「チャート式」を含む日記 RSS

はてなキーワード: チャート式とは

2023-12-26

anond:20231226151322

人によるのでなんとも言えないですがチャート式とか軽くやってみて全範囲理解度をはかるとかはどうですか

40代から数学やりなおし方法ってあるかな

色々あって高校数学(数Ⅱレベル)はやはり理解しておく方が…いいのでは…という事態になったけど、こちとら高一で数学挫折した人間のため、参考書などでやり直すにも小学校高学年から算数からやり直すか、中学数学からでいいのか悩ましい。

かといって「大人になってからナントカ」みたいなやつは理解してるフリになってしまいそうかなと。

数学苦手勢で、仕事など諸事情でやらざるをえなくなってなんとかなった人に話を聞いてみたい。


追記

チャート式というか、正確にどこからからないのか把握するのは確かに良さそう。どうもありがとう

自分が信用ならないので、高校受験の数学テキストあたりをやってみようかな

2023-12-04

文章が変とはそういうことではないと思う

文章が変と検索すると、読点が多すぎとか、そういうをそうゆうと書くみたいなタイプに対して変と言ってる知恵袋質問が出てくるが、これらは変な文章本質を突いてない思う。

たとえば下記は推敲前のとある文章

それか他の分野ならともかく、redditでたまに単発で気まぐれに誰かが支援絵が流すようなパターンを抜きにして、ここに書き込まれたことがあるようなehen獣等以外でこれらにアップされてない作品があってしかも品揃えも豊富ってところはもう残ってないのかな?

海賊版エロ漫画界隈は開拓されつくされてるのかね?

下は推敲

それか他の分野ならともかく海賊版エロ漫画界隈は開拓されつくされてるのかね?

redditでたまに単発で気まぐれに誰かが支援絵が流すようなパターンを抜きにして、ここに書き込まれたことがあるようなehen獣等以外でこれらにアップされてない作品があってしかも品揃えも豊富ってところはもう残ってないのかな?

実際はまだましになったという程度かもしれないがとにかく上の方はひどいと思う。文の流れになんとも言えないおかしさがある。

これは匿名掲示板に書き込んだ文章なのだが、下の方がまだ掲示板空間になじむものになっていると思う。上は完全にもろ発達障害こじらせてる感じ。

ようするにネット検索トップに出てくる例は単なる知識不足意図的ファッション感覚でそういう「書き方」をしてるだけで、書き手本人が悩む対象という意味での変さじゃないのよ。

そうじゃなくてどうしたって不自然ななんかすわりの悪い文章になってしまう、本人は泣くほど大真面目に推敲してるのにってのが一定数あるわけで世間はそちらに注目するべきだ。

情報文章の組み立てに最適化される形で整理する力、適切な構文の取捨選択みたいな力が絶対的に低いんだよね。そしてそれは一朝一夕で磨かれるものでもなければ努力で才能優位な側面があるので埋め合わせできるものとも限らない(単に文法的おかしいとかならいくらでも参考書があるけど、この手の変さは体系的かつチャート式推敲できるようにするような特効薬的な事例集、参考書が皆無)。

ようは下みたいな名物スレのまとめがわかりやす

ワイの日本語なんjおかしいって言われるんやが・・・

http://koredakedeok.blog.jp/archives/83807918.html

2023-07-20

初心を忘れた数学オタに一喝

テクニックではあるんじゃないでしょうか?部分積分完璧理解していても2回積分するというのは発想の問題です。

いたことない人だけ集めて初見で解かせたら十人中8、九人は解けないと思いますあなた高校時代解けなかったんじゃないでしょうか。初心を思い出しましょう。賢くなりすぎると頭が悪い人にとって感じ方や頭が悪かった頃の自分のことは思い出せなくなるというのはよくないことだと思います

チャート式のなかの赤色(ぎりぎり青にも載ってたか?)のにしか載ってない問題普通問題というのは少なくとも世間感覚スレています

2023-04-08

[][]算数スキルコンピュータやらせ

この歳になると、線形代数微積分の公式を忘れてしま

本屋チャート式立ち読みしたが、「こんな算数はsagemath, mathematica, simpyなどで計算できる」とやる気をなくす

今やりたいのは計算知識獲得というより、現実世界問題を定式化する大雑把な知識である

しかしそういう類の本はいくつか読んでおり、つまるところ定式化に確たる決まった手順などなく、道具や想像力を使いこなすためにケーススタディを解くものが多い

道具を多く知る事と、ケーススタディを多く知る事とで、オンライン無料リソースがたくさんあり、書籍を買う必要もないかもしれない

自分で道具を発明するためにちゃん証明するというのは、プロ数学者がやることではあるが、私の想像できる範囲のことぐらいは試行されているはずである

はいっても、グラフダイミカシステムのような未発展な分野もいくつか存在し、数学構造が無数にありえることを踏まえれば、人間想像力というリソースをどこに割くかというタイコスパ話になるのは仕方がないのだろうか…

