はてなキーワード: 乙武とは
いや、決してそうとは思わない。
Abemaプライムはしょせん上級弱者にスポットライトを当ててジャーナリズムごっこをやっているだけの「丁度いい」番組に過ぎないからだ。
10点満点でのジャーナリズム戦闘力が、東京12チャンネル時代の田原総一朗の突撃取材が9点、噂の眞相(というか岡留安則)が8点だとすると、Abemaプライムは2点あるかないか程度だ。
ちなみに、そんな風に世間に対してマイルドな「今どき珍しく硬派なジャーナリズム精神見せてまっせ」詐欺を働いてるAbemaプライムを非難する気はさらさらない。不幸になる奴がいないような詐欺だし。
むしろ、仕事というもので損得度外視のロマン出すことがキチガイの所業としか見なされない昨今の労働最適化のパラダイムでは、Abemaプライム的なやり口はテレビ屋サラリーマンとしてクレバーと評さざるを得ない。
貧困女子大生や性犯罪被害者や自殺未遂経験者やシングルマザーの特集を見て15分くらい心を痛め、飯食って風呂入って寝て起きて仕事して帰宅してAmazonで「社会問題」とか「プログラミング」にまつわる書籍をポチって全く読まずに積んで……Abemaの特集を単なる日常の娯楽にし、安全地帯から平時の栄養として摂取する層がメイン視聴者なのだから、本当の弱者にはスポットライトを当てるべきではないのだ。
そこまでいくと娯楽にならなくなり、ただ引かれてしまう。見て貰えなくなってしまう。
だから上級弱者を取り上げるにとどめるくらいが、硬派なジャーナリズムを偽りながら人口に膾炙するにはドンピシャに丁度いいし、商売として正しい。
そんなわけで、こんな問題がAbemaプライムでガッツリ取り上げる日は未来永劫こないだろうと思う。
・コロナ起因の業績不振にあえぐタクシー業界やタクシー会社……ではなく、コロナ起因の生活苦にあえぐシワッシワで歯抜けのザ・中卒ブルーカラー丸出しのお爺さんタクシー運転手の窮状(「若い女性タクシー運転手の窮状」ならぜんぜん有り得る。むしろそういう人はドンピシャにAbemaプライム的存在とすら言える)
・容姿が醜い、ただそれだけの理由で顔写真がネットのフリー素材化した健常者の一般人の苦悩(コラッタとか)
・別の複数の中学校にまで自分のプロフィールや顔写真が出回るレベルに悪い意味で人を惹き付け、町の同年代ぐるみでイジメられ倒されてきたとんでもないブサイク、現ニートの「職歴なし中卒おじさん」
Abemaプライムは丁度いいのだ
乙武氏のレストランの件や奄美大島でのバニラエアの対応、社民党関係者とJR、そして今回のイオンシネマ、どれも事前の通告なく合理的配慮をこえる要求を事業者にしていて正直トラブル上等の当たり屋的な活動家だよね。
まあ障害者であっても健常者と同じ体験が保証されるべきっていう信念があるんだろうけど、現状は合理的配慮の義務ってところが事業者との綱引きの結果だよね。それを強引に越えようとすると体制が整わない中で通常業務の隙間で対応させられる従業員が出てきて、その負荷を無視して過剰なサービスを得ようとしている点が炎上している理由だと思う。
そもそもこういった活動が現代においてどの程度有効かという点についても非常に疑問。現状合理的とされる範囲をこえて、例えば突発的な要求に対応可能な介護資格を持つ余剰人員を置きますとなると当然そのコストを誰が負担するのかという問題が当然出てくる。その時、価格に転嫁するにしても公費で負担するにしても国民の理解が前提にあるわけで、現状の活動は車椅子ユーザや一部活動家が盛り上がってるだけで理解からは寧ろ遠ざかっているようにネットを見ていると思う。
ただ諸悪の根源はこういった活動だけが注目されて騒がれることにあって、事業者と障害者団体が話し合って実現可能なサービスを検討しました、みたいな地味だけど建設的な活動が伸びていくような社会にならないといけないんだろうね。