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2011-11-24

普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか - nanapi Web

真性引き篭もり: 普通の女子大生は、Google+で「日本一」になんかなっちゃいない。



他の記事もひと通り読んだので長くなるが思ったことを。

久々に様々な意見が読めて、数年前までのはてなのようで楽しかたから、感謝として。




「わたし、写真が大好きだと思われてるんですが、嫌いですね。撮るのも、撮られるのも」



写真が嫌いで、SNSも苦手だという坂口さん。それでもGoogle+に写真をアップし続けているのは、「就活のため」だ。



大学3年生になり、就職活動を始めたが、「就活でしゃべれることがないんです。好きなこととか、何もなくて。何も好きじゃないし、何もできないから、流行ってることとか、これから“来そう”なことをやろうと。目標に向かって努力した経験や、自己PRが求められた時、なにか印象に残ることが言えたら」。

「恐怖感」という言葉で感じ取り、理解した者もいたことだろうと思う。自分になにもないような気がして焦燥感に焼かれるような時期のことを覚えている者なら。


彼女は賢い女性だ。自己分析も、目標設定の仕方も。早稲田という学歴を手にしたのはなんら不思議なことではないと思う。「意志が弱い」のに「恐怖感」で毎日朝3時50分に起床できる。これだけでも「普通」じゃない。褒められていい。好きでもなく、むしろ嫌いなことのため。けれど、将来に向けて役立つものを作るため。長所で点を稼ぐことでは行けない場所彼女はいるのだろう。弱点を克服してこそ立つことができる場所に。


そして、就活を目前に控えても彼女はその方法論を用いて不器用に「これから“来そう”なこと」を選んだのかもしれないと感じた。この選択に自尊感情の低さを読み取ったとしても、病的と謗るのはどうだろう?彼女自分自分人生に果敢に向かい合っている。安易に楽を選ぶような人ではないようだ。きっと彼女のいる場所では自分と同程度に出来がいいだけでは評価されないのだろう。だからこその課題解決と弱点克服。お前は何者だ。その問いにも、その答えにもおそらく彼女は気がついている。


彼女は結果を出した。Google+Instagramということを差し引いても称えられていいのではないだろうか。確かにそれは誰にもできそうな話だ。お手軽で浅薄にも思える。パソコンiPhoneがあればできる。インターネットは「自分だって」という幻想をもたらすツールだ。ユーザが少ないから、顔が綺麗だったから、学歴があったからということは自分も思った。嗚呼、またカモネギか、と。けれど、そういう一面もあったとしても彼女努力は称えられていい。それがどんなやり方であろうとも自らに欠けているものを獲得しようとしている者の痛ましい努力を。壊れたiPhoneに感じるものはないだろうか?もしかしたら、壊れていたのは彼女だったのかもしれないとさえ自分には思えた。


事実、元記事にはこうも書いてある。


「1日1枚はInstagramに上げないと、というノルマに対する恐怖感で起きています写真を1枚逃したら、私は何もない元の自分に戻っちゃう」

何もないわけがない。そんなに綺麗じゃないか。そんなに有名な大学にいるじゃないかGoogle+で一位じゃないか


ここで大事なのは彼女にとって”は「何もない」ということだ。Google+を取ったら、彼女のいる環境では普通(以下含め)に埋没する。その恐怖感たるや如何ばかりだろうと考える。自分自分だろなどと励まされても、“彼女には”そうじゃない。それに「何も好きじゃないし、何もできない」ということは本当に苦しいことだ。それだけ頭が良ければなんて言ってはいけない。彼女以外の者が自分のいる場所から考え言葉を発するのなら、彼女だってそうしていい。なによりも、なにもないという自分との対峙大学生らしくまっとうな悩みではないだろうか?むしろそこに一度撓んで伸びようとする魂を感じはしないだろうか?


なにもない自分と向かい合うのは力のいる作業だ。彼女はい奈落と向き合っているところなのかもしれない。それはこれから時間をかけてやっていくことになる作業だろう。途中で転職結婚出産という転機にだって出会うことだろう。そしてそのたび自問自答しつつ、誠実にひとつずつ向き合っていくように感じた。そう信じたい。


「気持ち悪い」と思っていた一眼レフカメラも、最近は欲しくなってきた。「iPhoneカメラには限界がある。誰かに伝えたいと思うような美しい景色が思うように撮れない時は、ちゃんといいカメラで撮りたいなと」

「気持ち悪いと思っていた一眼レフカメラ」「誰かに伝えたいと思うような」この言葉も印象的だ。


関心や興味は良いものとされがちだが、あまりに強い関心というものは異様に映る。強すぎる情熱を持って自分には興味のないことを続けている者を見かけたとき、つい引いてしまったことはないだろうか。それに、物事への関心が薄い者はネットでは目立たない。彼や彼女の発する情報はあまり役に立たないからだ。そもそもネットに現れないことの方が多いのだろう。語ることがないから。伝えたいことがないから。なぜそんなことをする必要があるのかわからない。ネットと接してきた時間が長い者と彼女のような伝えることのないタイプは互いに異形の者。でも、彼女ネットを選んだ。


何かを伝えたいと思うようなことがなかった女子大生インターネットで「伝えたい」方向に気持ちが動いた。この先「やっぱりカメラは気持ち悪い」と思うことになっても、ここに自発性や意欲の萌芽を読み取ることはできないだろうか?


彼女は「好き」を獲得し忘れてしまったのか、どこかに置き忘れてしまったのだろう。だからこそ傾向と対策を練り、「型」の反復から入って習得しなければならなかった。そして、恐ろしいまでの勤勉さで、本来は好きというだけで心理的報酬が発生する行為を、他者からの称賛という報酬自分の中に意欲として還元し定着させつつある。このことがいつか他者からの称賛という報酬がなくても行為自体が報酬をもたらすようなものとして彼女の中に育っていくといいと願う。考えてみて欲しい。多くのひとはもう記憶もないような幼い頃に獲得したか、考えずとも手にしているもの彼女は二十歳を超えてから獲得しようとしているのだ。野暮なことは言わず、讃え見守りたいと思う。もしよかったらあなたボタンを押し、気が向けばなにかコメントするだけの簡単なお仕事をしてみてはどうだろうか。翼を広げ飛翔する彼女を目にすることができるかもしれない。それはインターネットから翔び立つことかもしれないけれど。






※ここから蛇足


岡田有花という方を自分はよく知らない。しかし、この取材はきっと彼女も困ったのではないかと感じた。岡田氏は「写真大好き」な女子大生出会うはずではなかったのだろうか?意外な言葉に戸惑ったのは彼女も同じだったのではないか?確かに記事の内容はありがち。わかりやすい良い話にしたかったのだろう。しかし、穿った見方をすればこの方は自分ネットで付与された(と思しき)物語坂口さんにも着せようとしているような気がしてならない。「普通女子大生」なんて表現彼女京大でなければ出て来なかった言葉ではないのか。また、彼女は一度自らに問うてみるといいと思う。自分が向けられた男性から視点内面化していないかどうかを。こうすればネットでは受ける視点男性目線からものであるのなら、あざといパッケージは文章を安くする。


そしてこのありがちな文章に対してのカウンターである普通女子大生は、Google+で「日本一」になんかなっちゃいない。』があまりに凄すぎた。素晴らしすぎた。誰もが薄々感づいていて言葉にしなかったことを暴いてしまった。それぞれの方がそれぞれの部分に喝采を贈ったのであろうが、自分は次の部分だった。


3年以上前からブログを書いている女性を、思い出せるだけ思い出してみてほしい。全員ぶさいくである。1人の美女もいない。美しさの欠片も無い。顔も醜い。心も醜い。そういう人達ばかりである。不平不満とくだらない馴れ合いをはき出して、だらだらいきている醜い人ばかりである。1人として美女はいない。もちろんの事、美男もいない。美しさは消えるのであるインターネットから消えるのである時間と共に消えるのである。美しい者は、インターネットを捨て、廃棄し、跡を濁さず消えて行くのであるインターネットという地獄では、醜い者だけが生き残るのだ。そういう風に出来ているのだ。

すべてとは言わないがそう思う。自分にとってこの「美しさ」に儚さや弱さも含みたい。多分、ある種の脆弱さという美しさを持った彼や彼女たちはインターネットからも弾かれる。長くネット表現を置くことができる者は強者であると言ってもいいと自分は思う。


から思い出して欲しい。「ワンチャンあるかも」ということがどれだけ美しい者たちを潰してきたかを。


女性に「クン」とつける中高年男性向け雑誌のように「タン」などと語尾につけてキャラ化し、持ち上げるだけ持ち上げてコンテンツとして消費し、そして次の対象へと関心を移す。そのとき、賢く、美しく、センスのあり、慎ましやかな者を選んでいたのは他ならぬ「ワンチャンあるかも」という者ではなかったのだろうか?そういう者たちが結局美しい者を淘汰していってしまう。残るのはマシュマロの中に鉛が入ったような女性だけである。「私の名ならば女。それ以上でも以下でもない」と賢い女なら気づく。そして鎧を身につけるか、鉛を飲むか、逃げるかしていく。また、当然の如く逆もある。どちらかだけが捕食者とは限らない。女というだけで入れ喰いならフォトショ覚えるくらい安いものだ。これを楽しめるのもまた人間としてのある種の強さとこじつけてもいいのかもしれない。


男の敵も女の敵もお互いとは限らない。いつの間にやら話の流れは新旧ネットの流れになっているらしいがそれも含めて自分が感じ取ることをどんなゲームにしてもいいし、そんなものはないと木で鼻をくくったように言ってもいい。それが自分の考えだと感じるならそこから行くしかない。そして、それが違うからこそ人と出会うのは面白い




最後に、個人的にはネットで多数と繋がりたくはないと考えていることについて。


Twitterが普及してからある種の文章をあまり見かけなくなったように感じている。エッジの効いた、ヒリヒリするような、血の滴るような文章を。嫌だったひともいるのだろうが、自分はああしたごりごりとした長文が読みたくてネットを見始めたクチだから大変残念だ。その一因はネガコメとかあの辺もあったんだろうなと思う一方で、ブログならば見えない読者を一人失うだけだったのがTwitterと連動させたことで明確に誰から拒否され関係が切れたのかがわかるからではないのかとも考えていた。それが罰のようなものとして認識されているのではないだろうかと。人間関係の煩わしさがネットに持ち込まれることで混沌表現情報は薄まっていく。ネット現実と重ねていく流れがあるのならば空気を読むのは当然のことだ。日常の罪をネット告白することの意味に気づかない者たちが晒される見せしめのショーも連日開催中だ。自宅、職場学校まで晒される。あまりリスキー。お利口でいい子になっていくのは必然だろう。誰かが自分に関心を向けてくれたときのあの興奮を一度でも味わったことがある者ならば。好かれたい、愛されたい、褒められたい、繋がりたいと願うのならば。


旧世代と誰かを括って責任押し付けるのは簡単だ。若いってそういうことだ。けど次はお前の番だ、お若いの。この流れの先に待っているのがパノプティコンでも向かい囚人に片目を瞑ってみせようじゃないか

インターネット収容所 と 匿名

http://neo.g.hatena.ne.jp/nisemono_san/20111123/p1

出発点は「私たちは一人である」ということだろう。

しかし、そこ(今のインターネットの主流)にあるのは、「私たちは一人である」ということを知らないか、忘れてしまった人々だ。

インターネットは人々を孤独にさせることをやめた。ソーシャルレコメンド荒らしは、一人でいる空間を容赦なく剥奪した。

インターネットで一人であることは罪になりつつある。既にもう何もかもが終わってしまったのだ

我々は罪人になった。インターネットは我々にとって自由の大地ではなく収容所となった。



http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tiakio/yaziuma/kano/pesimist.html

鹿野の絶食さわぎは、これで一応はおちついたが、収容所側は当然これを一種のレジスタンスとみて、執拗な追及を始めた。鹿野は毎晩のように取調室へ呼び出され、おそくなってバラックに帰って来た。取調べに当ったのは施(シェ)という中国人の上級保安中尉で、自分の功績しか念頭にない男であったため、鹿野の答弁は、はじめから訊問と行きちがった。根まけした施は、さいごに態度を変えて「人間的に話そう」と切り出した。このような場面でさいごに切り出される人間的に」という言葉は、囚人しか知らない特殊なニュアンスをもっている。それは「これ以上追及しないから、そのかわりわれわれに協力してくれ」という意味である。<協力>とはいうまでもなく、受刑者の動静にかんする情報提供である

「もしあなた人間であるなら、私は人間ではない。もし私が人間であるなら、あなた人間ではない」

収容所と化した場所において、罪人の論理人間論理は相容れないものとなる。

我々は模範的な囚人になるか、人間として死ぬかの選択肢が与えられる。




囚人となることを拒んだものにはニフラムが与えられる。

ニフラムはドラクエで敵を消し去る呪文です

ようするに「消えろ」って事です

そして自分よりレベルの低い相手にしか効果がない

しか経験値が入らないので、「貴様経験値すらいらねー」と言う事です

しかもニフラムはアンデッド系の敵に効きやすいという特徴があるので

「死んだ魚みたいな目ぇしてんじゃねーよ」あるいは単に「お前臭すぎ」

といったメッセージがこめられているのかも知れません



http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20111124/1322071507

・なんかよくわかんないけどかっこいい

・よくわからん釣りではないことはわかる。

罪人の嘆きや叫びは、たったこれだけですべて消え失せる。防御も抵抗もしようがない。

罪人殺すにゃ正義理屈もいらぬ。ただはてブがあればいい。twitterがあればいい。2ちゃんで晒せばいい。

それだけで最も雑魚なモヒカンでさえ罪人を殺すことが出来る。

罪人は彼らが気まぐれでニフラムを執行するのを待つだけの存在だ。




その不毛さと恐怖を飲み込めるなら今のまま生きればいいし、それに耐えられないなら我らが匿名増田派へいらっしゃい・・・

より徹底した不毛さの代わりに、恐怖から解放を望むなら、いまのところ増田派はオススメですぜ。

マジで、今後のネット幻想押し付け合戦で押し勝てる人、ロングウォークで相手を歩き潰せる人以外には窮屈なだけだと思う。

ネットから撤退する方法なんか考えなくても、ネット自分の生きる場所はなくなる。ネット依存症のみなさん、よかったね!

