はてなキーワード: さわやか3組とは
この投稿は比較的若手の声優が書いています。また、個人的な意見ですので正しいと思うかは各自の判断でお願いします。
声優養成所で講師をしています。講師歴は5年程度。声優としては吹き替えをメインで活動しています。
皆さん、どうします?
ここ数年ずっと人気な声優業ですが、鬼滅パワーで再び人気を博しています。ですので、年頃のお子さんをお持ちの親御さんから
「子供が声優になりたいって言い出してね〜。増田さん、どう思う?」と質問を受けることがあります。
個人的には応援してあげてほしいですが、人生がかかっていますので簡単な話ではありませんよね。そこで、講師業の経験から声優になれる人、なれない人の違いを説明しています。(正確には声優になれた人、なれなかった人の特徴)
さて、声優になるのに避けては通れないのが声優養成所(あるいは専門学校)です。養成所によって違いますが年間約50~100人が入所し、そのうち事務所に所属できる(= 声優になれる)人は3~5人。倍率にするとおよそ20倍です。
東大の合格倍率が3~4倍ですので、声優になる難易度の高さがよくわかります。
そんなことはありません。どちらかと言えば確定要素によるものが強く、声優に必要な素養を持っている人が声優になり、持っていない人はなれないというだけの話です。
声優に必要な素養としてよく語られるのが「良い声」や「ルックス」ですが、声優になれるかどうかにはそこまで影響しません。
なぜなら「良い声」や「ルックス」は売れるためのものであって、声優になれる = 事務所に所属できるためのものではないからです。
声優になるのに本当に必要な素養は「理解力」です。頭の回転の早さと言ってもいいでしょう。
では、なぜ「理解力」が声優に必要なのかを実際にあったエピソードとともに説明します。
私が講師になって2年目に入所してきた生徒、通称さわやかくんは全く演技をしたことがない大学生でした。声は中音域、ルックスは平凡とThe・普通な男子。それでも彼にはズバ抜けた「理解力」がありました。
初回の授業では自己紹介をしてもらうのですが、この時点で声優に適した人材かどうかと採点を始めます。採点項目は人前で声が出せるか、エンターテイナーとして聞いてる人を楽しませられるかなど。
ほとんどの生徒はボソボソと挨拶をするだけで、中には「自分なんてつまらない人間です」と自らを卑下する生徒もいます。そんなネガティブな声優が魅力的に映るハズがありません!
そんな中、さわやかくんは違いました。
「初めまして!〇〇です!小学校から高校までなぜかずーっと3組だったのでさわやかってあだ名でした!元ネタが分からない人はさわやか3組ってNHKのドラマ観てください!よろしくお願いします!」
彼は自分が既に採点されていることを分かっていて、ボソボソした挨拶が続く中で勝負を仕掛けたのです。ここで一目置かれれば周囲から抜きん出ることができると、理解していたのです!
結果、彼は生徒内でも講師の私にとっても「こいつはちょっとできるヤツだ」と認識されました。
発声練習が始まると、お腹の使い方などを身体で理解する必要が出てきます。大半の生徒は腹式呼吸で発声することもできず体得に時間がかかるのですが、さわやかくんは違います。
もちろん、彼も未経験者。初めは全く腹式呼吸ができていなかったのですが、一通りの説明が終わると朗々と話し始めます。
彼は運動神経が良いのでしょう。身体に覚えさせるのは一瞬でした。これも「理解力」です。
セリフのある台本を読むようになると初心者は誰しも棒読みになります。さわやかくんも見事な棒読みです。そこで私がクラス全体に「声優が使うのは音だけで、音に感情を込めるということは音高やリズム・間や呼吸が変わること」といった趣旨の話をしました。
すると、さわやかくんのセリフが色づき始めました。私のアドバイスを噛み砕いて理解して即座に反映させる。なかなかできることではありませんが彼にはできたのです……!
さらに彼は読解力も非常に高く、当日渡した台本にもスラスラと感情を込めて読んでいきます。もちろん、それが完璧なわけではありません。実際の現場では音響監督と意見が食い違うことも多々あります。
時折、私がさわやかくんに彼とは異なる演技プランを説明すると「あぁ〜、なるほど」と一瞬考えた後、すぐに修正した演技を見せてくれました。見事な対応力です。
その後も彼は指摘をすれば即修正を繰り返し、確かな演技力を身につけていきました。
最終的には成績上位者のみ受けられる仕事につながるオーディションのメンバーに抜擢され、1発で合格とはいきませんでしたが、何度か挑戦の末、ついにチョイ役で声優デビューを果たしました。
ここまでお読みいただいて、声優にとっての「理解力」の必要性を感じていただけたでしょうか。
さわやかくんの例は珍しく、数年に1人レベルです。彼ほど高い「理解力」がなくても声優にはなれます。
もし、身近に声優を目指す方がいらっしゃれば以下の特徴に当てはまるかチェックしてみてください。いずれも「理解力」につながるものです。
もちろん、全てに当てはまる必要はありませんが現役声優は複数該当する方が多いです。特に最後の「IQが高い」は意外と重要な特徴だと思います。地頭の悪い声優を私は見たことがありません。
つまり、元も子もありませんが声優になるには比較的賢い必要があります。弁護士になるのに頭脳が必要なのは誰でもわかることですが、なぜか声優はバカでもなれると勘違いをする人が多いです。
考えてみてください。何十ページもある台本を1週間程で読み込み、音響監督の意図を都度汲み取り、映像に合わせながら適切なお芝居をするのに頭を使わないわけがありません!
