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はてなキーワード: 反米感情とは

2023-08-01

anond:20230801201852

まあもう令和ですしあの頃の倫理観とか反米感情やそれ以上にアメリカ日本にしていたことを考えると今と同じ感覚で一概には言えんね

バービーは今の感覚でアウト

そもそもバービー映画自体がすげーポリコレ映画なのもある

2023-05-12

anond:20230512234021

この人が中国スパイって言われても信じるレベル日本反米感情高めるのに貢献してるよな

2022-10-28

anond:20221028144750

最初原爆投下目標候補地の基準は、

・直径3マイルを超える大きな都市地域にある重要目標であること。

・爆風によって効果的に破壊しうるものであること。

8月まで爆撃されないままでありそうなもの

と、1945年5月に決められました。

この三番目のものは、科学的観点から

原爆効果をより確認やすくするためのものです。

従って、東京はそれ以前に大空襲を受けていたので、

原爆を落としてもその効果をあまり確認することができない、

判断されたのではないでしょうか。

原爆投下には実験としての意味も多分に含まれていました。

従って、候補地には以後爆撃を禁止する命令が出ていました。

この結果、選ばれたのが広島小倉(現福岡県北九州市)、長崎になりました。

そして8月6日に予定通り広島原爆が落とされましたが、

次の8月9日は、初め小倉に落とす予定だったのが、

天気が悪く目標を見つけられなかったため、長崎に変更されたというのは有名な話です。

なお、最初の投下地点の第一候補広島ではなく、京都でした。

しか京都原爆を落とすことはこれまで以上に強い反米感情を生み出し、

戦後日本親米国に作り変えることが困難になり、ソ連に接近するのではないか

と考えられたため、京都候補からはずされたということです。

京都普通の爆撃は受けています

文化財がたくさんあるからアメリカも爆撃しなかったと勘違いしている人がいますが、

原爆を落とすのをやめたのであって、爆撃をしなかったわけではありません。

枢軸国の中で何故日本だけに原爆投下があったのでしょうか?

原爆が完成したのは1945年7月のことでしたが、

この時点で枢軸国はもう日本しか残っていませんでした。

従って、第二次大戦日本以外の国に原爆が落とされることはありえませんでした。

長くなってすみません。。。(´・ω・`)