2011-10-16

世界が第二の焚書時代を迎えた6つの理由

6 Reasons We're In Another 'Book-Burning' Period in History | Cracked.com

By: S Peter Davis

October 11, 2011



これを聞いた人の8割は私の顔を殴りたくなるだろうが、端的に言おう。

私はこの数年、仕事の一部として図書館書庫をめぐり歩いて、

稀覯本を含む本を数万冊以上捨ててきた。



焚書と聞いて、一般にはおそらくナチスドイツを連想する人が多いんじゃないだろうか。

それは不寛容と反知性の象徴だ。

だが今回の焚書は違う理由で起こっている。



#6. あなたの街の図書館でいままさにやられている

本を捨てているのは、利用者が誰もいないような辺鄙田舎図書館だけじゃない。



おそらく世界最高の権威がある図書館大英図書館でも、本の廃棄が産業的な規模で行われている。

オーストラリアニュー・サウス・ウェールズ大学そのほかいくつかの大学では最近、本の処分に関するスキャンダルが起きた。

今年ボーダーズという書店がつぶれたときには、在庫は寄付されるのではなく廃棄された



捨てられているのは、『TVガイド』とか重複所蔵の本だけじゃない。

17世紀に美麗に印刷されたシェイクスピアの作品集を想像してみてほしい。

奥付のページには、遠い昔に亡くなった所有者からの達筆なメッセージが付いている。

それをゴミ箱に捨てるのだ。

私は何度もその場にいた。

しつこく横取りを禁じた上司が見ていなければ、

持ち帰ってeBayに出して売って、何百ドルかにはなったんじゃないだろうか。



これはオバマ共産ナチ新世界秩序に操られたソビエト秘密作戦か何かではない。

血も涙もない官僚主義によって起こっているのだ。

というのも……



#5. 寄付するより安くつく

誰しも思うのは、恵まれない人たちに寄付すればいいんじゃないの、ということだ。

囚人でも、病気の子供でも、独立系の新興書店でもいい。寄付すればタダじゃないの、と。



図書館の状況は実のところ想像以上に複雑だ。

図書館の本には印が押され、目録に記録され、

蔵書であることが分かるようになっている。

その本を寄付したり売ったりするときには、印を消さなければならない。

盗品でないと分かるようにするためだ。

そればかりか、所蔵印が残っている本は、親切な人が見つけて図書館に返しに来てくれちゃったりもする



そして、処理すべき本はとても多い。

図書館はやっきになって蔵書を減らそうとしている。

図書館館長になったつもりで、10万冊を処分しなればならないという報告を受けたと考えてみてほしい。

選択肢は二つ。

学者を何十人か雇って蔵書目録をもとに重要度や価値を評価させて、

また何十人かを雇って重要度の低い10万冊に一冊一冊処分の印を押させる、

というのがひとつ

第二の選択肢は、コンピュータで貸出回数の少ない10万冊を列挙して、

数人に館内を回って集めさせて、シュレッダーにかけさせること。



第二の選択肢のほうがずっと速くて安いことはお分かりだろう。

リサイクルセンター紙を買い取ってくれることもあり

そうなれば儲けがでることもある。

もちろんこんなのはみんなが嫌がる仕事だ。

ことに司書にとっては、それはまるで、

ゾンビに噛まれた親友を前にして、自分けが銃を持っているようなものだ。



それに、捨てられた本のなかに救われるべき本が埋もれてしまうことも忘れてはならない。

このやり方では明らかに、ものすごく貴重な本引っかかってしまうことがある

2011年版が書架にあるのに、『白鯨』の初版本を書庫から借りようとする人がいるだろうか。

コンピュータで出した貸出数ランキングではそうした区別ができない。



また、このやり方をする場合は、本は完全に破壊しなければならない。

ただゴミ箱に放り込むだけでは不十分だ。

盗られるかもしれないからだ。

誰も読もうとしないように本を引き裂くか、ゴミ箱に漂白剤を入れておく必要がある。

とにかく、ゴミ箱が「ご自由にお取りください」状態になってはまずい。



そして作業をする図書館員が16世紀の貴重書を見つけたとしても、

館長はそれを救えとは言えない。

捨てる代わりに調べるように命じていることになりかねないからだ。

からの命令は「慈悲は無用」。

どんな本か分からなければ捨てるのも楽になる。

名前を知らない人を撃つのがたやすいのと同じように。



#4. こっそりやらなければならない

みなさんがこの事実をご存じなかったとすれば、

それは本の廃棄が秘密裏になされているからだ。

ほとんどの場合一般人が気づくのはゴミ箱に大量の本が入っているのを誰かが目撃してからのことだ。

図書館は廃棄について広報しない。

はい司書こっそり話し合っている掲示板はいくらか見受けられるが。



2004年ごろ、ニュージーランドビクトリア大学は13万冊の本を廃棄することを決めた。

しか内部告発によって学者学生にその計画が漏れた。

計画では、廃棄対象の本に赤いテープを貼り

それを救いたい人がペンでチェックマークを付けることになっていた。



想像のとおり、誰もが怒りをあらわにした。

ある教授図書館を「野蛮人」と呼んで学内電子メールを回し、

図書館をめぐりすべてのテープ付きの本にチェックを入れるよう、

職員と学生に呼びかけた。



私の場合は、本の廃棄に気づいたのはそれを盗んで逮捕された人だけだ。

一般人が気づくころには、すべて終わっていて、反乱の機会はなかった。

それに図書館は気づかせることのないよう巧妙な言い回しを使う。

たくさんの書架を空にして、本を書庫に送ったというとき、彼らは嘘をついているわけではない。

ただ、書庫はすでにいっぱいで、新しい書庫行きの本の分だけ廃棄をしているということを言わないだけだ。



#3. 経済的に苦しい図書館

本の廃棄を推進する人たちは、図書館機能を「本の博物館」だとする見方に反対する。

みなさんは愛すべき古典文学の書架に代表されるたくさんの書架の集合こそが図書館だとお思いかもしれない。

しかし、図書館の主要な(そして一番費用のかかる)機能は、

学生学者研究に使う学術雑誌の購読を保つことだ。



ご愛読のポルノ雑誌のことを思い出してみてほしい。

コアなものヨーロッパしかない。

から価格為替市場の変動から大きな影響を受ける。

通貨が少し下がったり上がったりすれば、外国雑誌価格も少し変わるだろう。

さてここで、購読するのは数冊ではなく10万冊だと考えてみてほしい。

そして、いま降りかかっているのは小さな変動ではなく、大恐慌時代以来の最悪の不況だ、と。



図書館雑誌購読費の最頻値は、数千万ドルをくだらない。

これは一夜にして旅客機一台分が財布から飛んでいくことを意味する。

その旅客機の代金が払えないと、まずいことになる。

そうなったらとりうる手段は、燃え盛る蜂の巣を手放すように、

購読を打ちきることしかない……とお思いだろうか?

ところがそれは図書館のパワーユーザー学者学生毎日必要とするものなのだ。

必要のないもの、それはたとえば、手書き挿絵の入ったネクロノミコンだ。



そうした古い書物は、他の図書館に譲るわけにもいかない。

他の図書館も同じ問題を抱えているからだ。

どれほどかけがえのない所蔵物であろうと、とにかく場所がないのだ。

というのも……



#2. 図書館はすぐには大きくなれない

図書館が蔵書を引き裂く必要がある理由のひとつは、この不況だ。

悲しいことだが、それはそれで仕方ない。

しかし、前世から引き継がれた幾千の書物や新聞雑誌が、

コーヒーショップと引きかえに土塊にされているとしたらどうだろうか?



オーストラリアのニューサウスウェールズ大学でまさにそれが起こっている。

その図書館では、社交的空間を作るため、1850年からの蔵書と新聞雑誌廃棄された

ピータースレツァク教授はそれを、図書館を「スターバックスのようなもの」に変えるものだと評している。



しかし、図書館立場にたってみれば、それを要求しているのは、

学生をはじめとする図書館の支援者たちだ。

彼らは本を保管することだけではなく、本を使う場所を図書館に求めているのである



そして出版社は無数の本を出してくる。

ということで、図書館は、一方では新刊書を所蔵するために拡張を迫られ、

一方ではカプチーノを飲んで腰を下ろす場所を作れと言われているのだ。



じゃあ増築すればいいんじゃないの、とお思いだろうか。

問題は、その費用を誰も出してくれないということだ。

この報告書でも分かるように図書館お金を出している組織予算増額をものすごくいやがる。

図書館はそもそも利益が出せない。

図書館に行ってお金を払った覚えはあるだろうか?

ときに課される延滞料すら雀の涙にしかならない。

図書館が「拡張の資金が必要」と言えば、大学当局は「他を当たってくれ」と言うだろう。



ほとんどの図書館に他の当てはない(建物放火して保険金をせしめるという手を勘定にいれなければ)。



#1. 本は電子化されていく

本はもはや流行らない。このことは認めざるをえないだろう。

2010年最後の三カ月のAmazonの売上データで、電子書籍は紙の書籍を上回りはじめた

最近ハードディスクであれば、場所をとらずに事実上無限の数の本を入れることができる。

小さめの図書館ならUSBメモリ一つでで置き換えられるとしたら、

巨大な防火設備で本を守り続けさせる原動力は、人々の愛しかない。

現在経済状況下では、その愛はなかなか発揮されることがない。



この動きは三十年前に遡る。

1980年代図書館のスペース問題を解決したのは電子化ではなくマイクロフィルムと呼ばれる新技術だった。

本や新聞雑誌スキャンしてマイクロフィルムとして保存すれば、

図書館ひとつキャビネットひとつに収まるというのが謳い文句だった。



ニコルソン・ベイカーは、マイクロフィルムブームの悲痛な記録を本にした。

それによると、大英図書館アメリカ議会図書館といった世界の名だたる図書館が、

数千冊の古い貴重書を引き裂いてスキャンし廃棄したそうだ。

世界中の本好きたちがこれに抗議したところ、司書マイクロフィルムを掲げて

「捨ててはいません。ここにありますよ」と言い返したとか。



今日では、インターネットの普及によって、本の圧縮はますます推進されるばかりだ。

ある組織では廃棄する本の選定にあたって、グーグルブックスに載っているかどうかというシンプルな基準を用いているそうだ。



もちろん、本好きの心はそれだけでは慰められない。

彼らは本の内容だけではなく、本それ自体に価値があると信じている。

彼らにとっては、同じ版の本がほかの場所にあるからといって、

貴重な書物を捨てることは正当化できない。



世界をまわしている列車お金でできていて、

道は事務書類で敷き詰められていて、

燃料タンク官僚主義でいっぱい。

これが現実だ。

ピラミッドを崩し尽くせたあかつきには、

世界はもっとまともで実用的で効率的ものになるのだろう。

2011-10-02

民間刑務所としての日本語ネット社会

はい笑って! 監視カメラ撮影です

facebookが全地球上の利用者の行動データを黙々と集め続けているというブログ記事が多くの注目を集めて、ガクブルする人のうめき声や罵詈雑言が飛び交ったことは、これを見ている人はまだ記憶に新しいと思う。




さて、日本語圏の、だいたい日本国と重なるネット社会はどうだと思う?



