「命名権」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 命名権とは

2009-11-03

人の名前に用いることのできる漢字、の件

玻南ちゃんダメ?…名前受理されず、最高裁へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091101-OYT1T01018.htm

ルールルールだから教 - good2nd

http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20091103/1257210744



ブクマで盛り上がっていたので気になって調べてみたら、知らなかったことが色々と。ブクマでも一部書いたのですが、せっかくなのでこちらに書いておくことに。個人的には色々思うところはあり、id:good2ndさんの言いたいことも分かるものの、「ルールルールだから教」という切り口では火に油を注ぐところもあると思ったので、事実関係を中心に(…と思っていたら、最後にぐだぐだ書いてしまった)。


そもそも子の名前に使用することができるルールはどのようなものなのか。

子の名前に使用することのできるルールとして出発点になるのが戸籍法第50条で、これは以下の通り。

第五十条  子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。

○2  常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。


この規定をうけて、使用できる漢字が限定的に列挙されているとのはご存じの通り。これを読むと、それ以外の漢字人名に用いることは不可能であるように思われるし、実務上もそれ以外の漢字を用いても受理されません。したがって、このルールが例外のないルールのように読めるのですが、それがそうでもないらしい。



今回の事件は、最近多様な名前がつけられるようになってきて生じてきた問題なのかとおもいきや、以前からこの手の問題はあったということが分かります。ちらっと調べた限りでリーディングケースっぽかったのは、東京家裁昭和48年11月30日審判(家庭裁判月報26巻5号102頁)で、「悠」という命名が問題となった事件(なお、悠の字はのちに人名用漢字に追加、現在では常用漢字)。


若干長めに引用しますが、この審判では「家庭裁判所の判断によって表外漢字名前に使うことが認められる余地がある」との判断を行い、結論としては悠の字の使用を認めています。

 そもそも当用漢字表なるものは、これを定めた昭和一年内閣告示三二号が、その「まえがき」に示すように、「今日国民生活の上で、漢字の制限があまり無理がなく行なわれることをめやすとして選んだもの」であつて、現代国語を平易に書きあらわすための基準を示すものであり、人名用漢字別表も同様の趣旨で当用漢字表に追加されたものである。もとより戸籍法五〇条によつて委任された同法施行規則六〇条が、子の名に用いるべき漢字を当用漢字および人名用漢字に制限したのは、わが国の国語政策に即応した妥当な処置であつて、戸籍事務担当者裁量によつては表外漢字を子の名に用いた出生届の受理を認めないものとする実務の取扱いも正当である。しかしながら当用漢字表制定の趣旨は前示のとおりであり、表外漢字を一切使用禁止とするような強力なものではないし、戸籍法五〇条の趣旨も、同法が戸籍事件について市町村長の処分につき家庭裁判所に不服の申立をすることを認めていることからみて、個々の場合に、家庭裁判所の判断により、表外漢字を子の名に用いた出生届の受理をも、実情に即して認容する余地を残したものと解するのが相当である。現に、実務においては襲名等による名の変更許可の場合は、表外漢字の使用が認められる取扱いである(昭和二四年一一月一五日民事甲第二六六六号回答)。


そして、より最近では「琉」の字が問題となった、那覇家裁平成9年11月18日審判(家庭裁判月報50巻3号46頁)があり、ここでも上記の判断が踏襲され、

規則60条が限定列挙であっても、家庭裁判所に限っては事後的な個別判断を否定する趣旨ではないと解するべきである。

という判断の下に、琉の字の使用を認める判断がされています(なお、琉の字も現在では人名に用いることができる)。



というわけで、子の名に用いることのできる漢字ルールは、基本的には戸籍法第50条のルールでなのですが、それ以外の漢字を用いる余地が全くないわけではない。家庭裁判所の判断で認められる場合もあり、それで認められた例もある。そして、今回の件では、家庭裁判所で認められなかったので、高裁最高裁の判断を求めた、という話です。ようするに「使える漢字が限定列挙されているので、例外など認められる余地がなさそうに見えるが、必ずしもそうではない」というのが一点目。


氏名未定の出生届?

