はてなキーワード: 西沢さんとは
ハヤテのごとく!は最初期が一番笑えるけど、その頃は登場人物にとってはそんな楽しい話ばかりじゃないんだけどな。
ナギは両親を亡くして寂しい女の子として描かれているし、ハヤテもよく泣くし。
いろいろ設定がぶっ飛んでアニメチックなのは作者がオタクで、ほかのアニメや世界名作劇場に染まった世界観を持ってたからだと思う。
オタク的な書きたいものを夢中で出しまくる一方で連載が終わるんじゃないかという悲壮感も表明していたり。当時の「漫画家バックステージ」は読み応えがある。
その後に続くのが単行本がブームになって念願のアニメ化も叶ってとにかくハッピーな時期。一番盛り上がったころで、高揚感もあったと思う。ただ連載が忙しくてアニメを見たりゲームをやる時間がないと作者が嘆くことも増えていく。
作者がオタクなのが売りの漫画だったのに作者自身は漫画を描くためにオタクでなくなっていく。漫画のために全てを尽くしているけど最初のものすごい熱量は維持しようがない。
後期になるとブームも去る。作者は元オタクの職業漫画家に。おそらく重要なプロットは情熱があった頃に考え尽くしてしまっていて限られた漫画のページ数に落とし込み頑張って消化していく作業になる。
ナギ&西沢さんにはモデルがいるなんて話もあるけれど(ラブコメのメインヒロインに明確なモデルがいるとかなかなかいろいろすごい話。)
作者は昔夢見たようなヒロインとは全く別のタイプの人を好きになり結婚を決める。
畑先生にずいぶん失礼な文章を書いたけどこんな印象を持っているし、人は成長して変わっていくもの。ナギとハヤテに関しても全てが正しく終わったなと思う。
記事の感想には全く賛同しないけど、夢物語という呼び方は好き。大きな夢もいつかは覚める。
ちなみにこういう現実への適応という形での成長を最終的に拒否したケースが思い当たらないわけでもなくて涼宮ハルヒの憂鬱シリーズは作者が筆を折るという形で完全に時間が止まっており、そういうことなんだろうなと勝手に解釈している。