「ルイス・キャロル」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ルイス・キャロルとは

2023-08-26

anond:20230826022908

なに言ってんだか。ファンタジー神話伝説童話、詩なんかと地続きで、そのままジョージマクドナルドルイス・キャロル近代文学としてのファンタジー確立しているが、SFはどう頑張ってもヴェルヌまでしか遡れない。SFジャンルとして本格的に成立したのは20世紀になってからだ。

2023-08-06

不思議の国のアリスは、ルイス・キャロルとその友人である子どもたちとの交流がなければ生まれなかった

不思議の国のアリスは言うまでもなく

ルイス・キャロルが当時交流のあったリデル家との旅行中、

三姉妹の一人アリスに語り聞かせた物語がその原型である

ルイス・キャロルアリスにせがまれて、

口頭のお話文章の形に残すこととなる。

そうしてアリスに寄贈された「地下の国のアリス」は加筆修正されたのち

不思議の国のアリス」として出版されることとなる。

ルイス・キャロル本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。

ウィキペディアでは彼のことを

イギリス数学者論理学者、写真家作家詩人

として解説している。

写真家としての彼は少女被写体とすることを好んでいた。

前述のリデル家の三姉妹モデルとして、

リデル夫人から撮影を止めるように懇願された後も

撮影し続けている。

彼は少女たちを仮装させて写真撮影をするときもあり、

ある意味コスプレ写真家の走りとも言える。

また少女ヌード撮影していたようだが、

それは彼が存命中に破棄されたか寄贈されたかして数枚が現代に残るのみである

このような事跡から、彼はときに小児愛者である断罪されるのだが、それが真実であるとは断定することはできない。

それがどうあれ、彼とアリス交流がなければ「不思議の国のアリス」という児童文学史上の画期なった作品は生まれなかったことは事実である

2022-01-28

キッズモデル撮影会出禁になったルイス・キャロル

少女ヌード写真に関わるドジソンの揉め事についての唯一の記録は、ドジソンとメイヒュー一家についてのものである1879年にドジソンはオックスフォードの学僚であるアンドリュー・メイヒューに対して、コーエンが言うところの「いくつかの興味をそそられる手紙」を書き送っている。コーエン記述によれば、ドジソンは他の大人の立会いなしで、メイヒュー家の6歳と11歳と13歳の三人の娘たちのヌード写真撮影する許可を求めようとした。メイヒューの両親はそれ以前はドジソンによる娘らの撮影を認めていたにもかかわらず、この申し出を拒絶した。更にコーエンはこれと同時期に、ドジソンとメイヒュー一家が「突然の絶縁状態」に陥ったことを注記している。

スゲーな…

2021-11-19

[]かばん語

かばちゃんがね!フレンズじゃ思いつかないようなすっごーいことをお話してて、しらない言葉がでてきたときかばん語っていってるんだ!!!



devopsみたいな複数言葉が合体してる言葉のこと

この単語は、1871年に発表されたルイス・キャロル児童小説鏡の国のアリス』の作中の一説に由来している。その第6章、登場人物の一人であるハンプティ・ダンプティは“旅行カバン”(portmanteau)の例を引き合いに出しながら、自身が持つ「言葉に好きな意味を込めて使う(=元の性質を保持した新しい「意味」を与える)」能力について主人公アリスリデル講義を行うのであった。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%8B%E3%81%B0%E3%82%93%E8%AA%9E

2019-07-30

セイウチ大工インドにもいるらしい

ってタイトルだけで分かった奴いるよな。

あるいは、ジャパニーズヤングオイスター


完全にタイミングを逃した感があるのでテキトーに書く。

インド詐欺に、いやいや海外は恐ろしいところやで、だからいかおすしって流れだったけど、これ遥か大昔にルイス・キャロルってロリコン作家が持て余した煩悩で、一応警鐘という形で詩にしてたっていう。

それがセイウチ大工という、鏡の国のアリスに出てきたエピソード

内容は3分調べりゃ理解できる話だけど、まあグロさと嗜虐心が絶妙ミックスされたブラック・ユーモアみたいな?

だって現代に置き換えたらそれこそ未成年略取誘拐に多分強*殺人死体損壊くらいの話でしょ?