2ちゃんねる有名人の殺害予告を書き込んだ奴の家に警察がやってくるというニュースはそんなに珍しくなくなっている。ヤバげな書き込みがあれば、奴らはあっというまにきみの発信者情報を特定してドアをノックするというわけだ。

そういう意味で、すでにぼくたちは「公権力に」よってネット上での行動を監視されているわけだ。


パノプティコン

これもよくいわれるんだけど、こういう状況は、ミシェル・フーコーというフランス人が「パノプティコン」と呼んだ状況に似ているかもしれない。

パノプティコンというのは、ベンサムというイギリス人が考えだした刑務所モデルのこと。監獄がドーナッツ型になっていて、中央の穴の部分に看守の建物がある。囚人たちは、四六時中看守に見られているような気がする。たとえ看守の建物にだれもいなくてもそうなんだ。いつのまにか、囚人は看守の視線自分の中に取り込んでしまから、下手なことをしようという気を起こさなくなるというわけ。ようするに、その監獄にいる囚人はどんどん自主規制するような、監視者に都合のいいシステムパノプティコンだ。



2ちゃんとか自分ブログに何か書こうとしているとき自分の心の動きを思い出してみて、どうだい?

アイドルを殺すとか、新宿駅を爆破するとか、そういうことを書き込んだら、たとえ冗談でも警官が家に来るらしいってことは漠然と「知って」いるだろ? だからめったなことではやらないだろ? そもそもやろうと思わないだろ?

なぜなら、きみは自分監視されていることを「知って」いるから。

でもさ、きみはほんとに、どっかの地下司令室みたいな所で、日本中の掲示板ブログの内容を膨大な数の監視員がチェックしているところを見たのかい? SF漫画の中で見ただけじゃないのかい

たとえそんなところが本当にあったとしても、そこで働いている奴はい夜食ビッグマックを頬張るのに夢中になっていて、きみの書き込みなんか見ちゃいないかもしれないんだよ?

でもきみは心のどこかで自主規制するよな。だって、ヤバいことを書き込んだら、奴らが来るって「知って」いるから。

傭兵たち

ところで、そういうネット上のパノプティコンみたいなものは、べつに「公権力」じゃなくてもこの国では勝手にどんどん作れることは知ってたかな。

ほかでもない、ネット上の風評被害対策とか、「ソーシャルメディアマーケティング」をやっている民間企業だ。こいつらはネット上の自警団というよりは、傭兵だ。金で雇われれば誰でも手にかけるから

たとえば、きみが2ちゃん自分ブログである企業の批判をしたとする。傭兵たちは独自のクローラー毎日ネット上に走らせているので、君の言葉はすぐに見つける。そしたらすぐに2ちゃんの運営ボランティアブログプロバイダ削除依頼をかけるか、訴訟をちらつかせながら発信者情報の開示を始める。

だって、どこの馬の骨とも知らないやつに自分の居場所を突き止められたくない。弁護士対応なんてしたくない。

から自主規制する。




まあ、きみがただ単に相手を傷つけようとして、根拠のない誹謗中傷を垂れ流そうとしてそういう目に合うのなら、自業自得というものだろうね。

でもさ、他人のでたらめを見かけてそれを指摘しようとしたときに、ナイフをちらつかせられたらどう思う?

とくに、企業に雇われた傭兵たちが嘘八百をいい散らしているのを指摘しようとしたときに、訴訟を恐れて自主規制しようとしたら?

そもそも、指摘する声を出せないように傭兵たちが街中の広場をすでに封鎖してしまっていたとしたら?


「民間刑務所」の誕生

なんのことはない。きみは気がついたら彼らが勝手に作った「民間刑務所」のなかで監視を恐れながら粛々と労役に励んで、傭兵たちが大声でおすすめする臭い飯を、きみ自身の苦役で稼いだ労賃で買いつづけるわけだ。日本語圏のネット社会は、気がついたらそういうプライベートな監獄で何重にも囲まれていたという話。




たまたまそういった「民間刑務所」の看守見習いがヘマをしでかして、刑務所オペレーションに関する書類を落としてしまったとする。それを拾った奴が広場で騒ぎ出し、市場ゴミ拾いが日課で壁新聞の好きな奴がその書類を市場の外に、街のいたるところに見えるようにして貼り出してしまった。でもそのゴミ拾い人は傭兵たちの訴訟攻撃にぶるってしまって早速自主規制したまま黙っている。その間に市場での騒ぎは手際よく鎮圧されてしまった。傭兵たちは普段からそれで飯を食っているので、自分たちのこととなると作業は早い。




市場の住人たちも、その外で壁新聞を読んでいた人たちも、なにかおかしなことが起こっていることをばくぜんと感じ取っている。たとえ騒ぎが収まった後でも、そのおかしな感じは消えるだろうか。自分たちが「民間刑務所」の中で暮らしていたことに気づいた後で。