 

end basketball

Gorilla: QaQbOWxTRlsvkPNrARm6TZW_MrgFDwXaYAlEFB2SMNeJ7w0YvZ1u3IkfCxwieDGKBj91OrXSmSq2o7oSF9U2YiaicRXCHjB6jaTGew3in01Apt0wwF_Bi2Yv0mmNJdohDaPIfZlVZ1Q0e3y81dltTsWFoeLzCDLe9IfVbEQPljBAjYAtAXKyxZN_LOz50Fd0imfyKcZazaPdK4bwFcwFcp1M1qStZi2X_Z33Uadk5zn9N8GXlzk4qaidO6VNcnPxBjTSR6XD4nHx0O11WYxiWvyaRXpqHkGEzjHGT6yZIQTpcoBDdYP0Y82girjIztUvcPiogADxkDQ7PbndtoCBAc9eMYRDk8bU4IGFeOjoQyhnhOYN6EKHneMgbdcf8exoihZddjXheEkPUFMqYZRTlvT2wvUsuxOsChxgbDZoyd84pqO9xWSJegNEw9NaZWFcYA_paIK2eV0KOTT3Nwy74eY0Ya9LiX5hxFkyJo6gT7aH8ufOxsdwNsYKE7DFB4jGKBqMn3SXS1MQS4iEh___KPgUlgLHcRR22W2yZqpVlFH9QyDsOLiXImDinDekRvREh5udJovjW6PDTUPiBUFHPy3s9TFBXrmlR6tq_r7jf9DfKk9VzK_S0WCDmGMHHxIwQYGUEKHTCuV15_Mh_E7LppDwSbDICbi7K9pXwelQt03b2zumMRzxOr23LEteURWT5pTQSlJNxv4NmYeVC0Vgolio_0MWUq1GwAGCDET8aF2sfInfHyVG34NnEOHoTeJjAKbqzxHz9DuB2ZGhukxuqT9S7oPsbHZbPrG_WDThexoODt5_8r5S_lBdJLVuDz2Vdbn01Kt8vvNb0M3QzGMJRvvKO6VhzxpvffqL0g3HheJyTlpTg_p7phTqvaXGldCZrybw9Uax3lnREX3h0N3Ze4CXa0A72jujElEyXG9OyXp1gS7jNfJnn7_lRM639h0ewOh_pKGFFD4Y0qZ9imzJ6PorunLZIGqrrmME_v438avkgv7hHQxsbW5FCe43lH5r

2023-02-07

掲示板に以下の引用文を書いたらいろいろ文句を言われてむかついた。

句読点や文の区切り意識すると読みやすくなるといったって、お前らが書いてる文章と比べて読点の量やタイミングや文と区切り方と差なんてねーじゃねーかと大概的外れに感じたが、なにに比べても圧倒的にむかついたのが「頭の中と文字が上手く繋がらないんでしょ。よくある発達さん」というもの。まあとにかく引用する。

気象予報するには予報士受かった程度じゃ全く足りず大学気象学なり地学専攻してないときついと前スレにあったけど、逆にそのあたりの学士どころか博士さえ予報士資格を確実に取れるかといえばかなり微妙なところあるんじゃないの?と思う

大学で学べば解析学なりテンソルなりの知識を授かるから物理現象の数式化によって数値予報モデルを作れるようになる、つまり機械に予報させるスキルは身に付くことになるだろうけど。

それと、実技試験で問われることは全然重ならないよね。

まあ衛星画像から雲の存在高度や厚さを答えろみたいな問題ならさすがにパターン化できるけど、時系列ごとに並べた予想図を使って予想を答えろ的な問題全然無理。

この日時までの部分を含めていいのかとか、微妙にこの県も含まれてる気がするけど含むべきかとか、そのあたりかなり曖昧で、少なくとも私は解くごとに間違える

しろ物理現象の数式化というスキルと比べても予想図の解釈かいうのはチャート式みたいに言語化して教えられない主観的センスによるところが大きすぎる。たとえるなら株のチャートを見てこの株は上がるか下がるかみたいなデイトレスキルに似てる。あれもだめなやつはどんなに練習しても次の一回で大損する選択しかねない。

実技の参考書持ち込み可でも50点も取れる気がしないから、大学行ってりゃ受かるとかいものじゃないと思うんだがどうだろう?真鍋叔郎氏でもある意味で落ちるんじゃね?

「頭の中と文字が上手く繋がってない」などと言うからには、批判先の文章日本語として体をなしてないはずだ。

しか別にそんなことなかろう。むしろ山田悠介より全然ましだと思う。これがたとえば日本語学びたての外国人が書いたかのような文章に見えるだろうか?

頭の中と文字がつながらないとはやや専門的に言えば、内言を同じ意味を持つ文法等がまともな日本語変換できないということを意味するが、俺自身が発達だから知らんが別に字面からそんなふうなことが起こっているようには見受けられない。

結局こいつらは自分主観価値観に基づく文章の好みで脊髄反射的にケチつけてるだけなんじゃとしか思えない。

2022-08-11

諸悪の根源数研出版

チャート式で有名なこの会社のおかげで数学が嫌いになった人は多いと思う。僕の通っていた高校数研出版教科書と青チャートが配られた。

やる気満々な高校1年生の出鼻を挫くのが教科書。まえがきは飛ばし読み。解説や例題はそこそこ丁寧に説明してある。練習問題を解き答えを探すが何処にもない。数研出版サイトで探しても答えなんて載っていない。数学先生に答えを貰いに行くが「ない」と言う。「△△△<教えてあげないよ! ジャン♪」と毎ページに書いてあるようなものだ。

教科書学校に置き勉し始める。予習はしなきゃいけないがあるのはチャート式だけ。仕方がないのでそれを見ると、なんと丁寧な解説だろう。惚れ惚れするぐらいに詳しく書いてある。公式も全部載ってるし数学ハゲは「ここからテストに出します。」と言う。そしてこの分厚いチャート式をやり始める。が、これがまた罠で、部活勉強情事多忙高校生には絶対に終わらない圧倒的問題量圧倒的計算量が待っている。そしてまた挫折する。

体力が0になったところで先公から迫られる文理選択。風の噂では文系、それも私立文系数学を一切やらないなんて話が聞こえてくる。しか理系男子が、文系女子が多いらしい。「乗るしかない このビッグウェーブに」と私立文系選択する。

で、数学なんてやらず、文系科目は成績優秀、部活は県大会出場と文武両道なんて調子こいて青春謳歌する。最後は国英社の3科目で、日本全国腐るほどある興味もない経済経営学部に進んでしまい、また数学出会う。

