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2024-04-05

私の中国武術の調べ方

# 私の中国武術の調べ方

## 文章の集め方

### 日本の本・雑誌

本屋古本屋図書館Amazonメルカリヤフオクなどで根気よく探します。

特に雑誌は出回っている時期が限られるものがあるので、定点観測必要です。

日本における中国武術1990年前後流行していたので、新しいものより古いものの方が情報が充実しています

### 海外文章

最低、簡体字繁体字英語の3つの言語検索して、探します。

本土だけでなく、香港台湾米国しか伝承されていないものがあるためです。

ヨーロッパなどにもあるかもしれませんが、探すのが大変で自分はそこまで手が回っていません。

できれば信頼できるサイトから文章を探します。

### 海外の本・雑誌

神保町に置いてあることがありますが、基本は輸入します。

自分で輸入するか、難しければ代行をお願いしましょう。

孔夫子逸文武術文化有限公司の2つのEC特に珍しいものがあります

書籍自炊してPDFにして、OCRをかけた方が取り回しやすいのでおすすめです。

### 文章の集め場所

集めた文章適当ナレッジツールに整理します。繁体字簡体字が混在すると検索に不便なのでどちらかに寄せることをおすすめします。

人物別に整理しつつ、著作時系列順に並べておくのと研究に利があると思います

同じ人物でも初期の著作と後期の著作では異なる内容があり、そこが研究の要点になるためです。

また経験的に、武術には地域性があるため、どこで書かれたかも分かれば研究一助になります

横断的な論点については、タグを付けたり、記事をまとめたりして整理します。

## 翻訳

DeepL、ChatGPT、Claudeなどの選択肢があると思いますが、今であればClaudeが有力です。

真面目に研究するのであれば、有料版以外の選択肢はないというのが個人的感覚です。

事前整形、翻訳翻訳チェックの3つのプロンプトがあれば、作業が便利になると思います

もっと便利な翻訳専門のツールもありそうですが、自分は使っていません。

## その他

動画であれば、YouTubeか优酷を探せばほぼ足りるでしょう。調べ方は文章と同じです。

最近字幕を出す方法がいくつもあるのでそれを使って研究すると楽でしょう。

また、中国武術文化的背景には道教儒教仏教中医学が深く関わるため、日本語でいいのでこの辺りの知識を押さえておくと、理解やすくなります

## 総論

現在技術サービスの発展で誰でも中国武術研究できる時代になったと思います。ぜひ、ご自身研究してみてください。

2024-03-27

anond:20240327091935

儒教に強く影響を受けた国としては割と普通感覚やで

親族経営会社なんか腐るほどあるし、そこそこの大企業でも子会社社長親族つけるとか平気でやる

2024-03-21

老人の下の世代搾取

敬老パスの件で話題になってるけど、私は団塊ジュニア世代の親から直接「私たち世代年金そこそこもらえていいけどおまえら自分でなんとかしろよ」って二十代の頃に言われたわ。

親(私の祖父母)は大事にするつもりでかなり金も使ってたけど、下の世代に何かを残そうという発想が全くなかった。

からニュースを見て、そういう人がいることにショックはないし、多いんだろうなと想像がつく。

バブル経験して経済成長した日本で働いてて一番恩恵を得てるのに、どうしてなんだろう?儒教の影響?

下の世代はになると、残せるものといえば負の遺産しかないので絶対子供つくらないってなるよな。

2024-03-02

anond:20240302171629

2個上の増田だがその通り。西ローマ系と東ローマ系は明確な違いがある。十字軍にしてもほぼ西ローマ後継文化圏が行った。ビザンツ帝国に至ってはキリスト教(オーソドックス)なのに十字軍攻撃されてる。

キリスト教文化圏ってのはアジア史観の雑な分類でしかない。

追記日中韓儒教のとこはちょい違和感あるな。中国日韓ほど儒教儒教してないな。日韓・中が適切かもな。

anond:20240302052803

日中韓インド東南アジア諸国仏教圏ではあるが、一つの文化圏と言えるかといえば別だろ?