2011-09-08

[] サバイバーの進む3つの典型的パターン

http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20110906/1315294215

ああ、いわゆるサバイバー問題ですね。

サバイバーとは、社会的に底辺に位置づけられながらも、自らの努力でその最悪の環境から抜けだした人

あるいはそういうセルフイメージを持っている人達の事。



パターンから考えると、

この手のサバイバーは3つの経路を取る。

0.1%の人間サバイバーポジションをうまく活用して短期間で上に行く。

まり下を絶対に攻撃せずに、むしろ努力すれば下から上がれるという夢を売ることで人気を得る。

そして、ある程度知名度を得たら、支持者の勢いを売って上に行く。

上流階級とのコネが出来れば、あとは目立つ必要がないから支持者を切り捨ててフェードアウトしていく。

典型例は勝間和代さんである

実際は既に上位の存在でありながらサバイバーを装っているケースが多く、

普通サバイバーには真似できないので決して見習わないように。




9.9%はサバイバーの地位に立ったときに、自分サバイバーで有ることを認識している。

サバイバーとしてのセルフブランディング諸刃の剣であることもよく認識している。

から、この時点では何もアクションをとらず、成功して自分の地位を固めてから行動する。

FROMDUSKTILDAWN氏がこの類型に近い。というより世の成功者殆どはこのパターンだ。

正直ブログ戦略としてアメーバーは実に正しく、はてな根本から間違っていると思う。




残りの9割は、サバイバーポジションで立ち止まってしまう。

人生の途中なのに自分が他取り付いた場所をゴールだと勘違いしてしまい、そこで上に登る努力が中断してしまう。

受験勉強頑張って東京大学合格してはいいが、そこから勉強サボって就職もできなくなる、など。

たいてい自己顕示欲が高くなっているので、匿名IDブログを書き、自分の正しさや、サボってる人間を攻撃したりする。

下の人間は、上の人間が姿を見せないので、姿が見えるこのサバイバー喧嘩することになる。

そうこうしている内に、自分リソースを使いきってしまい、いずれ生きるために強いものに巻かれることになる。

その頃には弱者への恨みが募って、自らが一番苛烈な弾圧者になる。 監獄実験の看守役やね。

このタイプは、途中で天国への階段から滑り落ちる。少なくともグリードアイランドクリアすることはない。

途中で「リープ(離脱)」のカードを手に入れられる幸運プレイヤーもいるが、たいていは爆弾魔に殺される。

うんこブログの人は残念だった。




もったいないな、と思う。







この人はたぶん3つめの陳腐パターンを進む。

パターンの罠にはまりすぎだ。

勝ち組 (越えられない壁サバイバー ⇔  囚人

という自分の立っているポジションを理解せぬまま、想定された通りの役割を演じている。

むしろ、自分がたてた論点にこだわっていれば有意義な議論もできただろうが、

自ら進んで人を分類し、対立構造を作り上げているのだから、この不毛構造に巻き込まれてるのは自業自得と言える。

はっきり言って自滅型のパターンそのままなので、これ以上書く前にしばらく冷却することをオススメする。



ダイエット成功した人がいまだにデブの領域でとどまる人間を攻撃する

・運良く就職して採用担当になった奴が、学生DIS

などと同じ。

こういう「サバイバー」は、下を戻ることを恐怖するあまりに、上よりも下を強烈に批判する。

結果として、上の人が手を下さずとも、自らが分断政策の執行者となって上への批判を防ぐ。

何回同じ事をやれば気がすむんだろうか。


この傾向が最も顕著だったのは1980年代に行われたフェミニズム論戦。

立ち上がらない女はクズだと言わんばかりの暴れっぷりに、みなさんドン引きだったのは懐かしい記憶

で、運動から肝心の女がいなくなって、本来の敵だった男(ただしサヨク非モテ)に運動が引き継がれるという構図も同じ。





まぁコメント欄の時からそういう記事を書くだろうなとおもってたけど、まんまと罠にはまった感じ。

「上」に攻撃を向けることを恐れず、

下の人間は「まだ自分立場が理解出来ない人なんだろう」と

囚人立場から抜け出すのを怖がっている人たちなんだろう」くらいの想像力が働かせられる程度の知識は欲しかった。

この人は狭い世界にこだわりすぎて、より大きなパターンが全く見えてないので非常に残念だ。







まとめ。

サバイバーの人に言いたいこと。

あなたはようやく「普通の人」になっただけ。

下の人間と関わってないで、もうちょっと上を目指すといいと思う。

上の人間は、下からはいあがってきた後、さらに上を目指す人間を好む。



下の人間に言いたいこと。

サバイバーは敵ではない。ちょっとだけ上にいるかも知れないが、

もともと下にいたのだし、君たちの苦労をよく知っている。

先輩として見習い、アドバイスを得る位の感覚を持とう。

サバイバーの人から学び、自分努力して下から抜け出し、今度は自分が下にいる仲間を救おう。

今下にいる仲間に気兼ねして、一緒にサバイバーに石を投げつけるようなことをしてはいけない。



普通の人に言いたいこと。

サバイバーは仲間だ。下からはいあがってきた分ハングリー精神や闘争心が強くて

君たちの穏やかな生活にさざなみくらいは立てるかもしれないが、

それを暖かく受け入れるくらいの度量を持たなければ「普通」は守れない。




上の人に言いたいこと。

どうせ今回の記事をニヤニヤしながら眺めてるんだろうね。

なんせ主要ブロガーはこの問題全員ノータッチだもんね。

でも、誰か一人でいいから、この問題について「○○ができてもバカはバカ」って言ってあげてください。







あのね、ホントにこの問題は構造大事なのであって、細かい言葉尻とか文章力とかどうでもいいんだよ。

不毛な争いは今すぐやめて解散したまえよ。

どうせその「母と子のどっちが正しいか」みたいなクズみたいに小さな論点は決着なんて出ないんだから

賢い人は「問い」だけもらって答えは自分で考える。 

バカな人間は、唯一の答えとか勝利を求めて戦線をムダに拡大して貴重な時間無駄遣いし続ける。

2011-08-23

[] ドラッカー流意思決定

さっきまで読んでた自己決定はどうも古いものが多いせいか意思決定のところが「そんなもん自明だろ」ってかんじだったので

ドラッカーの「経営者の条件」を読んでみた。

途中まではまじめにまとめてたんだけど、途中からドラッカーの文章があまりに格好いいので引用まつりになってしまいました。申し訳ない。



<意思決定のスタート

1 まずはじめに意思決定が必要かどうかを考える

2 必要のない意思決定は行わない、行うべき意思決定は断固として行う

3 意思決定には常にプロセス意識する

4 意思決定に際しては必ず、一般的な問題か例外的な問題かを考える。

5 常に問題の本質を理解するよう務める



<意思決定の中身>

6 意思決定においては、満たすべき必要条件を必ず明らかにしなければならない。

複数の解決案から最善のものを選択するには、4つの基準がある。

第一にリスクである。解決案から得られるものと侵さなければならないリスク比較する。

第二に経済である。解決案のうち、最小の労力で最大の成果をもたらすもの、混乱を最小にとどめつつ必要な変革をもたらすものは何か。

第三にタイミングである。緊急を要するのである。なにか重大事が起こっていることを素式中に知らせる解決策が必要である

第四に人的な制約である。制約条件として考慮に入れるべき最も重要資源が、意思決定の結果を実行すべき人たちである

7 意思決定はとにかく正しい解決策を求める点をスタートとする。妥協するかどうかはその後のことである

8 妥協に迫られテも問題解決のための必要条件は守りぬく

9 意思決定にあたっては常に実行を考える。具体的には以下の4つを必ず決めなければいけない。

  ・実行の責任者

  ・日程

  ・影響を受けるが故に決定の内容を知らされ、理解し、納得すべき人 

  ・影響を受けなくとも決定の内容を知らされるべき人

意思決定において最も困難な部分は必要条件検討する段階であり、

最も時間のかかる部分は、成果をあげるべく決定を行動にうつす段階である

決定を行動にうつすことを最初の段階から組み込んで置かなければ成果は上がらない。

決定の実行が具体的な手順として誰か特定の者の仕事責任になるまでは、いかなる決定もなされていないに等しい。

決定の実効を妨げる恐れのあるもの全員を決定前の論議に責任をもって参加させなければならない。

これは民主主義ではない。セールスマンシップである

やべぇドラッカーさんのセリフ、いちいち格好良い!そこはかとなく俺の厨二病をくすぐってくる文体。






フィードバック検証→次の意思決定へ>

10 常に現場からフィードバックを講ずる。

11 検証は、そもそも意思決定そのものが未検証の仮説に過ぎず、判断たらざるを得ないことを認識して行う。

  つまり事実収集からではなく、まず意見収集からスタートする

人は意見からスタートせざるを得ない。最初から事実を探すことは好ましいことではない。

すでに決めている結論を裏付ける事実を探すだけになる。見つけたい事実を探せないものはいない。

12 意見の不一致を必要なものとして歓迎し、多様な意見を収集する

意見の不一致は3つの理由から必要である。第一に組織囚人となることを防ぐため、第二に選択肢を得るため、第三に想像力を刺激するためである

アリストテレスに発し、初期キリスト教会の原則とまでなった言葉がある。本質における一致、行動における自由、あらゆることにおける信頼である

信頼が生まれるには、あらゆる反対意見が公にされ、真摯な不同意として受け止められなければならない

くわー。もう完全にラノベ地の文だ。はじめて読んだけどドラッカーってすげえ文章が楽しい


13 意見の相違に関して、間を取ろうとしてはいけない。常に行動するかしないかである

14 十分に意見を収集した上で、事実を確認する






まとめ

意思決定とは一連のステップから成るプロセスである

まず行うべきことは、基本的な解決をもたらすべき一般的な問題か、特別な解決を必要とする例外的な問題かの判別である

例外的な問題に見えても、既にどこかで起こったことのある一般的な問題であることが多い。

次のステップは問題の全容の理解であり、満たすべき必要条件の明確化である

然る後に、そっらの必要条件を満たす解決案を得ることである

ここでようやく、誰が何を行い、結果について誰が責任をもつかの決定が来る。そして最後ステップが、意思決定の結果の検証である

関係する者全員から広く意見を求めることが必要である。出された意見に対しては根拠の提示を求めなければならない。

的確な意思決定には多様な見解が不可欠である




いやそんなことよりドラッカーの文章が格好いい。

学校教科書とかも、このくらい格好いい文章だったら中学の時もっとまじめに読んだかも。

あれだ。ラノベ作家の文体で書いた歴史教科書とか読みたい。川上稔さんとか作ってくれないかなぁ。

2011-05-16

東電役員報酬がまだ高すぎな話

東電役員報酬を7200万から3600万に半減したにもかかわらず、ふざけんな扱い。

一体いくらにしたら文句言われなくなるんだろう。


このペースだと1200万でも余裕で文句いわれそうだし、7、800万ぐらいでも国民の大部分にとっては高給扱いだからまだ非難される。240万ぐらいになって初めてあまり文句いわれなくなるかもね。「月20万もあれば生活できるっしょ」とか言われて。


その金額は一着数万のフルオーダーのワイシャツ来ている彼らにとっては非人間扱いの囚人並みの生活を意味しているけど、今回の大事故の発生元の責任者の立場なら仕方がない。


まあ、それで浮いた金でも福島県内のお砂場の砂の入れ替えぐらいしか出来ないだろうけど、ぜひそうするべきだよね。

2011-03-15

情弱ってなんだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20110315130752

今回のケース、囚人のジレンマが発生してると思うんだよね。

囚人のジレンマ』のケースで

囚人AはBを裏切り、BはAを信頼したとする。

「裏切ることによって全体の効用が下がることをしらないAは情弱だ』とか

『裏切ったほうが自分は得することに気づかないBは情弱だ』とかいえるんだろうか。

2011-01-28

http://anond.hatelabo.jp/20110128161937

違うよ

日本人がきめ細かいのは血に備わった単なるフェチズム

安部譲二がいうには、

作業所の囚人です椅子部品なんぞを精密に作りはじめ

それぞれの部品を持ち寄り隙間も無くはまった瞬間

一同会心の笑みを見せるそうな、日本人だけ



労働民族だなんて話ではな

フェチズムを向ける先は労働じゃなくても良いのだ

クオリティを追究し始めるのだ

評価や利益のためにやってんじゃなくて自分の満足なの

2011-01-04

http://anond.hatelabo.jp/20110104030328

は、関係あるよ。

囚人のジレンマが、互いに協調姿勢を示して利益が最大になる場合は愛し合ってる場合に限るんだよ。

互いに自己犠牲精神を発揮した場合に限って、二人の囚人拘束時間の合計が最小になる。

2010-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20101227203942

アメリカのIT企業の偉いさんだかも書いてたな。

閉鎖的、かつ無目的学校目的勉強はない。)なところでは人気取りメインのすることになり、人気が取れなかったものは悲惨になる。

これは学校だけでなく囚人社会主婦の集まり、昔の貴族社交界とかもそうだと。

2010-12-04

再び、恋愛について

彼女いたことはあるんだよね?」

はい。」

恋愛に興味が無いとか言ってたけど、実際どうなの?」

「なにがですか?」

「だから、興味ないとか言いつつ恋愛してるじゃん?」

はい。」

「それってどうなの?」

「どう、と申されましても。」

「嘘なの?」

「嘘ではありません。」

「じゃあなんで付き合ったの?前も聞いたかもしれないけど」

「そうですね。成り行きで、とでも言いましょうか。前も言ったかも知れませんが。」

「…まあいいや、成り行きで付き合った。確かどっちも告白とかしてないんだよね?」

はい。」

恋愛は、楽しかった?」

「そうですね。」

「楽しかったの?じゃあ、またしたい?」

「それは、いいです。」

「え?なんで?楽しかったんでしょ?」

「そう、ですね。」

「どういうこと?はっきり言ってよ」

「細かいことになってしまいますし、言い訳じみたことを言わないといけませんから。」

「いいから、細かく聞きたい

はい。正直なところ、あまり覚えていません。すぐ最近の話ではないので忘れていることもありますし、特に、当時の心境などというのは、『今思い返せば楽しかった』というのと、『当時楽しんでいた』こととはまた違いますから。今思えば楽しかったんだろうな、とは思いますが、当時自分がどう思っていたかは思い出せません。」

「好きだったの?相手のこと」

はい。当時は。」

「今は?」

「今はもう、一番最近の人でも、別れて何年も経ちますから。」

「好きじゃないってこと?」

「そうですね。」

「なんとも思ってない?」

「なんとも、というわけではありません。今は友人です。」

「友達になったの?」

「そうです。一度付き合った人なので、他の友人とは少し違いますが、親しい友人です。」

「へえー…なんか変だね、それって、今まで付き合った人全員?」

「全員というわけではありません。中には連絡が取れない人もいますので。」

「だよね、全員だったら気持ち悪いよ」

「そうですか?」

「だって、また好きになったりしないの?」

しません。」

「なんで?当時を思い出したりしないの?」

「思い出すこともあります。かといって、また付き合いたいなどとは思いません。」

「でも、当時楽しかったんでしょ?」

はい。」

「もしかして、遠慮してる?」

はい?」

「本当に楽しかったの?今も友達だから遠慮してるんじゃないの?いい人だし、彼女だったんだから、本当は付き合って楽しくなかったけど、楽しかったって思わなければ相手に失礼だとか思ってない?」

「思ってないです。」

「じゃあ、おかしくない?なんで楽しかったのにまた付き合いたいと思わないの?しかも今も親しいんでしょ?前は好きだったんでしょ?ちょっとぐらいそう思わない?」

「当時、楽しかったのは遠慮でもない事実です。そして、また付き合いたいなどと思わないのも事実です。」

「うーん…なんでもう付き合いたくないの?」

「え?」

「だって、前好きだったんでしょ?なんでもう付き合いたくないの?」

「なんでって、別れたからに決まってるじゃないですか。」

  

「え、別れたらもう好きにならないの?」

「私は、なれません。」

「なんで?」

「なんでと申されましても、じゃあ何故別れたんですか?もう無理だったから別れたんですよ?それなのに、また好きになるとか、おかしくないですか?」

「おかしくない。また好きになることもあるよ」

「…そうですか。私はありません。また好きになるぐらいだったら、別れたりしません。」

「壮絶だったの?」

「なにがですか?」

「…えっと、じゃあ別れたら絶対好きにならないの?」

「ならないと思います。」

「そこまで割り切れるの?」

「割り切るというわけではなくて、私にとっては好きになったり付き合ったりというのが、ものすごく不自然ことなです。よくあること、ではなく、普通に生活をしていたらまず無いことなです。それは、私の日常生活および、人生の中で、人を好きになること、恋愛をすること、というのが、初めから含まれていないから、とでも言いましょうか。

つまり、前にお話したように、元々関心の無いことなので、非日常なのです。異常事態なのですですから、一度その異常事態に突入して、別れたという形で失敗したにもかかわらず、もう一度その異常事態に突入しようと思いますか?失敗の原因が解決できているなら、それもあるかもしれません。しかし私には何が失敗だったのかもわかりませんし、もう、そういう原動力は起こりえないのです。」

恋愛は、ハードルが高いってこと?」

はいハードルなんて生易しいものではありません。私にとって宇宙旅行のようなものです。」

「なにそれ、それは言いすぎでしょ、意味わかんない」

「それぐらい難しいということです。第一、私は恋愛したいなどとは思いませんから」

「でも楽しかった」

「どちらかと言えば、やはりいい経験だったと思います。でもまたしたいとは思いません。特に同じ相手とは無いでしょう。あなたにもそういうことあるでしょ?」

「ないない!恋愛はずっとしてたいし」

恋愛はなくて、いい経験だったけれど、二度とごめんだという事です。すごく厳しかった習い事とか、アルバイトとか、受験勉強とか、そういうのありますよね?」

「あー、そうだねー、就職活動とかかな?二度とやりたくないけど、自分を見つめなおす機会になったし、勉強にもなったかもしれない。就活中に友達になった人もいて、楽しいこともあったけど、やっぱり二度とやりたくない」

「それと同じよなものです。」

「え?、違うでしょ?だって就活は、できればやりたくないけどみんな仕方がなくやってるものだよ?基本的に楽しくもなんともないよ?みんな嫌々やってるし」

「そうですね。その点は違います。そこまで深刻ではありません。でも似ています。」

恋愛と?」

「私にとっては。」

  

「何がそんなに嫌なの?」

「嫌、というわけではないんですが。単純に関心が無いだけで。」

「でも嫌だったんでしょ?」

「そうではありません。楽しかったと思いますよ。」

「でももう二度としたくないんでしょ?」

「そういうわけではありません。恋愛については、したいもしたくないもありません。ただ同じ人と付き合うことはもう無いだろうってだけの話です。」

「なんで?」

「別れた、という結果を経ているかです。もう一度同じ事をしたとしても結果が見えているかです。それはあまりに不毛なことでしょう?そのために傷ついたりするのはごめんです。」

「傷つくの?」

はい。だって、異常事態ですから、負荷や圧力は尋常ではありません。ましてや、一度別れるに至るまで冷め切った間柄なのですから、それを乗り越えてもう一度付き合うなどということは、私個人の心情としてはあり得ません。」

「じゃあ、あなたから見て、一度別れた人とまた付き合ったりしている人はどう思うの?」

「くっついたり離れたり、というやつですか?」

「そうそう」

「そうですね。私から見て、彼らの付き合うことに対するハードルは、私に比べると非常に低いものだと思われます。軽いという意味ではありません。彼らの中には恋愛というものが日常に組み込まれているのではないでしょうか。私にとって異常事態でも、彼らにとっては普通ことなのかもしれません。ですから、私のように恋愛に対して脅えることもなければ、血圧を上げることも無いのかもしれません。失敗も成功も、それも日常的なのかもしれません。私にとっては宇宙旅行ですが。」

