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はてなキーワード: 騎兵とは

2017-03-21

モンゴルフェンシングなるもの

どうも青森モンゴルフェンシングなる競技の強化合宿が行われるという。

フェンシングというくらいだから細剣をつかった競技だろう。

モンゴルといえば弓騎兵が有名だけど、モンゴル相撲肉弾であることを考えれば当然、白兵戦であるところの剣術もあるのだろう。

モンゴルフェンサー達の居姿はいかばかりか。

やはりモンゴル相撲のように煌びやかな衣装をしているのだろうか。

2016-10-17

ダンジョン・ウォーフェアが面白い

最近ios版で出たダンジョン・ウォーフェアが面白いsteam版は結構からあったみたいだけど。

今まで数々のタワーディフェンス(TD)をプレイしてきたけどこれは面白い、凄い面白い

Desktop Tower Defense、Bloons TD、Kingdom Rush、geoDefenseあたりはかなりプレイした。

でもまぁ結局毎度同じパターンTD自体に飽きが来てたんだけど、このゲームは他であまり見たこと無い(俺観測範囲)即死システムが俺のハートをがっちり掴んだ。

マップに穴、溶岩や水等があってそこに落とすとどんな敵でも即死させることができる。

これが凄く爽快感があって大量にやってくる敵を鈍足系のタワーで足止めして一気に穴へ落下させたり。

例えばプッシュトラップを壁に設置するとそこを通る敵を一マス横に押し出してそこに穴があれば落下死させることができる。

例えばハープーントラップを壁に設置すると敵を壁側に引き寄せることができるのでそこに穴があれば落下死させることができる。

例えばスプリングトラップを床に設置するとそこを通る敵を指定方向に数マス吹っ飛ばすことができるのでそこに穴があれば落下死させることができる。

ステージクリア型でクリアすると新しいトラップがアンロックされたり、経験値が手に入ってレベルが上がり初期ゴールドが増加したりトラップを強化したりできるので初心者でもプレイし続ければ強くなれるのもポイント高い。

また各ステージで条件を満たすと無限モードが解禁されるので、通常ステージで物足りない人にも満足できる手ごたえのある戦いもできる。

ただプレイ人口が少ないのか攻略情報がほぼ見当たらないんだよね。

無限モードの後半戦で今苦戦してるんだけど増田でやってる人はいないもんかな。

攻略としてはとにかく騎兵対策の為にスピンブレードを大量に設置、凍結20%ダメの方、スライムライトニングを適度に設置してとにかく足止め。

火力担当ボルト業火、落下ポイント大目マップならハープーンも大量設置。

ここまで即死システムが斬新で面白いと言ってきたわけだけど、無限モードでは後半になると敵の重量や移動速度がアップするのでプッシュやスプリングでは殆ど敵を移動させられなくなるので使い物にならない(おい!)。

ハープーンは引き寄せ中はある程度敵を足止めできるし設置コストが低いのでかなり使える。

他に良い攻略あれば誰か教えて下ちい。

2016-08-17

から聞いた戦争体験を書き溜めようぜ

子供の頃、親や祖父から戦争中の話をなんとなく聞いて育った世代も、もう中年だろ?