すみません、追加です。

呉、佐世保は確かに広島県・長崎県の大きな軍港ですが、

それぞれ広島市・長崎市の爆心地からは十キロ以上離れており、

広島長崎原爆が落とされたからと言って、

呉・佐世保には原爆による被害特に出ていません。

特に佐世保長崎は直線距離でも40キロほど離れています

呉・佐世保もあったか広島長崎原爆が落とされたというのは誤りです。

2022-10-09

anond:20221008164406

沖縄県民本土人ギャップ・俺の場合

元増田ではない。

【すべてが半世紀前と異なっている】

かつては米軍の横暴は甚だしく、県民に救いは無かった。

市中での犯罪はもちろん騒音有害物質やら、県民を守るものは何もなかった。

だって占領地だぞ。琉球政府存在すると言っても力関係的に無理だろ。

から反米・反基地共産主義への傾倒という土壌が必然的に醸成された。

じゃあ本土復帰後はどうかというと、事件事故は減りまくっている。

米軍側が地元反米感情に危機感を持って統制に努めた結果もあるだろうし

単純に米軍関係者の民度意識が向上したとかの結果だろう。

騒音等々の基地被害だって現に普天間基地の近所に住んでる俺が大したものだとは思っていない。

沖縄県民が状況の変化を自覚してない】

米軍負担結構減ったにも関わらず、県民世論調査選挙の争点とかを聞くと必ず基地問題がトップに来る。

これさ、地元マスコミはもうほんと執拗毎日毎日基地記事ほとんどのページに載せてくる結果に過ぎないわけよ。

政治というもの経済とか医療かいろんな分野があるわけで、地元ごとに更に具体的な課題がたくさんあるわけよ。

毎日新聞テレビラジオ報道の大半が基地問題で塗りたくられててそれ以外のトピックスが脇に寄ってるようじゃ、

「あ、基地問題が大変なんだね」って思っちゃうじゃない。現に沖縄生活している人間ですら。

基地がほぼ無い那覇市や周辺市町村では基地被害なんて感じようがないぐらいだぞ。

それでも基地問題が最大のトピックになって反基地勢力ワッショイしちゃうのは、実態にそぐわない。

が、ふんわりしたワッショイとはいえ第一トピックなので県民本土の奴も沖縄基地問題という認識になってしまう。

とはいえ基地被害存在する】

普天間基地なら滑走路の延長線上、嘉手納基地ならジェット機が主な関係嘉手納町全域はマジの騒音被害を被っている。

あと沖縄経験者な。これは理屈抜きで強固な反米感情を抱くのも仕方がない。

このへんの補償防衛施設周辺交付金とかで手当てはされてるけど市町村役場向けのものだったりで補償を受けてる感は薄いと思う。

あと最近ではヘリからの落下。小学校ヘリのドアガラスが落ちたのは映像が残っていて明白。

こういう事故は実際に存在するんだから住宅街の真ん中にある普天間基地辺野古なり馬毛島移転するのは妥当ではあるわけ。

政府米軍沖縄対応を誤っている】

イデオロギーで反基地やってる勢力が目立つせいで、政府米軍基地被害自体懐疑的で、基地に対する反感は全てイデオロギーに基づくもの勘違いしている節がある。

実はそうじゃない。ここのズレが政府沖縄対応の下手糞さの根っこになってる。

ケアすべきものケアしてないんだから沖縄本来大多数を占めるであろう基地問題中立派を味方にできていない。

【実情は化石化した反基地勢力vsふんわりした政府のだらしない社会資本の浪費】

基地勢力の言う「軍備があるから戦争が起きる」的などうしようもない主張はどうしようもない。放っておくしかない。

でもな、「基地違憲」とか「体を張って基地建設を阻止」とかいうアレには政府としてちゃん対応できるはずなんだよ。

今まで何度も何度も在沖米軍基地裁判で争われてきて、騒音被害について賠償を認めた例はあるもの

基地の存続や辺野古移設については最高裁も認めている状況じゃない。

ならば粛々と進めるのが法治主義国家として当たり前のことだろう?

なんで数々の明らかな実力での建設妨害活動検挙しないかっていうと、

辺野古建設が延びても普天間基地移設が伸びるだけなんで、成田闘争みたいになるリスクを冒してまで事を進めるメリットが無い」だけだろう。

地元メディアが言う民意無駄

今までも沖縄知事選挙や名護市長選挙基地賛成派が勝ったことは何度もあるぜ?

だけど地元メディアは

基地反対派が当選→これが民意だ!

基地容認派が当選→今回は基地問題は争点にならなかったので基地反対が民意だ!