「よくわからないけど、恋愛が好きか嫌いかってことね?好きだから簡単に付き合うけど、嫌いな人は付き合ったり別れたりするのも嫌ってことね。」

「少し違うような気がしますけれど、似たようなものです。」

  

「じゃあ、新しい人となら付き合いたいの?」

「これは、何度もお答えしたように、どちらでもいい、です。」

「じゃあ、好きになったりしないの?」

「そうですね。その好きというのがよくわかりませんから。」

女の子に興味ないの?」

「語弊があるかもしれませんが、飽くまで本能的には反応します。理性的には、女だからというだけで特別興味を示すことはありません。」

「どういうこと?」

ですから、これも前回の繰り返しになりますが、女性を性欲の対象としてみることは出来ます。その時以外は、ただ人間としてみるだけです。」

「惚れたりしないってこと?」

「そうです。その感覚です。私がよくわからないのは。」

「うーん…簡単に言えば、興味持つってことじゃないの?」

「興味ですか。」

「うん」

性的にではなく?」

「どっちも含めて。でも、普通付き合いたいと思う相手を最初っからただセックスの対象としてだけは見ないよね?」

「そう、でしょうね。」

「だから、人として興味を持つことと、惚れることって同じじゃないの?」

「難しいですね。」

「なんで?」

「だって、ヘテロセクシャル人間でも、同性にも興味は持つでしょう?」

「あ、そうだね。じゃあ相手のことをもっと知りたいって思うこと?」

「それも、同性にだって思うことはありますよね。」

「あるね。じゃあなんだろう、相手と一緒にいたいと思うことかな?」

「それだって、同性にも思うじゃないですか。家族にも思いますよね。それが惚れるとか付き合うとかと同じですか?」

「違う違う!、なんて言えばいいんだろう。」

「私が思うには、」

「なになに?」

はい。私が思うには、これはとても単純なことで、本当は言うまでも無いと思いますが、」

「うん」

恋愛というのは、やはり、根源的には人類が子孫を残す上で必要な、ボカシ、マヤカシに過ぎないんですね。神聖なものでも高等なものでもなく、とても純粋な、ただ子孫を残すためだけの、言い訳とでも言いましょうか。それが人間心理、知能の発達に比例して、他の動物よりやや複雑になったというだけなのでしょう。結婚という制度もその上で出来上がったのでしょう。

人間特有の芸術文明といった、子孫繁栄に直接不要なもの、とは少し違いますが、同様に発展した、子孫繁栄という目的を完遂することだけに囚われなくなった、文化の一つだと思います。」

石田純一たいなこというね」

「趣は全然違うと思いますが。」

「うん、全然意味わかんないし

「そうですね、例えばですね、」

「例えば?」

「例えば、有名な話で、スキージャンプという競技がありますよね?」

「うん、冬季オリンピックってもう終わったの?」

すみません、それは知りません。」

「まあいいや」

はいスキージャンプという競技、もともとは刑罰だったと耳にした事があります。」

「そうなの?刑罰って、鞭打ちとかと同じ?」

「そうですスキーを履かせて高いところから飛ばせる刑です。」

「恐ろしいね」

「そうです。恐ろしいですが、今は競技になっています。」

「なんで?」

「なぜかは知りません。囚人面白がって病みつきになったんじゃないですか?それはともかく、もともとの、刑罰という目的から外れて、スキージャンプは競技として、オリンピック種目になるほど発展しました。」

「そう考えるとすごいね

はい、それと同じです。」

「何が?」

恋愛です。」

「どこが?」

子供を作る言い訳だったのが、子供を作るという本来の目的だけに囚われることがなくなり、その言い訳の部分だけ人類の叡智と長い年月を経て文化的に発展を遂げたことです。」

「急にわからなくなった」

「私にもよくわかりません。」

  

「何が言いたかったんだっけ?」

はい。元を辿れば、子孫繁栄です。」

「うん、そうだね」

ですから、私で言えば性欲が存在しますので、その点ではズレは生じておりません。」

「子孫繁栄だけで見ればそうだね」

「そうです。そして、恋愛とは、その子孫繁栄に付属する要素の発展系です。」

恋愛=子孫繁栄じゃないからね」

はい。私はその、発展についていけませんでした。」

「なにそれ、どういう意味?」

はい。私にとっては、スキージャンプは刑罰以外のなにものでもないのと同様に、私にとって、子孫繁栄にとりまごまかしというのは、スキージャンプオリンピック競技までの発展についていけませんでした。」

「わかりにく!」

「子孫繁栄だけに囚われなくなった、発展した概念として、そこに存在はするのはわかりますが、理解や関心の対象とならなかったということです。」

「…ううん」

ですから、惚れるということがよくわかりません。」

「ごめん、やっぱりわからない」

「私も言っていてわかりません。」

  

「じゃあ、恋愛についてどう思った?」

「どうといいますと、恋愛の何についてですか?」

経験してみて、どう思うの?楽しいって言ったり、もうしたくないって言ったり、どうでもいいって言ったり、結局どう思ってるの?」

「ええと、ちょっとまってください、それぞれ言ってることを整理してもいいですか?」

「どーぞ」

はい。まず、私はもともと関心がありません。」

恋愛に?」

恋愛に。」

「うん、それで?」

はい。元々関心はありませんが、何度か付き合うことになりました。」

「うん」

「それは、今思えば楽しいことでしたしかし、別れました。」

「そうだね、今独りだもんね」

はい。楽しかたから、といって、やはり興味をひくものではありませんでした。」

「え、ちょっとまって、」

はい。」

「それはどういうこと?」

はい楽しいと感じたからといって、全てにおいて興味を持ちますか?そんなこと無いですよね?」

「うーん、どうだろう」

「例えば、私はスノーボードを2回だけやったことがあります。」

「2回?なにその2回って」

「なんかそういう機会があったのです

「うん…そうなんだ。それで?」

はい。それでですね、スノーボード2回だけやったんですが、楽しかったです。でもその2回しかやったことはありません。」

「それって最近の話?」

「2年前です。」

「もう行きたくないってこと?」

「そういうわけではありませんが、楽しいと感じたからといって、興味は持てなかったという意味です。」

「うーん、めんどくさいって事かな?」

「少し違います。心が動かないとでも言えばいいでしょうか。ただ楽しいだけなのです。」

「そんなに言うほど楽しくなかったってこと?」

「そうですね、熱狂するほどではなかったですけど、楽しくなかったわけではありません。」

「なるほどねー面白いって思っても、誘われないとやらないこととかあるしね」

はい。私の場合恋愛もそれと同じです。」

「…同じなんだ」

「同じですですから、楽しいかったですけど、関心はありません。」

「それって、もてるって言いたいの?」

「なんかそれ、前も聞かれましたね。もてませんよ。」

  

「まあいいや、恋愛についてはどう思っているの?関心が無いにしても経験したんだから感想ぐらいあるでしょ?」

感想ですか。」

「そうそう、どうだった?」

「そうですね。非常に苦しかったですね。」

「苦しい?さっき楽しいって言ってなかった?」

はい。一経験としては楽しかったですけど、恋愛そのものは非常に苦しいものだと感じました。」

「何が苦しいの?」

「なんといいますか、この、システム苦痛なのです。」

システム?なにそれ?」

システムってなんでしょうね、何て言えばいいのでしょうか、恋愛の仕組みとでも言いましょうか、過程、ですかね、わかりませんけど、それがとても辛かったです。」

「何がつらいの?」

「あの、感情のぶつかり合いです。」

「うわ、苦手そう…」

「あれは恐ろしいです

  

※前回、前にも、

http://anond.hatelabo.jp/20101122004732

2010-08-13

http://anond.hatelabo.jp/20100813125646

なんでサヨってものは

人を罵る時に差別意識みたいなものが全開になるのだろうね

在日を含む生活保護受給者や囚人

国民血税で食ってる寄生虫」なんて言ったら怒るのに

自分の敵と見なした相手にはそういう論脈の罵倒をしてしまう

口喧嘩としても拙いけど、もっと根本的にサヨに疑義が生じる




国民血税で食ってる寄生虫」みたいな発言に彼等が怒る時

本当に熟慮や真心の上で怒ってるのだろうか

彼等の定義にあてはまる「弱者」が攻撃されてると感じた時だけ

心ではなく頭で怒ってるのではないだろうか

頭と言っても考えが深いわけでもなく



彼等の言う差別反対は骨肉に染み入ったものではなく

着脱可能なただのポーズなんではないかと思ってしまう

2010-07-16

http://twitter.com/Nico2Justice/status/18653330582

高校球児丸刈りだと爽やかで高校生らしさを感じるが、サッカー部ではなぜ浸透しないのか。

>体育部に限らず、男子中高生丸刈りを強制しても良いのではないか。こう書くと時代に逆行しているみたいだが、よく考えてみて欲しい。

教育の観点からしても、中高生丸刈りにしておくことのメリットは大きい

>まず、なんといっても爽やか。嘘偽りのない学生であることをアッピールできる。街角の不良が悪さをしていても、丸刈りなら特定しやすい。

>頭の刈り方に変化をつけておけば、どこの学校の生徒かも判別できるし、万引きも減るだろう

>全員同じ髪型であることで、結束力も期待できる。釣りをさせて貰えるなら、中高生はあえて囚人扱いすることで、

>統制と団結力が期待できるはずだと言わせて頂く。戸塚ヨットスクールのような中学高校がこれからは必要になる

2010-04-27

http://anond.hatelabo.jp/20100427072628

言いたいことはわかるけどなんか俺と見たいものの方向性が違うなぁ。

ダークナイト』ってそんなノワールかぁ?

囚人の船の話で「お綺麗ごとかよバッカじゃないの反吐がでんだよ!」って叫んじゃったよ。

とまあこんな感じに少数派の中でも意見が分かれちゃうのでその手のマイナーコンテンツは作られないのだと思う。

舞-HiMEというアニメの後半はそんなイヤーな展開が続くので見てみるといいよ。26話は見なくていい。

2010-03-17

地下室2

5つの地下室がある。

4つはそれぞれ扉に「A」「B」「C」「D」と書かれている。

残り1つはそれらを監視する監視室だ。

監視室に3人の人間が居る。

看守、看守の上司である室長天井と床から延びる鎖に繋がれた囚人だ。




看守が室長に言う。「このモニタを見てください。」

モニタを覗き込んだ室長は驚いた。

地下室Aを映したモニタ。ベッドの上にあるのは人間の生首だ。

顔はそこにいる囚人にそっくりではないか。

地下室Bを映したモニタ。ベッドの上にあるのは人間の首から腰までの上半身だ。

地下室Cを映したモニタ。ベッドの上にあるのは人間の腰から下の下半身だ。

どれも動いていないが青ざめておらず、血が通っているようにも見える。

地下室Dを映したモニタ。空のベッドが3つ置かれているだけだ。





「その3つはそこのそいつですよ。」看守は言った。

「証拠を見せましょう。」

そう言うと看守はポケットからナイフを取り出し、囚人に歩み寄り、

ナイフ囚人の頬を傷つけた。頬から血が床に流れ落ちる。

地下室Aを映したモニタ。生首の頬からも血が流れ出している。




「本当にすごいのはここからです。」看守は言った。

看守はロッカーから細長い何かを取りだした。ショットガンだ。

おもむろに囚人へ銃口を向け発砲する。

室長が耳をふさぐ間もなく、囚人の首から上が吹き飛んだ。

地下室Aを映したモニタ。ベッドの上は血の海だ。




「Aは今から清掃員に綺麗にさせます。Dのモニタを見ていてください。」看守は言った。

地下室Dを映したモニタ。看守がコンソールで操作すると、2つのベッドの上に

Bの部屋の上半身とCの部屋の下半身が現れた。

「BとCの部屋からコピーしたんです。今。」看守は言った。

「ここからです。」

そう言うと看守は再びコンソールで操作を始める。

地下室Dを映したモニタ。先ほどコピーされた上半身下半身が消えていく。

一方、残りの空のベッドの上に、何かが現れ出した。

さっき吹き飛ばされた生首だ。




室長モニタから顔を外し、囚人を見た。

先ほど吹き飛ばされた頭が元通りになっている。

「その首、Aに戻しておけよ。」

マイクへ向かって命令し、看守は生き返った囚人に目を向けた。

囚人は狂ったように叫び出した。

「頑丈でしょう?」看守は言った。

「2か所以上壊さない限りは永遠に続けられますよ。」

「部屋がもっとあれば、もっと頑丈になります。」

「例えば12部屋なら、今の3つを更に3等分して残り3部屋で‥」

室長は監視室を出た。

2010-03-15

地下室

二つの地下室がある。

扉にはそれぞれ「A」「B」と書かれている。

2つの部屋は構造から内装家具まで一切が同じだった。

地下室AとBにはそれぞれ一人づつ囚人が閉じ込められていた。

二人は一卵性双生児のように姿形がそっくりだった。

2人は全く同じ時刻に、同じ内容、同じ量の作業を行い、

同じ時刻に看守から同じ罵倒を受け、同じ部位を殴られていた。




ある日突然、地下室Aの囚人精神破綻をきたし、部屋の中で暴れ出した。

それをモニタールームで見ていた看守は、コンソール上のボタンを押した。

すると地下室Aの床が突然開き、真っ暗な奈落が出現した。

室内の設備一切合財とともに、地下室Aの囚人奈落の底に消えた。




開いた床は閉じ、今までと同じ新品の家具が運び込まれた。

それを見た看守は、地下室Bの囚人にベッドで休憩を取るよう命令した。

囚人は言うとおりにベッドに横たわり、目を閉じた。

それはベッドではなく、クローンの製造装置だった。




誰も居ない地下室Aのベッドの上に、Bの囚人と瓜二つの人間が出現した。

看守はマイクに向かって休憩の終りと作業の再開を命令した。

2つの部屋の囚人は同時に起き、同時に机に向かい、同じ作業を始めた。

2010-03-13

貧困大国(アメリカ)の真実。今月のクーリエ・ジャポンの記事を読む

ttp://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2010/02/post-d62b.html

