はてなキーワード: 電気ブレーキとは
もうちょっと詳しく書くとですね。
電車は自動車のようにトランスミッションは搭載してないのですね。
基本的には直流モーターに流す電流を抵抗(電気抵抗を回路に入れている)と回路の直列並列の繋ぎ変えで制御して出力=スピードを制御している。
で、電車って実はモーターがある車両とない車両があって、だいたいある車両2:ない車両1とか、最近では1:1とかもっと少ない時もある。
んで、東武の旧型の電車(8000形という)は、1:1を狙った。そうすると、モーターがある車両の比率が少ない分、モーターがある車両の出力を高めないといけないが、少ない駆動軸で出力を上げると空転しやすくなる。
そこで空転を防ぎ、出力を滑らかに制御するために、他ではあまり使っていない制御回路(バーニア制御回路)を追加しているのね。
トランスミッションじゃないけど、車の副変速機のように、出力をもっと細かく制御できる回路を用意したと。
んで、電気ブレーキって、要は加速時の回路を逆にしているのだけど、加速時の回路を細かくしているので、それに対応する電気ブレーキを装備しようとなると、それもコストが上がる。
止めるだけなら従来のブレーキでも止まるから、当時の東武は8000系に電気ブレーキを付けなかったのです。
当時、東武鉄道は高度成長期で乗客が増え続けており、輸送力の増強が至上命題でした、安いコストで車両を増備したかったので、いろいろ優先順位を考えて、電気ブレーキを付けなかったのです。