という具合なのでどうしようもない。こいつらと話をしても意味がない。

【でもそろそろ中国ヤバくない?】

台湾進攻のリスクは相当高まってるわけで。

沖縄必然的に巻き込まれるわけだけど、地元メディアも玉城デニーを頂く革新勢力はほんとにもう心からピュアに「話せばわかる。米軍は悪。」の精神なのでどうしようもない。

自由主義国家の一員である台湾一党独裁国家中国占領されて甚だしい人権侵害が生じる事態容認するんですか

戦争反対でも戦争になります

とか訊いても「そうならないようにするのが政治の責任です^^」「沖縄と先島に米軍いるから悪いんです^^」とかマジで回答する連中だからね。

政府ちゃんしろ

いざ台湾で事が起きたら地元自治体がこんな状態政府米軍対応できるのか。

マジで自衛隊米軍の足を引っ張る連中がいるし、このままじゃ中立派県民もそれに影響されるぞ。

それなのにこないだの知事選なんだあれ。

宜野湾市長のあの人ってカリスマ性とか全然なくて選挙に勝てる人間じゃないって。絶対

もっと手を打て。考えろ。

中立派を味方につけろ。基地被害はきっちり補償しろ

イデオロギーだけの連中の建設妨害はきっちり検挙しろ法律どおりやれ。

2022-08-10

私が自民党が嫌いな理由

主軸はどこになるだろうか嘘かな。

まず最近話題沸騰の統一教会との関係、これを無いとする嘘。

その統一教会が作った勝共連合反共産主義についての嘘。

それは終戦当時どうにもならなかったただの反米感情を隠すだけの道具であることが真実

統一教会のものより勝共連合からの影響が強い事を隠してること。

日本国民搾取対象でその富を海外にばら撒く事が正義でそれを実行している事。

国民には耳を傾けない一方でアメリカ大統領のケツの穴を舐めまわす所。

以上がパッと思い浮かぶ自民党が嫌いな理由ですがこれは個人的意見

世界情勢を見回した場合はまた違う角度の意見となり自国ファーストじゃないところが気に食わないとする意見は少し縮小します。

2022-03-23

anond:20220323095935

もう遅い。中東などの反米感情の強い国では「日本はこれまで我々を攻撃しない善い国だったのに最近アメリカに従って軍隊派遣するようになった」として日本人がテロ対象になったりしている。自民党が「集団安全保障に参加しないと侵略される!」と国民を脅してアメリカに協力するほど日本戦争に巻き込まれていく。

2021-07-02

anond:20210702223614

戦争に勝ったから。

日本側としては、天皇制が存続されたから。

戦後しばらくは反米感情もすごかったらしい。

GHQ情報統制日本軍が悪いことにさせられた(実際悪かったけども)

その悪い日本から日本国民を開放してやった、っていう理屈じゃないの。

占領後もアメリカは、日本反米感情が育たないように、共産化しないように、表に裏にあれこれやってたらしい。

2014-04-07

ネット右翼月面着陸

ネット右翼ネトウヨ」なる言葉が語られるようになってからかなりの時間が経ちますが、その間にネトウヨに対する揶揄言葉というものがいくつか生まれ定型化してきました。

(ひと)高間響さん ネット右翼を芝居にした劇作家演出家

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11068480.html?_requesturl=articles%2FDA3S11068480.htmlamp;iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11068480

 この記事で書かれている「そんなに韓国韓国って、本当は韓国が好きなんじゃないの?」「偶然日本人に生まれて、日本人という以外誇れることが何もないんだろ」というのはその代表的ものだと言えるでしょう。

 はっきり言ってこういうのはあまり褒められたものではないです。「あなたの言っていることは間違っている」と発言それ自体について反論するなら批判として成立しますが、そうでなく発言の裏にあるもの勝手に決めつけてそれについてあーだこーだ言うというのは単なる揶揄にすぎない。「サヨクは反権力気取ってる自分が好きなだけ」とかそういうのと同じです。

 そしてこの手のネトウヨへの揶揄が孕む問題というのは他にもありまして、というかこちらが本題なんですが、こういう揶揄って「ネトウヨ底辺負け組」という認識が前提になってるんですよね。まさにさきほど引用した「日本人という以外誇れることが何もないんだろ」なんていうのはその典型。

 まあこれも無理ないことで、これまでネトウヨについての分析として「負け組社会への不満が近隣諸国に向かっている」「持たざる者日本人であるということにプライド見出している」というような語りがされることが非常に多かったわけです。

 これについてはいくつか理由があると思いますがとりあえずここではおいておきます

 問題は実際のところどうなのか、です。本当にネトウヨ負け組ばかりなのか。これについては批判的に見る必要があるのでは、と思います


日本型排外主義在特会外国人参政権東アジア地政学― 』(樋口直人)について

http://masterlow.net/?p=1173

 実はここで紹介されてる本は読んでないんですが、興味深かったので少し引用します。

“まず最初の筆者の主張は、「欲求不満を抱え、下方へ転落し、社会の縁辺にある者が担い手になる」というのが誤りであり、さらにそれを社会病理範疇で捉えるのは間違いであるということ。在特会構成員も、桜井誠のように高卒非正規雇用というような人はむしろ少ない。経済的には、どちらかという「中産階級」が多いとのこと。日本在特会の調査でも、社会階層共通点ではなくむしろそもそもあった保守的イデオロギー共通点が特長的。安田浩一が『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』 で描く「しんどそうな人々」(経済的精神的においつめられた人)というイメージも無理があるのではないかというところから始まる。”

 

 ネット上でネトウヨ丸出しの発言をしている有名人が何人かいます。「ネトウヨレベル」なんて言われたりしてます身分を隠して匿名で書きこんだらネトウヨしか思われないんで「ネトウヨレベル」ではなく「ネトウヨのもの」です。ではその人は社会底辺なのかというと、東大を出て大蔵省に入って議員になった人だったり航空自衛隊トップ上りつめた人だったり、底辺どころかエリートなわけです。つまりネトウヨになる理由を不満や生きづらさに求めるのはちょっと無理がある。個人的な実感でも「ネトウヨ底辺」という印象はなく、これまで実際に出会ったネトウヨ的な言動をする人の中にいかにも生きづらそうな底辺の人というのはまるでいません。