増え続けるフードスタンプ受給者(その割合で色分けされたアメリカ地図は受給者が増えすぎて真っ赤だ!)、医療崩壊現実(高額な民間保険が中心で、中産階級でも病気をすれば破産一直線と言う実情)、学生借金漬けになる教育システム(既にリーズナブル教育サービスはほとんど無い)、刑務所ビジネスが引き起こすもの(民営化刑務所により利益が追求された結果、囚人を安い労働力として酷使しているシステムになっている)

2010-03-12

ttp://twitter.com/HiraiUMA/statuses/5580700014

いままでドキュメンタリーで一番笑ったのは、南米のどこだかの刑務所無法地帯になってるってなレポートで、囚人勝手にやってる刑務所内定食屋、刑務所内散髪屋などと並んで、刑務所刑務所があったこと。

2010-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20100309171213

その通りだと思う。

家庭というのは、社会人間の関わりの間の緩衝材としての役目もある。

もちろん、「友人」とかもそうだけれど、「家庭」という制度が強固にあることによって

社会から断絶-疎外された人がその社会との関わりを辛うじて保つことが出来るし、

社会からの重圧や疎外をある程度緩和する作用を持ってる。

人と社会が個として結びつくってのは、とんでもなく恐ろしい全体主義社会ですよ。

リゾームかツリーで言えば超ツリー。あるいは一望監視システム囚人システムですよ。

こんなん、とっくの昔に「いい加減やめよーぜ」ってことになってる社会制度の筈なんですが

フェミの皆さん、脳みそ腐ってるか1940年辺りの時代に取り残されてるんじゃないですかね。

しかし、ホントに不思議

日本のフェミの親玉はミシェル・フーコーの教えを受けた人のはずなのに。

何でこんなにアホなのか。死ねばいいんちゃうか。

2010-02-04

去年読書中に遭遇した未知ないし理解が曖昧だった単語

ちなみに読んだのは小説や思想書。

【行状】人の普段のおこない。身持ち。品行。 「―を改める」 ※ぎょうじょう

隠退】一切の社会的仕事を辞め、静かに暮らすこと。退隠。 「郷里に―する」

【駐屯】軍隊がある地にとどまっていること。 「―部隊」「―地」「一個師団が―する」

【要綱】根本的な、重要な事柄。また、そのような重要事項をまとめ上げたもの。 「政策の―」

【眼目】(1)物事のたいせつな点。要点。主眼。 「教育の―は人間形成にある」 (2)目。まなこ。

【獄門】(1)牢獄の門。 (2)〔斬罪になった囚人の首を (1) にさらしたことから〕江戸時代の刑罰の一。斬首のうえ、その首を一定の場所または悪事をした場所にさらすこと。獄門台にのせ、そばに罪状を記した立て札を立てた。梟首(きようしゆ)。晒首(さらしくび)。「――に懸ける」

【当座】(3)(あることから)しばらくの間。一時(いつとき)。「結婚した―は生活も苦しかった」

【おさおさ】(1)(下に打ち消しの語を伴って)どんな面からみても十分に。全く。ほとんど。「準備―おこたりなし」「―おとらない」

【大儀】(1)手間のかかる面倒なこと。骨の折れること。また、そのさま。「―な仕事」(2)くたびれてだるいこと。何をするのもおっくうなさま。「体がだるく起きるのが―だ」

【芬々】においの強いさま。多くよい香りにいうが、悪臭にもいう。「香気―たり」「酒気を―と匂はせつつ/鉄仮面(涙香)」

【荒涼】風景などが荒れ果てて寂しいさま。また、精神がすさんでいるさま。荒寥。「―とした枯れ野原」「―たる寂寞感」「―たるその景色/或る女(武郎)」

【胴震い】寒さや恐怖・緊張・興奮などのために体が震えること。

【怖気】こわがる気持ち。恐怖心。おぞけ。「―がつく」

【嘶く】馬が声高く鳴く。 ※いななく・いなく

【人好き】多くの人に好かれること。人が好くこと。「―のする顔」

【掛け金】(1)戸・障子などが開かないようにかける金具。

【按排】(4)ほどよく物事を処理すること。ほどよく物を並べること。「九個が整然と同距離に―されて/草枕漱石)」

【進捗】(1)物事が進みはかどること。「工事の―状況」※しんちょく

【皓々】(3)光るさま。明らかなさま。「―たる月/緑簑談(南翠)」

【銘記】しっかりと心にきざみこんで忘れないこと。「心に―すべき言葉

【徴発】(1)強制的に物を取り立てること。特に、軍需物資を民間から集めること。「民家から食糧を―する」(2)強制的に人を呼び集めること。「堤防工事に人員を―する」

【口伝】(1)口で伝えること。くちづたえ。(2)奥義・秘伝などを口伝えに伝授すること。(3)奥義を書き留めた書。秘伝の書。

【前哨】敵陣近くに軍隊が陣を張る場合、敵状を偵察したり敵の奇襲を防ぐために前方に配置する部隊。

【矮人】背の低い人。 ※わいじん

翻刻】(1)写本や刊本を、そのままの内容で、新たに木版または活版で刊行すること。翻印。(2)外国の刊本を、そのままの内容で新たに刊行すること。

拙劣】へたであること。まずいこと。また、そのさま。「―な文章」

【縞瑪瑙】縞模様の特にはっきりした瑪瑙。

【稠密】多くの人家・人間などがある地域に密集している・こと(さま)。「人口が―な地域」「人家の―する日本橋区の中央(まんなか)へ/花間鶯(鉄腸)」 ※ちゅうみつ

【立役者】(1)芝居で一座の中心になる役者。立役(たてやく)。立者(たてもの)。(2)ある方面で中心となって活躍する者。中心人物。「優勝への―」

【いくたり】「いくにん(幾人)」に同じ。「―来たかわからない」「―かは成功した」

【成算】物事をやりとげることができるという見込み。成功する見込み。「―がある」「―が立たない」

馬力を掛ける】精を出して仕事にはげむ。馬力を出す。

【尖塔】細長く先がとがった形屋根をもつ建物ゴシック建築教会などに多く見られる。

【拱廊】アーケード建築用語。円柱などの柱によってささえられたアーチの連続,または片側がアーチをのせた柱列からなる廊。ローマ時代以降盛んに用いられ,中世にはバシリカ式教会堂の身廊と側廊を仕切る内部構成の重要な要素となる。

【重畳】(1)幾重にもかさなっている・こと(さま)。「―たる山脈」(2)この上もなく喜ばしいこと。きわめて満足なこと。感動詞的にも用いる。「―の至り」「御無事でお帰りなさるは何より―/色懺悔紅葉)」※ちょうじょう

【はかばかしい】(1)物事が順調に進んでいる。望みどおりの方向にいっている。うまくいっている。また、はかどっている。「病状が―・くない」「―・い返事が聞けない」

【奇態】風変わりなこと。不思議なこと。また、そのさま。「予言したのがちやんと適中してゐるから―だ/うづまき(敏)」

【風雪】(1)風と雪。(2)風とともに降る雪。吹雪。(3)きびしい試練や苦難のたとえ。「―に耐える」

【以遠】ある地点よりさらに遠いこと。また、その場所。「東北本線宇都宮―が不通」

【鷹揚】ゆったりと振る舞うこと。余裕があって目先の小事にこだわらないこと。また、そのさま。ようよう。「―な態度」「―にかまえる」

【物堅い】実直である。律義である。まじめ一方である。「―・く信用できる人」

【暗影】(1)暗いかげ。(2)不安・不吉なきざし。「前途に―を投げかける」

【暗影を投ずる】不安を投げかける。「国際情勢に―・ずる出来事」

【模糊】はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。「曖昧(あいまい)―」「四辺(あたり)は―として霧の中に隠れるが如く/あめりか物語荷風)」

【戦慄く】(1)寒さ・恐怖・発熱などのために体が小刻みに震える。おののく。「恐怖に―・く」 ※わななく

【空恐ろしい】これから先のことを考えると、なんとなく不安で恐ろしい。「ゆく末が―・い」

【稀覯】〔「覯」は見るの意〕めったに見られないこと。「―の古書

稀覯本】めったにない珍しい本。古写本・古刊本・限定出版本などのため、数がきわめて少ない本。稀覯書。稀書。珍本。

【蔵書】書物を所蔵していること。また、その書物。蔵本。

【悪鬼】(1)たたりをする魔物。「―のごとき形相(ぎようそう)」

【染む】(3)打ち消しの語を伴って、自分の気持ちになじまない、気にいらない意を表す。「意に―・まぬ結婚」 ※そむ

【総身】からだじゅう。全身。満身。そうみ。

【悠久】はてしなく長く続いている・こと(さま)。「―な営み」

【繁茂】草木が生い茂ること。「夏草の―する野原」 ※はんも

【閲する】(1)よく調べる。検査する。「此編を綴るに至りて或一書を―・せしに/近世紀聞(延房)」(2)年月を経過する。「諸邦を遊歴して多年を―・し/花柳春話(純一郎)」 ※けみする

【霊廟】(1)先祖など、人の霊をまつってある建物おたまや。みたまや。(2)卒塔婆(そとば)のこと。 ※れいびょう

【蕭然】がらんとしてもの寂しいさま。「沈々たる孤灯に対(むか)ひ―として窓下に縫衣す/世路日記香水)」 ※しょうぜん

【冷徹】冷静で、物事の根本まで深く鋭く見通している・こと(さま)。「―な目」「―に事の推移を見通す」

【瞥見】ちらりと見ること。ざっと目を通すこと。一瞥。「―すると女が四人でテニスをして居た/趣味の遺伝(漱石)」

【新緑】初夏の頃の、木々若葉のつややかなみどり。[季]夏。

【壮麗】大きく立派で美しい・こと(さま)。「―な会堂」

【興趣】楽しく愉快に感じること。おもしろみ。「―が尽きない」「―がわく」

【古雅】古風でみやびな・こと(さま)。「古代の人像は―にして奇(くし)く/慨世士伝(逍遥)」 ※こが

【円蓋】半球形の屋根ドーム

【着意】(1)気をつけること。気をとめること。注意すること。「然るにこれに―するもの、甚だ少なし/西国立志編(正直)」(2)思いつき。着想。

【刻限】(1)指定した時刻。定刻。「―に遅れる」(2)時刻。時間。「日の暮れる―」

【蒼枯】古びていて深みがあるさま。「太い幹は―として白い粉をふいている/わが愛する山々(久弥)」

【遠戚】血筋の遠い親戚。

【純朴】素直でかざりけのないこと。人情が厚く、世間慣れしていないさま。「―な気風」「―な人」

【購う】(1)買い求める。「最も価(あたい)低き入場券を―・ひたれば/ふらんす物語荷風)」(2)ある物と引き換えに別の物を得る。「汗と涙で―・われた成功」

【贖う】罪の償いをする。「死をもって罪を―・う」

【和毛】やわらかな毛。うぶ毛。 ※にこげ

意趣返し】仕返しをして恨みを晴らすこと。報復。意趣晴らし。

【譴責】(1)不正・過失・失敗などをとがめしかること。「怠業のかどで―する」※けんせき

【ひとかたならず】ひととおりでない。普通でない。たいへんである。「―ぬお世話になりました」「―ず驚いた」

【峻厳】(1)いかめしくきびしい・こと(さま)。「―な態度」「―に自己を難詰した彼も/彷徨(潤一郎)」

【難詰】欠点を挙げ、厳しく相手を非難すること。「失態を―する」 ※なんきつ

【懐郷】故郷をなつかしむこと。「―の念抑えがたし」

【往時】昔。以前。「城跡に―をしのぶ」

【顔容】顔かたち。容姿。容貌(ようぼう)。

【突兀】物が高く突き出ているさま。山や岩などの険しくそびえているさま。とつこつ。「英雄の鼻柱が―として聳えたら/吾輩は猫である漱石)」 ※とっこつ

【刻苦】自らを苦しめ努力すること。「蛍雪(けいせつ)の窓に―して/慨世士伝(逍遥)」

【登攀】高い山などをよじ登ること。とはん。 ※とうはん

【闃然】ひっそりとして静かなさま。人気がなくさびしいさま。「―として空家の様に見えるのは/琴のそら音(漱石)」 ※げきぜん

【凛然】(1)寒さの厳しいさま。「―として寒冷(さむさ)膚へに徹り/竜動鬼談(勤)」(2)りりしく勇ましいさま。凛乎(りんこ)。「―たる態度」「精神爽(さわ)やかに意気―として/復活(魯庵)」