数学「I'll BE BACK.」

なんとか前期のパン教を乗り切るが「これはヤバい」と実家教科書チャートを掘り出しちょっと手をつけてみて気付いた。こいつらのせいで僕が数学を嫌いになったんだ。←イマここ

2022-07-25

anond:20220725180208

壺を100万円で売るだけでは犯罪にならないじゃないですか

なんでこうなるのかというと、教育が徹底してないからなんだよね。

まだ東進はまともな方だが、

ここにかけないくらい思い切り低水準の学習塾存在することは事実である

チャート式の基本問題を教えてるだけなのに、その程度で月30万も払うようにしているところだってあった。(今は暴落たかもしれない)

日本人が金の使い方をわかってないんだよ。

2022-04-14

オンラインプログラミング講座

チャート式みたいな解説と、その解説で解ける程度のATcoderみたいな問題を、paizaみたいにブラウザ上で数問解いていって、プログラミング言語をとりあえず一通り学習できるサービスが欲しい。

子供用のタブレット学習プログラミング言語版。

2022-02-04

anond:20220204134701

ようするに手ほどきが雑なんだよ。もっといろいろな状況設定自分でできてかつ自分で考えられるように、つまり応用が効くようになるためには言葉足らずだと思うんだ。

相対論レベルの話を大学受験チャート式だとかみたいなノリで懇切丁寧に「手ほどき」するレベルまで人類進歩してない。そもそも需要がない。

それは自分教科書を唸りながら読んだりランダウくたばれと思いながら章末問題を解いたり論文を読んだり自分研究をしたりして身につけるしかない。

物理理論特に相対論みたいなもの可能な限り一般的法則記述しようとしているわけで、工学みたいな「実例集」の集合体ではない。

実例集をいくら集めても、それを抽象化して一般的形式にしそれが現象を正しく予測することを確かめなければ理論にはならない。

2022-01-30

北村先生へのインタビューを行っていた「大学ハラスメントを看過しない会」について

http://dontoverlookharassment.tokyo/2021/06/22/timeline/

わたしたち早稲田大学文学学術院元教授文芸批評家からハラスメント被害に遭った原告A、その支援者たちからなる団体です。2020年夏より活動しています

https://president.jp/articles/-/25434?page=1

早大名物教授「過度な求愛セクハラ疑惑

文芸評論家でもある同大学の渡部直己教授から性的ハラスメントを受けたとして、大学に「苦情申立書」を提出していたことが、早大女性への取材でわかった。渡部教授プレジデントオンライン取材に対して「文言は覚えていないが、過度な求愛をしてしまった。大学処分を待って身を処すつもりです」とハラスメントを認め









この人の

チャート式小説技術時評

好きだったなあ。こんなことする人だったとは

2021-07-09

[]2021年7月8日木曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
001391176084.625
01798752110.861
025311588218.643
03387381194.234.5
041894152.332.5
05182247124.869.5
0647418589.062
0785331539.015
08109761369.825
092301679573.036
102311631770.636
112981773259.528
122771967271.029
1319820337102.740
141981574379.537
151541202778.137
162061398867.934.5
171811694193.648
182181621574.430
191741403780.737.5
201611395086.632
212301794178.033.5
221191041787.533
23127915372.127
1日358828904780.633

本日の急増単語 ()内の数字単語が含まれ記事

ロッキン(28), 日蓮正宗(4), 法華経(6), アオバ(3), チャート式(6), おこげ(5), アニメ声優(3), 募れ(3), ホラッチョ(3), 日蓮(4), 日蓮宗(3), プリキュア(117), ⭕(9), 五輪(54), 観客(15), 失望(13), 苦笑(9), オリンピック(95), 共産主義(11), ひろゆき(13), 星野源(7), ロック(12), 降り(25), 呪い(17), 会場(14), リアリティ(10), 開催(40), 中止(35), 接種(28), 緊急事態宣言(33), ジェンダー(16), BL(24), ワクチン(56), 作家(20)

頻出トラックバック先 ()内の数字は被トラックバック件数

映画タイトルプリキュア入れていこうぜ /20210707162046(136), ■【追記有り】男性問題について何故女性が首を突っ込んでくるのか?という疑問 /20210707213629(44), ■さよなら東京 /20210707163051(34), ■いまだに綴りが覚えられない英単語 /20210707231116(26), ■有権者が「失望」してるのはSNS政治を熱く語るキモい中高年 /20210708173956(17), ■圧倒的な戦力差にも関わらず勝利善戦した戦い /20210707223409(15), ■わざとやってるのか?ってくらい女が書いた文章しか思えない /20210708054628(14), ■オリンピックを開催して、ロッキンを中止にしたのは、僕たちなのかな /20210708113644(14), ■七夕って何食べるんだっけ? /20210707182239(14), ■ゆず国策に利用されているのが悲しい /20210707072006(12), ■「女性の苦しみを」「男性を通して」「表現したい女性」が多いだけなのだろうな /20210708110204(11), ■ウマ娘を許せない。 /20210708161706(10), ■もう日本語表現活動するのはデメリットのほうが大きいのでは /20210708170536(9), ■anond20210707213629 /20210708131919(8), ■二十代だけどいまだにホテルの誘い方分からん /20210707224117(8), ■「すいません」と「すみません」 /20210708144330(8), ■コロナはあと3世紀続く /20210708212150(7), ■「クンニしろ」の絵文字の君へ /20210707151439(7), ■「感動を届ける」の類語他にある? /20210707164659(7), ■ /20210707223050(7), ■パ字書きのススメ /20210708020234(7), ■スター連打って何がだめなの? /20210708175648(7)

2021-06-28

anond:20210628071618

と言われて「青チャート」でググってみた。そしたら、チャート式って赤青黄白緑の5色あるのな。知らんかった。学校でまとめて共同購入たからおまかせで何も知らんかったわ。勉強になった。サンクス