聞いた話の一つ一つは大したことなくても、書き溜めると面白い話になるんじゃないか

自分体験でもないし、大して面白い話でもないから、滅多なことがなければ子や孫に伝える機会は無いと思うけど、市井戦争体験談は何処かに残っていても良いと思うんだ。

因みに自分が聞いて覚えてるのの一つは、満州騎兵?として出征した祖父から聞いた話。

当時は馬の世話係の兵隊が馬に蹴られて死ぬ事もよくあったけど、彼の家族には名誉戦死として伝えられる。

上官の虐めは酷かった。

とかかな。

2016-06-21

[]21:増田公方

 一年以上の準備期間を費やして増田連合軍北方異民族追討の兵をあげた。

遠征軍には中心的な増田四家の当主がすべて参加し、統治の安定ぶりを誇示している。

会談では他家に強敵を任せる流れだった増田家(四)も戦後立場を考えれば一家だけ参戦しない判断はできなかった。

そこまで読んでの決断なら増田家(八)の当主は大した奴だと、ちんぽこ将軍は半ば安心していた。

 遠征軍には他の増田家に連なる人間も、北は増田軍(三)ごと降伏した増田家(一)の亡命武将から

南は降伏以来実家に帰っていない増田家(士)の敗戦処理当主まで参加していた。

増田家(六)は増田家(四)の当主兼任

 彼らの総兵力は二十万に達する。まさに増田島の総力を結集した史上初の増田連合軍と言えた。


 二十万人の増田増田領(一)と増田領(三)の境界をなす増峠、その南に広がる大きな盆地邀撃の陣を構えた。

 増峠を越えてやってきた北方異民族軍勢が、平原の北を赤黒く染める。

傭兵を導火線に、全球的な寒冷化に押されて、南下してきたなどの同情できる動機は彼らになく、欲得ずくである

北方異民族支配階級は南からイノシシの子供を輸入し、

肥育したものを潰して塩漬けにし、金の容器に封入保存する風習で知られていた。

 これは缶詰の起源ともされるもので、彼らの文化はともかく、技術は決して侮ることはできない。

また増田島にはない特有兵科を持っていた。

 ?騎兵である

増田島の住民が知らない角のやたらと大きく広い動物?を騎乗可能品種改良したもの騎兵で、威圧感は馬の比ではない

中にはチャリオット形式の敵もいて、赤い服をまとった御者の姿は、何故か増田たちの本能的な殺意を呼び起こした。

 両翼に展開した?騎兵相手取るのは、カラトラヴァ騎士団増田騎馬軍団だ。

尤も、彼らの数はどんなに集めても合計で五千を超えないので左翼に集められている。

右翼には各家から集中された騎乗士を、前列に配置された武熊が補強する状態だった。

 目算では敵の?騎兵は左右共に一万から一万五千。これに数千の軽装歩兵が加わっている。

味方は右翼騎乗士一万に武熊五十頭、左翼騎士団三百に騎馬軍団四千五百、その他が五千であった。



 バックボーン構成する歩兵の数では増田連合軍が確実に上回っている。

上回るように動員し、補給体制を整えてきたのだから劣勢だったら大問題であった。

前衛言い出しっぺの法則増田家(八)本国衆四万がつとめる。指揮官増田出羽守

「このいくさに勝てば、殿が増田家(四)の姫を紹介してくれる……」

 独り言をつぶやいているのは、おめでたいからではなく、恐怖をまぎらわすためだ。

十万人に迫る目前の異民族

https https」「スマフォ」「ニッキニッキ」「タノシクタノシク」

などと口々に意味不明言葉供述しており、受け身の意識でいると狂気に引き込まれる。




特にwww」や「//」と笑ったり恥ずかしがったりしている輩が憎々しいでござる。

 笑ったり恥ずかしがったりできなくしてやるでござる!」

 増田出羽守の後方で増田家(五)の先鋒をつとめる増田左混は言った。

江川の敗北で一時干されていた彼であるが、大軍をひきいた経験はやはり貴重なため、起用されていた。

彼は転がり込んできたカラトラヴァ騎士団と合同訓練を積むことで戦術視野を広げていた。

 中軸を構成する増田軍(五)全体の兵力比較戦場に近いこともあり五万を数える。

彼らの領土は一度も本格的な戦闘舞台になったことがなかった。実に幸せな家であった。




 増田左混の右手には増田家(四)を中核とする歴戦の精鋭たちがいた。

「昔は傭兵にしていたくらいで話が通じる連中だったので候が、そやつらがさらに遠方の異民族まで呼び集めたようでござる」

 増田家(一)の亡命武将が、当主説明する。峠の向こうが冬の間に地獄になったことを想像しながら、

長い準備期間を耐えてきた彼はこのいくさで退くなら果てる覚悟を決めていた。

 戦意の高すぎることが心配される増田軍(四)は合わせて三万であった。

なお、増田軍(四)には旧増田領(二)などに展開している他の部隊存在する。



「ついに増田島を縦断してしまった……」

 反対側の中央左翼よりには増田家(十)の当主がいた。故郷が遠く、別に海上輸送負担があるため、彼らの軍役は軽い。

武熊がトラウマになっている旧増田家(九)家臣団も寄騎につけられて総勢三万だった。




 最後増田家(八)当主がひかえる後衛には、四万人が集まっている。

輜重兵が一部混じった雑多な集団であり、味方にはあまり期待されていなかった。

「この地は我々のシマだ(お腹グルグルしてきた……)!!」

 実はこの当主戦術レベルで戦いに参加するのは初めてだった。




 最初に動いたのはもう一つの部外者であるカラトラヴァ騎士団だった。

恐怖を知らない騎士たちは三十倍を超える敵にむかってまっすぐ突っ込んでいく。

「キホウキホウ」「ツカエツカエ」

 敵はおめきながら迎撃の体勢を整えた。先頭をはしる騎士団グランドマスダーは異国語で部下に叫ぶ。

「カラコール戦法だ!」

 彼が槍を掲げると騎士たちは一斉に顔を左手のあらぬ方向にねじ曲げた。そちらに指をさす。

「「あっ!!?」」

 言語の壁を通じて通用するしぐさをみて、?騎兵たちは一斉に右手をみた。

「「??」」

 何もないことを不審に思って視線を戻した先には視界一杯の白銀騎士たち。

 ごあ、ぐあっしゃゃあああああん!!

 耳を聾する轟音をかなでて敵味方が激突する。?の大きな角も馬にまで装甲を施したカラトラヴァ騎士団相手には障害にならず、敵の右翼は切り裂かれた。

 彼らがこじ開けた突破口を五千の騎乗士が拡張する。一方、増田騎馬軍団は大きく左に回り込む機動をおこなった。



騎士のいない反対翼の戦いは増田連合軍の有利には展開しなかった。

「com.com.」

 ?チャリオットが耳障りな音を立てて迫り、旋回しながら武熊に矢の雨霰をふらす。

「ぶおっ、まおっ」

 武熊たちは腕で頭をかばい、いやいやをした。さらに射られるとたまらず敗走する武熊が現れる――味方の方向へ。

「こっちくんな!」

「やっぱり武熊は増田の敵」

「敵に回すと恐ろしいが、味方にしても頼りないっ!」

 武熊とハサミは使いようなのだが、右翼騎兵勝手なことをわめいて混乱をきたした。

そこに?騎兵たちが威勢よく突っ込んでくる。

「「うわあああああっ」」

 戦場東側での戦いは幸先の悪いものになった。



「すべての増田が我らの背中をみているぞ!」

 増田出羽守は由緒正しいスカラベの前立てを部下に向かって反射させ、刀で敵を指し示した。

五万の雑魚ナメクジがうねうねと敵に向かって進む。時折、敵味方の矢が飛び交い、飛翔音が恐怖を煽り立てる。

至近距離に近づいたことで増田兵は黒い毛皮をまとった敵の中に、本物の生きた毛皮が混ざっていることに気付いた。

「敵の武熊だ!」

「いや、セルクマだ!」

 そいつの身体は増田島の武熊より一回り大きかった。しかも、暴れた時の危険無視して敵兵が大武熊の近くにまとわりついていた。

増田たちはさっそく脱糞する。それでも槍にすがってへっぴり腰で向かっていく。

「イチランイチラン!」「モウケモウケ!」

 異民族は突然騒ぎだし増田の肝をつぶした。ほとんど気を呑まれ状態中央での戦いがはじまった。



右翼の連中は何をやっておる!」

 増田ちんぽこ将軍右翼崩壊をみて叫んだ。事前に打ち合わせた作戦があっさり台無しになってしまった。

「右を向けぇい!」

 烏合の騎兵集団を破砕した敵の?騎兵が奇声をあげて駆け寄ってくる。三万の歩兵は味方の右側面を守るために戦いはじめた。



「やっぱダメだ~~っ」

 同じ頃、中央でも増田家(八)軍団が後退に追い込まれていた。

あれだけ意気込んで進んだのに、撃退されるとは情けない。

負け上手の増田出羽守は無理して流れに逆らうことはせず、部下と一体になって逃げた。

「姫との結婚は無理でござるな……」

 敵の中央はいきおいに乗って増田連合軍を追ってきた。増田家(五)が汚れた尻拭いに割ってはいる。



「必ず負ける兵は必ず勝つ兵と同じ。やはり、軍師にとっては使いやすいわい」

 増田匿兵衛はうそぶいて銅鑼を鳴らせた。前衛が引き出した敵を左右の歩兵が側撃する――計画だったのだが、右側は?騎兵への対処必要だったため機能したのは左側の増田家(十)軍団だけだった。