聞いたアリスが俺ら同様、全然自分を顧みないオチまで含めて完璧すぎだし。

ホントいい話だわ。

2018-08-22

anond:20180822103137

ルイス・キャロルオリジンだと思います

挿絵テニエルなどが金髪エプロンドレス姿の少女に描いたのが定着しているイメージで、

Disneyのアニメーション映画でも金髪碧眼・青と白のエプロンドレス

キャロリアン的にも、ロリータファッション的にも、金髪アリス+青と白のエプロンドレスと、縞の二―ソックスが

イメージとしては定番ではないでしょうか。

ただ、増田さんの仰るように黒髪が正当かも知れません。

アリスmodelになった実在少女アリスリデル黒髪ぱっつんボブの少女です。

もとは彼女にせがまれて書いた物語。未見ですが、「ドリームチャイルド映画アリス黒髪だったはずです。アリスリデルキャロルの話。

ルイス・キャロル写真趣味にもしていたので、アリスリデルに限らず沢山の少女たちの写真が残っている筈です。

※なんの資料もみずに記憶で書いたので間違いがございましたら訂正してください。

anond:20180822103137

ルイス・キャロル」がモデルにした実在アリスリデル黒髪だよ。

最初出版時に挿絵画家と打ち合わせて、物語中のアリス金髪にすることにしたらしいけど。

2018-08-02

anond:20180801173600

そんなわけで、しりとり必勝法について考えてみたです

基本的な戦法は、「同じ文字で攻め続ける」です。始まる言葉が少なく、終わる言葉が多い「ル」攻めが基本ですが濁点が有効なら「ズ」の方が効果的です。

それで攻め続けるだけで、だいたいは勝てるはずです。

しかし、逆に自分が「ズ」攻めを食らったときのために「ズ」で始まる言葉を羅列しておくです。

マイナーと思われるものには()説明をつけておいたです。

そして取っておきの「ズ」で始まって「ズ」で終わる言葉

相手が中級以上のしりとリストならば「ズ」攻めを使ってくるかも知れません。「ズ」攻めを食らい続けて散々つぶした後に「ズ」返しをする戦法が最強です。

同様に「ル」攻めを食らったときのために「ル」返しが出来る言葉たちもあげておくです。

これであなたしりとり最強王者!!(・∀・)

2018-02-01

備忘録 男はみんなロリコンだ5 Lolirights

援交買春男とそれを卑劣だと非難する人、つらい思いをしている児童の助けになっているのはどちらの人かな?

援交買春男を非難したいのなら、つらい思いをしている児童に、自ら支援の手をさしのべからしろ

#援交 #援助交際

浮気相手AV女優 葵つかさを毎週自宅に呼びつけながらタクシー代すら払わなかったケチ潤こと 嵐・松本潤

不倫相手の30代グラドル()アパホテル宿泊代を払わせていた袴田吉彦

金払いが悪いのが嫌なら、援助交際の方が女性に不満を抱かせなくて皆幸せなのにね。

ここがポイント!! 池上彰 解説http://idsuru921.blog.fc2.com/blog-entry-66.html

連続幼女誘拐殺人事件1989年オタク叩きも加速されて、ビデオ集めてる奴はおかしいみたいな論調も進んだ

今でも宮崎勤が所持していたビデオテープ事件との科学的な因果関係は示されていない

児ポ法憲法第39条『法の不遡及』(法律が決まる前に合法だったものは新しい法律が出来たからって取締れない)に反する

100年以上前ルイス・キャロルが撮った少女ヌード、現時点で被害者加害者もいない。児童を守ることに全く繋がらない

http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/blog-entry-150.html

山田五郎が語る児童ポルノ禁止法改定案効果なく副作用大の理由

http://radiotalkrecording.blog.fc2.com/blog-entry-150.html

犯罪小説を読んだら犯罪したくなる根拠全くない

単純所持禁止している国も児童への性犯罪の数は減ってない

何が児童ポルノ曖昧自己性的好奇心を満たす目的が何かも曖昧

伊集院光児童ポルノ禁止法コマッた

昔のテレビでは子供全裸で出てたよな

https://youtu.be/pWXYVZjhhrc

伊集院光河西智美写真集から教えてくれる児童ポルノ境界線

児童ポルノ判断する人が匿名ってズルくない?

https://youtu.be/3kCJlKwWiEU

2015-08-08

http://anond.hatelabo.jp/20150808185716

増田さんは「赤の女王」の話を知らないのかな?

