はてなキーワード: 苦土石灰とは
倒れた猿 https://note.com/itakuratoshiyuki/n/n9e7a6e7430f9 を読んで家庭菜園をしてた時のことを思い出した。
数年前、転勤が決まり、小さい子連れながら東京都心からとある地方都市に引っ越した。
それまで首都圏から出て住んだことがなかったので不安半分、でも小さい子連れで外出するといつもピリピリと気を張っていなければいけなかった都心の生活に疲れ果てていたので、地方だったらのんびりしてるかなと希望を持ちつつの異動だった。
うちが引っ越した先は日本でも下位5位以内に入る人口が少ない県で、まず引っ越した先の家でトイレを流したら床に水漏れしたのにびっくり。(大家さんに言ったらさすがにその日の夕方に業者が来て直していった)
引っ越した先は集合住宅は猫のたまり場で、猫の糞尿がそこらかしこにされてるのに誰も気にしてない様子なのにびっくり。(もちろんにおいがきつい。これは退去するときまで変わらなかった)
道を歩いてる人が全然いないし自転車の人すらほとんど見かけないのにびっくり。(みんな車でしか移動しない)
方言もきつく言葉もわからないことも多々あり、あらゆるところでカルチャーショックを受け、都会から着てきた服は地元のスーパーではカラフルで洗練されすぎていて目立ちすぎるのに気付いたころにはなんとか地元のコミュニティに溶け込もうと必死になった。(子連れじゃなかったらまた違う認識だったのかもしれない)
いつしか地味で無難な服ばかり着るようになり、言葉も聞き真似でイントネーションを合わせ、ついでに月500円で地元の農家さんに畑を借りることにした。(今考えると形から入っていこうとしていたのかもしれない)
さて、畑は20平米ぐらいの大きさで、どーんと土と雑草で覆われた畑だった。
好きなものを作っていいんだと思っても何を作っていいのかわからない。というかどうしたらいいのかわからない。
わからないのでまず家庭菜園の本を買った。揃えなきゃいけないもの、土をどうしたらいいのか、種や苗をどうやって植えるのか。土を鍬でめっちゃ耕した。(筋肉痛になった)苦土石灰をまいた。わからないながらもマルチングシートで畑を覆った。(これはめちゃくちゃ大事だったと後でわかる)
ホームセンターに行って苗を色々見た。時は春。失敗しなさそうなトマトやキュウリやピーマンやナスやオクラやサツマイモの苗を買った。植えて毎日様子を見に行った。
暑くなるにつれてどんどん苗は大きくなっていった。すくすくと育っていく苗を見るのはいいものだった。花がつくとうれしかったし、花が枯れた後に小さな実がついているを見るのが楽しみになった。
畑を往復してるのに使ってた車があっという間に中も外も土で汚れた。農家の人がみんなハイジェットに乗る理由がわかった。そして害虫と雑草の被害の大変さを身をもって知ることになる。
まず害虫。都会で生活していたので最初は芋虫にいちいち怯えていた。よく見かけたのはタバコガ、スズメガ、ヨトウガの幼虫だろうか。見つけたらとって中身が見えないように葉っぱをかぶせてふんづけるようにしていた。
こいつらマジで滅茶苦茶葉っぱや実を食っていく。オルトランをまくことでだいぶ減ったけどそれでもしぶといのが割とついている。
最初は怯えていたけれどそのうちにせっかく一生懸命育てた作物が無残にも食べられていくのに憎しみを覚えるようになった。じきに見つけたら即はさみでチョキンスタイルに変更になった。緑の中身が出てくるのにも慣れた。彼らに慈悲は無用と考えるようになった。
虫はほかにもいろいろついて、アブラムシやウリハムシ、ニジュウヤホシテントウにも本当に悩まされた。ちょっと葉が茂ってるところに踏み込むと、うわっとウリハムシが200匹ぐらい飛び立つスタイルが続いた。殺虫剤はまかなかったので羽虫系は最後までどうにもできなかった。
そして雑草。マルチングシートの重要性がわかる。ちょっと隙間があればあっという間に雑草がはびこってくるし、雑草には害虫がつくし、通路なんてあっという間に荒地化してしまう。
ナメクジにもいろんなものをよく食べられた。ハナムグリなどの甲虫類にも。蝶は卵を産み付けられるので害虫だし、自分の味方だと感じる虫はカマキリとテントウムシだけになった。虫ではないけど土蜘蛛も強い味方だった。
そんなでもそれなりの収穫物を得ながら試行錯誤を続け、冬には大根やニンジン、白菜などを収穫し、2年目の夏に向けては季節野菜のほかにスイカとメロンというなかなか難しそうな果実を作ることにした。
美味しいものは人間も好きだけれど虫や動物も大好き。それまでの乏しい経験からも果実なんて修羅の道だろうと思いつつ万全を尽くして苗を植え、手をかけて育て育てた。
