですが、その後の裁判で、山本元議員が秘書給料を私的流用していた事実はないことが明らかになりました。すなわち、山本元議員と辻元前議員の行っていた秘書給与の流用の行為は質的にもほぼ同じなのです。
苦しい台所事情がなせる業で、本人が詐欺行為をしていたとの意識がなかったのは事実でしょうが、結果として詐欺行為を行っていたのですから、逮捕されるのは当然なのです。問題は、なぜ今頃なのかということです。どうやら、辻元前議員の事情聴取を通じて、詐欺罪には当たらないとの主張を曲げず、否認をしたから逮捕に至ったということのようです。
しかし、一方では選挙が近づいてきているため、政治が動いたとする見方も消えていません。この見方を消すためには、この種の捜査が辻元前議員の秘書給与流用疑惑事件のみに留まらず、田中真紀子前議員を始め、同種の疑惑事件を起こしたすべての(前)議員に及ぶことが不可欠です。辻元前議員一人を挙げて終わりとするならば、政治の匂いを消し去ることはできないでしょう。
それにしても不可解なのは、土井たか子社民党党首が辞めないことです。今回の件では社民党関係者が4名逮捕されています。その中心人物は土井党首の秘書の五島昌子で、彼女が辻元前議員を始め、新人議員の指南役で、秘書給与を流用するという詐欺行為も教えたとされています。私は政治家と秘書は同罪と考えます。政治家は金銭に絡む疑惑事件が発生すると、しばしば「あれは秘書のやったこと」と嘯(うそぶ)いて、自らの責任を逃れようとしますが、とんでもないことです。
政治家は基本的に金銭に関わる部分は秘書に任せており(そうでない政治家もいるようですが)、秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきなのです。まして土井党首と五島秘書とは尋常ならぬ関係で、五島秘書は土井党首と同等の力を持っていることは、周知のことでした。同じ野党の立場から申し上げにくいことではありますが、国民のためにも、そして社民党のためにも、土井党首は身を退かれるべきではないでしょうか。敢えて苦言を呈します。
メールマガジン「はあとめーる」2003年第29号
http://www.asahi.com/national/update/0407/SEB200904070008.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090407-00001042-yom-soci
この記事を見て思い出したのが「累犯障害者」(山本譲司著)※という本で紹介されていた知的障害者の売春の話。
上記の事件がどうなのかは知らないけど、値段が安いのがおかしいので知的障害者の件を思い出した。
なんかこれがYouTubeやブクマで叩かれてたのでちょっと余計なお世話だけど一言。普段良識的なことを言ってる人までがなんか「これはひどい」とか言ってたので見てられなくて。
http://www.youtube.com/watch?v=bRt442KLJtw
冗談抜きで、これはシャレにならん話なんだよ。その辺のガキでも体の発達に精神の発達は追いついてないものなのに、知的障害者ってのはそれ以上のものなんだ。しかも困ったことに、人間である以上性欲というのはあるのだ。
彼らは、セックスしたら妊娠するっていう因果関係がわかってないことも多いし、子供を産んで育てるということがどういうことかもわかってなかったりする。
そういう彼らに、どうしても必要最小限の性知識を教えるにはどうしたらいいというんだ?これ以外の方法があるなら教えてもらいたい。教師がここまで体を張ってるのは必死の努力そのものなのであって、褒められこそすれけなされることではない。
だから、たちの悪い奴の中には障害者を食い物にしてる奴がいるのだ。優しい言葉で騙して売春を強要して、金のほとんどを巻き上げている、そういうヤクザがいる。一部で話題になった山本譲司の「累犯障害者」って本にその辺の事情が書かれているから読むといい。
そういう現状を知ってても、これを「異常性教育」だとか「キモい」だとか言うのか?だとしたらそれはたまたま「知能」水準が標準に近いところに生まれついた人間の傲慢さとしか言いようがないことだぞ。
古い話を蒸し返してしまうのだが、知的障害者の犯罪および精神障害者の犯罪について。
当然のこととして知的障害者だからといって犯罪を犯して言い訳ではありません。
が、報道でよく見かけるのは、知的障害者および精神障害者が犯罪を犯したと思われた場合、
その事件に関する報道がすぐに消えてしまうことがあるかと思います。
そのため、知的障害者・精神障害者の場合、無罪になるという誤解が生まれるかもしれません。
当然、被害者が泣き寝入りのような印象を持ってしまうかもしれませんが...
実際にはこういう犯罪を犯してしまう精神障害者が存在した場合、「措置診察執行」措置を
行うことができます。
http://www.pref.gunma.jp/c/05/seishin/peic/sochi.htm
精神保健および精神障害者福祉に関する法律(以下、法)は、都道府県知事は精神障害により自傷他害(自分を傷つけ、他人に害を及ぼすこと)の恐れがあると認められた者について、措置入院(都道府県知事の命令による入院)させることができると定めています(法第29条)。
で、知的障害者というのは法律上明確な定義はなく、おそらく精神障害者として扱われるか、それとも
知的障害者の刑務所にいる話は、元参議院議員の山本譲司氏の著書「累犯障害者」で書かれている内容かと思います。
知的障害者だからといって決して「合法的に犯罪を犯せる」わけではないということです。
犯罪を犯した場合、何らかの措置をとることはできるということです。
ちなみに...