2021-06-24

anond:20210624151455

理解するメリットないじゃん

東大出てもはげだとわープアだし

チャート式なんてやる暇あるならバイトして美容整形代を稼いだほうがいい

2021-03-19

anond:20210319121231

4Stepって使ったことないな。チャート式とか難解問題集ばかりやっていた気がする

2020-10-27

anond:20201026003439

東大卒地方出身です。我ながら性格が悪いと思うが、元増田について、色々と納得できないので、ネチネチと指摘しておく。

増田は、「東京国立大学」に入学し、その後、東京で育った子供が与えられる塾教材を見て、「私も東京に生まれていれば東大に受かったのに」と書いている。

東京国立大学東大の他に、東工大一橋大、お茶の水東京医科歯科大学東京学芸大農工大芸大電通大といったところがある。インカレサークル東大生と知り合ったとあるから、恐らく増田お茶の水ではないかと思う。

大前提として、東大入試問題比較オーソドックスであるお茶の水学生が、高校予備校の教材を見て、「これが有れば合格できたのに!」と思ったことに対して共感ができない。育った環境の中でお茶大には合格することができたが、その先の東大との差を埋めるものは教材なのか。教材を見て、その差をうめるための何かを感じ取れるほどに受験をやっていた人間ならば、東大入試は、赤本チャート式で行けてしまものだと思う。そんなの嘘だろ、と思うかもしれないが、東大中の人間には入試はそのように見えているのであり、そう見えていないのはあなたが「わかってない」からである冗談抜きに「ドラゴン桜」を読んでみよう。あれはよく書けている。

入試問題の癖とかアドミッションに関する諸々に対する最適化という意味では、都市部の塾予備校中高一貫進学校メリットがあるのは事実で、たとえば、「予備校に行っていれば早慶受験対策ができたのに!」「あの高校からであれば指定校推薦取れたのに」とか、「もっと視野が広がる環境であれば海外大学を受けていたのに!」と思うのであれば理解できる。が、繰り返しになるが、お茶大と東大の差を環境で埋める、というのは理解しづらい。

一方で、そもそもお茶大でないとするならというのもあるが、こちらは更に納得感に欠ける。東工大一橋大や外語大であれば、東大本質的入試難易度の差は無いので東大に入らずそれらの大学に行ったことを環境のせいにしないだろう(これらの大学学生には自分東大生に劣っているとは思って欲しくない、という私の勝手な願望もある)。学芸大電通大以下であれば逆に偏差値が違いすぎて環境云々の差以前の問題であるし、普通感覚ならこれらの学生自分東大はいることを想像しない。

増田お茶大なら、という前提のもとで穿った見方をすれば、かの学校校風やら学内のなにやらに、地方出身のぽっと出の真面目な学生が影響されてるだけのように思える。負けず嫌いなのはいいが、ぜひこの先の人生を間違えて欲しくない。例えば学歴ロンダリングだけを目的仕事をやめて東大の院に入りなおす、とかそういうのはやめよう。書いてて酷いと思うが、上記が私の結論である

地方都市部教育格差

https://anond.hatelabo.jp/20201026003439

バズってる増田を読んだ。

日本海側の3万人クラス田舎出身人間としては共感しかないのだが、嘘松扱いしている人がいるのがなんかむかついたので、私のエピソードも追加して地方の状況を広めたい。個人的には下記の3つが地方の不利さだと思ってる。

大卒で就ける仕事ロールモデルがいない件

元増田も挙げていたが、地方に住んでると高等教育を受けた後に就ける職業イメージが全くわかない。なんていうか、大学進学率が2割台で大卒仕事自体があまりない町なんで、両親や親類、先輩と言った周囲の大人ロールモデルとなる人が全然いないのだ。うちの家族も俺がはじめての大学学者だったりする。そんな俺の10代の頃のイメージはこんな感じ。

医師→都会から来る偉い先生か町1番の秀才

公務員市役所職員(官僚なにそれ?)

金融信金さん(都銀外資系存在しない)

弁護士ドラマ世界の住人

工学部卒のエンジニア→箔のついた工業高校出の現場作業員

建築士→箔のついた大工さん

研究者少年マンガサポートキャラコナン阿笠博士的な発明家ぽい人

その他商社マン広告代理店とかの文系花型の仕事司法書士公認会計士等の仕業そもそも大学行ってから存在を知ったぜ!

見えてる世界が狭かったんで、将来像がそもそもはっきりしないんだよな。俺は結局地方国立工学部に行ったんだけど、箔のついた工業高校だと思ってたから授業で微積をまたやるのに驚いた。なんせオープンキャンパスでは面白理科実験的なことしかしてなかったんで。今となっては笑えるエピソードだけど、地方高校生認識ってマジでこんなもんだと思うよ。

公立中学校の劣悪さ

個人的にはこれが地方の最大の問題点かなと思ってる。3万人の地方田舎町でも、高校には進学コースがあってそれなりにレベルの高い教育を受けられた。ところが中学校ダメダメ動物園状態英語リーディングで笑われるのはまあデフォルトとして、廊下自転車で走るヤンキーがいたり、冬場にストーブ教科書を燃やしたりする馬鹿かいしょっちゅう授業が中断して学習できる環境では無かった。だけど義務教育なんで進度別のクラス分けとかあるわけもなく、校区制なんで学校選択肢もなく。先生も進学熱が無いというか、金八先生に憧れてるようなタイプが多くて生徒指導のことしか頭がない。もしもタイムマシン過去に戻れるなら親に無理を言って県庁所在地中高一貫受験してるだろうな。だけど地方で育つと中学受験という選択肢に思い至らないんだよな。そもそも田舎には通学1時間圏内に進学系の中高一貫自体が無かったりするのがザラなんで。

