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はてなキーワード: 遠足とは

2024-04-22

自分礼儀正しい放置児で年下に勉強教えつつ近所徘徊してた

遠足の時にはお弁当5個もらったわ

2024-04-16

[] https://anond.hatelabo.jp/20240416135320

ディズニーランドディズニーシーが嫌い

学生の頃から学校遠足友達付き合いなどで今まで何度か行っているけど、いまだ好きになれる気がしない。

どちらかというと嫌いである。

なぜディズニーみんなそんなに好きなの? 

 

私自身、キャラクター映画のものは好きだよ。ファンタジアが一番好き。あと昔ながらのアニメミッキーも動きが可愛くて好き。でもディズニーランドディズニーシーは楽しくない。無理。福引で入場券もらっても行きたくない。もらったら売っちゃう

 

まず入場料が高い。土日は1万円以上するよね。それプラス耳買ったりするんでしょ?ディズニー以外で付けられないのに。

その入場料を払って入場したとしても、アトラクションにまともに乗れないほど人がいるよね。

食べ物飲み物が割高で、量は少ないし味も特段いいわけでもない。キャラ物のデザインをされてもね……。

そこらじゅうでやたら売ってるポップコーン、そんなたくさん食べられないよ、気持ち悪くなるし。バケツ?みたいなケースも全部高い。他の用途いから買わないけどさ。

ショー?パレード?も例に漏れず人の山で、ゴンドラの一番上に乗ってる人くらいは見えるけど、陸上ダンサーは見えない。写真撮るほどでもないし、これならYouTube動画見たほうがいいな…と思う。

お土産買うにも一苦労だよね。混んでて、高くて、そんなに質が良くない。キャラプリントの缶かさばる割に捨てるのめんどくさいんだよなー。結局謎の小物入れとなって家中不用品ゴミ)をまとめる缶になる。結局捨てる(わざわざスチールゴミで)。

 

総じて「高い」「人が多い」「質が良くない」の3点なのだけど、これを「夢を買ってるのだから」と言ってる人が謎。田舎者なのかなぁ。

東京に住んでるとお金払ってでも人のいない場所に行きたくなるようなもんなのに。

anond:20240416135320

普段ヘラヘラして愛想良さそうでコミュ力ありそうな感じなのに、ちょっと深く付き合うとしょうもないこと指摘してきたり愚痴や嫌味がいっぱい出てきて、結局なんとなく友達と思ってる人全員に嫌われてそうな増田

anond:2024041613580

リアルでこんなこと周りに言うわけ無いじゃん…、何のための増田だよ

anond:20240416135937

陰口を叩くための増田ではないぞ

anond:20240416135937

愚痴っぽい人って大体自覚ないんだよね

anond:20240416140034

どした?疲れてるのか?

anond:20240416135937

明らかに嫌いと言いたいだけなのになんで好きなのか聞く体裁で話する当て擦りメンタリティとか普段から滲み出ないの難しいと思うわ

anond:20240416135320

田舎もんにはディズニー通い詰めは経済的にキツくて出来んから関東圏の文化でしょ。なんでいきなり田舎者disる

anond:20240416140452

田舎には人がいないから、人だかり=夢の世界ってことでは?

anond:20240416141145

んなわけないからね

anond:20240416135320

ここまで嫌なら断って欲しいに決まってるだろ

anond:20240416140716

誘ってきた人と出かけるのが楽しければ断らないよ。 その人とならどこ行っても楽しいなって人ならね。 そうじゃない人とは友達付き合いしないけど。

2024-04-12

aikoと同じ幼稚園に行ってたかも知れない

しかしたらいっしょにおゆうぎ会したり遠足とか行ってたかもしれない。

大阪吹田に昔あった幼稚園で、今は銀行だか駐車場になっている。

俺は親の転勤の都合で年少年中だけしか行ってないか幼稚園アルバムとかないし、同級生名前先生名前も何も覚えてないけど。

古い木造建物とか、親が自転車で送り迎えしてくれたりとか引っ越しするから幼稚園最後挨拶したりとか、近所の公園散歩して、帰ってくる時に女の子に泣かされて自分の泣き顔がお店の窓ガラスに映って見えたり、お箸を持つ手はみんな右利きだって先生に教えてもらったのに、食事中、向かい合って反対の子がみんな箸を左に持ってる(彼らは本当は右手で持ってるけど俺から見れば左だから左)と思って慌てたり、庭に置いたプールでみんなで遊んでるのに俺だけ水が怖いから、先生に「水に入って10数えたら出ていいよ」って言われて本当にその通りにしてすぐプールから出たりとか、結構断片的には色々覚えてる。