彼女世界では全ての物が凄い勢いで動いていて、同じ場所に留まるだけでも走り続けなければいけないの。

「赤の女王」とはルイス・キャロル小説鏡の国のアリス』に登場する人物で、彼女が作中で発した「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない(It takes all the running you can do, to keep in the same place.)」という台詞から、種・個体遺伝子が生き残るためには進化し続けなければならないことの比喩として用いられている。

赤の女王仮説 - Wikipedia

この世そのものもの動いているのよ。

からマグロだけじゃないわ。全ての生きとし生けるもの物はすべからく走り続けなきゃならないの。

しかも一説にインターネット情報流速は現実世界のそれの数十倍と言われているわ。

2ch、ツイッターFaceBook、新しい話題が現れては消えていくでしょう?

立ち止まっては後ろに取り残されて朽ちるだけよ。

私たちリアル世界の住人よりも一層角度とか気にしながら走らなきゃいけないのよ。

2014-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20140506121125

合法ロリ」とは、見た目ロリだが実年齢は法違反にならない年齢のものを指して言うので、用法を間違っていると思う。「非力な30歳」を「合法ロリ」とは言わない。

ちなみに、「非力な30歳」を愛好する人がロリコンかどうかは難しい問題だが、それがロリコン定義というなら、「非力ではない少女」を愛好する人はロリコンではないということになる。「合法年齢の同性を上回るスペックの持ち主だが実年齢は非合法年齢」の少女を愛好しても、それはロリコンではないので問題ないということか?

ちなみに、何歳であろうが「ロリータロリータ」であって、80歳であろうがロリータであるはいるし10歳でもロリータではない人はロリータではない、という見解を有す人も少なくない。たとえば、ルイス・キャロルは、アリスリデル人妻になった後も親しく交流を続けていたが、彼にとってアリス永遠にロリータであったことは疑いがない。ただ、アリスリデル容姿がずっと子どもであったわけではないので、こういうケースも普通は「合法ロリ」とは言わない。ルイス・キャロルハイエンド変態であったということには同意である

ところで、「自分よりずっと非力なものに対する保護欲求を、可愛いという感情愛情と混濁させる意識の在り方」を広くロリコンと呼ぶなら、猫とか飼う人はみんなそれに該当すると考えられるのだが(必ずしも否定できないと思うのだが)、もっと言えば赤ん坊を育てる母親など大概そうなのだろうと思うのだが、それはどういう風に考えるのか。たとえば20歳女の子が猫を見て「かわいいいいいいいっ(はぁと」というのはアリで、50歳のおっさんが猫を見て「きゃわわわわっわqあzwxせdcrfvtbygh」となるのはキモいからアウトなのか。その辺の線引きがどうもよく分からないのだが。

2013-12-30

個人的近代文学50選

『超権威主義世界文学百選』http://togetter.com/li/138734というランキングを見て、面白いと思いながらも疑問に思ったことがあって、「20世紀小説ばっかりじゃん!!」ということで19世紀の小説を重視したランキング作成してみました。具体的には近代文学の始まりドン・キホーテ」(1605,1615)からモダニズムの始まりであるユリシーズ」(1922)までです。つまり近代文学モダニズム以前、ということになります小説を選ぶうえで参考になればと。あと、あくまで個人的な基準に過ぎないことを留意してもらえればと。