ブコメで問題視する人が多かったのは、親のエゴで無戸籍という重大な不利益を来していることをどう考えるのか?という点。id:good2ndさんはそりゃ親のせいではないだろう、というご意見。この点は、子の命名権を、どのように法的に構成するか(親の権利と考えるか、子の権利を代理しているものと考えるか)など、いろいろあると思うものの、以上の家裁の審判例をみていて気づいたこととして、<いずれの事件でも出生届自体は提出されている>という点は、事実としてあるようです。


「悠」の字に関する事件では、

申立人は、やむなく「名未定」として出生届出をしたが、「悠」という字は、「悠遠」、「悠長」、「悠然」、「悠々自適」等、日常的な単語に多く用いられ、読み方も一般的なものであつて、人名にこの文字を用いることは、生活能率および個人の幸福に何ら支障はない筈であり、同区長の不受理処分は不当である。

という記載が判断中にあり、また「琉」の字に関する事件でも、名前未定として出生届が提出され、戸籍の記載がなされた旨の記述があります。さらに、氏名欄の名の部分を空欄として住民票が作成されていたものの、海外渡航の必要が生じて旅券の申請をしたところ、受理されないという事態が生じていたことが、問題となった理由の一つであったらしい。



実務上も、子の名の欄は空白でも受理するという取り扱いであることは、各自治体戸籍担当ウェブサイトなどでも確認できます。一般的には、子の名前をまだ考え中であるという場合が多いのでしょう。今回の件では、どういう経緯で無戸籍のままになってしまったかは短い新聞記事からは分からないのですが(「しようこ」のような事例もあるので、現場想像つきません)、法的に争っている間に、一方的に不利益を被ることを避ける方法は、一応ある模様。


めんどくさい親、なのか?

事実関係を中心に、と書いたものの最後に少しだけ。id:good2ndさんの矛先は「子が無戸籍状態になってしまっているのを「親の我侭のせい」というその発想」に向かっていますが、より広く言えば「なんかめんどくさい親!」という感覚意見に向けられたものなのでしょう。

id:Gakkuri-Kanabun_09 裁判制度変更等様々なコストとかけてまで変える価値は無いと考える人間が結構いるんだろ。お上ではなく我々の社会が譲歩するという意識があるのかも。クラス会で変な提案する奴うざいみたいな?

的な。



そもそも名前に用いることのできる字が制限されているのは、名前社会で用いるものである点に由来する(戸籍実務においては、一般人には想像つかないほど色々めんどくさいことがあるのは承知しています)ということのようですが、他方で名前というものは(漢字表意文字なので、その表記も含めて)、個人のアイデンティティの中核的な構成要素の一つであるということも言えるように思います。



ブクマでもありましたが、そう考えると、

id:zyugem 名付けというきわめて私的で個人的な領域に,公が制限をかける制度自体が間違っている。

という考え方は当然あり得ると思いますし、(書いていたら当初の想定より遙かに長くなってしまったので引用しませんが)「琉」の字に関する事件では、憲法上の問題としていくつかの主張が整然となされています(憲法上の主張はすべて退けられ、「琉」の字の問題として認容されましたが)。



私自身にはこの件について思い入れがあるわけではなく、子の名前はおよそ何も考えることなく、用いることのできる範囲から選んで名前をつけてしまうと思うのですが、

id:hit-and-run なんでここまでして「玻」にこだわるか他人には理解できない。でも他人には理解できないからってそれを求める自由がないなんてことがあるか!

というコメントが批判するように、「制限を緩和すると自分社会に問題が生じるから」というのではなく、既存の枠組みに対して自分には価値のないことを主張すること自体を門前払いの対象とするようなコメントが多かったことには、驚き、若干の危惧を覚えました。「悠」や「琉」が認容されるに至った判断で考慮されていた事情をみると、今回の「玻」は微妙なところな感じもしますし、制度論としては、ただちに、「自由に名前をつけるという人格利益重要だから制限をすべて撤廃しよう!」という話にはならないと思いますが、そうした考慮とは次元がかなり違うようでしたので。