もしあなたのお子さんが声優になりたいと言い出したら、冷静に「この子は賢いだろうか」と考えてみてください。学校の勉強だけではなく、普段の立ち振る舞いや話し方などを総合的に判断すればわかるハズです。
もし、親の色眼鏡を無しに比較的賢いと判断した場合はぜひ応援してあげてください!
よく聞かれる質問です。
答えは「なれますし、場合によっては有利な可能性もあります」です。
場合によってはというのがミソで、以下に当てはまる方は有利な可能性が高いです。
社会人は学生に比べて練習時間を捻出するのが難しいですが、その分お金を使って有利に動く必要があります。具体的には「深夜も練習できるよう防音室をレンタル・購入する」「発声を良くするためボイトレに通う」「演技力を高めるために養成所外のワークショップに通う」など、お金があればできることはたくさんあります。
また、万が一声優になれた後も副業として続けられる職があれば食いっぱぐれることもありません。若い声優が声優を辞める理由の1位は「食べていけないから」です。声優の大半はアルバイトをしながら売れるチャンスを待って、待って、待ち続けて歳を重ねていき、ついに年齢と賃金が見合わなくなって心が折れていきます。
その点、副業として今の職場を継続勤務できる場合、収入は減りますが最低賃金のアルバイトよりは全然マシでしょう。そのまま声優を続けることでチャンスを待ち続けることができますし、万が一声優を辞めても職場復帰できれば万々歳です。
こうしてみると、むしろ社会人から声優を目指した方が良いのかもしれませんね。最近はそうした声優も増えてますし。
ですので、社会人の方でも声優になれる素養があると判断された場合、目指してみてもいいのではないでしょうか。
ただし、くれぐれも職場を飛び出してフリーターになったりしないように!
(時々、「会社員をしながらプロを目指すなんて無理に決まっている!」と熱弁する無責任な講師がいますが無視しましょう。オリンピック選手だって普段は会社員として働いている方が多くいらっしゃいます!)
テレビのチャンネルを変えていたら日本シリーズが映った。ぼーっと見ていたらふと小学校のテレビのことを思い出したのだ。
俺が小学生だった30年ほど前、日本シリーズはナイターではなくデーゲームがほとんどだった。その時期になると、担任は授業が終わって掃除の時間になるころ「途中経過だけ確認してみようか」とおもむろに教室のテレビをつけ、隣のクラスにバレないようみんな静かに見るのが常であった。野球の内容には興味なかった俺だけれど、そのテレビ観戦の雰囲気はちょっとだけ特別なものに感じていた。同級生と一緒に見るというのがやはり大きかったのだろう。
『さわやか3組』や『たんけんぼくのまち』も、夏休みに自宅で見てもやはり教室で見るときの楽しさとは違ったのだ。他の学校はどうだったのかは知らないが、同世代で同じ番組の話で盛り上がれるところを見ると、全国的に教室で教育テレビを見るのは普通の光景なのだと思ってきた。道徳や社会科の番組は見るのだろう、と。
ところが下の世代に話を聞くと、たとえば当時放送していたであろう『虹色定期便』のことを一切知らなかったりする。でも『わくわくさん』『ゴロリ』のことはよく知っている。小学校でテレビを見る規準がどこかで変わったのだろうか。というか、現在の小学校の教室にテレビはあるのだろうか?
via アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
まあ、どのくらいの数のNHKアニオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らないNHKアニメの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、NHKアニメのことを紹介するために
見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女にNHKアニメを布教するのではなく
相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う4期、10分×14年のアニメは避けたい。
できれば2クール、長くても70話にとどめたい。
あと、いくらNHKアニメ的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
朝ドラ好きが『おはなはん』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
NHK知識はいわゆる「テレビまんが」的なものを除けば、さわやか3組程度は見ていた
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「CCさくら以前」を濃縮しきっていて、「CCさくら以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。長さも70話だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなNHKアニメ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「NHKアニオタとしてはこの二つは“コメディ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
ある種のファンタジーアニメオタが持ってる古代中国への憧憬と、小野不由美のオタ的な考証へのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも小野不由美な
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
たぶんこれを見た彼女は「攻殻機動隊だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後続いていないこと、これがアメリカでは大人気になったこと、
ハリウッドなら3D実写映画になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、
NHKでこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
「やっぱりアニメは少年少女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「無人惑星サヴァイヴ」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける伊藤和典の思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも2部構成、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
前半・田菜編を俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
押井や富野だったらきっちり横浜編だけにしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて田菜編を作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ伊藤がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
今の若年層でナディア見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
エヴァよりも前の段階で、庵野の哲学とかアニメ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの作品がテレビアニメでこの時代にかかっていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくアニメ好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆるエヴァンゲリオンでしか庵野を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
佐藤の「目」あるいは「絵づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそアニメ版『学園アリス』最終話は追試以外ではあり得なかったとも思う。
「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の
源はムリョウにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうギャルゲー風味の育成をこういうかたちでアニメ化して、それが非オタに受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にNHKを選んだ。
CCさくらから始まってNHKで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のひきこもり時代の先駆けと
なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。