「放てぇ~~っ」

 自慢の手銃が火を吹き、防備の薄い斜め右から撃ちまくられた蛮族がバタバタ倒れる。

コミュニケーション不能な連中もさすがに怯んだ。そこに増田家(士)の尖兵が斬り込んでいく。

「……この兵があれば天下も狙えたはずでござるが」

 自分のではない脱糞臭いがして、増田中弐は邪念を追い払った。



 戦場西側では増田軍が圧倒していた。鋼鉄戦士たちが?騎兵中央を食いちぎる一方で、増田騎馬軍団が側面や背後に回り込み、騎射で滅多撃ちにする。

増田島の湿潤な気候が蛮族の合成弓にあわなかった影響もあり、一方的射撃戦になる。

 このまま敵の後方を回り込んで、東の騎兵戦も勝利に導けば完勝。

そんな、計画だったのだが、味方の右翼時間稼ぎに失敗したため計画根本から狂っている。

喧騒の中、増田騎馬軍団指揮官たちは、その事実を忍びに聞かされた。

「父上!」

 ある増田騎馬が北を弓でさした。増田典厩は頭をつるりと撫でる。

「まったく、とんだぢゃぢゃ馬ぢゃわい……」

 増田騎馬軍団はじゃじゃ馬が導く方へ進んだ。



 増田軍(四)は敵左翼騎兵の攻勢をしのぎ続けていた――むしろダメージは?騎兵の方が大きかった――が、

動力にまさる敵の動きを拘束することはできず、敵左翼の一部はついに本陣にまで乱入してきた。

精強な増田軍(四)に近い右寄り本陣をおいた方が安全という読みが裏目に出た。

「うろたえるな。うろたえるではない!」

 と叫ぶ増田家(八)当主が一番うろたえていた。尻は腸そのものを体外に排出してしまった感触だ。

ナマコならそれを囮にして逃げるのだが、最高司令官ともなれば、そういうわけにもいかない。

「ipip!」

 馬廻りが角の派手な?騎兵相手にしている間に、随伴していた軽装歩兵が足下まで迫ってくる。

「ひかえろ、下郎が!!」

 当主悲鳴をあげると、腰の大業物を抜いて、一刀のもとに小鬼を斬り捨てた。

!?

「://」

 敵は一瞬硬直する。増田家(八)の当主はかつて伝説的な剣士師事し、

免許皆伝を受けた腕前であり、その太刀筋は異様に鋭かった。

「ぬりゃ!てりゃっ!」

 漏らしながらも、バターのように雑魚ナメクジを斬りまくる。

「それ以上、いけませぬ」

 太刀が刃こぼれだらけになったところで馬廻りが主を止めた。四万の後衛は?騎兵を軒並み倒しおえていた。

普段輜重を護衛している彼らが、増田家(八)では最精鋭なのであった。

輜重が奪われない信頼があるからこそ、増田軍(八)は安心して戦えた(負けられた)。

そして、彼らが防衛された食糧を期待して本隊への合流を目指すことで全体が敗北から早期に立ち直るのであった。

 だが、やはり実戦経験の乏しさは問題であり、頭領がみずから戦う事態後衛はそうとう混乱していた。

そんな最悪のタイミングで敵中央から東にこぼれた大量の歩兵軍団が襲いかかってきた。

 最初東西に引かれていた戦線はいつのまにか、南北に引かれる状態になっており、本陣最右翼最前線だった。

敵味方が増田左混が戦っているあたりを中心にして、回転扉のように右回転した結果である

「ここは一旦、お引きを」

 増田匿兵衛が進言する。当主は言い返しかけたが考えを改めて軍師にしたがった。

くそっ」

 当主の隣で馬を攻める軍師は尋ねた。

「お腰の物は味噌ですかな?」

「……たわけ。うんこに決まっておろうが」

「某もでござる」

 見ると増田匿兵衛も漏らしていた。



 大将敵前逃亡したことで増田連合軍士気は低下、思い思いの方向に退却をはじめた。

あくまでも退却をこばんだ増田家(一)の旧臣たちは敵に突入して討ち死にを遂げた。

「むごい……」

 と漏らしつつも、増田家(四)の当主も、死兵の抵抗を利用して戦場から離脱した。



前回

http://anond.hatelabo.jp/20160620020153



次回

http://anond.hatelabo.jp/20160622000404

2016-06-12

[]12:増田展望

 北の増田家(一)が謀略によってあっさり滅亡したことで増田家(四)は周囲から孤立した。

 さいわい増田家(八)が増田家(五)との戦いに集中していることは、いろいろな情報源から明らかになっている。

控えめにみつもっても二倍の国力差を埋めるべく、増田家は用意周到に戦いの準備を整えた。

 増田家(三)も戦の準備を着々と整え、戦う前に勝負は決まっている状態を作って南下をはじめた。



 なお、増田家(五)を増田家(八)と折半する戦略は、増田家(五)が好意的な態度を示していたこから否決された。

増田家(四)を併合して増田家(三)が圧倒的な存在になれば、増田家(五)は戦うまでもなく屈するはずだった。

 せいぜい、敵に滅ぼされない程度に耐えてくれていればよい。



 総兵力六万を号する増田軍は自慢の鯖街道を伝って一路、南進。国境を越えた増河のほとりで、

乾坤一擲迎撃作戦に出てきた増田軍二万五千と遭遇した。

背水の陣か……」

 増田家(三)の当主は遠眼鏡で敵陣を観察した。

 敵軍は増河が馬蹄形に屈曲した部分の内側に立てこもっており、カーブする上流と下流が約1kmまで最接近した部分に戦列を連ねていた。

 側面から攻撃は難しく、まずは正面から攻撃するしかない。その点では利に適っている。

 だが、すいすい背水の陣危険な戦法だ。兵は死力を尽くして戦うかもしれないが、負ければ河に退路を塞がれて壊滅は免れない。

この一戦に負ければ後がないとの増田家(四)の覚悟が伝わってくる。

 当主は足止め部隊を残して敵軍を無視して先に進む妄想をもてあそんだが、

ここは海岸へ向かう重要な渡河点の近くであり、足止め部隊が負ければ、背水の陣になるのは自分たちの方だ。

 敵がゲリラ戦に走らず、雁首そろえて出てきてくれたことを幸いとして、叩き潰すにしくはない。

 増田軍六万は敵軍の前に堂々と展開した。



 右翼には裏切りによって味方についた旧増田家(二)一門を中核とする増田勢、

中央にはもっとも頼りになる譜代勢、そして左翼には本領国人衆と北の傭兵軍団。

前衛には降伏直後で信用されていない旧増田(一)勢が配置された。

 秘蔵のカラトラヴァ騎士団は全軍の後方に配置され、名にしおう増田騎馬軍団の出現と、両翼部隊の万が一の裏切りに備えている。

戦闘正面が狭い問題をのぞけば万全の布陣だった。

それも旧増田(一)勢を使いつぶしにして波状攻撃しかけることで最終的には数の優位を活かせる算段だ。

 増田家(士)が増田家(十)攻めに使ったのと同類の戦法である



 一方、増田軍は二倍以上の敵を前にして多くの兵士脱糞を済ませていた。

おかげで、はらわた刃物にえぐられても感染症死ぬ可能性が低下した。大量のうんこも背水に排水できた。

 増河は赤く染まる前に茶色く染まった。

 下っ端には到底勝てると思えない状況なのだが、当主は泰然自若としていた。

それがブラフなのか、本当に秘策があるのかは、火蓋を切るまでわからない。



 戦いを先にしかけたのは劣勢の増田軍であった。すべての敵を視界におさめておきたい事情は彼らも同じだった。

激しく銅鑼をうちならし、一部の兵が増田前衛に突っ込んでくる。

昨日までの敵にむりやり戦わされている前衛部隊はそれでも勇敢な兵士たちであり、敵の攻撃を真っ向から受け止めた。

 しばしもみ合い両者が離れた時には、大地は両軍の血で汚されていた。

「追えーっ!」

 前衛部隊から誰かの声があがり先制攻撃しかけて来た敵を追う。釣られて六万にのぼる増田軍全体が動き出した。

 迎え撃つは増田軍の歩兵戦列。堅固に隊列をくみ、長柄の先をそろえた彼らは肝を据えて、馬蹄形陣地の栓になった。

なにせ背水の陣なのだ



 増田軍の第一波はおしかえされ、前衛指揮官は冷や汗を流しながら、まずは弓と投石で敵を崩そうとする。

飛道具で狙われた長柄兵は置き楯の後ろに隠れ、増田軍(四)の弓兵が応射する。

味方の支援の下に増田前衛突撃すると、矢の雨が止んだ一瞬をついて、長柄兵が再配置され敵を押し返す。

 その繰り返しは増田家(三)当主を苛立たせたが、確実に敵の体力を削っていった。

「両翼からも弓兵を寄騎にまわしてやれ!」

 噂の手銃がたくさんあれば……と当主は唇を噛んだ。

 いよいよ損耗が深刻になってきた増田軍の第一線は大量の矢を浴びながらやっと後退する。

だが、後退は交代であり、すぐ後ろには第二線の歩兵が穂先を連ねていた。

 しかも、第一線と二線の間には浅い溝が掘られていて、いきおいをえて突撃した増田前衛は転んだところを刺されて大損害を被った。



「下がらせよ」

 不機嫌そうに当主は言い捨て、こちらも前線にたつ部隊を変更させる。

両翼と中央から抽出させた精鋭部隊だ。さらに両翼の部隊には一部に増河をわたらせて敵の側面や背後に出るように命じた。

 直接攻撃するにはもう一度、河を渡らなければならないので実害を与えるのは難しいが、心理的に与える影響は大きい。

裏目に出て背水の陣意識を強めてしま可能性も含めて……。

もっと増田軍は敵の迂回を歓迎していないらしく、渡河部隊は岸にたどり着く直前に伏兵攻撃を受けた。

増田騎馬軍団だ!」

 増田軍の中から悲鳴があがる。川岸に展開した増田軍の騎兵は水中で身動きの取りにくい敵を、馬上から次々としとめて行った。

同じ騎兵相手をしようとしても武具が水を吸っていて分が悪い。何よりも渡河中で相互支援ができなかった。

 おかげで両翼での戦いも思うようには進展しない。

「ワタシたちが出ましょうか?」

 カラトラヴァ騎士団グランドマスダー、アトビーノは増田騎馬軍団の出現を受けて、当主に進言した。

「……しばし待て」

 増田騎馬軍団に河を渡ってくる力がなく、迎撃に専念するなら、突破力のあるカラトラヴァ騎士団中央での決め手として使いたい。

両翼にはせいぜい騎馬軍団を引きつけてもらおう。



 増田家の当主はそんな判断で両翼の渡河作戦を続行させたのだけど、それをみた増田家の当主わずかな焦りをみせた。

「やむをえぬ……我が自ら出るぞ。馬廻衆は続けぇ!!」

 彼は第二線の直後まで本陣を進めて、盛んに督戦した。

大将首だ!」

ヒャッハー!!」

恩賞は思いのママぞ~」

 著名なションベンタレ(魚類、別名タカノハダイ)の前立てを目撃した増田兵が戦場中央殺到する。

その先から屈強な怖いお兄さんたちに追い散らされても次々と新手が押し寄せてくる。

 血と泥と汗の渦、その中心に増田がいた。先に脱糞していなければ、脱糞していたかもしれない。

激闘は数刻の長さに感じられたが、実際には太陽ほとんど動いていなかった。

「御館様!これ以上は!!」

 敵を刺して折れた槍を捨て、太刀を抜いて馬廻りが叫んだ。

同士討ちの危険無視して弓矢が当主の近くまでびゅんびゅん飛んでくる。

「おのれ!ここまでか!?

 増田軍は第三線への切り替えをめざし、二度目の後退をはじめた。



「もらった!つっこめぇーーッ!!」

 敵が下がるのを知った増田当主中央譜代衆に命令をくだした。

最大の手柄は自分たちが収める。複数地域支配する家ならではの狡猾さが現れていた。

 下がる増田軍は一気に圧力を増やされ、今度は思ったところで踏みとどまれなかった。

後ろは河なのにずるずると下がり続けてしまう。それをみて、敵は嵩にかかって攻め立ててくる。

 もはや増田軍は風前の灯火。ついに殿をつづける当主を見捨てて、武具も脱ぎ捨て河を泳ぎ渡る兵士が出没しはじめた。

忠誠心の期待できない増田家(六)出身兵の行動だったが、動揺は増田軍全体に広がっていく。

「もうだめだぁ」

「お助けを」

 武器を捨てるもの、敵の慈悲にすがるもの戦意を失ったものパラパラと現れる。

「御館様、ここはお下がりください」

「敵の勢いが激しすぎます

 近侍の諫めに対して、増田当主正反対の行動で応えた。

「ここで生きながらえて意味があろうか。死中に活を得ん!」

 最前線に躍り出て、鞘を抜き放つと、太刀を陽の光にかざして叫ぶ。

「我こそは増田鎮北将軍なり!討って手柄とせよ!!」

 戦場が一瞬、鎮まり――どよめき立った。

「鎮北将軍だとぉ……!?