 おそらく、ネトウヨ底辺説については誤りであると言ってしまって構わないのではないかと思いますネトウヨ若者説についても同様で、世代はそこまで重要ファクターではない。

 そして更に踏み込んで、社会情勢とネトウヨの台頭を結びつける言説自体がそもそも間違っているのではないか、ということをここでは主張したいと思いますネトウヨが増えているという社会の変化を他の社会の変化の反映であるとする発想そのものが間違いである、ということです。心の闇というのも関係がない。


 アポロ月面着陸でっち上げであるという説があります子どもの頃、僕はこの説をテレビで知って、そして信じてました。

 でっち上げ論者はいくつもの疑問をアポロ月面着陸につきつけます。そのうちのいくつかを紹介しましょう。

・月面には空気がないはずなのに旗がはためいているのは何故だ?

・月面で撮影されたはずの写真で空に星がないのは何故だ?

写真の中で影の方向や長さがバラバなのは何故だ? 光源が複数あるのでは?

宇宙飛行士は月面で宇宙服を着たままカメラ操作したようだがそんなことは可能なのか?

・月に行くまでには大量の放射線を浴びるはずだがそれを防護する技術が当時あったのか?

アポロ計画以後アメリカ地球軌道の外に人類飛ばしていないのは何故だ?


 これはほんの一部で月面着陸への疑問点は他にもたくさんあります。ここでは文字だけなのでちょっとピンとこないかもしれませんが、これがテレビ画像映像を参照しながら語られるとかなりの説得力を感じてしまうわけです。そして「月面着陸冷戦の中アメリカソ連に対抗するためにでっち上げものであり月面着陸映像スタジオ撮影されていた!」という結論に「なるほど!」と納得してしまう。一応筋が通ってますから

 念のため断っておくとこの月面着陸捏造説はトンデモの類です。少し調べるだけで上記の疑問への答えは出てきますし、大真面目に唱えたら馬鹿扱いされるんで気を付けてください。

 さて、この月面着陸捏造説ですが、これを信じる人を分析して心の闇だとか社会への不満だとかそういったものが出てくるでしょうか。普通はノーでしょう。これを信じてしまう人は単に騙されただけで、その人が騙されやすいか騙されにくいかというのは関係があるにしても社会がどうのこうのというのは関係がない。騙されやすい人はあらゆる世代階層にいますから世代階層もあまり関係がない。ネトウヨもこれと同じなのではないかと思うんです。

 つまり右派プロパガンダ修正主義デマに騙されたらネトウヨになるという単純な話なのではないか、ということです。

 もちろん、月面着陸捏造説との違いはあります月面着陸捏造説の先に反米感情は用意されていませんが、修正主義デマの先には嫌韓反中感情が用意されています。これはひとつパッケージとしてある。実は嫌韓反中感情があるからネトウヨになるのではなく、ネトウヨになる過程でそういった感情が「注入」されるというのが実際なのではないか、というのもここでの仮説です。

 この感情との結びつきの有無の違いは月面着陸捏造説は広がりを見せないのにネトウヨ言説は広がりを見せるという違いを支えているものだと考えています


 まあなんにしろ、「南京で30万人虐殺されたというが当時の南京人口はそんなにいなかった! だから南京虐殺捏造だ!」とか言い出すネトウヨのことを僕は「大気がない月面で星条旗がはためいている! だからこれは地球スタジオ撮影されたものアポロは月に行っていない!」とか言い出す人と同じ人種として見てますし、「韓国ってこんなにひどいんですよ! ちゃんと勉強してください!」とか言って国民の知らない反日実態とかアフィブログとかのURL貼る人については「アポロ月面着陸捏造なんですよ! あなたは騙されてるんです!」とか言って怪しげな個人サイトURL貼るようなアレなことしてんなあというそういう目で見てますはい