上記措置入院を悪用するケースもあるようです。
以前2chで和歌山県庁職員が覗いていた祭りがあったのですが、それはどうやらそれ関連だったらしく...
http://yasai.2ch.net/company/kako/981/981265909.html
http://piza2.2ch.net/jinsei/kako/991/991191699.html
ちなみに措置入院悪用被害者の方のサイトが下のリンク先にありますが、削除されてます。
Webarchiveにはあるようですので、興味のある方は参照してみては。
ご本人がおそらく削除してらっしゃいますので、ここではWebarchive上のリンクははらないでおきます。
あと...
数年前池田小学校での殺傷事件、宅間守の事件があったと思いますが。
その際彼が口走っていたこと、「精神障害者なので犯罪をやっても無罪だ」というのが、
印象に残っている方もいるかと思います。
が、実際に彼は、死刑になっていますよね。
犯罪を犯すときの判断能力が裁判では問題となると思われますが、
今から犯すことは犯罪である
↓
自分は精神障害者だ
↓
↓
犯罪実行
という流れで犯罪にいたったと考えられれば、加害者に判断能力ありだと判断されるでしょう。
論理的判断ができているわけですから...
ということで彼は問題なく、刑が執行されたのではないでしょうか。
知的障害者・精神障害者から犯罪にあっても、泣き寝入りするのではなくきちんと犯罪にあった場合は、通報することが大事かと思われます。
実際にもう障害者、特に知的障害者は隔離されてるんだよな、刑務所に。
今の刑務所なんてそりゃもう酷いもんだよ。刑務所内のもっとも単純な労働ですら出来ないレベルの障害者達がわんさか放り込まれている。山本譲司だっけか、ヅラを国費で買ったのがばれて捕まった人の獄中記に書いてるよ。彼らは仕方なく刑務所に入ってくるんじゃなくて,むしろ進んで入って来るのだよ。何故なら現実社会は刑務所より遥かに差別的で生存権すら保障されないから。一昔前に法律を学んだ身としては、何故に存在自体が心神耗弱或いは心神喪失状態の彼らが有責だとされているのか理解に苦しむのだけれど、彼らには身元引受人が存在しないんで検事は上がってくれば起訴せざるを得ないし、裁判官は証拠のみをみて判断しなければならないので、本人が自白して物的・状況証拠ともに揃っている場合には有罪を言い渡すしかない。勿論ここで帰責性判断が入るのだけれど、心神耗弱であれば減刑したとしても有罪になるし、誰からも見放された精神障害者を心神喪失ではい無罪ですといって放り出すわけにもいかないっていうパターナリスティックな判断にならざるを得ない。
挙句刑期を終了していざ現実世界に復帰したところで一人身の精神障害者に対して宿を提供してくれる場所もなければ生活保護の認定を受けるといった知恵をつけ、実際に足を運んで事務処理をほぼ無償でしてくれる人(例えば後見人とか)もいない(何故なら彼らは元罪人であり、罪人であったという事は精神障害者ではないということだから。)わけで、早晩生活が困窮し、刑務所に入るために犯罪を犯す、しかも最低限の理性は残っているらしく、窃盗や強盗といったわかりやすい犯罪は罪悪感からしないらしいんだよね。勢い単純に考えて誰にも即物的被害が無さそうな非現住建造物放火とかに走ってしまう。なんせ放火は罪が重いから長い間刑務所に入っていられるしね。彼らにとっては刑務所こそが安住の地になってしまっている。それがたとえ定期的に追放されてしまう場所であっても、彼らにはもうそこしかないのだよ。下関の駅放火なんかはこの典型例だわな。
元のエントリ主は17歳だそうだから、この手の現実を理解していない事について非難はしないし、隔離せよという発想自体も今の教育環境やレベルを考えればそう責められるものではないとは思う。しかしながら、そのように自らが望むと望まないとに関わらず関係を持ち、考えるきっかけを持つことが出来たのなら、是非ともそのきっかけを大事にして考え続けていって欲しいなと切に願う。
旧タイトル 「http://anond.hatelabo.jp/20070218013048 に」
(追記 MellowMoon 「"知的障害者"は合法的に犯罪が許されるのだろうか?」は良エントリと思いました。
動画に入っている「服役囚の4分の1が知的障害者」が意味するもの - マル激トーク・オン・ディマンド - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局と、そこで話している山本譲司さんのAmazon.co.jp: 累犯障害者: 本: 山本 譲司もご参照を。MellowMoonさんありがとうございました。)
これはほんとにいろんな問題が絡んでいる。
知的障害者が犯罪を犯してもよい、とは私も思わない。良いわけがない。
彼らが犯罪の意味を知的障害がない人と同じスピードと深さで理解できない、という事実。
さらにそれでも自分の行動に対する責任を自分で取る「権利」を有する、ということ。
これらから逃げていては、解決はありえない。
彼は触ってはいけなかった。なぜなら、触られた人がそれを嫌がっていたから。