 敵の名乗りを聞いた増田当主は顔を歪めた。

鎮北将軍といえば、かつて増田家(六)の血筋東北支配に任じられた極めて高位の官職であり、

その権力増田家(三)の現支配領域全体におよんだ。

 増田家(六)の血筋を奪ったことで無理矢理名乗っているのであろうが、当主にとっては非常に不快である

頭の一部では挑発理解しつつも、兵をけしかけてしまう。

「あの僭称者の希望通りにせよ!首をとった者には一城、いや一国を授けるぞ!」

「「おおっ!!」」

 目前に高価な肉をぶら下げられて六万人が一人の殺害に心を合わせた。

まさに殺到が起こり、圧死者が敵味方に発生する。もはや人の津波である。汗の蒸気が霧になり、戦場を覆った。

ちょっと言い過ぎたか……?)

 自称鎮北将軍は鎧の中で冷や汗をかいた。

ちなみに戦場の喧噪の中で鎮北将軍は、ちんぽこ将軍と聞こえた。



 もはや六万人の大半が馬蹄型の内部に入り込み、隊列の入れ替えも難しい状況だった。

目端の利く指揮官は川沿いを走らせることで、敵の側面攻撃を狙った。

彼らが最初被害者になった。



 太鼓の乱打音を受けて対岸に配置されていた増田軍(四)投石機部隊偽装撤去、全力射撃を始めたのだ。

「せーの!」

 数十人が力をあわせて綱を引き下げると、腕木が旋回し、反対側にくくられた飛礫が高速で飛翔していく。

敵だらけなので狙いを付ける必要もない。ただ発射速度を優先して撃ちまくる。

綱を引くだけなら戦闘訓練なしの人材でも行える点も便利だった。

 増田軍は決戦のために領内の投石機をかき集めていた。新造もおこない三十メートルに一基の密度で砲台を築いている。

さらに吊り井楼まで投入され、一挙に高所にあがった精鋭弓兵が対岸の的を射まくった。

 増田兵が吹き飛び、苦悶の声をあげて倒れ、死体が折り重なっていく。射撃から逃れる遮蔽物といえば、その死体しかない。

 増河屈曲部は地獄絵図と化した。

バカ!?野戦あんものを準備できるはずが……ッ」

 増田家(三)の当主絶句する。ただ配置するだけではなく、偽装完璧とは信じられない。

最近の設置であれば動きを察知できたはずだ。自分たちの進撃路は完全に読まれていたと言うのか。



「やつは海から一日行程以上離れない。そして、ここの先には有名な漁港がある……」

 賭けに勝った増田家(四)当主はひとりごちた。長年にわたる地道な諜報活動のたまものであった。

東北で勝ち抜いたのが、以前から国境を接している増田であることが幸いした。

他の二家であれば、ここまでの情報は集められなかったはずだ。

 射程三百メートルを超える投石機の猛射撃によって増田軍はやむなく馬蹄型空間の中心に集められていった。

当初はひとりあたり六平方メートルあった空間が一平方メートルになってしまい、

武具や馬の存在を考えれば満足に体の向きを変えることさえできない。

本陣だけは馬廻りのスクラム空間が確保されていたが、押しつぶされるのも時間問題に思われた。

「ワレラが退路を切り開きもうす」

 アトビーグランドマスダーが当主に告げた。

「よし、いけ!」

 カラトラヴァ騎士団蝟集する味方を吹き飛ばして後方へ走った。

だが、そこには敵の視界外から長駆して進出してきた騎馬軍団が展開を終えていた。

本当の増田騎馬軍団だ。両翼に伏せていたのは増田軍(四)の騎兵にすぎない。内通者によって、その誤認は導かれていた。

 彼らは重騎兵との正面衝突をさけ、騎射でもっぱら馬を狙った。

卑怯者ガ!!」

「ふんっ、武士畜生と言われようが勝つことにござる」

 増田典厩は騎士の主張を鼻で笑う。彼らは戦場からの脱出を試みる敵をことごとく網に掛けていった。



 そうこうしている間にも増田軍本隊は末期状態に陥っており、三国出身者が混在しているせいで同士討ちさえ起こっていた。

「まて、拙者は増田軍だ」

「どの増田軍だ」

「味方だ」

「俺がどの軍か分かるのか」

増田軍だ!」

 もはやグダグダである。一部の兵士にいたっては自分空間を確保するためにあえて味方を殺傷していた。

「降れ!降れ!」

勝負はもう着いた」

 もっともな勧告が正面から聞こえてきて、傷つき疲れ果て恐怖のあまり脱糞した増田軍はついに武器放棄した。劇的な逆転であった。

 カラトラヴァ騎士団のみが何とか組織を維持して戦場離脱する。

 増田家(三)の当主三国の太守から一転、毎年サバ一年分の捨て扶持を与えられる身になった。

「おのれ!我が青ザリガニ大事に育てていることがバレるとは!!」

 ……そんなことは誰も知らなかった。



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2016-06-07

[]:00 増田の路傍

 かつて十一を数えた増田家のうち、すでに四家が領土喪失した。

 明日は我が身に同じ苦難が降りかかることを恐れず、あるいはその恐怖から逃れるために

残る七家は自分以外の増田家を滅ぼす方途を探っていた。



 最北の増田家(一)は、せっかく手に入れた増田領(二)を増田家(三)に奪われ、増田島の北に押し込まれている。

 そこで、ゆいいつ残された海路増田家(四)と連絡し、増田家を挟撃することを目標にしている。

 だが、増田家(四)は他方面も抱えており、なかなか色よい返事をしてこない。

 増田家は足りない兵力を補うため、豊富資金放出して北方異民族傭兵にしはじめた。

だが、それは家中火種を増やす危険行為でもあった。

 主な戦力:譜代衆、旧増田(二)衆、傭兵軍



 滅びた増田家(二)であるが、落城前に降伏したため、当主以下おおくの人物が生き延びている。

 現時点の増田島では城主切腹の代わりに城兵を助命する風習はさいわい存在していない。

そもそも攻めた増田家と守った増田家も親戚なので、あまり目覚めの悪いことはできなかった。

 旧増田領が失陥したあとも、旧増田衆の大半は人質がいるために、増田家(一)で働かされている。

しかし、根無し草使い走り状態に耐えかね出奔するものが後を絶たない。



 サバイバル成功した増田家(三)は、被害をおさえて増田家(一)を確実に詰め、

背後を安全にしてから南進する方針である

地道に南北軸の鯖街道を一層整備して増田家(四)の急襲や北方三家統一後の兵力移動に備えている。

 現状では増田家(一)との海上での戦いが最も激しかったりする。

 主な戦力:譜代衆、カラトラヴァ騎士団、旧増田家(二)国人衆水軍



 恐ろしき当主がひきいる増田家(四)であるが、周辺諸国に比べると勢力の伸張に劣る結果になっている。

 最初につぶして手に入れた増田家(六)領は四方に通じる土地であり、

狭隘土地から得られる利益に比べて防衛コストが高くついた

はてな騎兵の一部が使える状況は維持している)。

 土地交易路に活かせればよいのだが増田家(七)が潰れてしまったことで、その意味も失われてしまった。

増田家(八)が商売相手なら大量輸送可能海路を使えばいいのである