【凛乎】きりっとして勇ましいさま。りりしいさま。凛然(りんぜん)。「―たる態度」「彼方(かなた)を睨(にら)みし有様は、―として四下(あたり)を払ひ/慨世士伝(逍遥)」 ※りんこ

【篤実】情にあつく誠実であること。他への思いやりがあり、また、まじめであること。また、そのさま。「温厚―の好青年」「―な人柄」「―家(か)」

【惻隠】かわいそうに思うこと。あわれむこと。 「―の情」

【碩学】〔「碩」は大きい意〕学問が広く深いこと。また、その人。 ※せきがく

【詰屈/佶屈】文字・文章が堅苦しく難しい・こと(さま)。

【遺愛】死んだ人が、生前に愛用していたもの。「亡父―の万年筆

【先考】死んだ父。亡父。

【先妣】死んだ母。

【粛然】(1)静まりかえっているさま。また、かしこまり静まるさま。 「恩師の前に―と控える」「此満堂―として鎮静し/経国美談(竜渓)」(2)礼儀正しく、おちついたさま。また、おごそかなさま。「彼等は…火の気のない室(へや)に―と坐つてゐた/門(漱石)」

【酔歩】酒に酔って歩くこと。また、その足どり。千鳥足。「阪東君が―蹣跚(まんさん)として這入(はい)つて来る/続風流懺法(虚子)」

【蹣跚】よろめき歩くさま。「―として定めなき足を引摺り/緑簑談(南翠)」 ※まんさん

【憂愁】うれえもだえること。悲しみなげくこと。うれい。「―の色が濃い」「享楽し、―する人間らしき行為言動を/文学評論漱石)」

【幽愁】深い物思い。深い憂い。「―を催す」「―の美に酔ふばかりであつた/ふらんす物語荷風)」

【幽囚】捕らえられて牢などにとじこめられること。また、その人。囚人。「―の身となる」「ブリグハム、ヤングを―せり/八十日間世界一周(忠之助)」

【有終の美】物事を最後までやり通し、立派になしとげること。 「―を飾る」

【虚心坦懐】心になんのわだかまりもなく、平静な態度で事にのぞむ・こと(さま)。「―に話し合う」

【沈滞】(1)一つところにとどこおって動かないこと。(2)活気がなく、積極的な動きのみられないこと。「全体に―した雰囲気だ」

私生児法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子をいった語。民法旧規定では父の認知を得ていない者をいい、認知された子は庶子として家籍に入れられた。現在民法では「嫡出でない子」という。私生児

【分限者】金持ち財産家。 ※ぶげんしゃ

【手練手管】人を思うままに操りだます技巧。「―の限りを尽くす」

【籠絡】うまくまるめこんで自分の思う通りにあやつること。「主君を―するに至れば/日本開化小史(卯吉)」

【不倶戴天】〔「礼記(曲礼上)」から。ともに天をいただくことはできない意〕この世に共存できない、どうしても許せないと思うほど深く恨むこと。「―の敵」

換骨奪胎】古人の詩文の発想・形式などを踏襲しながら、独自の作品を作り上げること。他人の作品の焼き直しの意にも用いる。

【機微】表面からは知りにくい微妙な心の動きや物事の趣。「人情の―に触れる」「人生の―」

【機微を穿つ微妙な心理や趣を巧みに言い表す。

【恵投】人から物を贈られることを敬っていう語。恵贈。恵与。 ※けいとう

【看取】見て、それと知ること。事情などを察知すること。「人に由りて其の―する処の事実なり/欺かざるの記(独歩)」

【看過】見過ごすこと。大目に見て見のがすこと。「決して―できない不正

【指弾】つまはじきすること。転じて、人を非難・排斥すること。「―を受ける」「偽善者を―する」

瑕疵】(1)きず。欠点。(2)法的に何らかの欠陥・欠点のあること。

【謙抑】へりくだって控え目にすること。

【宥和】相手の態度を大目にみて仲よくすること。

面従腹背】うわべは従順にみせかけ、内心では従わないこと。 ※めんじゅうふくはい

【附和雷同】自分にしっかりした考えがなく、他人の意見にすぐ同調すること。

【威武】威光と武力。武力が強く、威勢のあること。武威。「―を示す」

【威光】自然に人を服従させるような、おかし難い威厳。「親の―をかさにきる」

【断案】最終的な考えを決めること。また、最終的な考え・案。「―を下す」

【存否】(1)存在しているかいないかということ。「詩人の生家の―を問い合わせる」(2)健在であるかないかということ。安否。「両親の―を問う」 ※そんぴ

【出立】(1)旅に出ること。旅立ち。「早朝―する」(2)物事を始めること。「此(この)根本義から―した代助は/それから漱石)」 ※しゅったつ

根本義】根本の意義。原理。「人生の―を悟る」

【零落】おちぶれること。「―して今は見る影もない」 ※れいらく

【落魄れる】以前の身分や財産を失い、みじめなありさまになる。零落する。「―・れて今は見る影もない」

【布置】物を適当な位置におくこと。配置。

【鬼胎】(1)心中ひそかに抱くおそれ。「―を抱く」(2)〔医〕「胞状奇胎(ほうじようきたい)」に同じ。

【胞状奇胎】妊娠初期に胎盤を形成する絨毛膜の絨毛が病的に増殖し、葡萄(ぶどう)状の嚢胞(のうほう)になって子宮腔を満たすもの。大出血を伴って流産したり、癌が発生する確率が高い。俗に「ぶどう子」と呼ばれる。葡萄状鬼胎。

【阿る】気に入られようとする。へつらう。「大衆に―・る」「時流に―・る」 ※おもねる

【腑分け】解剖のこと。「手医師何某といへる者、千寿骨ヶ原にて―いたせるよしなり/蘭学事始」

【流謫】罪により、遠地へながされること。島流し。謫流。「―の身」 ※るたく りゅうたく りゅうてき

貴種流離譚】〔折口信夫の命名〕説話の一類型。若い神や英雄が他郷をさまよいさまざまな試練を克服し、その結果、神や尊い存在となったとするもの。在原業平(ありわらのなりひら)の東下り伝説かぐや姫伝説、また、源氏物語須磨流謫(るたく)の条などがこれにあたる。

【局外】(1)当面の事柄に直接関係のない立場。「―に立つ」

【局外者】その物事に関係のない人。。

蛭子記紀神話で、伊弉諾命(いざなきのみこと)と伊弉冉命(いざなみのみこと)の子とされる。古事記では伊弉諾・伊弉冉が日本の国土を生み成す際、国土とは認定し得ぬ失敗児、日本書紀では統治者の資格を欠く不具児としてそれぞれ位置づけられる。中世以降、恵比須(えびす)として尊崇された。ひるのこ。

ゲリマンダー】自党に有利になるように選挙区の区割りをすること。

【斜交い】ななめ。また、ななめにまじわること。「―にまじわる道路」 ※はすかい

博覧強記】広く書物を読みよく覚えている・こと(さま)。「―で鳴る男」

【惑溺】まどいおぼれること。夢中になって、正常な判断ができなくなること。「古習に―する者は/文明論之概略諭吉)」

糜爛】(1)ただれること。「―した歓楽/悪魔(潤一郎)」 ※びらん

【歓楽】(1)喜び楽しむこと。喜びと楽しみ。快楽

【瀰漫】(ある風潮などが)広がること。はびこること。蔓延(まんえん)。「退廃の気が―する」 ※びまん

【頑迷】頑固でものの道理がわからない・こと(さま)。「―な人」

【頑迷固陋】考え方に柔軟さがなく、適切な判断ができない・こと(さま)。

【疎隔】関係がうとくなること。遠ざけること。「妾を―せんと謀りしなり/妾の半生涯(英子)」

独立独歩独立して他から支配も影響も受けずに自分の思うとおりにやること。独立独行。

【宿痾】前々からかかっていて、治らない病気。持病。痼疾(こしつ)。宿病。

八紘一宇】天下を一つの家のようにすること。第二次大戦中、大東亜共栄圏建設意味し、日本海外侵略を正当化するスローガンとして用いられた。

【侏儒】(1)こびと。一寸法師。 (2)見識のない人をののしっていう語。

【深更】夜ふけ。真夜中。深夜。「激論は―に及んだ」

【黒暗々】まっくらなこと。「―日光も穿ち得ぬ森林の裡(うち)/日光山の奥(花袋)」

【波濤】大波。高い波。

【炯々】(目が)鋭く光るさま。「眼光―として人を射る」「―たるまなこ」

【盲滅法】何の見当もつけずにむやみに事を行う・こと(さま)。やみくも。 ※めくらめっぽう

【文質】〔「文」はあや・かざりの意〕文華と質朴。また、外見と実質。

【彬彬/斌斌】(1)文章の外形と実質とが共に備わっているさま。「文質?其宜を得る/明六雑誌 21」 (2)文物が盛んに興るさま。「大宝の令は制度儀文全く備り―として観る可し/新聞雑誌 40」 ※ひんぴん

【文質彬彬】外見と実質とがほどよく調和していること。「文質彬彬としてこそ君子というものである」

【赫赫】(1)はなばなしい功名をあげるさま。「―たる戦果」(2)光り輝くさま。「―たる南国の太陽」 ※かっかく

【墨守】〔墨子がよく城を守り通し、楚軍を退けたという故事から〕昔からのしきたりや自説を固く守ること。「旧習を―する」

【旧習】昔からの習慣。古くから残っているならわし。

【旧慣】古くからの習慣。昔からのならわし。旧例。

唯唯諾諾】何事にもはいはいと従うさま。他人の言いなりになるさま。「―として命令に従う」

【係争/繋争】当事者間で争うこと。特に、訴訟を起こして法廷で争うこと。「―中の事件」

擬制】〔法〕〔fiction〕相異なる事実を法的には同一のものとみなし、同一の法律的効果を与えること。失踪宣告を受けた者を死亡とみなし、電気を有体物とみなすなどの類。

【緒言】(1)論説の言い初めの言葉。(2)前書き。序文。 ※しょげん

【徴表】その事物のあり方を特徴的に示し、他の物と区別する性質。属性メルクマール

【骨絡み】(1)梅毒が全身に広がり、骨髄にまでいたってうずき痛むこと。また、その症状。ほねうずき。(2)悪い気風に完全にそまっていること。

抹香臭い】抹香のにおいがする。転じて、いかにも仏教的な感じがする。ぼうずくさい。「―・いお説教

【可及的】できるかぎり。なるべく。「―速やかに撤去せよ」

【通暁】(1)夜を通して朝に至ること。夜通し。(2)すみずみまで知ること。「その分野に―している」

【掉尾】〔尾をふる意〕物事・文章などの終わりになって勢いを奮うこと。また、終わりごろ。最後。「―を飾る」 ※ちょうび

【掉尾の勇を奮う】最後の勇気を出して奮闘する。

【囲繞】周りをとりかこんでいること。「山々に―された地」 ※いにょう・いじょう

【畏友】尊敬している友人。

【言下】相手が言い終わったすぐあと。言い終わるか終わらないうち。「―に断られた」 ※げんか・ごんか

【淫奔】(女性が)性的享楽におぼれやすい・こと(さま)。多情。 ※いんぽん

【知解/智解】知識によって悟ること。 ※ちかい・ちげ

【哀訴】相手の同情心に訴えること。なげき訴えること。哀願。「彼は地主に―して/土(節)」

【充溢】満ちあふれること。「気力が―する」 ※じゅういつ

【釈義】文章・語句などの意味を解きあかすこと。また、解きあかした内容。解釈

【蹉跌】つまずくこと。失敗し行きづまること。挫折。「研究は―をきたした」「出立点から、程遠からぬ所で、―して仕舞つた/それから漱石)」 ※さてつ

【逢着】出あうこと。でくわすこと。「難関に―する」「屡々此の問題に―した/彷徨(潤一郎)」 ※ほうちゃく

【衡平】(1)つりあうこと。平衡。(2)〔法〕 一般的規定である法を、その適用において具体的事例に適するように修正すること。

語の意味はここからコピペ http://dictionary.goo.ne.jp/jn/

2010-01-04

自分から逃げない。オナニー我慢しようぜ!