(この「なぜなら…」は大いに議論の余地があるけれども、ごく基本的なとこだけ残します)
でも、彼はさわり続けた。
触られた人が嫌がっている、というのを感じることが出来なかったのかもしれない。
触られた人が嫌がることが、彼の中で楽しかったのかも知れない。
問題は、「それはいけないことだ」ということが、彼に継続的に教育されなかったこと、
「言って聞かせたけれど」と先生は言ったというが、
知的障害がある子供は(障害の程度によるが)一回言って聞かせたくらいではわからない。
(この「障害の程度を正確に把握する」という過程も、専門知識の乏しい現場ではごっそり抜け落ちやすい)
ましてや若干の性的興味と衝動を伴う問題行動であれば、わかっていても抑制がきかないことだってある。
彼も女の子達も、両方を守るつもりならば、とにかく彼の行動を修正するしかないのだ。
たとえば。
問題が表面化したら即座に、スタッフを一人増やしてでも、彼の行動をきちんとフォローする。
女の子達にも、触られたらスタッフに訴えるように話しておく(いいにくい子もいるからサインを決めておいてもいい)。
彼が女の子を触る度に、その場で「相手が嫌がっている」事を彼に明確に伝えて、
それはしてはいけない事だ、と同じやり方で伝え(両手を組ませるなど、わかりやすい「怒られてるんだよサイン」を作るなど)、
その場で触った子に「ごめんなさい」をさせる。
一回も余すことなく、やるたびに根気よく、1日に何回でも。
2週間??一ヶ月以内ぐらいの短いスパンでこのアプローチをトライして、効果を判定をする。
ダメなら「物理的対策」として、刺激から遠ざけるという選択も必要になるだろう(クラスを移したり、辞めさせたり)。
こういう大人のサポートがあって初めて、触られた女の子はその場で「触らないで」と明確に伝えることが出来るようになる。
むしろそうしなければ、触られた女の子達には
「理由があれば、触られても我慢しなくてはならないんだ。こんなことは些細なことで、いちいち大きな声で言ってはいけないんだ」
という自己否定観が残ってしまう。
(これが歪めば、DVや痴漢冤罪に……なんていう風に広げることも可能だが、ここでは触れません)
知的障害の人が社会に出ることはいいことだ。
しかし、現状は、これまでのように障害者を囲い込んでおける財源がなくなってきたので、
「障害者を受け入れる良い社会にしよう」という正論の尻馬に乗って
結局問題は、全部現場任せ。
降って沸いた問題に、専門的知識もお金も人手もなく、もちろん世間の後押しもなく、
右往左往した挙句に弱い人にしわ寄せてしまう。
そして、しわ寄せを受けて傷ついた人の心から、小さな花がひとつ消える。
はっきり言おう。
知的障害者は普通の人より社会生活能力に劣ることが多いのだから、
社会生活に適応するには、だれかからのサポートなしにはありえないのだ。
(この「劣る」に向き合わないことが、心神耗弱関連の裁判の問題にも絡んでいると思う)
私には、そういう問題に思えてならないのだ。
で、そういう「弱者救済コスト」をみんなで負担しよう、という空気は、今の日本にはとても乏しいと強く感じる。
(そして今のところ政府はそのコストを取ることから離れる方針)
結果。問題は現場に残され、弱い人、優しい人にコストは押し付けられ、社会から「寛容」が消えていく。
知的障害者をサポートするには、専門的知識と人材という「金」がかかる。
世の中には社会福祉や障害者教育を研究してる人がいっぱいいる。
でもそれらを現場に生かす仕組みは乏しいし、現場には人を増やす余裕なんてない。
専門的知識と人材なしに社会に新しい価値観を生み出すことなんて、絶対にできないだろうと私は思うのだ。
優しさと思いやりだけではどうにもならん。愛だけでは地球は救えないのだ。
(まあ、そういうのを政府に頼らずNPOで、っていう「小さい政府維持」のやり口もあるだろうけど、noblesse oblige精神があんまりなくて(違法とかいう意見もあるし)「ボランティアに金を渡す=それはボランティアではない」ってな風潮では、ちょっとむずかしいだろうね??)
それからもうひとつ。
もし、知的障害の子が女の子で、触られるのが男の子だったらどうだっただろう、という仮定を投げかけてみる。
(この話は、病院で看護師・ヘルパーが患者から受けている継続的暴力の問題と似たような構造を持っていると感じたです)
最後に。
17歳の彼女。しんどかったね。触られたこともそうだけど、ずっと我慢させられたことが、しんどかった。我慢しなくちゃいけない理由なんてなかったんだ。あなたは悪くない。きっとこの本音は、周りの人には言ってないんだろう。増田だから言った。あなたは優しくて、正直な人だ。自分にウソをつく人が多い今の世の中で、あなたはとても正直な人だ。これからも自分にウソはつかなくていい。嫌なことがあったら嫌だって思っていいし、言っていい。
で、もしよかったら、たくさん勉強して、世の中にあふれる難しい問題を、自分の気持ち・直感を大事にしながら、自分の頭で考えて、自分の言葉にできるように、なってください。それが大人になるということの一側面だと、私は思います。