 仇敵である増田家(五)との休戦を何とか成立させたが、敵意は残留しているため、

まだ北にも南にも進めずにいる。

 主な戦力:譜代衆、国人衆増田騎馬軍団水軍



 プリンセスめいキング定評のある(新情報増田家(五)は、はやばやと地方勢力としての生き残りを模索しはじめた。

 彼らが陰に依る大樹に有望視しているのは前から繋がりのある増田家(三)であるが、

国力差が大きくなりすぎたら家臣扱いされてしまう。発言力を確保するためにも戦力増強は必要なのであった。

 しかし、現実は西で接する増田家(八)からの散髪的な攻撃を受けはじめ、領土は守り通しているものの、

消耗戦により頭が寂しくなりはじめている。

 主な戦力、一門衆、譜代衆、足軽軍団、旧増田家(六)国人衆



 無惨にも最初に滅びた増田家(六)の名跡はいちおう姫を捜し出した増田家(四)が継いだ形になっている。

だが、増田家(五)も縁のない土地こじつけで治めるノウハウ豊富なので、内政状況は悪くない。

いずれ旧増田領が大規模な戦場になることが多くの島民に予想されていて、人口流出が進んでいる。

 主な流出先であった増田家(七)が先に戦場になったのは皮肉であるが、そこから人が戻ってきているわけでもない。



 占領されたて増田家(七)領では、増田家に保護されていた宗教が水面下で一揆の準備を進行させている。

領主自分たち既得権益に少しでも手を入れられたら実力を誇示する構えだ。

それどころか、領主が変わったのを奇貨として、権益ではなかったものまで既得権益に組み込もうと図った。

 さいわい増田家(七)の公文書が無事だったため、それには失敗したが、

頭の弱い雑魚ナメクジ当主を言いくるめて増田領(八)での布教活動を認めさせた。

 軍事方面では北方国境要塞には占領軍支配に抵抗する旧増田家(七)の武将も一部に存在する。

しかし、皮肉にも旧主が地方軍の反乱をおそれて中央集権体制を構築していたため、

独自補給する組織のない地方軍の抵抗は長続きしないもの観測されている。



 増田家(八)成功体験によって妙な自信をえた。それがプラスに働くか、マイナスに働くかはまだ未知数である

占領行政関係もあり、元々強かった文官人材(ただし彼らも戦場に立つ)の力がいや増している。

 当主は「領内の全公衆便所に紙運動」をはじめた。財政的に無理なので相伴衆当主に先回りして誤魔化している。

 「東に進み、西は防御」の方針だけは当主が便所でうなりながら確定させた。

 主な戦力:官軍譜代衆、地侍衆(草を含む)、傭兵軍団、水軍

 主な家臣:増田大学増田出羽守増田金吾、増田中弐(元増田家(十)当主)ほか



 動きの鈍い増田家(九)であるが、増田家(士)の圧力が刻々と増しており、

東での火遊びをする余裕が失われつつある。

 彼らには戦力を集中して決戦に勝利するしか生き残る道はない。

国力の差を領内で戦い補給を円滑にすることと、内線作戦による各個撃破で埋める計画である

 主な戦力:一門衆、国人衆水軍

 主な家臣:増田うこん



 陥落した増田家(十)領地は、剽悍で飢えた増田軍(士)が賢者モードに入るまで散々劫掠された。

 中心地の増屋を筆頭に先進地域ダメージはきわめて大きく、他の地方へ散っていった住民も多数にのぼる。

 だが、増田(十)領といえども人口の大半を占める層は他の地域と大差のない一次生産者の人々であり、

彼らは日々、増田家(士)の支配に組み込まれていった。

 増田家(士)も一度破壊しているが、全体が文明価値に暗いわけではなく、

いから生き残った文物の利用を図っている。

 元当主増田家(八)に加わり再起を図っている。後から彼の元につどう旧臣も多い。



 増田家(士)に迷いはなかった。彼らにとって天下統一とは目の前に現れる敵を倒し続ければ自然成るものなのだ

 主な戦力:一門衆、譜代衆、増田領(十)国人衆



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増田地図(勢力色塗り分け品はこちら(外部)

                           増田

                           /\

                         増田 増田

                         |  / |

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                        / |\  |

                      増田-増田-増田

                    /  \ /

              増田増田   増田

               \  /

                増田

2016-05-31

[]2:増田の遠謀

 増田家(六)の崩壊増田中央部パワーバランスを一変させた。

 増田騎馬軍団を傘下に取り込み、はてな騎兵が一部使えます状態になった増田家(四)の存在に最も危機感を覚えたのは以前から増田家と対立している増田家(五)であった。

 彼らは使い慣れた道具である遠交近攻策を用い、増田海側の増田家(三)と密約を結んだ。

 海辺増田家が「今日から毎日港焼こうぜ!」にハゲむ一方で、平野増田家が陸路増田家に侵攻するのである

 しかも、ねらいは新しく増田家領になった旧増田家領であった。増田家の大軍に包囲された新参家臣の城、増岡城威信をかけて救うべく、放火の煙がくすぶる港町を背景に増田家(四)当主は出陣した。



 だが、それは増田の巧妙な罠だった。当初一万と見積もられていた増田軍は三万もの兵力であり、後詰め決戦にひきずり出された一万の増田軍は初手から包囲された。

 これまでは高度にシステム化された増田軍でも末端部分では補給問題があり、十分な兵力前線に送ることができなかった。今回は旧増田領を戦場選択することで拝金主義増田家(七)から必要物資を買い付け、側面から物資補給で大規模遠征可能としたのである増田家(七)の動向次第では補給が滞って破滅しかねない危険な賭だった。だが、増田家(五)当主増田家が境を接する増田家の巨大化を喜ばないことを察し、賭に勝ったのである

「してやられたか!」

 大軍の出現を目撃した増田軍は文字通り尻をまくって逃走した。

「敵が逃げるぞ。追え!」

 増田家の「イチジクの葉に蜷局蛇」の旗が風にたなびき、追撃戦が開始される。それは、



 人馬の足音は百千のいかづちの血に落(つる)かとうたがはれ、剣戟のひらめきけるは電のごとし(梅竹論)



 と言った情景で、恐怖のあまり増田軍はこぞって脱糞した。

 しかし、追撃する増田軍も仇敵を討つ千載一遇の好機に冷静さを欠いた。結果、増田軍の人馬が落としていった物に足を取られ、転倒する者が続出する。

 後方で起きている事態に気付いた増田当主は兵の立て直しを試み、反転攻勢に出た!

 前に出過ぎた増田軍の先鋒は乗り崩しを受けて、あえなく討たれる者が続出する。だが、増田軍の反撃は限定的であり、最終的に臭う戦場支配者になったのは増田軍であった。

 死者の間にあったのは腹の中身をぶちまけてから倒れるか、倒れながら腹の中身をぶちまけるか、その程度の違いである。

 画竜点睛を欠いたものの戦いは増田家の勝利に終わり、争奪地となっていた旧増田家領の支配権を広げた。だが、もっと大きな利益をあげたのは増田家の港町一方的被害を与えた増田家であったかもしれない。

 なお、しょうこりもなく増田家(八)が漁夫の利をねらって、増田出羽守指揮下の部隊を東の旧増田領に攻め込ませたが、苦もなく押し返されている。



増岡の合戦増田家対増田家。増田家の勝利!



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ガリア戦記

1~6巻は適当に読んで良い。

部族かいっぱい出てくるが覚えなくて良い。

ガリア人部族調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出す→だれかに扇動され調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出しておさまる。

ガリア人部族調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出す→だれかに扇動され調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出しておさまる。

ガリア人部族調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出す→だれかに扇動され調子に乗って挙兵ローマ軍が来る→戦って負けるかビビって人質をさし出しておさまる。

展開同じ過ぎてつまらん。

だが腐女子歓喜の百人隊長カップルとかくっそ勇猛な旗手とか出てくるからそういうとこに注目すると退屈しのぎにはなる。あとラビエヌスの有能副官感がたまらん。

 

7巻。本番。ガリア英雄ウェルキンゲトリクス登場。かっこよすぎる。ぽっと出とか言うな! 全ガリアが蜂起。カエサルすらビビってる感バリバリで読者も興奮してくる。

 

ウェルキンが決断焦土作戦で自らの街を全部焼く! カエサルもたまらず退却を決意! だが肝心の騎兵戦、歩兵戦でガリア負けちゃう! アレシアへ撤退! そのアレシアをローマ軍が囲む!!

 

みんな! アレシア救ってくれ!たすけt!

 

アレシアでガリア戦役がクライマックス!超盛り上がる。カエサル演説もとても良い。興奮する。

良い。熱い。

ローマ軍によるアレシア包囲陣の弱点を狙い、全ガリアから集ったアレシア解囲軍とウェルキンのアレシア防衛軍が精鋭を集中!

 

カエサルも全軍から予備隊を抽出してここに投入! 自分もいく! 俺はここだ俺自身を狙え!で弱点から狙いをそらし守りきる! 帰趨は決した!ウェルキンがつかまる!捕まる時もかっこいい!

  

8巻。カエサルじゃない良くわからんやつによる補足。どうでもよい。ガリアの話は終わり!

 

次はきったない元老院東方英雄ポンペイウス相手だ!

2016-01-15

闘争欲求と感情と反知性と知的感情分析

人間には必ず闘争欲求が存在する。

他の生物を食べて生きたい、自分の居場所が欲しい、配偶者が欲しい、お金が欲しい、認められたい…等々。とにかく生きるために必ず備わっている欲求だ。この闘争欲求はもちろん人によって小さかったり大きかったりするだろう。大きい人間は上手く活用すれば大企業社長になったり研究者開発者として医者政治家として活躍できるだろう。いかに優れているかを競い合うということは効率化や新たなる発展性を秘める魔法行為だ。戦時下におけるコンピュータの発達など科学技術発展の背景には知る欲求だけではなくこの闘争欲求も大きく関与してきた。

 

しか闘争欲求が大きいにも関わらずその昇華の仕方を知らずに大人になってしまった場合は最悪の不幸が訪れる。他者との優位性を競い合ったとしても感情ベクトル最適化できなければわけのわからないデモに参加したり、様々な倫理性や論理性を見失い体と時間だけを浪費してしまうことになる。冷静になれ、怒りに身を任せるな。言葉にすれば極めて簡単に聞こえてしまうが、闘争欲求というじゃじゃ馬を乗りこなすにはクレバーになることが極めて重要でかつ困難なことである

 

冷静になるということはどういうことか?それは第三者視点を(完全ではないにしてもできる範囲において)獲得することである。ここでいう第三者視点とはタロウさんハナコさんマスダさんのマスダさんのことではない。全てを俯瞰的に見つめる神の視点である。もちろん全てを見通す神の視点などどこにも存在しない。必ず未来には不測の事態がどこかに待ち構えている。現実には神の視点だと信じている第三者視点までしか形成されることはない。しかし2者間の対立構造においてこの第三者視点の精度こそが最も重要勝敗を決する要素であり、また勝敗が決着した後でさえも重要な要素である。知るということは何よりも重要であり、知ることによって考えることができる。相手の意図や思惑を計算することができれば相手の好きさせることはないし、自分にとって一番効率の良い結果が出せる未来も思い描くことができる。しか感情に任せての行動には目指す方向やそれを実現するために行われる手法が相手から丸わかりであり、わざわざ第三者視点形成せずとも相手の意図情報一人称からでも考えることができる。正面から突撃しかしてこない騎兵が相手なら毎回弓で応戦したらいいだけだ。感情に任せての行動は戦う前から負けることが約束されている。闘争欲求が感情に任せて利用されると不利益しか生じないことは明らかだ。

 