2010-03-25

実在論争と敵意の行方

ツイッターハッシュタグ

#hijitsuzai

にて、非実在青少年違憲性云々の議論が延々続いている。

きちんとした議論をしている人たちがいる一方で、なんかヘンだぞ、という感覚も多かったのでそのことを書く

なんというか、自分の個人的不満とか嫌いな集団とかを規制派に重ねて叩いている、という印象が拭えない。

特にオタクの人たちに多い感じ、残念だが。

ツイッターではともかく、2ちゃんとかで不用意に「多少の規制は必要でやり方の問題だ」などといった人はけっこう感情的に叩かれるのだが、印象深いのはその時の叩き方。

左翼嫌いな人たちは「規制派はサヨ」というし、右翼嫌いは「石原はウヨだから規制派はウヨ」という

ツイッターで「今回の規制アメリカ外圧だ」という話も何度もリツイートされたが、単に反米感情を煽っているだけのような気がしてならない。要するにアメリカが嫌いなだけでしょ。

外国議員なり外交官なりが日本関係者に何らかの要求をすることは、外交において普通にあることであろうし、それが発言者個人のレベルかどうかにも依る。ちょっと懸念を示しただけで「外圧」になるんだったらそもそも国交などできないでしょう。

仮に「外圧」があったとしても、その結果として行動を選ぶのは日本人なんだからこれは日本の問題なのであって、アメリカは悪くないのだ。

あとは「コミケ陰謀論」というのもあった。

上記のような人たちは、単に「敵」を求めているのである。

彼らの持っている世界観

自分たちの文化が外敵に侵略され、それに抵抗する自分たち」

というものだ、これはいわば「物語」である。彼らにとっては敵は大きければ大きいほど良い、その方が自分も相対的に偉くなったような気がするからだ。

だから「敵」にいろいろな実像を与えようと、右翼左翼コミケアメリカと追加していく。

彼らにとって自分異論を吐く人間はすべて悪なので、「意見でない範囲での対案としてのゾーニング」なんて話をしても無駄

客観性を失った彼らには、「規制派も対象は違うが全く同じ物語のもとで行動している」というメタな見方が欠けていて、自分たちを「一方的で完全な被害者」だと認識している。

彼らは「敵」を思考停止状態だと思っているが、自分たちも思考が停止している。

彼らの何人かは石原の「太陽の季節」の内容をあげつらって叩くが、その自己矛盾に気づいていない。

それをやると「言論の自由を標榜していながら表現狩りをする」という事になるし、「創作物と創作者を切り離して考えていない」ということになる、そうなれば風向きは自分たちに不利になるのに。

要するにとにかく相手を引きずり下ろしたい、という思考だ。

彼らはオタクプロパーで語りすぎるゆえに、言葉は身内にしか届かないだろう。

彼らは広い世界に語ってるつもりになっているかも知れないが、身内で「だよねー、そうだよねー」とやってるに過ぎない。

この問題を本当に説明していかなければいけないのは、漫画アニメに理解がなくネットも知らない人たちに対してであり、そういう人たちに彼らの言説は全く届かないだろう。

2009-06-02

パキスタン政策をまた間違えたオバマ外交の無惨

スワト渓谷のタリバン壊滅作戦は政治基盤を弱め、原理主義を根付かせる

米国としては「こんな筈じゃなかった」と悔やむことしきりだろう。

パキスタンが無政府状態の混沌にある。ますます反米感情が激化している。核兵器の安全管理はむしろ危うくなった。ムシャラフ軍事独裁時代のほうが、核兵器管理されており、国内にこれほどのテロリズムの嵐が吹き荒れることもなかった。

それを米国ムシャラフ大統領に退陣を迫り、見放した。

中国パキスタンでも米国に非協力的な理由

中国パキスタンと半世紀にわたる「軍事同盟」を結んできた理由は地政学的に判断すれば、きわめて単純である。

インドとの間における絶対的な緩衝地帯であり、パキスタンインドを敵視しており、軍事同盟の条件は揃っていた。中国と合弁の武器工場パキスタン各地にあるが、戦車から戦闘機機関銃まで量産している。

主として中国が援助したのだ。

中国テコ入れは、両国にとっての共通の敵=インドパキスタンが横腹から牽制し、もしインドが強ければ、代理に核兵器をぶっ放して呉れると結構とばかり、パキスタン核兵器技術も提供した。

美貌の女政治家、ブッドが首相をつとめていた時代のこと、核兵器開発を軍情報部が秘密に展開していた過程は首相にも知らされていなかった(ブッドが亡命先のロンドンで『TIME』とのインタビューで語ったことがある)。

まして現在のブッドの夫=ザルダリ大統領にも知らされていない。陸軍参謀長はカヤニだが、その実力は大変なものがあり、またシャリフ前首相とも天敵の関係。隙あらば暗殺される可能性がつねにあり、パキスタン政治家は命がけである。

シャリフ元首相の再登場というシナリオも日々現実味を帯びてきている。

ならばパキスタン国民は悉くが「反米」「親中」かといえば、そういう単純で短絡的図解ではひどく誤解を招くだろう。

現地に行ってみるとよく分かるが、パキスタン人はかなりの程度、高潔である。そして狡猾・老獪である。昔も今も族長支配の封建政治パキスタンを支配している。イスラム原理主義の猛威は、この封建制度のうえにこそ成り立つ。

むろんパキスタン人のなかには武器密輸麻薬に手を出す者もいれば犯罪者も多い。紛争が長引き、教育が遅れているため人々は道徳的に荒んでいる。

原因は貧困である。

貧困がアルカィーダの戦闘員を育てる。サウジアラビアやイエーメン、スーダンでなぜ、滅びたはずのアルカィーダが容易に息を吹き返しているのか。

繰り返すが、原因は貧困である。

▲目を覆う貧困と無教養と過激思想

実際にパキスタンアフガニスタンでも、タリバンを支持する階層は三つにわかれ、!)指導層はイスラム原理主義だが、!)貧困による志願層(世直しを信じて志願兵になるから自爆テロはやりやすい)があり、そして!)タリバン麻薬資金で得たカネで雇う傭兵である。

教育イスラム教が牛耳っている。神学校は12500ケ所。タリバンは「神学生」の意味である。

実際にグアンタナモ基地アフガンで捕獲した戦闘員をキューバ米軍基地へ連行)で尋問したアルカィーダ戦闘員容疑者のうちウィグル系の五人は、そのごアルバニア亡命を許されたが、まず傭兵といってよく、「良い働き口がある」と騙されて新彊ウィグル自治区からアフガンへ潜入したばかりだった。

パキスタン同盟関係武器援助最大のスポンサーでもある中国には、情け容赦なくウィグル容疑者を引き渡したが、04年に引き渡した容疑者中国ですぐさま処刑された。国際批判をもろともせず、パキスタンは09年にも七人を中国へ引き渡した(ワシントンタイムズ、4月24日付け)。

米国は普段の態度、原則と異なり、このことでパキスタンを咎めなかった。じつにいい加減である。

さてタリバンが猖獗する地域パキスタンアフガニスタンとの国境ばかりではない。

パキスタン政府の統治が及んでいない地区が多いが、西北部のスワト地区がとくにそうだった。同地区の38%が政府支配、残りの24%が武装勢力の支配下にある、とBBCが伝えた(09年5月14日)。

 この地域インドとの戦争のときにインドから逃れてきた難民が住み着いてきた。

ワジリスタン地区の南北も同様、人口密集のパンジャブ州(8200万人はパンジャブ州に暮らす)とて47%の住民は政府の遣り方に反対だという。

主流の部族はパシュトーン族、言語ウルドゥ語。ほかにインド系、タジク系、イラン系、ウズベク系など雑多な民族が混在、人口は一億七千万人!

米国パキスタンを扱いにくいのはよくわかる。

そもそもパキスタン政府が国全体をおさめきれないのだ。部族中心主義のイスラム国家に於いてはアフガニスタン同様に西側民主主義なんていうのは、システムも発想も馬鹿の典型、部族長が決める政治である。

だからパキスタン軍はスワト地区に手を出さなかった。ザルダリ大統領は同地区に厳格なイスラム法の適用を認めるほどに妥協してきた。

まして軍情報部はタリバンシンパが山のように潜入しているため、軍事機密情報漏れる。攪乱情報や偽情報に振り回されるとパキスタン政府軍がタリバンに負ける恐れもある。

オバマ政権拙速外交パキスタンへ誤ったシグナルを送った

パキスタン政府タリバン撲滅路線が曖昧さから強硬路線へと方針が180度変わったのは米国の変心による。

オバマ大統領は、5月6日にアフガニスタンのカルザイ大統領と、パキスタンのザルダリ大統領ホワイトハウスに呼んで会談した。会談内容は秘密だが、爾後漏れてきた情報は、核兵器の安全が米国の最大関心事ということだった。