学習方法や教材の情報の無さ

コレは最初の項目と少し関連してるかもしれない。Amazonが普及した現在でも、参考書は実際に手に取って使ってみないとわからない部分が多いものだが、地方だと蔦屋併設の本屋が町に一軒だけ見たいな事が多くて置いてあるのがせいぜいチャート式赤本だけだったりする。この選択肢の少なさは正直キツかった。もちろん予備校とかも無いので、入試対策全面的高校教師を信頼するしか無かった。幸い俺の担任地方国立数学科院卒の経歴で、難関大学入試問題もスラスラとけるような頼もしい人だったんですごく恵まれてたんだけど、一つ下の学年は教育学部出身ちょっと頼りない先生だったんで、教師ガチャの要素がデカいなと思えたのだ。

まあ同じ地方でも、県庁所在地まで行けば話が変わってくるもしれない。紀伊国屋ジュンク堂的な大型書店があって多種多様参考書を手に取って見れらし、進学校存在してるから、実際に使ってる友人に見せてもらったりできるんでハンデは小さいかもしれない。周りにも県立なんたら大に通うような大学生があるから、それこそ友達のお兄ちゃんとかが自宅から通ってたりして、ノウハウエピソードを聞いたりできそうだし。

そんなわけで

俺も普通に地方は不利だと思うよ。特に県庁所在地以外。

2020-06-20

anond:20200620172253

おれが高校生の頃は、学校教科書と、その教科書ガイドで勉強した。それで一通り学習したら問題書に取り組む。チャート式ね。

増田が今何を使って勉強しているのか分からんが、高校の頃の教科書を使って勉強しているのなら、その教科書の発行元の教科書ガイドをもっていると助けになるかもしれない。まあ教科書ベースからそこまで高度なことは勉強できないし、人によっては物足りないかもしれない。しかし基礎の部分で悩んでいるのであれば助けになるだろう。

2019-03-29

うちの妻の話

うちの妻は親がネグレクト家庭で育ち、高校は某治安の悪い区の都立出身で1-2割が大学進学、6割が専門学校、残り2割は謎という卒業実績で、

本人も当然のように専門学校に進む。その専門学校卒業後に、某有名ホテル就職

スイートルームルームサービス食事を持っていくと、わざと見せつけてくる全裸おっさんがいたりして、

自分は本当に社会底辺にいるのではないかと思い、一念発起して大学に進学することを決める。

とりあえず上流階級といえば、医者弁護士くらいしか知らなかったので、某大手予備校医学部コース入学

ちょうど同じく浪人してた自分出会う(自分医学部コースではなかったが、物理化学の授業で会うことがあった)

異常にかわいい子がいると思った自分浪人生にもかかわらず、もうアタック受験直前頃に、ついに付き合うことになる。

自分は無事志望校合格するも、彼女不合格。少しでも手伝おうと思って、プライドを捨てて何がわからいか話してくれと言ったところ、

「このABの上についてる矢印、何?」とそもそもベクトルがわかっていなかった。

どんな勉強法をしてるのかと聞いたら、某国立大医学部に行きたいので赤本を買ったとのこと。

アホかと言って、とりあえず赤本のことは忘れろ、チャート式でもやれということで、

仕方ないのでドラゴン桜よろしくから勉強を始めることに。

高校時代の3年間は何も勉強していなかったとのことなので、現時点で高校一年生だという認識をもってもらい、

今年受かるのは難しいと思うので少なくとも3年はかかる、そのつもりでと言って勉強を教えた

結果、すったもんだがあり(この苦労は涙なしには語れないが、割愛)、

しかし3年後に無事、当初の志望校ではないものの某大学医学部合格自分大学4年生のときであった。

何があのとき自分を動かしていたのかわからない。

でも、浪人してつれーなと思ってた自分、他の人より回り道してしまったなと思った自分がいて、

それに比べて彼女の話を聞くと、自分なんて親や周りの環境がつくってくれた「普通の道」をちんたら歩いてきただけで、

こんなに「茨の道」を歩いてきた彼女が報われないなんておかしい、報われてほしいという気持ちが大きかったように思う。

ググるキーワードが思いつかなければググれない、とよく言うものの、

よく彼女があの環境の中で「医学部でも行くか」と思ってくれたな、よく予備校というものがあることに気付いてくれたな、

そしてそれは奇跡的な確率ことなのではないかと思う。

そんな人をサポートしないという選択肢自分にはなかった。

ちなみに後に彼女は、あの何もわかっていない段階で医学部を目指し、無意味赤本を買った自分無知すぎて殺したいと言っていたが、殺さなくていいと思う。

彼女大学に入った頃には、現役の学生と比べると随分と年を取っていて、影では多浪生と呼ばれていたそうだ。

アホかと。お前ら、自分があの環境にいて、ここまで這い上がってこれるか?

お前らがやったことなど、誰かがお膳立てしてくれたテストの点数が取れるための勉強したことだけだろうが。

それは所詮オレと同レベル人間なのだそもそも実質受験勉強3年で受かってるからピカピカの高校3年生じゃい!と思ったりしたが、直接その人たちに会ってないので何かを言ったことはない。

彼女自身はこの一連の話は人生の汚点なので他人には言うなと言うのだが、今日、別の増田を読んでなんとなく他の誰かに言いたくなった。

そんな妻は某大学病院の勤務医として、クッソ安い給料で働かされている。残念ながら、オレも高級取りではない。

でも、うちの妻はすごく楽しそうに仕事をしている。上流階級にはなれなかったけど幸せだったら嬉しい。

2019-01-03

理三受験の思い出

anond:20190102063518

こういうの書きたくなるね。自分が頑張ったことは思い入れがある。

微妙に書くところ間違えたので投稿しなおした。


小学生

関西田舎の町立小学校に通っていた。友達がみんな塾に行っていたのが楽しそうだった。

「僕も行きたい」と親に言ったことがあったが、なぜか断られた。

自分が子を持った今なら分かるが、3人目の私にお金をかける余裕がもはやなかったのだと思う。家にはアップライトピアノがあって姉が習っていたが、自分は習いたいと言ってもお茶を濁された。