また、

id:buyobuyo No!といってくれるこういう人がいなければ悪法や悪慣習や悪環境がそのままになるのがこの国なんだよ。こういう人の努力フリーライドしているくせに、こういう人を叩く奴は…

という指摘のように、声を上げることはみんなのためになっている、という点もあるのだと思います。こういう人がいなければそのままになるのは、この国に限ったことではなく、そういう風にできているのではないかと。特に名前に「悠」の字がついている人などは、そのあたりのことをどう考えるでしょうか。

2009-10-05

選択的夫婦別姓名前を巡る問題

少しでもマシになるという意味で、選択的夫婦別姓には賛成だけれども、

名前を巡る問題に関してはあまりにも小さな一歩だなと思う。

問題は次の2つのようなもの。





一つ目は、自身に命名権名前変更権がないということ。

現行制度では、親と結婚相手によって、名前が決められてしまう。

親や結婚相手と同一の苗字が強制されることは、プライバシーの問題にもつながる。




二つ目は、名前の構成の問題。

苗字 名前」という構成以外は許されていない。

名前 苗字」や、「名前ドルネーム 苗字」や、「苗字1 苗字2 名前」といったものは認められていない。

選択的夫婦別姓になっても、結婚の際に、二人の苗字を残す(苗字1 苗字2 名前)ということはできない。



また、外国人帰化した場合などは、カナ/かな化するか、漢字化しなければならない。

名前苗字の並びも、「苗字 名前」の順にしなければならなくなっている。

2009-03-11

なんとか基金による救済政策

フィリピンの件でふと考えた。

国家による登録管理制で個人救済の基金を作ればウケるんじゃないだろうか。

たとえば「自身も働けない上に病気の母の介護で大変な生活保護を受けているAさん」を対象募金を募る「Aさん基金」を登録。

募金に対して控除などを設けるとかなんとかしとけば税金逃れも可能でうはうは。

あいうえお順に並べれば五十音の前のほうの人ほどお金が集まる素敵システム

新興宗教や悪徳業者の募金詐欺にも合わず、あなたのお金善意に使えます。

そして基金管理者には年に一回、星の命名権を買う権利が送られるのです。

ね。素敵でしょう?

2009-01-31

家族制度問題点についてのメモ

結婚制度問題点

  • 同性であれば結婚できない
  • 複数の相手と結婚できない(Aさん-Bさん間、Aさん-Cさん間の両方)
  • 複数人での結婚ができない(Aさん-Bさん-Cさん間での結婚など)

ここで、結婚の意義、本質家族契約的なものであるとする。(子の養育に関しては別の制度で考えればいい)

そうすると、同性カップルが排除されるのはおかしいし、複数の相手と家族契約できてもいいはずだ。


親子関係の解除や改名

親子関係は子の希望により解除可能であるべきだ。

(親に関しては自ら子を作ることを選んでいるわけであり、責任が伴うという理由が考えられる。親が子への責任を負うべきかどうかという問題もあるが)

また、子(つまりすべての人は)は苗字を含む名前の変更権を持つべきだ。

子は自分名前を予め決定することはできず、

自身への命名権利を与えるだけでそれが可能となる。(もっともむやみな変更は避ける必要がある)

2008-05-05

パンダ

上野駅の出口にガラスケース入りジャイアントパンダの置物があるし、どうでもええんですけど。

ほんとに見たかったら、中国に行けばいいだけですし。狭い檻に閉じ込めておくほうがひどい話ではないのかな。

日本に初めてのパンダがやって来た3年後の1975年から、上野公園内で 「パンダ焼」を売り続けてきた「桜木亭」。50歳代の女性店員は「頭に来ました。 みんなに愛されてきたパンダなのに、都のトップがなぜそんなことを言うのか」と、KY発言に怒った。

ただの便乗商売してて、それはないだろう。命名権とかでお金払ってるならともかく。

ま、どうでもいいんですが。

2007-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20070306080538

登大遊を見習って在学中にベンチャーつくっとけ

ってわけにもいかないのか(基礎系は)?

自分で自分のつぶしの利かないヤツラは

食わせる方も困ってます・・・

そういえば理研がとうとう元素命名権ゲットしてたなー

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