今年の抱負的な。

とにかく自分から逃げないこと。

去年どころか今までの人生振り返ってみると、本当に逃げっぱなしだった。受験から逃げて、仕事から逃げて、恋愛から逃げて、ハラショーと賞賛したくなるほどの逃げっぷりだった。まあ、それらは漠然とした大きなカテゴライズだけど、毎日起こる些細なことから逃げてると、最終的に何も得られないという話。例えば、やらなければならないことは理解しているのに、眠たいだとか、おなかが減ったとか、オナニーしたいだとか、何かと理由を付けて後回しにしたり。忘年会とか、友達と騒いで笑って、確かにその場にいる時は何もかも忘れていられるけど、帰り際一人になった途端、とてつもない空虚感に襲われたりする。最近になって、どんなに遠くに逃げようが、自分からは逃げられないということを悟ったというか、もう諦めに近い感じを覚えた。プリズンブレイク失敗しましたっていう。監獄ってイメージ悪いけど、まあある意味ではそこでやるべきことがあるわけで、そこから逃げるっていうのは結局自分の首を絞めることになる。今までも逃げながらこのままではいけないとは思っていたけど、何かに依存することでそれを誤摩化していたら今年でもう25歳になってしまう。学生の頃は大目に見るとしても、ここ3年間かけてたった今監獄に戻された感じ。ここからどうするかが問題な訳だけど、そこはわりと明確なもので。誰かが「誰にも負けない三流になれ、そうすれば誰も君を放ってはおかない」みたいなことを言っていたけれど、まさにそれだと思う。自分の立場を弁えて、全てを受け入れるところから始めないといけない。そうすれば自然謙虚になるはずだし、些細なことでも吸収しようと躍起になれるはずだ。そんなわけで今年の抱負は「最強の囚人」になることにする。実際、優秀は受刑者は刑期短縮になるみたいだし、ちょうどいい例えだ。あと、人に出会って格差を感じたりすると毛嫌いしがちだけど、そこはむしろその人の良いところを吸収しようくらいの気持ちでいった方がいいと思う。人から得るものってやっぱり一番大きいし、お互い成長し合える中ってのは理想的だと思うから、出来るだけ色々な人と出会って少しでも成長しようと努めるべき。そうすればいつか、格差など感じないほどに自分が大きくなっているはずだから。

2009-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20091227011503

いや、私も個人の尊厳はあると思うよ。私の中にももちろんあるし、それは私は相対化できない。人身の自由を侵されて奴隷囚人にされたくないし、思想・良心の自由を侵されて私の世界観を否定されたくない。

ただ、人権って権利であり、権力に関する保護であり規範なので、結局侵されることは常にありうる。それもヒューリスティクスにそぐわないものは特に侵されやすいだろう、と思ったの。

人が全て自分の中の個人の尊厳を守り、他人の中の個人の尊厳を守れば、個人の尊厳は守れるだろうけど、それができる人は(そこは正に教育文化が影響してくるけど)限られるだろうな、と。できない人は個人の尊厳を侵しやすいだろうな、と。

「個人の偉さが集団の偉さを支えている」と見るか(私はこちらだけど)、「個人は偉くないが集団になったら偉い」と見るか(そういう人が少ないとは私は思っていない)、の違いだと思う。後者の人に対して人権常識として通じさせるのは常に何らかの難しさをはらむだろうな、と。個人の尊厳普通国家と個人の関係だけど、さっき言った後者の人が国家の主な層だったら、個人の尊厳保護されるかどうか危うい。

だから保護しなくていいと思うか、保護しなければならないと思うかは人によるだろう。私は保護したい。だが自分意見が万人に通用するとは信じられないだけだ。

2009-11-13

柚子を食むような中身のない掌編

よく言われることだけれど、学校という箱は牢獄に似ている。コンクリートの壁が、リノリウム廊下足枷となっていて、仕切られたひとつひとつの教室が、割り振られた各々の机が鉄球と繋がった鎖となっている。閉じ込められた囚人達はなかなかガラスアルミからなる窓から飛び出していくことができない。

確かに、中には無理やり牢を脱獄していく者もいる。けれどそれらの人物は一様に例外中の例外であって、そもそもが学校という箱の中に納まりきらない、もしくは納まることができなかった異端者ばかりなのだ。大概の生徒はなにが起きているのかも分からないままに鎖に繋がれてしまっている。繋がれていることにも、投獄されていることにも気が付かない幸せ者もたくさんいるけれど、私のように気づいてしまう愚か者もそれ相応に溢れている。

集団は、そこに集団が形成された瞬間から社会性を有すものだ、と私に教えてくれたのは、中学校に通っていた頃の変わり者だった。社会性が存在するということは、すなわちそこにはカーストが生じ、相互の、もしくは一方的な関係が誕生するのだ、と。

なくなって久しいと思っていた牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけていた。彼の名前はなんといったのだろう。表情と、滔々と述べられた数多の発言は強く記憶に残っているというのに、肝心の名前が思い出せなかった。クラスメイトどころか、学校中から、ひいては教師達からも距離を置かれていた彼は、中学二年の秋から学校に来なくなった。

誰もいない教室で、窓際の自らの席に座って頬杖を突く。遠く、どこか他の教室の中で話しているらしい女子生徒の声を微かに耳にしながら、私はぼんやりと、見るともなしにグラウンドに散らばった各部活動の活動を眺め降ろしていた。少し黄色がかった空に、長細い雲が浮かんでいる。先ほどから少しも動いていないようにも見えたし、とても長い距離を流れ滑ってきたようにも見えた。鳥が羽ばたきながら勢いよく姿を消していく。

夕暮れというのは面白い時間だと思う。明確に日付が代わる真夜中のその瞬間よりも、鮮やかに一日の終焉を伝えてくるからだ。

郷愁のような物悲しさ。

厳密に言うのならば、まだ夕暮れと呼ぶには早かったものの、色付きかけた青色の空はひしひしと望郷の念を思い起こさせていた。

それにしても、どうして私は夕暮れ時に切なくなるのだろう。離れてしまった故郷があるわけでもないのだ。私はこの街で生まれ、この街で育ってきた。だから、郷愁を抱くわけも道理もないというのに。

あるいは、幼い頃になにか強烈な出来事を経験したのだろうか。それとも、外部から与えられた『夕暮れは物悲しいものだ』という概念に毒されてしまったのだろうか。もしくは、生物本能として、二重らせん構造の中に、ひとつひとつ塩基の中に太古の昔に経験した物悲しさが記憶されているのかもしれない。

人を含め、万物の生命体は元を辿れば海へと行き着き、稚拙細胞群へと集約されるのだという。それから現在に至るまでにそれぞれの生物が見た景色を、私は深層心理よりも奥深くに大切に補完しているのかもしれなかった。

何の役にも立たない妄想から意識を引き上げてほっと息を吐くと、少しだけ肩から重石が外されたような気がした。こういったことを考えてしまうのは、間違いなく中学生の頃の彼の影響だった。名前も思い出せない瓶底眼鏡君は、今でも確かに私の影に潜んでいて知らず知らずの内に意思決定を巡る過程の中で暗躍している。

「あなたは私と同じにおいがするよね」

そう、先日陸上部深海さんに言わせてしまったのも、もしかしたら暗躍する瓶底眼鏡君のせいなのかもしれない。私の意識は数日前の放課後に、鮮やかな朱に染まっていた昇降口へ遡っていく。

「雨は好き?」

いつものように時間を潰して帰ろうとして折りに、靴箱の前で唐突にそう話しかけられた。振り返った私は、綺麗な微笑を湛えた深海さんに見つめられたまま返事をすることができなかった。

「私はね、結構好きなんだよ。雨そのものというよりかは、雨が振っている雰囲気というのが」

眼差しは、あなたはどう、と訊ねてきていた。私は首を傾げ、いまは降っていない雨のことを考え、陰鬱な湿り気を帯びた気配を想像してから、それほどでもないと答えた。

それほどでもない。私は雨にあまり良い思い出がないのだ。

微笑む新海さんは、その微笑を消し去るどころか一層壮艶なものに変化させてからやっぱりと言った。

「やっぱり、あなたと私は同じにおいがするよね」

言葉意味を尋ねなかったことを、私は後悔するべきなのかもしれない。こうして誰もいない教室でひとり机に腰かけている今に至るまでその真意がまったく分からなかった。たぶん、これからも一片でさえ分からないのだろう。

その後、深海さんはじゃあと手を振って、するりと昇降口から外へ向かっていった。取り残されたのは私だけ。あるいは、私と昇降口に差し込んでいた夕陽だけだった。立ち昇った埃が煌めいていたのが、やけにノスタルジーな気配を含んでいた。昇降口には忘れ去られた物品が纏う物悲しい忘却に溢れていたような気がする。

彼はどこへ行ってしまったのだろう。グラウンドを眺める私に、再び瓶底眼鏡君の顔が浮かんできた。我々は決起しなければならないのだ。拳を高く握り締めていた後姿と一緒に。

視線の先で、陸上部が活動を続けている。ひとりひとりの容姿の違いはここからでは判別できない。みんな似たようなジャージに身を包んでさっきから走り込みを続けている。走っては、隣の人と話しながら歩き帰って来て、再び位置につく。反復練習を続ける集団の中に、きっと深海さんも混ざっている。

ふと集団の中の誰かが立ち止まった。顔は校舎の方を向いている。立ち尽くして、何かを探すように視線が動いているようだった。

そして、私は認識する。その人物が深海なつみであり、彼女が私を見つけて微笑んだことを。

どうして人物が彼女と判明したのか、表情まで見えてしまったのか分からないが、その刹那に私はたくさんのことを理解した。なぜ彼女が私に同じにおいを嗅いだのか、どうして彼の名前が思い出せないのか、彼女がいつも微笑んでいる理由と、夕暮れ時に人が物悲しくなってしまう原因を。理解させられてしまった。

堪らなくなって、私は思いがけず席を立つ。全身が、他の意識に乗り移られたように火照っていた。羞恥、憤怒、悲愴、愛憎――そのどれとも呼ぶことのできない感情が昂ぶって、一度大きく爆ぜてしまっていた。

廊下を、口許を掌で覆いながら早足で過ぎていく。

思えば、昔これと似たような感覚を得たことがあったような気がする。母が柚子を買ってきたときだった。剥くこともせずにかぶりついた柑橘のぶ厚い表皮はとても苦くて、渋くて、痛くて、痺れを伴っていて、とてつもない刺激となって私の口の中を駆け巡ったのだった。

そう、あの刺激だ。いまも私の口の中にはあの時の味が、感覚が広がっている。

視界を滲ませながら、私は一目散に帰らなければならないと考えていた。

ここではないどこかへ、逃げるようにして向かわなければならないと思わないわけにはいかなかった。

2009-11-05

http://anond.hatelabo.jp/20091105194447

刑務所囚人社会に悪影響を及ぼさないための施設だと思っていたんだが、

社会から囚人を守る施設でもあるからなあ。囚人が娑婆に出た後の方が悲惨みたいだし。

そういう意味ではその考えは正しいような気がする。一行目は違うと思うけど。

刑務所が全くなく司法も全くないとしたら、人を殺したりしたことがばれた殺人犯は集団リンチに合うだろ。

ペナルティゼロでは割に合わないだろうし前科レッテルをつけて、罪人を生活苦に追いやっている方がまだいいのかもしれん。

明らかに不適合ならカンパを出し合って保護施設に入れている方が互いに幸せかも知れない。

囚人がムショにはいっているかぎり、ムショは社会囚人保護しつつ、時間だけを進めてくれる。

カンパを払いきれないなら死刑を選べばいいよ。ムショの中でも囚人が問題を起こしそうとか、囚人を出しても無理そうだとか。

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