父は会社勤め。ホームレス気質天才タイプ。母は専業主婦。真面目な秀才タイプ。親は教育に興味が無いわけではなかった。むしろかなり意識的独自戦略のようなものを持っていたと思う。

小6の夏休みに入ると、「レベルの高い学校に行くとめちゃくちゃ楽しい」などと、うまいこと母に言いくるめられて中学受験を決心した。


「力の五千題」とか「自由自在」を各教科買ってきて、夏休みに二回ほど通した。なにかババのようなものを掴まされたような気もしなくもなかったが、面白かったので続けた。

からは応用問題集、冬になると過去問をやった。模試は受けなかった。「自信を失わせたくなかったから」とあとで母から聞いた。どういう意味だ。

私立を2つ受けてどちらも合格した。ちなみに、受験直後の自分感触としては98%落ちたと思っていた。未だに謎である


中学生

中高一貫校寮生活が始まった。

強制的勉強する時間毎日3時間あった。小学生の頃とは比較にならないほど学校の授業を面白く感じたので、予習・復習をやった。みんながやっていたので、ラジオ英会話を毎朝聞いて、テキストを暗記した。完璧発音テキストの会話を一人で完全再現できるようにしていた。一年イギリス人先生普通の会話ができるようになった。
中学3年生のときに、全員がZ会模試を受けることになった。はじめての模試で超わくわくした。総合で全国100番位だった。初めて自分立ち位置を知った。思ってたより良いという感覚。でも同じクラスに全国一桁台とかが普通にいた。


音楽室に個室のピアノ部屋が5台分あった。昼休みにほぼ毎日通ったので、結構弾けるようになった。今考えると異常な環境である音大かっていう。親友ピアノが超すごいやつがいた。ヤマハをずっとやってきた人で、聴いたら即弾ける、ハ長調譜面初見で見て変ロ長調で弾ける、メロディを見ると即座にステキ伴奏を思いつく、など。理解不能であるピアノをメインの楽器にするのはやめようと思った。


高校生

下宿に移り、自由になった。学校以外で勉強しなくなった。暇なので、絵を描いたり生徒会をやったりピアノの人などを誘ってバンドをやったりと、生活を広げ始めた。

授業中に予習復習などすべて授業を聞きながら終わらせたので、成績は特に落ちなかった。

こういうことを書くと、舐めてるとか自慢とか思われるわけだが、違うんだ。

自分なりに一番効率が良い方法を追求していた。授業中に寝て、家で数時間独自勉強するみたいな非効率的なことはしたくなかったのだ。

授業は120%の集中力で聞く。それでも時間が余るので、次の予習をしたり、問題の別解を考えたりしていた。家で半徹夜で何時間勉強している人たちよりも結果的に長時間勉強していたと思う。だって毎日9時から17時まで勉強していたんだもの毎日7時間くらい集中して勉強しているのに、「増田勉強せずに成績が良いな」みたいなことを言われてたのは未だに納得がいかない。


高2で東大模試を受けてみると、理三以外はすべてA判定だった。理三だけが完全にE判定だったので、「は?しばくぞ」と思った。
なんかの奨学金アメリカにただで行けた。夏休みの一月まるまるESL漬けで楽しかった。自分英語力はあんまりしたことないと気づいた。同級生アラブ皇太子とかトルコ首相の息子とかがいた。そういうのも自分には無い。


高3になって流石にクラス空気も変わり、自分放課後勉強するようになった。小学生の時は夏休みから半年でなんとかなったけど、さすがに東大一年位はやらないとやばいだろという感覚があった。

一学期にあった駿台統一模試で、英数国の三教科の偏差値が80を超えていた。一方で、本来好きな理科がボロクソだった。準備不足を痛感して夏休みに強化することにした。


・高3夏休み

化学生物だった。教科書はさすがにすべて頭に入っていたので、いよいよ応用問題週に手を出すことにした。東大過去問をちら見すると、化学の出題の半分くらいは似たような問題しか出ないことがわかったので、同じ問題を何十回も解いた。滴定とか。30分かかって6割しか正当でいなかったところから、5分で100点の回答ができるようになった。時間が余るので、初めて見る問題ゆっくり考えられて便利。生物は、問題文に答えが書いてある。

一方で、わりと大丈夫そうな主要三教科は、根本的なところをやることにした。

数学

チャート式などは数冊終わっている状態大学への数学をひたすら解く。新しい問題は、ひたすら考える。未知の問題に解法の方針を立てる練習

英語

TIME誌を定期購読していたので、毎号気になる記事を一つまるまる訳してみる。超大変。NEWSWEEKにすればよかった。のだが、一年定期購読してしまったのでやるしかない。んで、訳したあとは要約を英語で書いてみる。ラジオ英会話ビジネス英語までランクアップしていた。正直東大受験ではこのレベルリスニングスピーキングは当時必要なかったので、聞き流していた。ハマっていたのはパーソナリティの訛りを真似すること。

国語

Z会小論文をやっていた。元来文章がそんなにうまくはなかったけれど、読むのも書くのも好きだったのでこれは半ば趣味結果的200字作文に多少役に立った。


・高3秋

9月学校最後イベントがあり、燃え尽きた。勉強は2ヶ月ほどお休み。焦りはなくはないが、みんなそれで合格するやつは合格するっていう先輩の像を見てきている。今回は自分がそれをやるほか無いという感覚。流石にバンド解散した。