1.「ドン・キホーテ」(1605,1615) ミゲル・デ・セルバンテス

2.「ガリヴァー旅行記」(1726) ジョナサン・スウィフト

3.「トム・ジョーンズ」(1749) ヘンリー・フィールディング

4.「紅楼夢」(18世紀中頃) 曹雪芹

5.「トリストラム・シャンディ」(1759~1767) ローレンス・スターン

6.「ソドム百二十日」(1785) マルキ・ド・サド

7.「高慢と偏見」(1813) ジェーン・オースティン

8.「黄金の壺」(1814) E.T.A.ホフマン

9.「アドルフ」(1816) バンジャマン・コンスタン

10.「いいなづけ」(1825) アレッサンドロ・マンゾーニ

11.「赤と黒」(1830) スタンダール

12.「ゴリオ爺さん」(1835) オノレ・ド・バルザック

13.「アッシャー家の崩壊」(1839) エドガー・アラン・ポー

14.「嵐が丘」(1847) エミリー・ブロンテ

15.「虚栄の市」(1848) ウィリアムメイクピースサッカレー

16.「緋文字」(1850) ナサニエル・ホーソーン

17.「デイビッド・コパフィールド」(1850) チャールズディケンズ

18.「白鯨」(1851) ハーマン・メルヴィル

19.「死せる魂」(1855) ニコライ・ゴーゴリ

20.「オーレリア」(1855) ジェラール・ド・ネルヴァル

21.「ボヴァリー夫人」(1857) ギュスターブ・フロベール

22.「晩夏」(1857) アーダルベルト・シュティフター

23.「オブローモフ」(1859) イヴァンゴンチャロフ

24.「不思議の国のアリス」(1865) ルイス・キャロル

25.「ミドルマーチ」(1872) ジョージ・エリオット

26.「悪霊」(1872) フョードルドストエフスキー

27.「居酒屋」(1876) エミール・ゾラ

28.「アンナ・カレーニナ」(1877) レフ・トルストイ

29.「ブラス・クーバスの死後の回想」(1881) マシャード・デ・アシス

30.「さかしま」(1884) ジョリス=カルル・ユイスマンス

31.「ハックルベリー・フィンの冒険」(1885) マーク・トウェイン

32.「飢え」(1890) クヌート・ハムスン

33.「クォ・ヴァディス」(1895) ヘンリク・シェンキェヴィッチ

34.「タイムマシン」(1895) H.G.ウェルズ

35.「リリス」(1895) ジョージマクドナルド

36.「シスターキャリー」(1900) セオドラ・ドライサー

37.「ロード・ジム」(1900ジョゼフ・コンラッド

38.「ブッデンブロークス家の人々」(1901) トーマス・マン

39.「超男性」(1901) アルフレッド・ジャリ

40.「チャンドス卿の手紙」(1902) フーゴ・フォン・ホーフマンスター

41.「鳩の翼」(1903) ヘンリー・ジェイムズ

42.「一万一千本の鞭」(1907) ギヨームアポリネーム

43.「アフリカの印象」(1909) レーモン・ルーセル

44.「ハワーズ・エンド」(1910) E.M.フォースター

45.「ペテルブルク」(1913) アンドレイ・ベールイ

46.「変身」(1915) フランツ・カフカ

47.「明暗」(1916) 夏目漱石

48.「ワインズバーグ・オハイオ」(1919) シャーウッド・アンダーソン

49.「われら」(1921) エヴゲーニイ・ザミャーチン

50.「阿Q正伝」(1921) 魯迅

2013-03-01

そんなわけで、しりとり必勝法について考えてみたです

基本的な戦法は、「同じ文字で攻め続ける」です。始まる言葉が少なく、終わる言葉が多い「ル」攻めが基本ですが濁点が有効なら「ズ」の方が効果的です。

それで攻め続けるだけで、だいたいは勝てるはずです。

しかし、逆に自分が「ズ」攻めを食らったときのために「ズ」で始まる言葉を羅列しておくです。

マイナーと思われるものには()で説明をつけておいたです。

そして取っておきの「ズ」で始まって「ズ」で終わる言葉

相手が中級以上のしりとリストならば「ズ」攻めを使ってくるかも知れません。「ズ」攻めを食らい続けて散々つぶした後に「ズ」返しをする戦法が最強です。

同様に「ル」攻めを食らったときのために「ル」返しが出来る言葉たちもあげておくです。

これであなたしりとり最強王者!!(・∀・)

2012-07-20

日記

 児玉聡『功利主義入門―はじめての倫理学読了。読みやすく、しかも、勉強になった。私は今年度初めに、「意味の分からない本は読まない」と決めたため、哲学系の本は一切読まなくなったのだけど、本書は、功利主義を理解するための知識がきちんとまとめられているにもかかわらず、倫理学素人である私にも意味の分かる本であった。

 とりわけ私にとって重要だったのは、功利主義に対する批判者の多くが、「行為功利主義」と「直接功利主義」を念頭に置いたワラ人形攻撃をしている、という話(p.83)。ちまたでは功利主義批判をしばしば目にするけれど、そこで批判されているのがワラ人形でないかどうか、考えるための一つの目安を手に入れることができた。

 逆に言えば、本書では、ベンサム説やJ.S.ミル説がそのまま示されるだけではなく(当たり前か)、それらへの批判を経てより洗練された形の功利主義が紹介され、擁護され、さらには今後の課題が提示されている。単に昔の人の思想を勉強するのでなく、論争(と現実的事例への適用)を通じて倫理学に触れられる本書には、「はじめての倫理学」という副題がよく似合うと思う。