やっぱaikoいなかったかもだけど

2024-03-23

そもそも地元名産品って、地元民が消費するんだろうか。

赤福を好む人も、伊勢うどんを好む人も見たことないし、

そもそも赤福に至っては近鉄の駅売店名古屋から奈良大阪まで、

どこでも買えるので、近鉄お土産品としての印象の方が強い。

志摩スペイン村鳥羽水族館遠足以外で行く人は知らない。

大阪粉もん文化にあこがれるけど関西にはなれず、

東京直通の交通機関夜行バスしかいから、

ディズニーへのあこがれを押し殺してUSJ妥協し、

教科書に乗っている有名なことと言えば四日市ぜんそくしか無い。

日本一短い名前県庁所在地を持つことがたまにネタにされるけど、

その津だって県内そこそこの進学校がある以外、何の特徴もない。

バスは1日1度来るを地で行く限界衰退集落、それがMIE

就活真実:1年で終わらない驚きの事実勝利への道

この内容は、あなたの考えを変えてしまうかもしれません。ぜひ、自分の目で確かめてください。

現在あなた就職活動に関して誤解をしている可能性があります

今ここでその誤解に気付いて、甘い幻想からさよならしましょう。

あなた普通に頑張っています。みんなと同じように努力し、部活受験活躍たかもしれません。高校受験大学進学も順調で、両親の支援も受けてきたかもしれません。

しかし、就職活動が目前に迫る中で、いくらかの不安がよぎるかもしれません。でも、大丈夫だと思っていませんか?

先輩たちの話を聞いていても、卒業までに何とか内定がもらえそうだし、最終的には就職できると思っていませんか?

でも、もしそのまま勘違いを続けると、あなた就職活動は満足な形で2ヶ月で終わることはありません。内定をもらい、入社手続きも滞りなく進むでしょう。

内定式や入社式に向けての準備も、幼い頃の遠足のような楽しい気分で過ごせるでしょう。

新しい社会人としてのワクワク感に胸を膨らませながら、新生活に臨むでしょう。

しかし、期待していた生活とは異なるかもしれません。理想とはほど遠い現実に直面するかもしれません。

そんな日々に疲れを感じることなく、逆に熱中してしまうかもしれません。

でも、待ってください。あなたは今、就職活動の誤解の中にいます。そんな生活は手に入れられません。

厳しいことを言いますが、それが現実です。1年間の就職活動を真面目に行っても、結果がついてくる保証はありません。

ですからあなた就職活動は1年で終わることはありません。その間に「第二新卒」というレッテルが貼られ、劣等感を感じるかもしれません。

もしあなたが賢ければ、留年して新卒として就職活動をするかもしれません。または、院に進学して有利な地位を得るかもしれません。しかし、そのような選択時間無駄です。

ただし、学生気分が長引き、20代の全盛期を浪費してしまうだけです。

その結果、結婚の機会も遠のいてしまうかもしれません。

ですので、早めに誤解を解きましょう。今年1年での就職活動が終わると考えるのは間違いです。むしろ妥協せずに行動しましょう。

私は、就職活動が1年で終わらなくてもいいと思っています。納得がいかなければ、来年もやりますだって、新しい社会人としての新生活妥協したくないのですから

そういう真剣意思が、あなたの目指す未来を実現させるのです。

からこそ、急いで終わらせようとか、どうせ就職できるだろうという考えは捨ててください。

そうでなければ、今までの努力無駄になってしまます時間無駄にさせたくないのですから

ですから、今すぐ「妥協しない就活」と書いてみてください。これがあなたの誤解を捨てる意思表明になります

しっかりと自分の中に刻んでください。そして、あなた未来への道を開いてください。

2024-03-18

最高の教師卒業式

小学校教師をしている。私の学校の話ではないが聞いてくれ。

6年生担任が最高のパフォーマンス学校を沸かしていると、知人がLINEで教えてくれた。当方田舎の小さな学校だが、都会の大型校の話に驚くしかない(どこの県かは伏せる)。