・高3冬

10月から2月まで5ヶ月もある。


センター試験

英語198 

数学191 まさか満点じゃないとは。世知辛い東大理系はわりとこういう感覚だと思う。

国語167 古文漢文論説は150/150。小説めっちゃ間違えた。こういうこともある。

化学100 

倫理93  一応、山川倫理用語集を3回くらい読んだ。手抜き教科のつもりが、哲学に興味が芽生えた。大学に入ってから哲学系の本をたくさん読んだ。自己形成に大きな影響を与えた。人生何が大事わからん

合計

前記749/800

後期489/500

センター試験

ようやく赤本に取り掛かった。感想は、英語簡単すぎ、数学難しすぎ、国語意外とお得、理科けっこう簡単

というわけで薄々気づいていた数学不安定さと、国語のお得さに焦点をあてる。数学が0点でも受かる謎の計画をたてる。国語最後の一ヶ月だけ、古文漢文個人先生に習った。

ちなみに東大模試は3社2回とも全部受けて、最後を除いてすべてE。でも成績は徐々に上がって最後だけはC判定だったので、本番の頃にはB判定くらいになってるんじゃない?と思っていた。


・本番

当日はなぜか20時に寝て、25時に覚醒し以後眠れないというアホなことをした。

ただ全く寝てないわけでもないし、ただ少し眠いだけなのでやるしかない。


 点数非公開時代なので自己採点

国語 60/80 ほぼできた。

数学 40?/120 難しすぎ0完6半ワロタ。。1完だと思ってたのに、弥生門を出たところで配ってた駿台の速報を見たら計算ミス発覚。かなり暗くなったが寝たらわりと忘れた。

生物 50/60 多分まあまあできた。

化学 55/60 多分ほぼ間違えてない。

英語 120/120 まじで満点じゃね?と思った。

合計 325/440 数学が0点でもギリ受かるかも?と思った。

・発表当日

赤門から会場へ向かうと、のちの上クラになる姉が向こうからやってきた「あ!○○ちゃん、受かってたよ!」

弟に「ちゃん」づけはまあしょうがないとして、俺が知るより先に結果を言うなよ。未だに恨んでるぞ。

合格してから

家賃が安いという理由三鷹寮に申し込んだのだけれど、その書類を集める際に親の年収が600万であることを知った。そりゃ無理だわ、塾もピアノも。ちなみに中高は奨学金もらってた。それでも親は教育のために借金してたんじゃないかな。決定的に計算が合わない。ちなみに三鷹寮は生活費が安すぎて家庭教師バイトだけで異常に金持ちになった。楽器を買ったり海外旅行に行ったりした。ヨーロッパまで6万円で行けた時代である。さておき、感覚としては、医者になってまともな収入がある今よりも、当時は自由に使えるお金があった。人生まじで謎である

おじさんもなぜか未だに人生謎のままに頑張ってるけど、受験生の皆さんも頑張ってね。

2019-01-02

京大までの受験の思い出

https://anond.hatelabo.jp/20190102063518

読んだらわたしも書きたくなったので書く。もう10年以上前の話ではある。

元増田と違い中学受験私立とは無縁で、片田舎公立中学公立高校卒業して京大入学した。

中学時代

勉強なんてほとんどしてなかったけど、テストでは常に学年トップで完全にお山の大将だった。

一方で家庭環境的にいろいろあった時期でもあり、また自分自身もいろいろ拗らしてた時期でもあったので、私立組やいわゆる英才教育を受けている人たちへの異常なコンプレックスがあった。塾なんかに頼るやつは元々馬鹿私立高に通って高いお金さないと勉強できないやつに勉強する意味はない、などと誰彼構わず吹聴していた。今思っても最悪の性格だった。

将来の展望なんてこれっぽっちも見えてなかった。大卒大人は周りに全然いなかったし、もちろん官僚なんて言葉も知らない。そんな中、ある日法事だかお盆だか正月だかで叔父に当たる人と久しぶりに会った。聞くと某地方総合大学工学部卒業し、自動車メーカで開発をしているとのこと。元々機械は好きだったので、その仕事をすごくかっこいいと思った。そしてそれ以上に、その人の身なりや車(といっても今で言うアルファードみたいな上位国産車)、余裕、羽振りの良さなど、あらゆるところに今まで自分の周りになかった、ハイクラスな何かを感じ、衝撃を受けた。今思えば(叔父には悪いが)お金持ちのモデルとしてはずいぶん控えめではあるが、それでもこの衝撃は大きかった。自分の目の前に一つの道が示されたような気がした。

そんな自分に両親はとても優しかった。自分選択意見をいつも全力で肯定し続けてくれた。今思えば自分可能性を広げるための最大限の配慮をしてくれていたのだろう。

高校入学受験勉強まで】

結局地元で2番目ぐらいの公立高校に行った。理由はいろいろあるが、自転車で通えるというのは大きかった。自宅から公共交通機関アクセスが最悪だったかである

この高校は一応進学校とは銘打っているものの、毎年東大ゼロ京大が1人いるかいないか旧帝大に数人、といった感じだった。相変わらず高校でもお山の大将だったが、高校は全国模試があるので自動的に全国の高校生と比較される。片田舎の小さなさなサル山で大将を気取っていた少年はここで初めて現実を知る。

1年生の夏、家族京都旅行に行った。古い街並みと近代的な景観が融合するこの街を、わたしはすぐに好きになった。さらに、この旅行の行程には京都大学観光が組み込まれていた。今思えば、両親がわたしのやる気を引き出すために連れて行ってくれたのかもしれない。ともあれ、権威シンボルである時計台自由象徴する立て看板鴨川百万遍の街並み、どれもが自分の心を強く打った。