スイカの実ってなりたては小さいスイカで本当にかわいい。ぷっくりしたスイカの実を害獣に食べられないように一つ一つにネットをかけ、地面の湿気で腐らないように実の下にトレイを置いた。陽があたらないと皮が黄色くなるらしいのでスイカの実の向きを太陽に当たるように毎日ちょっとずつ調整した。
米のとぎ汁をあげると甘くなるとのうわさも聞き、家からとぎ汁を持って行ってかけた。緑色の実がだんだん大きくなっていくのが楽しみで仕方なかった。
そんなスイカの実が20cmぐらいに大きくなったころのある日。事件がおきた。
食べられ方から犯人がわかった。カラスだ。ネットの隙間から鋭いくちばしでつついて突き崩したのだ。
中の実はちゃんと赤くてみずみずしくて、蟻がいっぱい行列を作っている。きっと甘いんだろうなと思った。
悲しかったけどやられた実は廃棄するしかなかった。残された数少ない実をさらに食べにくいように葉っぱで隠し、ネットをかけ、障害物を置き、カラス除けも設置した。
猟銃所持許可されてたらマジで付近を飛び回ってるカラスを仕留めてたかもしれない。
それぐらい憎かった。
農家の人たちはこんな思いをしながら作物を育ててるんだろうという一端がすごくよくわかった出来事だった。
そこから自分の生活を脅かす動物を害獣として割り切れるスキルが身についた気がする。
ちなみに当県ではアライグマも害獣としてメジャーな動物です。サルよりも見た目はかわいいと思うんだがやっぱり自分は割り切って対応してしまうかもしれない。
ちょっと色々分かってきた気がするので書く。
肥料の3大要素(N, P, K)については、どれを選んでも大きく違わないので、省略する。
そのときは、下記に示す微量要素の肥料か、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)(入浴剤として使われている)を買うのがよいと思う。
私は3大要素とは別に施用したいので微量要素だけ含まれているものを書く。
微量要素8が400gと容量小さくて家庭菜園向きだと思う。
ハイポネックスジャパンから出ている、リキダスもコスパはやや悪いけれども、微量要素含まれているらしい(組成はメーカーが秘密にしているそう)し、使い勝手はいいのでこちらもおすすめ。
他にも色々あるとは思うので、あったら教えてほしい。
発根を促したりするらしいよ[要出典]。
少量がよければ、Amazonで1kg1000円くらいで売ってるのがあって、それが一番入手しやすいと思う。
サカタの液肥GBっていう商品があって、いろいろな効能がある商品らしい。
しかし、1kgとか買ってもどうせ使わないし、私はアミノ酸とかも不要なので、グリシンベタイン(=トリメチルグリシン=TMG≒単にベタイン=無水ベタイン)だけ買って施用するとよい。
トリメチルグリシンなどのキーワードでAmazonで検索すると、化粧品用のものがヒットするのでそれ買うのがいい。
仕事がいやになったから、茄子農家になろうと思ってちょっと調べてみた。
本気で仕事やめる気じゃなくて、バーチャル逃避しただけだからマジレス不要だよ!
なす、1株育てたら頑張れば100個以上できるらしい。
で、業務スーパーでさっきみたけど、なすは3、4個入って158円で売られてた。
つまり、1個あたり4、50円。だけどまあ、末端価格でこれってことは、実際農家に入るのは1個30円とか20円とかなんだろう。
じゃあ仮に1個25円とすると、1株育てきったら2千500円となる。
いいか、1年最大限に育てて、2千500円なんだ。
とすると、100株育てたら、25万円。
これでようやく1月分くらい。
そうすると、年間で言えば×12で、1200株は育てなきゃならん。
最大限つめつめに植えると、50センチ四方に1つ植えれるらしいから、1平方メートルに4株。
1200株植えるには300平方メートル。
連作障害が起きるから、なすだけでやるにはその4倍くらいの土地が必要になりそう。
そうすると1200平方メートル。
しかしこれじゃあ諸経費が何も入ってない。
苗、肥料や苦土石灰や、トマトトーンなんか使うと、なんやかんやで1平方メートルあたり年間500円くらいはかかりそう。
そうすると年間1200株植える300平方メートルでは15万円かかる。
そうすると月の収入は25万ひく1万2500円で、23万7500円。
でも、税金や保険やなんや考えると、その1.5倍は欲しいところ。
ちなみに農地、愛媛県松山市で2201平方メートルが2億6千万円、長崎県川棚町で1207平方メートルが60万円で販売。
うーん。
これでわかった。
なす農家になるために必要なもの、そして得られる収入はこうだ。
年間植える株数: 1800株
必要な収穫数: なす18万個
実際どうやってるんだろう?
1800株も接木して、支柱立てて、脇芽摘んで?