日中韓儒教の影響が強いし、インド東南アジアイスラムの影響や欧米列強植民地支配の影響が文化に色濃く出ていて、とてもじゃないが一つの文化圏とはいえない。

同様にヨーロッパ圏もギリシャローマ以降の分化や他地域他文化から侵略の影響が大きく、1つの文化圏と言えるかは微妙

anond:20240302000059

少なくとも年下とかどうとか気にすんなよ。

そんなの気にするのは儒教の国くらいだぞ。

優秀なやつは年下とか関係なく優秀なの!

2024-02-27

anond:20240227125513

ジャップランドって儒教の国じゃないですかあー

40超えたおっさん失業したとして他の新卒の奴らと同じように雇うんですかあー?業界経験SEとかで雇うの?30くらいのやつの下につけるつもり?リーダー経験管理職経験のないおっさんなんか誰も雇わないんでしょ?おっさん全員が管理職の適正あるわけないじゃんね。でも、兵隊としてでも雇わないわけじゃん

から他の効率のいい仕事に就けるなんてことはないし、雇用流動性なんて精々正社員派遣の流れしかまれないし、結局のところ「失業=まともな人生からドロップアウト」なんだよね。だってジャップランドは年齢差別が横行してるんだから

2024-02-19

anond:20240219164855

生き方」というと人生の何にでも当てはまっちゃうけど

実際にはキリスト教仏教イスラム教儒教神道のあり方はまったく異なるよね

2024-02-17

anond:20240217042811

儒教単独というよりか

東アジアは高温多湿で水が豊かなので

米の生産可能で、単位面積当たりの収量が多い。

その結果、過剰な人口を賄えるゆえに人口過密になる。

そうすると人はいくらでも調達できる前提の文化社会システムになる。

儒教もそのひとつ

自然が豊かだから人を大事にしないというアンビバレンツ。

教育費を抑えることは可能か?

anond:20240216195122

元増田

 

話の構造単純化すると

・まず大切な子供がいて

子供が将来まともな職(高給・安定)に就けるようにしてあげたい

・そのために、いい学校に入れてあげたい

・それにより、教育費が上がり

・結果子供1人が限界になる

という問題

 

もっと単純化するとこれは

予算一定であるとき、1人に全部使ったほうが強い個体を作れる」

という問題だと思う

 

これミクロで見た戦略としては非常にスマートだよね

ただしマクロで見ると少子化となって社会は死んでしま

一次産業二次産業ときだって人間スマートに「できるだけたくさん産む」という戦略を取っていたわけで、本質的に変わったわけではないと思う

 

じゃあ市場を「2,3人生むのが最適」という状態に上手く持っていく必要があって、そうじゃないと絶滅は避けられれない

それをどこでコントロールするかという問題だと思う

教育費を固定

市場バランス

個人自由制限

色々あると思うけど、どれも難しそうだ

中国は一旦教育費のアプローチを取った

 

ーーーー

もちろん教育以外の要素(例えば娯楽の増加による婚姻率の低下)とかもあるんだけど

特に中韓では教育問題が大きいように見えた

儒教問題デカそうだけど、アッパー層ですら1人に絞るのが奇妙に感じた(無尽蔵に教育費をかけられる問題

日本はよく分かんないね

でも着実に増えていると言うデータもある

https://data.wingarc.com/education-cost-per-child-45718/amp

このスマホ時代に何で上がるんだ?と疑問なんだけど

2024-02-06

anond:20240206181901

年金が積立てた分だけになるだけでゆるい儒教体制は残るんじゃないか

東京直下型地震起きたら一気に衰退するだろうね

2024-02-05

anond:20240122023106

俺は自民支持してないしむしろネトウヨネットでバトルしてた日帝大嫌い極左寄りだが改めて韓国の歴史を学んだら韓国人嫌悪感が湧いたね

コンテンツとしての韓国には嫌悪はない(そもそも興味がない)がダイランハンを頰被りしながらてめえは日帝側だったくせに慰安婦賠償請求したり韓国人には道徳的優位儒教脳の一種カルト思考があるから気持ち悪くてたまらない