ここに入ろう。自分にはその資質がある。

本気でそう思った。

そこから勉強を始めた。あんなに嫌いだった塾にも結局行った。恥を忍んで塾に行きたいと親に言ったときも、やはり親は快諾してくれた。塾は大手予備校講師OB地方でやっている個人塾だった。英語数学を教えてもらっていたが、ここの先生方には現在に至るまでお世話になっている。勉強だけでなく、自分の見識を大いに広めてくれた恩人であり、今でも頭が上がらない。

受験勉強受験まで】

高2の終わりぐらいまでは漫然と過ごした。学校の授業は地方国立MARCH関関同立といったところをターゲットにした内容であり、物足りなく思うことは頻繁にあった。しか学校の授業でつまずいているようでは京大もクソもない、という信条があったため、まずは学校の授業で習った部分は確実に押さえることを一番に考えた。

高3になると全国模試ランキング浪人生が入るので、順位や判定が一気に下がって焦った。先生方は「最初は下がるけと徐々に追いついてくる」と言っていたが、秋になっても成績は伸びずにただただ焦った。自分の立てたスケジュール通りにまったく勉強が進捗していないこともあり、更に焦った。焦りすぎてメンタル不安定になり、何度も勉強中に発狂した。振り回したシャーペンは何本も折れた。親には意味不明な理由八つ当たりを繰り返した。親はすべて受け止めてくれた。

高3の大晦日の夜、いつもどおり家の机で勉強していたのだが、うっかりそのまま寝てしまい、気づいたら新年を迎えていた。あまりの不甲斐なさに一人で泣いたのをよく覚えている。

受験勉強はチーム戦、という言葉がある。上でも書いたとおり、自分のいた高校は難関校の受験生が少ない。しかし逆にその分、似たような境遇の我々には妙に強い結束感があった。別に机を並べて一緒に勉強したりするわけではないが、模試の結果や参考書の話、志望校の話などをとりとめもなく話せる人が周りにいるというのはとても心強かった。模試の判定を見て落ち込んでいるとき不安でやる気を失いかけているとき鼓舞してくれたのは彼らであった。結果は人それぞれだったが、今でも年に一度は集まる良き友人たちだ。

試験

京大工学部センター試験の点数配分が恐ろしく低いので、気軽に受けた。特に数学足切りラインを除くと全く評価されないのでろくに対策もせず、1A2Bともに85点程度だった。ただ周りの友人が満点を連発していたので妙な焦りだけがまれた。

私立早稲田慶応を受けた。どちらも全く行きたいと思っていなかったが、練習だと思って受けた。初めての一人東京だったので異常に浮かれた。慶応試験前日、下見ついでに少し街を散策したが、これがよくなかった。壮大に風邪を引いた。熱で全く頭が回らず、とうとう英語試験の途中で医務室に運ばれた。医務室でひたすら泣いた。

京大2次試験の当日、出発前にわたしは親を呼び、これまで支えてくれたことへの感謝を伝えた。いろんな人に支えられてここまで来た。特に親の気苦労とサポートは計り知れない。そのことをどうしても当日伝たかった。わたしも親も泣いてわけがわからんことになった。

当日は自分でも驚くほど冷静に試験に取り組めた。数学試験試験官に手紙を書いているような気持ちで答案を作成した。結果的に完答できた問題はなかったのだけれども。


ところで、新年を迎えたこから自分の中のルールとして「前期試験不合格連想させるようなことは一切口に出さないし、心にも思わない」というものを設定した。「浪人したら…」「後期試験対策は…」といったことを考えることも禁止した。発言自由はおろか思想の自由まで侵害するという、今思えばドン引きするルールだ。バックアップを想定することは合理的であるが、その発想自体が心を弱くする、という根性論だった。今の自分根性論が大嫌いだけど、ともかくその時はそれが最善だと思っていた。自分なりに必死だったんだろう。

合格発表掲示開始時間には10分ほど遅れて到着した。すでに合否の熱狂から段落しているところで到着した形だった。手足が震えていた。すがるような気持ち掲示板を見た。番号があったので、また泣いてしまった。声を上げて泣いた。今までずっと無理をしてきて、辛かったんだということをその時理解した。その様子を見たアメフト部の人たちに囲まれて、胴上げされた。

【その後】

入ってから色々あったがここでは割愛する。卒業してからは某メーカで開発職をやっている。結局件の叔父と同じような道を選んだことになる。しんどいこともたくさんあるが、機械が好きなのでなんだかんだ向いていると思っている。


【さいごに】

一番お世話になった参考書の一つにチャート式があるが、この巻頭に記載されている「汗をかけ」という文章わたし世界で一番好きだ。短い詩なのでぜひ全文読んでほしい。

http://www.chart.co.jp/corp/00epitome/01what/asewokake/asewokake.html

「確実な道」を行く者は、「近道」を行く者よりも、汗をかかなくてはならないだろう。だが、その汗は、絶対無駄はらなない。君が、将来“かっこいい大人”“素敵な大人”になれるかどうか――それは、10代の時どれだけ「汗」をかいたかで決まるから

恋でもいい。グラウンドの上でもいい。

そして、エンピツを握ってでもいい。

フィールドは何であれ、思い切り「汗」をかく人であってほしい。


元増田にもあったが、受験はその構造上どうしても他者との競争の構図ができがちだ。しか自分自身の弱いところや意地悪なところや卑怯なところと徹底的に見つめ合い、自分の力で一歩一歩進むことに最大の意義がある。

すべての人に受験勉強というプロセス必要とは思わない。ただ、受験勉強を通して得られるものは決して少なくなく、ただの公式知識暗記ゲームにとどまらない、自分にとって大切なことを教わる大変よい機会だった。大学ではすっかり落ちこぼれ学生だったが、多種多様の人たちに出会い自分の見識を常に広げ続けさせてくれた京都大学には本当に感謝している。

センター試験まであと少し、全国の受験生に幸多からんことを。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん