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2009-06-16

三沢の死について書いている平成一桁でプロレス知識が止まってる人へ

どいつもこいつも「三沢が死んで悲しい」とかブログとかmixi日記で書いてるけどさ、

お前、最後にプロレス見たのいつ?


ちゃんと今でも会場行ってるプロレスファンは、

こっから下は読まなくていいよ。


で、俺の話を聞いて欲しいのは、会場に行ってないお前だ。


今日、明日行けとは言わないからさ、来週でも来月でも来年でも何年後でもいい。

プロレス会場に行って、今のプロレスを生で見てくれないかな?


「今のプロレスはつまらない」って?

本当に見てるの?

YouTubeニコニコ動画とかでプロレス見た気になってるんじゃねぇの?

P2Pで落とした動画プロレス見た気になってるんじゃねぇの?

知り合いのmixi日記とかネット観戦記見て

プロレス見た気になってるんじゃねぇの?

2ちゃんねるプロレス板とか見てプロレス見た気になってるんじゃねぇの?

kamipro読んで、プロレスをわかったように語ってるんじゃねぇの?


お前、知らないかも知れないけどさ、

丸藤とかKENTAとかホント凄いんだぜ。

四天王プロレスとはまた全然違う、新世代のプロレスやってんだよ。


棚橋について、どうせ「女に後ろから刺された奴」ぐらいしか知識ないんだろうけど、

大化けしてさ、いい試合する様になったんだよ。


小島ってさ、劣化版長州力とか

ラリアートプロレスの象徴の様なイメージで止まってる思うけどさ、

とっくにその先にいっちゃってるよ。


大日本デスマッチの生の迫力すげ~よ。

ガッシャガッシャ蛍光灯割れて、

それ飛んでくるのも込みみたいな感覚日常じゃ味わえないよ。

大日本所属じゃないけど宮本とか若くてギラギラしたのが

信じられない様な試合やってんの。


マッスルって知ってる? ハッスルじゃないよ。

マッスルプロレスかどうかはともかくさ、

マッスル坂井という得体の知れない才能が今プロレス界にいるんだよ。


WWEは、たしかにストーンコールドロック様がいた時代と比べちゃうと

劣るかも知れないけどさ、あいかわらずビンスは元気だし、

次々と新しいスーパースターが出てきてる。

そうそう、今年のレッスルマニア

アンダーテイカーショーン・マイケルズ、最高の試合だったぜ。


女子プロレスはちょっと元気無いけどさ、

松本とか下の世代が少しずつ育ってきてるんだよ。

吉田万里子とか里村とかさくらえみとか甲田社長が、

一度、敗戦国の荒野みたいになった所から

新しい時代女子プロレスを作っている最中なんだ。


キリないから、この辺にしておくけどさ、

DRAGON GATEでもDDTでも、北都プロレス沖縄プロレスでもいい。

アイスリボン666でもかまわない。

もう一回でいいからプロレス会場に足を運んでくれないか?


橋本が死んだ時もエディが死んだ時もベノワが死んだ時も、

ネット上には「最近プロレス見てなかったけど」みたいな文章が溢れかえってたよな。

あの後、お前、プロレス見に行った?


まあ、今はその事はいいよ。

でも、会場に行かないで

「今のプロレスはおもしろくない」みたいに言うのやめてくんないかな?


プロレス会場行って、生でプロレス見て、

「やっぱり今のプロレスはおもしろくない」って言うのならしょうがない。

今のプロレスがそれまでってだけだ。


でも、俺は自信持って「今でもプロレスは面白い」って思っている。

プロレス見に行って

今日は面白かった。また見に行こう」って思ってくれる自信があるの。

そりゃつまんない興行もあるけどさ。

その時はその時だ。


地方だからなかなか見に行けない」とか、そういう言い訳もいいから。

とにかく、三沢の事を追悼の日記とか書いた奴はもちろん、

三沢の死について、何らかの気持ちを抱いたなら、

いつでもいいからさ、プロレスをせめてもう一回だけでいいから生で見てくれ。

2009-05-27

うまい棒には気をつけろ

塾の帰り道、俺は日も暮れて真っ暗な中を歩いてた。

家のある通りに差し掛かった時、前から自転車が来た。

何か片手でいじりながら立ちこぎしてて、フラフラしてんなー…と思った瞬間。


街路灯に照らされた後輪がパーン!と光りながら跳ね上がった。


え?何?逆ウィリー?と面喰ってたら、自転車横転。

ガッシャーン、と前カゴから荷物散乱。

子供心に「どんくさいなぁ、このオッサン」と笑いながらも、

それでも、困ってる人は助けるのが当たり前、という良い時代。

とりあえず、散乱した荷物をかき集め、「大丈夫ですか?」と駆け寄った。

…オッサンは痙攣してた。

固まる俺の目の前でどす黒い液体がじわーっとアスファルトに広がっていく。

やべぇぇぇぇ!!!と思っていたら、近所のおっちゃんが通りがかった。

大急ぎで、自転車ですっ転んだらこんな事に!と訴え、二人で自転車のオッサンを見る。

ガクッガクッと、なんかもうゾンビ映画みたいに痙攣してる。

どうやら、前輪に片足をおもきり突っ込んで、転倒したらしい。

見事に足がはまっている。すごい変な形に曲がってる。

近所のおっちゃんは救急車を呼び、ペンチで前輪の金具を切って足を開放した。

それから…なぜか家に引っ込んでしまった。

痙攣は治まったが、血だらけのオッサンと、自転車と、道路のど真中に取り残された俺。

街路灯があるとはいえ、車が来たらヤバイ。

俺はその場で自転車のオッサンの番をしていた。

地面に広がったシミは、真っ黒で、血と言うよりコールタールみたいだった。

かき集めた荷物を見たら、参考書。オッサンと思ってたら、大学生浪人生だったらしい。

そして、自転車の向こう側に、小さな物体が落ちているのに気がついた。


うまい棒


どうやら、うまい棒食いながら自転車を漕いでいたら勢いあまって前輪に片足を突っ込んで頭ざっくり切った…という事らしい。

ああ、これで死んじまったら、どうすんだろう。

車が通らないか注意しながらそう思いを巡らせていたその時だった。

いきなり、ムックリ自転車の兄さんが起き上った。

あまりにも突然だった。

「あー…」

兄さんは肩をゴキゴキさせ、一歩進んでガクっとつんのめった。足は変な方向を向いたままだった。

「あれー…?あー…」

血だらけの兄さんは、自転車を起こした。前輪は曲がり、おっちゃんが切った金具が変な音をたてた。

もう、ゾンビ映画そのままに、血だらけの兄さんはガックンガックンしながら、自転車を押して歩きだした。

そこでようやく俺は我に返った。

「!?ちょ、今、今救急車来るから!待って!待って!」

兄さんが血だらけの顔で俺を見た。

「…あー…だいじょーぶ…だから、はい」

ダメだって!血、出てるから、ダメだって!足だって、変だろ!?」

「…ああ…だいじょーぶ…」

全然大丈夫じゃねえから!!!」

血だらけゾンビ兄ちゃんと、俺の攻防は救急車がたどり着くまで延々続いた。


今でもうまい棒見るたび、ふっと思い出す。

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