そもそもリベラルネトウヨが憎いか韓国無理やり擁護してる訳で真に好んでる奴はいないというのが左翼経験して分かったこ

2024-02-01

結局日本の衰退って自民党じゃなくて男のせいなんだよね

日本の男って子供ろくに産まないくせに、ろくに働かないし、更に無駄長生きだから

人口再生産もしない、労働力にもあんまりならない、社会福祉だけ食いつぶす

こんなんがうじゃうじゃいてまともに国家運営できるわけ無いでしょ

せめて労働力にろくにならないなら子供を産むとか、その逆でもいいけどできないのかねw

フェミニズム儒教の悪いとこ取り悪魔合体男尊女卑国家のヘルジャパンだわ

anond:20240201155126

男と女を入れ替えても何も問題ない件。これはフェミ叩きに見せかけた男叩き。

結局日本の衰退って自民党じゃなくて女のせいなんだよね

日本の女って子供ろくに産まないくせに、ろくに働かないし、更に無駄長生きだから

人口再生産もしない、労働力にもあんまりならない、社会福祉だけ食いつぶす

こんなんがうじゃうじゃいてまともに国家運営できるわけ無いでしょ

せめて労働力にろくにならないなら子供を産むとか、その逆でもいいけどできないのかねw

フェミニズム儒教の悪いとこ取り悪魔合体女尊男卑国家のヘルジャパンだわ

2024-01-20

anond:20240119225118

そんなもん嘘。韓国は昔から儒教の影響が強すぎて女に名前すら付けないような国。女は烈女って言われる夫や父に尽くす姿が理想像って言われてたし、その延長上尾で夫や父が死ぬと3年の喪が発生するんだけど妻が夫を追って自殺すると家紋に箔がつくからって理由自殺に見せかけて殺されることも多かった。韓国における女の価値なんてその程度。

2024-01-19

日本人留学生男子が、ひときわ家事を手伝わない」?

anond:20240118205341

儒教の国で共産党幹部に育てられた、中国人留学生より?

カースト制の残るインド人留学生より?

OECD調査男性家事参加が日本と目糞ハナクソの韓国人留学生より?

日本男子留学生が、「ひときわ家事を手伝わない」から忌避される?ホントか?


国籍ステイ先でどれだけ家事を手伝うかランキング」みたいな直接的なデータはないので、各国の男性家事負担データがそのまま使えると仮定すると、結論は「わからない/限りなく疑わしい」である

まず、一般に「日本男性家事参加は少ない」とされる根拠は、「先進主要国内」で最下位、というOECDデータだが、カナダへの留学生出身国1-2位の中国インドは入ってないので、比較の結果はわからない

ただ入っている韓国とは目糞鼻糞レベルなので少なくとも「日本男子留学生けが」は嘘になる

日本男子留学生ステイ先で忌避されてるよ(中国人インド人韓国人もそうだけど)」の括弧内を略してるだけ、というなら話は別だけど

ちなみに元増田追記によると

あと、日本男子が不人気な理由だけど、家事をやらない・陰気臭いと言うだけなら大体🇰🇷🇨🇳も似たような子はたくさんいる。むしろ母数が多い分そっちの方が多くいるとも言える。



だそうで、個人的感覚としてはさもありなん、というところ

今日留学生事情を考えるに、中国インドボリュームを外して考えるのは無理があるので、増田で集められているXの発言、もちろん個々にはそういったケースがあり少なくもないのだろうが、全体の傾向とはなんら関係のない、文字通り「個人の感想」に過ぎない

日本男子留学生家事を手伝うはず、という意味ではなく、他の国籍男子留学生がより家事を手伝うと信じる根拠がないからだ

「素直に気をつけようってならないの不思議」といったブコメもあるが、むしろよく「素直に」信じられるな、と思う

だって元増田の「オーストラリア中国人韓国人よりも日本男性忌避されてるのはなんでだろ?」って話に、「日本留学生男子が、家事を手伝わない(他、幼稚な行動)ことからカナダ(や英、NZ)のステイ先で忌避されている」って、全然違う話ぶちこんできた挙句、「ホストファミリーのマムが言ってた」ってぶっちゃけマック女子高生が言ってた」論法じゃないですか

ソースはXて…」てブコメが星集めてるのがかろうじて救い

世界といえば欧米先進国のみ」「留学生といえば日韓欧米先進国のみ」みたいな、前時代思い込み駆動する人たちが群がって浅はかさを曝け出すブコメ、という典型で、増田はそれを狙った釣り師かな、とさえ思う

まあアレな人たちがアレな部分を開陳しているだけなら別に放置でも良いのだけど、「もっと日本男性家事参加しろ、だからこんなことが起きるんだ」な論調が透けて見えるので…

日本男性家事無償労働)参加がOECD内で最低なのは有償労働時間がぶっちぎりで長いからで、日本特有長時間労働是正社会で取り組む必要がある、というのが結論であって、「男が悪い」で解決しようとするの、何周遅れだよ、という感じ


とにかく「日本男子留学生他国男子学生と比べて家事をしない」と「日本男性家事参加の意識が低いから、若い男子家事をするようにならない」は、根拠薄弱の属性煽り誹謗中傷の類なので、ネットの中でも最低な方の振る舞いだということは明記しておきたい

2024-01-17

「死んだら無になる」って誰が言いだしたんだろう、と思い調べ始めたが……思ったよりも大変だなこれ

近代日本人死生観』という論文……国士舘大学講演会資料?……に以下のような記述がある

一九〇一年、死を宣告された政治思想家の中江兆民は、間近に迫った自己の死を強く意識しながら、『一年有半』、『続一年有半』を著しました。そこでは身体(駆殻)こそがすべてで、精神などというもの実在を想定する必要はない、死とともに個人存在は終わるのだというさっぱりとした考えがけれんみなく提示されています

へぇ~、明治のころにはもう最近日本人がしばしば言いがちな「死んだら無になる」って考えを持った人がいたんだなあ

じゃあこの「死んだら無になる」って考えはどの時代までさかのぼることが出来るんだ?

というわけで、まずは「無神論歴史」で調べてみた

しかしこの路線頓挫する

「神」の存在否定しても「霊魂」の存在否定しない考え方もあるようなのだ

無神論だと範囲が広すぎる

一応、仏教には「断見」という概念存在する

断見 - Wikipedia

断見(だんけん)とは、因果法則無視して、人が一度死ねば、断滅してしまい二度と生まれることがないとする見解で、断滅論(ucchedavādā)ともされ、邪見のひとつ[1]。反対語は常見(じょうけん)。

まさしく「死んだら無」の考え方

しかし、この仏教の断見という考え方が現在日本の「死んだら無」という考え方に直接つながっているわけではおそらくないだろう

なお、前述の『近代日本人死生観』ではこのような見解

こうした考え方が広がっていく背景には、近代科学が前提とする唯物論的な世界観の影響があるのは確かです。しかしまた、現世を尊ぶ儒教神道、また霊魂実在ということを否定する仏教伝統が影響を及ぼしていると見ることもできます

じゃあ唯物論について調べるか……と思ったがここで調査打ち切り

哲学に関して調べるための前提知識があまりに不足していた

なんか唯物論西欧での歴史をざっくり眺めてると、神の存在否定していないように見えるんだよな……ここらへんキリスト教の知見が足りないのかもしれない

そしてなぜか途中から共産主義の話になる、わけわからんくなってしまった

キリスト教歴史について書かれた初学者向けの本を先に読むべきかもしれない

もともと私は幕末明治日本人宗教観を調べていたのだが、面白そうなテーマがあってつい脱線してしまった

2002年刊行の『死と唯物論』という本が面白そうなのだがすぐには入手できなさそうだ

日記

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Wikipediaの「無神論歴史」のページの記述関係ありそうなところをピックアップしておくか

「チャールヴァーカ」の項

パーリ経典によれば、紀元前6世紀アジタ・ケーサカンバリン仏教徒と議論をして「身体が滅びるとともに、賢者愚者も等しく滅する。彼らが死後も存在するということはない」といったことを既に説いている[3]。

現世利益を謳うと「死んだら無」の思想になる傾向が見える

江戸時代日本の「浮き世」の考え方(=現世利益)ととても相性がいい

しか日本には先祖崇拝and葬式仏教がある

「死んだら無」とはすなわち祖先もまた無になったということになるので受け入れ難いか

そういえば日本でも儒教で「無鬼論」というのがあったはず

これも「死んだら無」の論理だったが先祖を敬うことは推奨する思想になっていたのが上手いところ

流行りはしなかったようだが

エピクロス主義」の項

ルクレティウスは「神は存在しない[22]」と宣言した。エピクロス主義者は死後の世界存在否定した[23]。

エピクロスは「死はわれわれにとっては無である。われわれが生きている限り死は存在しない。死が存在する限りわれわれはもはや無い」という語録も残しているようだ。原子論的(唯物論的だ)な考えから導き出された思想

西洋啓蒙時代まではキリスト教の影響が大きすぎて無神論の考え方は全然育たなかったみたいだ

ざっと見た感じ現世利益唯物論の合わせ技で生まれる発想みたいね

誰が言い出したんだという話からはズレるが、現代日本で「死んだら無」って言ってる人は漫画の影響とかありそうな気もする、知らんけど

デスノートとかそういう死生観作品だったような気がする

2024-01-11

「地下のナマズが暴れると地震が起きる」説はいつごろ廃れたのか、について調べていた

おおよその流れは掴めてきたので一旦ここにまとめる

結論から言うと、明治元年1868年)ごろから急速に地震信仰は失われたと思われる

天保元年ごろ(1830年ごろ)

高野長英蘭学者

『泰西地震説』を執筆

オランダ辞典をもとに、地震がなぜ起きるかを科学的に説明した内容を翻訳した

安政元年(1854年

安政の大地震

鯰絵が大流行した

しかし「鯰絵が流行した=民衆地震の原因を鯰だと信じていた」と等号で結んでいいのか?という点はちょっと怪しいと思っているのだが……

というのも江戸時代末期の時点で、江戸の町民はお化け妖怪実在をどうやらあまり信じていなかったように資料を見ていると思えてくる

お化け妖怪実在を信じない人が地下の大鯰を信じるというのは不自然に思える……という感覚21世紀に生きる人間感覚だろうか

『泰西地震説』が世に出ておおよそ20年後出来事

『泰西地震説』は学者が読むような専門書で、一般民衆にはあまりまれなかったのだろうか?

江戸時代にもいくらかは民衆が読むような蘭学書が流通していたようなのだが、地震の原因を科学的に解説するようなものはなかったのだろうか?

当時は陰陽五行思想を信じる人が多かったはずなのだが、この思想では地震をどのように説明している?

ここは特に追加調査必要

鯰絵について語られた本でKindleで買えるものが無いため、追加調査図書館本屋資料を入手してからになる

明治元年1868年

小幡篤次郎、後の慶應義塾長、『学問のすゝめ』を福澤諭吉と共著した人物

天変地異』を執筆

小学校教科書にもなった本

雷、地震彗星、虹といった自然現象に科学解説を行った本

地震原理について、『泰西地震説』で解説された内容とだいたい同じ説明がされている

こういう本をわざわざ出版する必要があったということは、これに書かれた知識は当時広く知られていなかった……とみることができるか

明治元年でいきなりこんな教科書を出すとは正直驚きを感じる

西欧に追いつこうという強い意欲が見える気がする

明治初期の就学率は今と比べると低くはあるが、この本によって一部の若者に対して啓蒙が行われた

これによって明治に生きた若者地震鯰を迷信と見なすようになったのであろう

明治に書かれたエッセイ新聞記事を探したい

「私の父は地震鯰のような俗説を信じていてやれやれだ」みたいな記述がこの時代にもし存在すれば嬉しいのだが……

また、教科書ではなく大人が読むような啓蒙本はどのようなものがあったのだろうか?

追加調査必要

民俗学方面からばかり攻めていたが、明治維新に関する読み物を探すのもありか?

明治13年(1880年

横浜地震

M5.5程度で揺れはそこまで大きくなかったようだ

この地震体験したジョン・ミルンというイギリス人地震研究に関心を持ち日本地震学会を創設した

明治24年(1891年

濃尾地震

安政の大地震以来の巨大地震という言及が当時の新聞にある

科学者が地震調査のため派遣された、のような記事新聞に載っている

大正12年1923年

関東大震災

このときいくらかは鯰絵が描かれたようだ

ただ「鯰絵が描かれた=民衆地震の原因を鯰だと信じていた」にはならないだろう

大正15年(1926年

井上江花、新聞記者

『江花叢書』第1巻

当時のエッセイ的な読み物

関東大震災に対する四方山話からの流れで「地震と大鯰」という題が名付けられた項がある

一部引用する

鯰説の根拠は物識りに聴かなければ確かとしたことは分らぬけれども、志那傅來であることだけは疑ひもない。大地の下には大鯰が生棲して、平生は辛抱強くじつとして動かぬけれども、どうかした拍子に其の尾鰭を動かすと大地が震動するのであると云ふので、我邦では正直に之れを信じ、

「正直に之れを信じ」という表現から、今は信じる人はいないというニュアンスを読み取る

1926年時点で安政の大地震はおおよそ70年前くらいか

「おじいちゃん子どもの頃は地震の原因は鯰だと思っていてね」と語る人がいてもおかしくない年数だ

科学とか西欧合理主義流行った結果、地震信仰のような俗説が廃れたんだろうなあ

ひと段落したら明治大正を生き延びた俗説で何か面白いものがないか調べてみたい

あと、柳田國男著作をまだどれも読んでいない

先に読んだ方が民俗学視点が備わって調査の全体の見通しがたつかもしれない

日記

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明治時代より前の時期の日本において、「なぜ地震は起きるのか?」のような原理の解明を目指した学者がどうにも見つからない

あるいは調べ方が悪いのか……

幕末日本人は地震ナマズを信じていなかった、ではいつ頃まで信じられていたのか?

あるいは最初からモノの喩えだと認識していたのか?

もしそうだとすると「地震の原因がナマズというのは俗説だ。本当はこのようなメカニズムだ」という探求が行われていてもいいではないか

そういった研究痕跡を見つけることができない

見つけることができない以上、ナマズ説を信じていたのかもしれないと消極的にだが認識せざるをえない

儒教においては「陰だか陽だかの気が地面から噴き出る時に地面が揺れる」のような説明がされているらしい

日本儒学者はそれを信じていた?だとすると江戸民衆のその説をどの程度認知していた?

あるいは「ナマズが原因ってことはないだろうけど、本当の原因が何かと聞かれると分からんなあ。詳しいことは学者先生に聞いてくれ」というスタンスが大多数か

日本人の宇宙観を調べた時にも思ったが、当時の天文方観測と暦の作成にばかり注力していて「なぜ?」という問いを立てない

調べることだらけだ、学生の頃に日本史や世界史選択しておけばよかった

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施政者が失政すると地震が起きる」みたいな思想もある

また、火山雷雨地震の3つセットを司る龍神がいるという信仰もある

ナマズじゃなくても結局別の信仰になってしま

ナマズが俗説ってそういうこと?

まり俗説でない主流の説は鹿島神だとか龍神に原因を求める?

この観点でも調査

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本屋に行ったが鯰絵関係の本が一冊もなく購入できなかった

しかし『陰陽五行日本民俗』という本を購入

陰陽五行について何も知らないに等しいので勉強しなければ

しか本来本業に関する勉強をして給料を増やす努力をすべきなのだろうが、仕事関係ない本ばかり買って読んでしま

悲しいね

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トラバブコメにあまり反応しないようにしているのだが(そこそこの確率不毛なので)、今回は必要を感じた

鯰絵はアマビエブームと近いものを感じるという意見には強く同感

ただ、いろんな本や資料に「昔の日本人は本気で地下にいるナマズ地震の原因だと信じていました」と書かれているんだよな……

これに強い疑いを抱く

しかし、アマチュアの私が思いつくようなことをプロ研究家が思いついていないわけがない……

なにか根拠があるはずと信じる

あと、この日記以外に書いている場所はない

清書の予定は……調査がひと段落したときにあるいはありえるかもしれない

追加調査資料入手待ちとか頓挫とか色々な理由でできていないことが多い

追加調査の結果を追記しようとすると買った本の内容丸写しみたいになりかねず、倫理的にどうなの?という気分を拭えず自分の中だけで調べた結果を味わうこともそこそこある

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先行研究

記録表現にみる中世日本の地震認識

ナマズ地震が紐づけられる以前の地震認識

断層沿いに立地する神社とその周辺環境に関する研究

近世地震認識記述がある!これをベースに調べるのが最善か

江戸時代の宗教観と芸能の盛行

幕末明治海外の人から見た日本人の宗教観記載がある

神や仏に敬虔祈りを捧げない一方で迷信深い、この点は現代日本と地続きに感じる

この庶民信仰の深部に最も接近した欧米人は、明治来日したアメリカ女性教育者アリスベーコンであろう。彼女は「村を見おろしている岩の頂上は天狗が作った」。「天狗はもうこの森から去って今はいない」。さきほど「山の神様の使いである大きな黒蛇が、いましがた、ここを通った」と説明する陽気な老女に接し、「神秘不可思議事物に対する彼女のかたい信念は、かしこい人々はとっくに脱ぎすてているものだけれど」、「すべての自然が深遠な神秘に包まれている文化のありかたへの共感私たちの心に湧きあがらせてくれた」と表した。

考えてみれば迷信深いお婆さんは昔は迷信深い若き女性だったかもしれないわけで、幕末だとその考えがスタンダードだった可能性があるわけだ

この引用箇所は別の文献から孫引きになるのでこういうことするのは本当はよくないのだが……

該当箇所は『逝きし世の面影』という本から引用……kindleあるじゃないか、買います

これを書いた渡辺京二という方の著作はすべて読んでもいいかもしれない

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現代を生きる信心深いキリスト教徒にとって「神は実在する」と「妖精/人魚/ドラゴン実在しない」の考えは矛盾なく両立するのではないか

(「実在」という言葉定義をしっかり言語化しないととまずい気配を感じる……)

同様に幕末江戸町民にとっても「神/仏/龍神/大鯰は実在する」と「妖怪/お化け実在しない」の考えは矛盾なく両立する可能性がある

ここらへんは本当に現代日本パラダイムに考えが支配された人間にとって想像しにくい領域

2024-01-06

anond:20240106162842

儒教では子供より親のほうが大事なんが常識やで

そして日本儒教文化が色濃く残る国やで

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