その教師は、今の教師ができないことをやる。

 ・ 運動会で大型組み立て体操

 ・ 学校子供主体募金活動

 ・ 修学旅行別に卒業遠足を追加実施

とにかく、自分の学年とクラスの子供の自己肯定感を高めるために、ありとあらゆるネタを仕込んで、子供たちに実行させてるような気分にさせる。保護者からのウケもいいので、校長教頭すら頭が上がらない。若い先生たちのヒーローらしい。いわば、最高の教師だと。

知人が熱く語るのは、最近あった卒業式がすごかったという。

練習した結果、卒業生の2割が欠席。式の途中で気分が悪くなる子も続出。式の終盤になったところで6年生の一人に「揃っていない卒業式なんて意味がない、やり直ししよーぜ」と言わせた後に、最高の教師が大演説パフォーマンスをして、生徒と保護者を説得。その場で「卒業式のやり直し」を管理職に迫って、認めさせたという。

ほとんど卒業式が終わってんのに、別の日のやり直しをその場で決めるのかよ。テレビドラマみたいなだな、都会。

卒業式が2回もあってうれしいか?5年生とか、来賓とかスケジュールどうすんのよ。 そもそも、体調悪くするぐらい練習させてるとか、組体操とか、子供現金扱わせたり、無駄に追加行事とか、ほかのクラス・学年を貶めかねない言動とか、私からすればダメ教師しかないんだが。

知人は学校でなぜか動画を撮っていて、見せてくれた。私には、やはりダメ教師しか見えなかった。

それを最高の教師だと、称賛する小学校があるらしい。

日本は広い。

2024-03-13

スクールフォトは滅んで当然

なんかカメラマン側の事情ばっかり主張していて保護者側の意見全然ないな

他の自治体ではどうかしらんが、うちのところだと

遠足写真ができあがりました。購入希望の人は水曜日の14:00-16:00に学校へ来て写真を選び、希望する番号をこの様式に書いてお釣りのないように封筒に入れて月曜日子供に持参させてください」

っていうのをこの令和の時代にいまだにやってるんだぞ

しかも、なぜかこの方式Web方式が混在していてWebときもあるし学校確認ときもある

ちなみにWeb方式場合だとサムネイルがめちゃくちゃ小さくて誰が映ってるのか判別できないから実は学校確認の方が良いんだけど

平日の時間指定から共働きだとほぼ不可能

なので近所のママ友代理で探してきてもらって写真見ずに購入、みたいなことやってた(3年生ぐらいからは本人に選ばせてる)

写真販売が無い場合は「クラス便り」みたいなのに掲載されるんだけど、当然のように藁半紙っぽいやつに白黒印刷なので誰が映ってるのか全く判別できない

普通に元のWordファイルアップロードするなりメールするなりすればいいが、当然のように無理

理由個人情報どうこうじゃなくて

パソコンスマホで見られない人がいて不公平から

ちなみに他の学級閉鎖とかの連絡は専用アプリがあって、そのアプリWordファイルが送られてくるんだよね

不公平とは???クラス便りもこれで送ればいいよね???

ちなみにこの手の不満はPTA懇談会とかでずっと話題に出るんだけどずっと改善されない

脱線して学校側への文句になったが、スクールフォト関係地元カメラ屋がやってるからそこが対応してくれないと学校側では何もできない

まぁ先進的なことやるわけないから未だに昔ながらの取り組みをずっとやってる

そりゃ地元カメラ屋なんで全然からないだろうから新しい取り組みなんてできないんだろうなぁと思ってたけど

お前カメラは立派にもNikon Z9に変わってたな!レンズも新しくしてたな!

この前の運動会バッチリ見たぞ!お前らしか入れないとこから堂々と写真撮ってたからな!

保護者入れないところから写真撮ってそれを印刷して一枚いくらでいまだに商売して焼き増し料金撮ってるよな!焼き増しってなんなんだよ!