つまりパキスタンが保有する60発から100発の核兵器タリバンに奪取されるという空恐ろしき悪夢現実のものになりつつあると言うのである。

これには前段がある。

ヒラリー・クリントン国務長官議会証言で「パキスタン核兵器隠匿場所は全土に拡大した恐れが強く、管理リスクが増大している。パキスタン政府完璧管理できないとなると、タリバンの手に渡らないとも限らない」(4月23日の議会証言)。

そしてヒラリーはこうも言った。

「われわれはイランの核をたいそう懸念しているが、イランはまだ核保有に至っていない。だがパキスタンは既に保有している」。

01年9月11日の同時テロ以降、米国パキスタンに対して核兵器貯蔵場所の安全確保のために一億ドル供与してきた。

それも水泡に帰す恐れがある。

米国パキスタンに新しい圧力をかけた。

幸いにしてザルダリ大統領はブッド元首相の夫君でもあり、欧米のウケがいい。

カルザイ(アフガニスタン大統領)は、米国あってこそ存在できる政治家であり、そのカブール政権不正と腐敗に目をつむってくれる限りは米欧に協力するだろう。もともと米国傀儡としてカブールに入り、しかもいまも依然としてカブールしか統治できない無能力政治家だが、タリバン退治には欠かせない人物である。

▲史上空前の難民が発生、こんな筈ではなかった

ザルダリは突如決めた。

タリバンが多く潜伏するとされたスワト渓谷への本格的攻撃を命じた。

陸軍攻撃ヘリを投入した。

パキスタン軍とて、2007-08年の戦闘で1400名の兵士が死亡、4000人が負傷している。

キラニ・パキスタン首相は「テロリスト武装勢力を壊滅させるまで闘う」と記者会見し、二月に合意したばかりの武装勢力との停戦合意を破棄した。

パキスタン軍の発表では爾来、1100名のタリバンを退治したという「成果」が声高に発表された。

大変な事態が付随しておきていた。

スワト渓谷の多くでは「水道が壊れ、電気がとまり、食糧が底を突き、猜疑心が交錯し、機関銃の乾いた音がそこら中に聞こえ、流れ弾でつぎつぎと住民が死んでいく。電話が通じなくなった。住民は着の身着のままで逃げ出す」(NYタイムズ、6月1日付け)。

難民は既に240万人、毎日8万5000人が難民となって周辺の集落からラホールイスラマバード近郊の難民キャンプへ押し寄せた。すぐに食糧、医薬品不足に陥った。

西側の支援物資はとどかない、食糧支援は圧倒的に足りない。いや西側の援助団体がテロ対象となって警備が希薄なため、援助物資が届かない。

難民は暗闇の中で死の恐怖と闘っている。

パキスタンのスワト地区で発生した難民の数もスピードは嘗てのカンボジアスーダンイラクルワンダのそれより早い」(英紙『インデペンダント』、5月31日付け)。

 

報復テロが続く

そして報復テロも始まった。

5月27日、ラホール自爆テロ30名が死亡した。「パキスタンタリバン運動」が犯行声明。この団体はブッド首相暗殺に関与したとされる。

28日、ペシャワールでも報復テロ、14名が死亡。

にも関わらず5月31日にパキスタン情報部は「完全勝利」を宣言し、「ミンゴラを完全制圧した。治安回復はすぐだ」と豪語した。ミンゴラは武装勢力の拠点の都市である。

アルノー・ド・ボルシェグレーブは絶望的な近未来を語る。(アルノーは元NEWSWEEK編集長アフガニスタンロシア侵略を追求した国際的ジャーナリスト作家)。

神学校では毎年毎年二百万の若者卒業する。パキスタンでは職がない。パキスタンは誰が敵か、誰が味方かも分別できない、戦争定義のない、戦争国家に陥った。タリバンは、かのロシアと闘ったムジャヒデンの子供たちである。ムジャヒデンは勇敢にロシア兵と闘い、そしてイランでは52人のアメリカ人人質にとって米国大使館を444日間にわたって占拠した。パキスタンに猖獗するイスラム原理主義は同国政治の根幹をすでに奪胎している。イランホメイニ革命前すでにイスラムの見えない統治があったように」(『ワシントンタイムズ』、4月28日コラム)。

 
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