 功利主義(と功利主義批判)そのものの解説以外にも、公衆衛生に関する政策、幸福論、心理学や脳神経科学による研究ビルゲイツ寄付先の決め方など、色々と興味深い話題が盛り込まれ、また、倫理学武道になぞらえた説明にも色々な点でとても納得できた(日常会話で友人の意見を批判するのは、通行人大外刈をかけるのと同様に危険!)。J美の出番がもっと多ければより楽しい本になっていたと思うが、それを望むのは欲張りだろう。

 以下、思ったことのメモ

p.20)食事のときに音をたててよい文化ルールが、「食べるさいには周りの人を嫌な気分にさせるべきではない」という(より深い)ルールに基づくものと理解できる、というのがどういう解釈なのかよく分からない。音をたてることを禁止したがる人は周りの人を嫌な気分にさせるから、音をたててよいというルールがあるんだということ?

pp.154-155)選好充足と幸福のつながりを疑うための2つの思考実験から、「すべての選好を充足させることが幸福につながるわけではな」いということになりそう、という結論が導かれている。つまりここでは、「選好充足しても幸福にならない」感じのするケースが挙げられているわけだ。しかし、これら2つのケースで想定されている選好充足は、選好充足とは思えない。例えば、ある学者が「ノーベル賞をほしい」と思っていて、その後に政治的理由で「ノーベル賞なんか欲しくない」と思い直して、その直後にノーベル賞受賞発表があった場合、それは明らかに(かつての彼の選好に合致するものではあるが)彼の選好充足にはならないだろう。それと同様で、1つ目のケースでは、現在の妻の選好はかつての彼女の選好とは異なるし、2つ目のケースでは、受賞者発表の時点でカナダ研究者は(死んでいたので)ノーベル賞受賞を選好しておらず、受賞発表は選好を満たさない。したがって、これらは「選好充足しても幸福にならない」ケースではないのではないか。…と書いてる途中で、「じゃあたった今の選好しかその人の選好として認めないの? それ色々まずくね」という批判が浮かんだ。まあだから、どちらにしても、幸福につながる選好の定義は難しい、ということなんだろう。

p.204)「カント引用は…」。どこに引用されてるのか、本気で見つからない。

p.219)「同時に日常底に用いたりするのでなければ」。「日常的」の誤植?…と思ったら、仏教用語で「日常底」という言葉がある模様。あとで調べる。

以上。

 

 ところで、最近私が(本書とは無関係に)手に取ったいくつかの本によれば、功利主義者は必ず利己主義的傾向を持っていて、極端な場合世界は亡びても自分だけ助かればいいというところまで至る(*1)、のであり、また、ベンタムの思想は、ヨーロッパの恥ずべき日々に確立された「快楽苦痛に関する皮肉簿記学」であり(*2)、もはや、日本精神界では「浅薄」なものとしてあまり顧みられず英国でもムーアによる批判以来(理論倫理学説としては)過去の思想となっている(*3)、のであった。そんな中で、私が本書によって功利主義に入門できたのは、幸運だったと言えるだろう。

==========

(*1)井上哲次郎日本魂と米・英の功利主義」、『日本公論』1943年8月号所収、p.6。なお井上によれば、ベンタム・J.S.ミル・シジウィク・墨子荀子荻生徂徠・太宰春台などが功利主義である

(*2)アンドレ・ブルトン澁澤龍彦訳)「ルイス・キャロル」、『澁澤龍彦翻訳全集12』所収、1997年(仏語底本は1950年)、pp.313-314。ベンタムへの言及は、ルイ・アラゴン言葉としてブルトン引用しているもの

(*3)『世界古典名著:総解説 改訂新版』自由国民社2001年、p.204。

2010-05-04

http://anond.hatelabo.jp/20100504002105

主な生涯、童貞だったと言われている偉人だけでもニュートンプラトンカント正岡子規吉田松陰宮沢賢治ルイス・キャロルetcだよ?

アリストテレスは40歳まで童貞だよ、自信持って愛する人の為に童貞大事にしろよ。

生涯童貞だった偉人の数より、非童貞だった偉人の数の方が桁違いに多いけどな。

http://anond.hatelabo.jp/20100504002105

主な生涯、童貞だったと言われている偉人だけでもニュートンプラトンカント正岡子規吉田松陰宮沢賢治ルイス・キャロルetcだよ?