十分儲かってるだろうがアホが!そんな金あるんならWeb提供しろ

スクールフォトまじでいらんよ

写真集作ってるわけでもないか先生スマホで撮った写真適当に共有してくれたらそれでいいんだよ

2024-03-11

子供の時に、すでに哀愁を感じていて、いまでも 同じ感覚になれる曲

ユーミンハロー舞フレンドと春よこい

当時園児だったけど、昔の遠足とか思い出してたわ

2024-03-09

名古屋には観光地がない」に対する個人的見解

たびたび話題になるので、自分の考えをメモしておく。

名古屋人が「ない」というのにはそれなりの理由がある。

名古屋」とは

地元民以外が「名古屋」と聞いて想像しているのは「名古屋都市圏 - Wikipediaなのだろうが、地元民はあくま自治体としての名古屋市内かその周辺を指していると考えている。

あと、名古屋人は尾張か否かに妙にこだわる(愛知県尾張三河で二分される)ので、尾張じゃないところはエリア外。

犬山地理的には尾張なんだけど、名古屋市民から見ても「ちょっと足を延ばして観光に行くところ」のイメージが強い。

例えば「川崎観光地には中華街がある」と言われたら違和感があるように、「名古屋には明治村がある」は違う。

そして、そういうのが挙げられる時点で「名古屋には観光地がない」という意識がより強固になる。

「他の都市には何かある」と思っている訳ではない

名古屋ほどの知名度があるのに、観光地はない」という意識がある。

大阪福岡札幌はいろいろあると思っている。

修学旅行の行き先が名古屋」とかないでしょ。

お出かけスポットがないとは思ってない

東山動物園名古屋水族館名古屋市科学館とかが、立派だと思ってないわけではない。

ただ、それを観光地だとは思ってない。

どこの地域でもそうだと思うけど、上記のような施設観光客向けではない。(旭山動物園例外だけど)

個人的には、水族館はもうちょっとがんばれると思うんだけど…(海遊館とか美ら海水族館とか鳥羽水族館とか、観光客にも人気な水族館は少なくない)

遠足社会見学で行くところがたくさんあるのは知ってる。企業系の博物館とか楽しいよね。

名古屋観光地聞かれがち

ビジネス名古屋に行く人が多いので、「(出張のついでに寄れる)おすすめある?」と聞かれがち。大概日帰り。

けど、そういうのは余りない。

ビジネス街は普通の街なので、ただ仕事に行くだけだと特に見るものはない。

ナナちゃん?

みたければみればいいけど、渋谷ハチ公みたいなただの待ち合わせスポットだよ。

そもそも名古屋感」がない

横浜神戸は海沿いの公園に行くだけでその街の風を感じるけど、名古屋にはない。

個人的には、名古屋はいいところだと思ってるけど、現実的には観光地化に何度も失敗している。狭いので。

大阪博多とかはその街独特の風情があるけど、名古屋にはそういうのがないと思っている。

というか、東京が圧倒的すぎて普通繁華街には特に魅力がないと思ってる。地方から来る人なら普通に買い物とかで便利なのでは。

歴史が好きなら…

それはそう。

けど、名古屋人は「三英傑は皆地元を捨てた」と思ってる。

天下取る前の旧跡(普通神社とか)が点在してるので、大きな施設がドーンとあるわけではない。

名古屋城はちゃんと行くならいいけど、近くに寄るだけで(天守に入らなくても)お金がかかるので、ちょっと見に行く感じにはならない。

熱田神宮あたりは最近観光地化しようとしてるらしい。

名古屋飯は…

好き嫌いが別れるので万人にお勧めはできない。

食べ歩きとか酒のつまみとかじゃなくて、がっつり一食分なものが多い。

自分名古屋行くときに一番悩むのが、食べたいものの数に対して食事の回数が足りないこと。

特定の有名店がよく挙がるけど、普通食事をする店でありいわゆる観光地ではない。

大概のもの名古屋駅の地下街で食べれる。

(追記)名古屋城は…

80年代頃の名古屋弄り(ナゴハラ)の筆頭が名古屋城だったので、名古屋人は名古屋城を推さない傾向にある。

名古屋城にはエレベーターがある」は定番ディスりネタ名古屋人の心の傷は深く、今でも市長名古屋木造再建を目指している。

近年、本丸御殿が忠実再現されたりはしてる。

(追記)レゴランドは…

ネット民の目の敵にされてるので…‥

そして挙げられる「マウンテン

あれは学生街喫茶店おもしろメニューだしてるだけなので。

話のネタになると思うなら行けばいいけど、観光地としてお勧めはしない。

稀に名古屋飯の文脈で紹介されることがあるが、それは絶対ちがう。変わった人がたまたま名古屋にいただけ。

(補足)

…いろいろ書いたけど、結局は名古屋人の自虐ネタに過ぎないのだよ。

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(追記)

このエントリーは「名古屋人が『名古屋には観光地がない』といいがちな理由」の個人的見解を書いただけで、「名古屋には観光地がない」と主張しているわけではないです。

十分な時間目的があれば、数日じゃ回りきれないくらい色々あるのはそのとおりだと思います

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(追記)

カニンガムの法則とはよく言ったもので、結果的名古屋周辺の観光情報が沢山集まりました。

せっかくなので地図マッピングしてみたよ。元のTogetterで挙げられてたのも入れたし、ネタ的に挙げられてたのも見境なく入れた。

名古屋観光のお供にご活用ください。

名古屋には観光地がない - Google マップ

2024-03-08

anond:20240307180610

アラサーだけど遠足バスで「白蛇伝」(1958)を見せられて、子供ながらに「渋すぎるやろどういうチョイスやねん」って思ったことを覚えてる

これはバス会社に「子供日本最初期の名作アニメを見せたい!」っていう思想アニメーションオタクがいたとしか思えない

あと別の機会に「魔法使いサリー」(1966)も見た覚えがあるけど、同じバス会社だったんだろうなって思う

anond:20240308070432

結局わかったのは遠足バスツアーの違いもわからないバカがいっぱいいるってことだけやな

2024-03-06

[]初音ミクプロセカ的価値観とは相いれないかダメかも

はじめに

この文章は、タイトル通りの内容を書いてあるので、プロセカ大好きキッズ回れ右して「見なかったことにしておく」のを強くお勧めする。

一部の箇所でプロセカなどをボロクソに書いてあるので、大人でも精神不安定な人も同様。

また、俺が10年以上住んでいる初音ミク界隈に対して警鐘を鳴らす意図で書いてあるので、多少の偏見過激論述も含んていることを予め承知されたし。

初音ミク界隈は高尚だった

初音ミクが発売された2007年から、だいたい2015年あたりまでは、初音ミク界隈はとてもとても立派なものだった。

オタクへの偏見の目」というハンデを克服し、ボーカロイド文化という礎を築いたかである

初音ミク公式は、某巨大広代理店ドンパチやって辛勝したり、ピアプロキャラクターライセンス関連の規定を作って「初音ミクにまつわる同人活動の模範解答」を示したりしていた。

こうして理想的ヒーローとなった公式の下で、古くからのミクファン(ミク廃)どもは、作曲したり、絵を描いたり、DIVAリズムゲー)したりなどして、比較平和自由に過ごしていた。

初音ミク界隈にプロセカ民が大量侵入してきた

プロジェクトセカイというスマホゲーがある。初音ミク公式オリジナルキャラクターは6人だが、このゲームでは、追加のキャラクター24人ぐらいいる。

それだけ多くの別キャラクタープロセカ初期からいる訳だから、「リズムゲー」なんてのは隠れ蓑に過ぎない。

リズムゲーだったら、そんなに多くのキャラクター不要からだ。

ガチャが付いた紙芝居初音ミクらがMCしたり友情出演したりしているタイプソシャゲ」と言った方が本質を突いている。

この、あまりにもライトソシャゲは、初音ミク界隈だけでなく、その他他界隈のオタク子どもの注目を浴び、2020年以降、本格的に流行り出してきた。

この勢いを借りてプロセカ民を初音ミク界隈へ流入しようと初音ミク公式は奮闘している。

そして、この努力が実りつつあるのか、初音ミク界隈にプロセカ民が大量に移住してきた。

実際、初音ミク界隈のリアルイベントには、「痛バ」を持ったファンが近年数多く目撃されている。

「痛バ」は、初音ミク界隈の発祥ではないので、彼(女)らはプロセカ民だろうという推測ができるのである

プロセカの公式YouTubeライブをしているときをはじめ、何らかの公式発表がなされる度に、Xでは関連ワードトレンド入りしている。

さて、同人文化の延長線だった初音ミク界隈に、ソシャゲ社会暮らしてきた移民共存できるのかまで、初音ミク公式計算に入れているのだろうか?

プロセカ的価値観とは

プロセカ的価値観とは、一言で雑に言えば「利己主義であるが、具体的に言えば次の3点である

拝金主義/物質主義

プロセカでは天井までガチャれば欲しい物がとれるから、その原資であるカネはなんぼあっても良いし、ガチャ回数は多いのが至高。

缶バッジガチャを回しまくったり、メルカリで多少高くてもポチったりしてゲットした缶バッジで揃えた痛バは、努力結晶

公式供給至上主義

プロセカ運営の意に沿わないアカウントはBANされるから運営には無抵抗でいなければならない。リークなんてもってのほかプロセカ民主主義人民共和国総書記の慈悲と指導なくしては生きていけない。

同人グッズなんて作ったらダメだと思い込んでいるかそもそも作る発想すらない。(前述のとおり、一定基準を満たせば同人グッズは作ってもよい。)

承認欲求

不快に感じたら即Xでお気持ち表明。論理的記載しているはずもなく、自分気持ちをあてもなく書き連ねており、文字通りの怪文書である自責なんてしない。

傷をなめてもらえらば、それで良い。フォロワーが増えたら万々歳。最初から自衛しよう」という発想もなければメタ認知も無いため、怪文書を出した後のことは考えられていない。

ここまで読んでいている人の中には、おそらく居ないとは思うが、念のため書いておく。この日記に対するお気持ち表明文は、この項目に対する論拠になるかもよ。気を付けてね☆

スラム化する初音ミク界隈に未来はあるか?

初音ミク界隈は汚染されスラム化しつつある。かつての高尚な文化過去のものになりそうだ。

プロセカ的価値観をもったプロセカ民が大量に流入したためなのか?それとも、プロセカ的価値観を持った一部のプロセカ民に、初音ミク界隈全体で公式諸共「まえならえ」をしたためなのか?

どちらがより真実に近いかは全く分からない。しかし、この価値観を持った人がXのインプレゾンビ並みに多くなったのは事実である。いや、Xのインプレゾンビの方がまだカワイイかもしれない。

公式努力甲斐もあり、ファンの数はうなぎ登りだろう。しかし、その大半は、初音ミクを「ナウでイケてるファッション」として消費しているだけである。そこに愛はあるんか?

公式だって歌舞伎オーケストラ現代アートなどのコラボレーションを進めて、「高尚な文化アピールを頑張っているが、アピールだけではそんな価値観から変貌するはずもない。

初音ミクらの公式イベントは、こういった傾向を可視化している。

参加者側でも枚挙にいとまがないが、公式主催者)側もグダグダしている。たぶん来場者数と売り上げしか見ていない。本当の愛はあるんか?

公式イベントでさえ、かのようなものである。況や「同人によるイベント」をや。

ファンによるイベント黎明期から活発行われているが、近年多くやらかしている。

ある複数団体は前述の規定を盛大に違反した開催資金集めをしたり、別の団体では著作権ガン無視ファンメイドライブを開催したりしている。

まともな「ファンメイド」はもう出てこないだろう。

同人グッズも「金儲けの手段」になり果てたのか、公式OK出せる「原価」程度の価格から大きく上振れた値段を付けて開き直る針金まで昨年出てきた。

初音ミク公式沈黙したままである

ここまで、カオス無法地帯と化してしまった初音ミク界隈に未来はやってくるのだろうか?少なくとも同人文化が華やいでいた頃の初音ミク界隈にはもう戻れないだろう。

2024-02-28

32歳、まだ存在するのか、と思われるかもしれませんが、まだ生きてますよ!(笑)

今日は教えを受け入れないすべての人たちに捧げたいんですよ。どこにハマったって? 僕は残飯処理場のようなものかもしれません。安い鍋焼きうどんを食べるときのあの満足感、分かりますか? あれは最高ですよね! ずっと食べられます。私なんか今日の朝まで7日間連続鍋焼きうどんです。食費節約大成功です。

さて、ネタに移らせていただきますよ。いただきハイジャンプですね。

春の遠足って、子どもの頃のワクワク感がよみがえりますね。でも、大人になると遠足っていうと、なぜか送電インフラの話になっちゃうんですよね。なんででしょうね?(笑)あっ。私の笑い方気持ち悪いと思いましたかデュフフなんて笑う人を実際に目にする機会はあまりないですもんね。実際はドゥフフと笑っているんですよ。初めて知ったでしょ! 素直にお認めなさい! 認めれば楽になれますよ! さあ! さあ! さあ! さあ! ……嘔吐嘔吐

婚活男性、そうですね、例えて言うなら、まるで趣味が「係」のようなもので、えっちらおっちら相手を探しているように見えますよね。ちょっと卑猥でしたか? 卑猥に感じたならば、あなたはまさしく卑猥です。でも、彼らにはもしかしたら、親の仇とでも言うべき支持派が待っているかもしれませんよ! ここで会ったが100年目。200年後に会いましょう。

というわけで、今夜はそんなちょっと変わったテーマでお送りしましたが、楽しんでいただけましたか? それでは、また次のショーでお会いしましょう! ありがとうございました! あっ、次のショーは300年後です!

anond:20240227194729

報道によると、遠足が行われたのは2022年5月

当時小学校1年生の女子児童は、遠足に持っていったお茶がなくなったため、担任教諭お茶の購入を申し出ました。

しかし、学校側は水分の購入を認めず、女児小学校に到着後に体調不良となり、その後、38度を超える高熱を出して救急搬送されたと報道されています

女子児童は無事に回復しましたが、病院からは「熱中症」と診断されたということです。

両親は、学校側が安全配慮義務を怠ったとして、八尾市に対して損害賠償を求めて裁判を起こしています

2024-02-27

遠足限界独身中年男性の「小1女児おしっこ飲みたい」認めず、熱中症救急搬送

になったら大変だよね

皆様、ご協力をお願い致します。

八尾市立用和小学校1年生春の遠足における熱中症事故メモ

令和4年12月定例教育委員会 議事

開催日時 令和4年12月22日(木曜日)午前10時00分から

開催場所 市役所本館 8階 第2委員会

https://www.city.yao.osaka.jp/0000066899.html

請願第3号 八尾市立用和小学校1年生春の遠足における熱中症事故に関する再調査と再発防止についての請願の件

https://www.city.yao.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000066/66899/20221222teireihikoukai.pdf より抜粋

黒井学校教育推進課長】 それでは、請願第3号「用和小学校1年生春の遠足における

熱中症事故に関する再調査と再発防止についての請願の件」につきまして見解を申し上げ

ます

本 件 事 象に 関 し ては、 令 和 4年 6 月 6日 付 で 当 該学 校 長 から教 育 長 に対 し て 報告書

提出されておりますが、今回提出されました請願内容を確認いたしますと、事実の相違が

みられますので、教育員会事務局といたしましては、遠足についての再調査必要である

と考えております

な お 、 請願 項 目 の2点 目 、 3点 目 に ついて は 、 再調 査 の 結果を 踏 ま え、 適 切 に対応

必要があると考えております

以上でございます

浦上教育長】 はいありがとうございます。今、見解を述べてもらいましたけれども、

-6-

委員の皆様方から質疑等あるいはご意見等ありましたら、お願いしたいと思います。よろ

しくお願いします。

岩井委員入学して2か月足らずの小学1年生にとって初めての遠足に関わった事案

で、学校との信頼関係にひびが入ってしまい、その後も信頼回復時間がかかっているこ

と、元学校にいたものしましても、本当につらいなと思っております。次にまたこのよ

うなことが起こらないように、学校教育委員会もしっかりと取り組みを進め、保護者

子どもさんから信頼回復に努めなければならないと強く思っておりますので、再調査

しっかり行って、きちんと事実関係を明らかにしていただきますようによろしくお願いし

たいと思います

浦上教育長】 ありがとうございます。ほか、委員さん方、どうですか。

水野委員請願書、読ませていただきました。今、黒井学校教育推進課長からもあり

ましたとおり、遠足についての再調査ということは必要だと考えます。2点目、3点目に

ついては、事実が明らかになってから検討していくということで、これも黒井課長の提

案について賛成いたします。以上です。

浦上教育長】 はいありがとうございます。ほか、委員さん方、どうですか。

【村本委員】 私は皆様方と同じ意見なんですが、こんな事が起こってしまったものです

から、とにかく再発防止ということを強く、そして、反省する意味も含めて、再調査をす

必要があるのではないかなと思います。以上です。

浦上教育長】 ありがとうございます

藤井委員】 私も、保護者立場としても、学校を信頼して子どもを通わせるために、

再調査をしっかりして再発防止に取り組んでいただく必要あるかなと思っております

以上です。

浦上教育長】 ありがとうございます。ほか、特に委員さん方、ないですか。全て同じ

ような考え方というか、いろんなご意見いただきました。この請願が1つ目、2つ目、3

つ目とあるんですけれども、私の方も再調査をすることによって、2つ目、3つ目に続い

ていくものだと。1個ずつの採決というよりも、この案件に関しては、3つとも一遍に採

択するか、しないのかという判断をしたいなと考えています。そのような形で皆様方、よ

ろしいでしょうか。

【全委員】 異議なし。

浦上教育長】 この請願第3号におきましては、請願項目の1つ目であります遠足

-7-

ついての再調査」を実施し、また、ほかの2つの項目につきましても、この再調査に関わ

ることから請願請願項目を全て包括して、採択することに、ご異議ございませんでし

ょうか。

【全委員】 異議なし。

浦上教育長】 全委員、異議なしでございます。ということで、請願第3号につきまし

ては、採択とすることに決しました。

そ れ と 、再 調 査 をこれ か ら やっ て い くわけ で す けれ ど も 、お子 様 が 小学 校 1 年生と い

うことで、本当に教育的な配慮もしていかないといけない。いろんな面で配慮必要だと

思ってます。また、請願者の協力も得ながら、前に進めていきたいなと考えてますので、

そのあたりもよろしくお願いしたいということと、再調査の結果ができ次第、スピーディ

ーに請願者、学校、そして、教育委員会が間に入って、しっかりと今後のことについて協

議をしていきたいと思ってますので、そのあたりもよろしくお願いしたいと思ってます

皆様方、よろしいですか。委員さん方。

 

令和5年4月定例教育委員会 議事

開催日時 令和5年4月21日(金曜日)午前10時00分から

開催場所 市役所本館 8階 第2委員会

議案第11号 八尾市立用和小学校1年生春の遠足における熱中症事故に関する再調査結果と再発防止に係る見解の件

https://www.city.yao.osaka.jp/0000068512.html

https://www.city.yao.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000068/68512/kaigiroku.pdf より引用

浦上教育長】 次に、次第4に移ります

次第4の議案審議に入る前に、本日の議案のうち、議案第 11 号「八尾市立用和小学校

1年生春の遠足における熱中症事故に関する再調査結果と再発防止に係る見解の件」につ

きましては、関係資料八尾市情報公開条例第6条第1号及び第5号の規定に該当するも

のとし、非公開にて取り扱いたいと思いますが、ご異議ありませんか。

【全委員】 異議なし。

浦上教育長】 異議なしと認めます。それでは、議案第 11 号は、非公開と決定いたし

ました。議事進行の都合上、この議案審議は、他の議案の審議及び報告事項等が終了した

後に行います

 

校長について

2022/4/1 用和小 (南山本小) 山本寿子

 https://senseijinji.jp/kinki/osaka/post-10492.html

2023/4/1 用和 (大正) 高岸智之

 https://senseijinji.jp/kinki/osaka/post-11987.html

わずか1年で校長が交替

 

 

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2024-02-19

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

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