闘争欲求が感情に任せて活用される場合、その当事者には成功者人格者と大きく異なる部分がある。それは着地点が設定されていないということだ。もしくは非常にあやふやものとして設定されている。何かと対決したり競う以上は勝敗という結果が産まれるが、その結果を正確に予測することはすなわち過程予測も行われる。望むべき結果を生み出すためには計算をしなければならず計算第三者視点作成したうえで冷静でなければできない。具体的な着地点を設定しないということはつまり過程である行動や手法が本当に実現させるために取るべき最適な答えなのかどうかを問われていないということだ。何が間違っていて何をするべきなのか、それを見極めることができない状態活動している。このような行為を続けても決して冷静な敵対者に勝つことはできないが、不適当闘争者はそれさえ気づかずにひた走り続け、決して満たされることのない闘争欲求はさら活動し、狂い始める。同じような狂信者たちが集まれさらなる大きな狂いの渦を形成していく。数こそ力とは言うが、数が力になるときは同じ方向を向いた瞬間だけである。統率のない集まりがそれぞれ違う方向を向いていても何も動かすことはできない。

 

闘争欲求は何かを成就させるために不可欠な欲求であるにも関わらず、その昇華のさせ方を知らない者たちは現実と剥離した世界に逃げ込んだり、狂った人間やはた迷惑団体へと変貌していく。彼らの本質のものが高度な戦略化した社会における被害者であり弱者ではあるのがが、社会へもたらす不利益もその数だけ存在し、また是正する個人も組織も無いためどのような時代においても反知性主義団体確認することができる。

 

かといって感情が必ずしも有害であるかというとそうではない。全ての行動原理は等しく感情という源泉に帰結する。我思うからこそ我あり。第一人称の持つ感情原発としてそれを慰め、褒め称えるために理性によって実現可能な道を切り開いていくことが一番人間的であり好ましい形であろう。また感情を分解していくことで論理的にも自分個人の感情形成パターン分析化することもできる。なぜ怒ったのか?なぜ喜んだのか?それを自分に問うことでさら自分感情と欲求の求める結果を洗練させることができる。

 

感情的なことは悪いことではない。問題は見つめないこと、知らないこと、考えないことだ。感情的人間でありたいのなら鏡で自分の顔を見るように、感情を理性で見つめるべきである。己を知りより深く自分感情を愛するべきである。さもなくば感情を愛することもなく理性的ですらなく自分意志で動いていると勘違いしてしま感情だけの操り人形になってしまうだろう。1+1を計算できるのは感情からアイスクリーム屋でお金を出せばアイスを食べれるのは感情のおかげだろうか?理性がどれだけ感情を守っているかを見直すべきだ。

2013-06-04

今日、昇進内示を貰った

から、くりかえし脳裏に響く言葉。「殿下、本気でこの地に王道楽土を築くつもりですか」

3年で辞めるつもりだった職場に、もう15年以上も勤めている。僕はもちろん皇族ではないし、クロトワみたいな参謀はいないけど、いつしか職場管理を任され、自分部隊を持つようになった。

大好きな言葉。「速力が武器だ」

これは騎兵に限ったことじゃない。商品力もなければ、知名度もないような青二才集団で、勝つのは容易ではない。口に出しては言わないけど、我々にも武器はあるよと、こころの拠り所にして戦ってきた。

だんだん大きな組織を任されて、プレーイングマネージャ卒業した。中隊規模の指揮官は、前線で指揮を執るべきではないと、いろいろな本に書いてある。確かにそうだろう。強みを磨き、士気を高め、全体最適になるよう調整する。人事とか雑用みたいな仕事が多いけど、そんなもんだろう

昔、ソンジャーネのとある記事を読んで、この記事のB君みたいにベラベラ話したりしないけど、s/有名企業/無名企業/g とすれば、正に僕のことだと思った。若くして成長機会を貰い、上を追い抜き、運にも恵まれ、成長と昇進を繰り返してきた。

そして、有名企業じゃないけど、今度は本当に、役員なるみたいだ。

年代非正規雇用者も大勢一緒に働いて貰っているので、この地位が多くの理不尽犠牲の上に成り立っているのは良く分かってる。ノブレス・オブリージュWikipediaには「特権はそれを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれるべき」ともある。

他社だと老害もいっぱいいるような職位だけど、若くして老害になっていいわけがない。

僕は、世の中を変えるような「青き衣の者」にはなれないと思うけど、本気でこの地に楽園を築くために、今の職場キャリアが終わるようなリスクを背負ってでも、また新たな戦いを挑みたい。もっといい職場を。もっと多くの雇用を。ゼロサムゲームの争奪戦ではない、新たな需要を生み出すようなビジネスを。

あと、いつかトルメキアの白い魔女みたいに、また陣頭にも出て戦いたいな。


参考文献:http://www.amazon.co.jp/dp/419210010X

余談だけどこれも好き:http://www.geocities.jp/toz_ensaw/others/cavalry.html

さらに余談:

さびさに、匿名ブログ書くところがあって良かったと思った。前回はこんなん書いた。「将来ある人だから、私にはもったいない」という言葉も、いまだに、ときどき思い出すなぁ

http://anond.hatelabo.jp/20081006034350

2012-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20120730024223

思いつきで書いちゃうけど、たぶん戦争じゃないだろうか。

ズボン発明自体が馬に乗ること必要に迫られてのものだったわけだし、中国ヨーロッパも、古代都市民や上流階級は一枚布を巻いたりスカートワンピースに近い格好をしてるイメージ

軍人西洋東洋ともに古代からズボンスタイルだ。

日本もハニワなどから伺えるように、ズボンスタイルだったそうな。

馬なんかろくにいなかっただろうに。

騎馬民族ズボン、というよりは、都市民=スカート、それ以外の地域ズボン、というもんだったのかもしれない。

農作業よりデスクワークや営業ばかりしてたら、スカートのほうが捗りそうだわな。

あ、だから江戸時代は袴なのか。

洋装を推進した時に、

「袴(スカート)は中華文化模倣で軟弱!筒の衣(洋装)はむしろ日本古来への原点回帰!」

みたいなキャンペーンをぶってたとかなんとか。

話を戻して、戦争するんだったら、とくに騎兵特にズボンじゃないとってことで、西洋東洋軍人からズボンをはく習わしになったんだろうと。

で、騎馬民族政権を取ったり、軍人政権をとったりしたせいで、支配者層、上流階級ズボンが広がったんだろうなと。

そんで、徴兵制を通じて田舎までくまなく広がったんだろうな。

田舎若者にとっちゃ軍人ってファッションリーダーだったんだろ?

ほんの数百年前の田舎って、人間以下もいいとこだったわけじゃん。

字も読めねぇ、金勘定も出来ねぇ、整列することすら出来ねぇんだもん。

そこに、見たこともない器具で、謎の計算で、みたこともない統率力で、井戸なんか掘っちまったらさ、そりゃ身につけてるもの一つ一つもカッコよく思えるじゃん。

全部思いつきでごめんね。テヘペロ

 
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