正岡子規って童貞だったのか。

それはさておき、変な人ばかりな気がしてならない。臭そうというか。

愛する人に童貞ささげよう

1920年代日本では童貞は男の誇りだった。愛する人に童貞をささげるのだと、童貞を大事にしていた。

しかし今の男は童貞を恥とし、愛もなく風俗で捨てる穢れた行為を好んでやる。ここ数十年で男の貞操観念破壊されてしまった。

童貞だからウジウジ無駄に過ごすとか、んな事ないよ。

主な生涯、童貞だったと言われている偉人だけでもニュートンプラトンカント正岡子規吉田松陰宮沢賢治ルイス・キャロルetcだよ?

アリストテレスは40歳まで童貞だよ、自信持って愛する人の為に童貞大事にしろよ。

2009-09-15

http://anond.hatelabo.jp/20090909193523

Aがおかしいのはまさしくその箇所だと思うし、その通りだと思うが、そもそもはAに自分趣味暴露したのが間違いだと思う。

Aみたいな思想は間違い云々ではなく、確実にあるし、冤罪なんてそういう暴走が生んだものばっかりだろう。

近年だって、事件に関しての証拠が一切ないのに「あいつは前々からおかしい」という話と、

事件とは無関係な事柄で、バンバン有罪になってる。

ロリペドなんて、一番暴露しちゃいけない類の趣味だ。

ルイス・キャロルだって、どんな名作を書こうが、頭がよかろうが、ロリ趣味だってだけでつば吐かれるんだから。

不用意に口にする方が問題あり。

最近オタクは、そこが無用心すぎるし、勘違いしてるんじゃないだろうか?

コミケや、それに群がったマーケティングの弊害だとは思うが、

自制・自助努力を怠ったら自らの首を絞める、という例に他ならないだろ。

一個だけ明記されておらず、気になることが。

Aはロリペド仲間(あるいはオタク仲間)なのか?

そこで話は180度変わる。

2009-04-08

ルイス・キャロルと投票理論

Dunkan Black の The Theory of Committees and Elections に載っている、C. L. Dodgeson の投票理論についての業績の紹介が面白い。この本は 1998 に K. Arrow 以降の展開について増補した新版が出ているが、私が持ってるのは 1966 年あたりのもので、序文に Arrow の業績には触れないと書いてある。

おぼつかない英語力で読んだ限りでは、どうもオックスフォードの学部入学以来クライストチャーチ学寮の終生の住人であった Dodgeson は学内での決め事の改善目的として独自に投票理論を発達させたらしく、Condorcet らの先行研究はおろか、(統計の父といわれる) Galton らの同時代の研究も参照していなかった。Black が主張するその論拠というのがひどくて、ともかく彼は文学は読んでも同業者の業績を読まなかったし(とは E.T.Bell の主張)、Condorcet らの業績の含まれているクライストチャーチ唯一の(当然フランス語の)蔵書の封は(WW2後と思われる調査当時に至ってなお)切られていなかったとか、もういったいどんだけ引きこもりなんだよと。本当に絶対に見てねーんだろーなー?

それでも彼の(現存する唯一の、彼自身の所有していた)パンフレットには Condorcet の条件と同じものが現れていた。つまりこれは独力で同じ結論にたどりついたということだ。

なお Dodgeson は行列式の著書をものしたのち(これは『アリス』の次の本も、と所望した女王に献呈されたという真偽不明の笑い話があるくらいでよく知られている)、記号論理学の初期の研究にのめりこむ一方で初等課程向けの教科書ばっかり書いていて、要するに数学研究者としては時代に先駆けすぎている上に怠け者であったようだ。

ちなみに Liddell 家(Alice家族)の話も書いてあって家族ぐるみのつきあいだったとか、投票理論の動機に連なる経緯も書いてあったのだが理解できなかった。

もちろんこんな面白い話は『きめ方の論理』には載ってなかった(‥っと思う、手元にいまない)。なぜかというと、Dodgeson の研究は後世に引き継がれることがなかったからだ。論理学の研究にしても、パズル的なものだったようで、Dodgeson を Frege あたりが参照するようなことはたぶんなかったのだろう(Smullyan は確実にネタにしてそうだ)。

面白さの質は Wittgenstein の火かき棒事件の顛末とか、そういうものに似ている。正直読んでいてアニメR.O.D.」の登場人物読子さんの気分がちょっとわかった気がする。社会的選択理論はこの際どうでもよい。書痴に対する最悪の部類の釣り針であると思った。おそらく英国カレッジ文化そのものがそうなのだろう。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん